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凱旋記者会見開催6月19日(金)に公開となる濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』。 この度、主演のヴィルジニー・エフィラが来日し、カンヌ国映画祭の熱そのまま日本で凱旋記者会見を実施いたしました。ヴィルジニーと共に最優秀女優賞を受賞した、岡本多緒、そして監督の濱口竜介とプロデューサー陣が記者会見に参加。改めて日本のみなさんに向けて、受賞の喜びを語り、記者からの質問に答えました。 カンヌ国際映画祭 凱旋記者会見 |
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ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、濱口監督会場内に、ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、そして濱口竜介監督をはじめスタッフ陣が登場すると会場からは祝福の拍手が。まず松田プロデューサーが「女性ふたりの交流書簡という原作に出会いまして映画化したのですが、それを演じてくださったふたりが受賞されたということで、とてもうれしく思います」と語ると、ゴキエプロデューサーが「わたしは東京に来られてとてもうれしいです」と日本語であいさつすると、「ふたりの女優さんがカンヌで賞を獲得されたということをとてもうれしく思っておりますし、誇りに思っております。濱口監督とは、フランスと日本の映画を一緒につくりたいということで話を進めていきました。フランスでは、日本の映画はとても尊敬されています。ですから松田さんと一緒にプロジェクトを進めました」と会場に呼びかけた。 そして岡本が「(女優賞を)受賞してから2日がたったんですが、全く現実味が湧いておりません。これは、一生湧くことはないんじゃないかなと感じているんですが。とにかくこの映画をたくさんの人に観ていただけるきっかけになれば嬉しいなと思っております」と語ると、 そして今回の賞が「日本人初の女優賞」であることについて質問された岡本は「わたしがこれを受賞して、監督たちのもとに戻るまで、日本人初ということは知らなかった。それの意味、プレッシャーというのは、正直あまり感じられていないんです。それは現実味がない、とういことに尽きるんですが、皆さんが、うれしいとか、誇らしいと言ってくださることに、すごく感激しております」と誇らしげに語った。 かつてロカルノ国際映画祭最優秀女優を獲得した『ハッピーアワー』で組んだ岡本英之プロデューサーからは「濱口さんにとって女優賞というのが一番最高の賞なのでは?」という指摘があった、というエピソードに触れた記者からは、「濱口監督にとっての女優賞とは?」という質問も。それに対して「岡本さんは分かっている、ありがたいなと思います」と笑った濱口監督。 「今回はもともと自分がやっている方法論でやらせてもらったのですが、フランス語話者の俳優たちのある種の自由さ、即興性というものを日本で本読みするときよりも感じました。一方で日本語で、主に多緒さんにやってもらって感じたことは、声がだんだん深まっていく感じで。死というものを扱っていく上で、シーンが進むにつれて弱くなっていかないといけないものなのですが、こんなに芯が残るのかと思ったんです。こんなに弱く発声しても、それでも芯のある多緒さんの人間性というか、声の中に人間性が宿ってる。そこに新しい発見があったような気がしています」とコメント。 さらに「自分にとって演技というのは、優秀な俳優と仕事することのよろこび。日本の現場では、俳優が家でセリフを覚えて、撮影現場でセッティングが終わったところで、ここでセリフを言ってもらえませんかとなることが多いと思うので、撮影現場で相互反応していくことは難しい。でも自分としては、現場で何かを感じ合うのならば、それは記録されると思っているので、現場では俳優が注意を向き合っていれば、何かが起きるんじゃないかと思い、準備をしました。そして結果としてそういうものが映っていたように思います」と語り、さらに「そもそもふたりは演技もすばらしいけど、そもそもの人間性がすばらしいんです。映画のモデルになったふたりの人間性も表現されているんじゃないかなと感じていて。そういうものを観ていて、わたしも撮影現場でも感動していたし、編集や音入れの時も、何なら泣いてしまったんです。そういうことが世界の人にも届くものなんだと今回感じられたのはうれしいこと。自分の仕事が報われたような気持ちでおります」と言葉をかみ締めるように語った。 岡本のキャスティングについても「多緒さんもジェームズ・マンゴールド監督の映画に出てるのは知っていました。それほど演技の経験は多くなかったかもしれないですが、非常に凛とした姿をたたえていて。英語もすばらしい。そして実際に話してみたら、驚くというか、フッと笑われた時に、赤ん坊のようなかわいらしさがあって。凛とした姿と合わせていいバランスだなと。(モデルとなった)宮野真生子さんはがんを患っていらっしゃいましたが、絶対に弱った姿を見せないところがあったと伺って。表面上は軽やかだけど、内には芯があるということで、多緒さんとは、2回くらいお会いしてそれを感じたので、それでお願いしました。ふたりの間に、友情のようなものをうまれるかどうかはこちらではコントロールできないのですが、結果としてふたりがお互いに支え合う感じになったので、本当にうれしく思っています」とふたりを評するひと幕もあった。 また本作がフランス、日本、ドイツ、ベルギーの合作映画ということで、「日本映画というくくりをどう思うか?」という質問も。それには濱口監督が「この映画は90%がフランスで撮影し、スタッフも90%フランス人なので。そもそも映画というのはどこの映画のというよりも、国際流通力が高いもの。単に日本映画、単にフランス映画というよりも、国際協力だからこそできた映画だと思っております」と語るひと幕もあった。 |
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『急に具合が悪くなる』6月19日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー 公式HP: 公式X: ★第79回カンヌ国際映画祭情報 開催期間:5月12日(火)~5月23日(土) ★濱口竜介監督 主な映画祭出品歴 ※括弧は公開年 『ハッピーアワー』(2015年) ★『急に具合が悪くなる』作品情報 パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。 世界三大映画祭すべての主要賞を獲得、『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞®国際長編映画賞に輝き、世界中の映画ファンが待望していた濱口竜介監督の最新作が本作で3度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。練り上げられた会話の応酬、複雑でいて説得力ある人間関係、映画内演劇、息を呑む美しい構図……。同じ名前を持つふたりが偶然に出会い、友情を超える絆を結ぶ物語。彼女たちが過ごす数日間を凝縮した3時間16分間は、観る者の魂をも浄化し、人生を変えてゆく。人生でたった一度きりの、魂の邂逅――。強く心を揺さぶる、比類なき傑作が誕生した。 |
監督:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula
配給:ビターズ・エンド
提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
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