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第79回カンヌ国際映画祭
『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞®国際長編映画賞およびカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞し、『悪は存在しない』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝くなど、国内外から圧倒的な賛辞を浴びる世界的監督、濱口竜介。待望の最新作濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』(6月19日(金)全国公開)(映画祭開催期間:5月12日(火)~5月23日(土) )。現在開催中の第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている本作の、公式上映前のレッドカーペット(フランス現地時間5月15日(金)13:30-14:00/日本時間同日20:30-21:00)頃)に濱口竜介監督、ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代とフランス人俳優たちが登場。その後、公式上映(14:00/日本時間21:00から)でのワールドプレミアが行われました。また、環境に配慮して制作した作品に与えられるEcoprod Cannes 2026を受賞したことも本日発表された本作。既に50ヶ国以上での配給が決まっており、ワールドプレミア上映に世界中から熱い視線が集まりました。

快晴のなか、レッドカーペットに登場したのは出演のヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代、そして濱口竜介監督。この日のレッドカーペットには、本作に出演しているフランス人俳優たち、エフィラ演じるマリー=ルーが勤める介護施設の同僚たちを演じた、ジャン=シャルル・クリシェ、マリー・ビュネルも登場。前日に公式上映されたアスガー・ファルハディ監督の「PARALLEL TALES(英題)」でもレッドカーペットを歩き、多くの観衆の注目を浴びたエフィラは、今日は打って変わってサン・ローランの黒のパンツスーツとカルティエのジュエリーを纏い、熱烈な呼び声に応えながらフランスのスターの貫録を見せつける。この日のためにシャネルのアーティスティック・ディレクター、マチュー・ブレイジーが特別につくりあげたカスタムメイドのドレスに身を包んだ岡本多緒は、長い手足がさらに際立つ美しさを放ち、注目を浴びる。さらにタキシードを纏った長塚京三がやさしく微笑みながら手を振り、黒崎煌代は昨年の『見はらし世代』に続き2年連続の参加となるカンヌの舞台、そして初となるカンヌのメイン会場であるリュミエールのレッドカーペットに、満面の笑みで参戦。クリシェ、ビュネルも笑顔でレッドカーペットを進んでいく。監督も3作目の登場ながら、緊張した面持ちで、これまでにない大勢のキャスト達とレッドカーペット闊歩を楽しんだ。会場に詰めかけたマスコミからも、世界三大映画祭を席捲する濱口監督とその出演者の登場に歓声が上がった。 場内に入ると、満席の客席から大きな拍手が巻き起こる。3作品目のコンペティション部門出品となった本作への注目度の高さがうかがえた。






photo:(C)Kazuko Wakayama
一同が入場すると、拍手喝さいと「ブラボー!」「ハマグチ!」の声援。熱気あふれる満席の会場で上映がスタートした。
上映終了後は、エンドロール中から大きな拍手が巻き起こり、14分に及ぶ拍手喝采のスタンディングオベーション。場内が明るくなった時には多くの観客からの声援が再び沸き起こり、監督、キャスト、スタッフたちへ称賛の声を投げかけた。この大きなカンヌの歓迎に、監督は「素晴らしいキャストとクルーのおかげで完成しました。そして、この映画には原作があります。磯野真穂さん、そして、宮野真生子さんに感謝を申し上げたい」とコメント。公式上映にも同席した原作者のひとりである磯野氏は真っ赤な瞳で会場へ手を振った。エフィラ、多緒も涙をぬぐいながら、互いに熱いハグを交わしながら観客の声援に応える。感動的なワールドプレミアとなった。
<公式上映直後のコメント>
■濱口竜介監督
ようやく観客に届けることができました。カンヌだと、こういう反応になるのか、と感慨深いものがありました。たくさん笑いが起きて、こんな映画だったんだ、と再認識しました。最後には、非常に温かい拍手をいただけて良かったです。
自分がこの映画の素晴らしい原作「急に具合が悪くなる」を読んで心震えたこと、自分に起きたことが、映画をみた観客にも起きてほしいと思っていました。 それを身体化して表現してくれた俳優の皆さんの力が大きいと感じています。
■ヴィルジニー・エフィラさん
この映画は、人と人とが繋がることの大切を伝えてくれる作品だと思っています。リュミエールで鑑賞して、作品と観客が繋がっていることを体感しました。本当に素晴らしい上映でした。この原作がどのように映画になるのか分かりませんでした。濱口監督がくださった言葉が2,3あるんです。「脚本を使って演じるのではなく、テキストのなかに入り込んでほしい」と言われました。はじめは「どういうことだろう」と思ったけれど最終的には分かったような気がします。
■岡本多緒さん
観ていて、気付いたら口角が上がっていました。あたたかい拍手を長い時間いただいたことにも感動しました。今まで画面の向こう側で見ていたカンヌに自分がいるなんて、現実味がまだありませんが、気持ちはとても興奮しています。
私自身としては、脚本が素晴らしかったので、原作の魂が滲み出る様に表現できたらいいなと臨んでいました。
■長塚京三さん
観れば観るほどに感動が深くなる作品です。皆さん素晴らしい。これは2回以上観てほしいですね。一言一句、忠実にやっていった結果、哲学的な、そして非常にユニークな話になったと思います。
■黒崎煌代さん
あっという間の3時間16分でした。フランスだからなのか、国が違うと笑うところが違うのも面白かったです。僕たちも気付かされました。今日は新しい気持ちで映画を観ることができて感動しました。智樹役は元気はつらつに演じました。智樹は、内部と外部を行き来する、どこにも属さない唯一のキャラクターだったので、ひたすら自分の感じるままに演技していました。
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第79回カンヌ国際映画祭情報
開催期間:5月12日(火)~5月23日(土)
世界中から選りすぐりの映画、映画人が集結する世界最大級の国際映画祭。ベルリン、ヴェネチアと合わせ世界三大映画祭の一つとされる。濱口監督作品としては、商業デビュー作『寝ても覚めても』、続いて、脚本賞を受賞し、その後第94回アカデミー賞®で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』に続き3作目のコンペティション部門(最高賞パルムドールを競うオフィシャルセレクション)出品となる。映画祭授賞式は現地時間5月23日(土)(時間未発表)に行われる予定。
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『急に具合が悪くなる』
6月19日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。
世界三大映画祭すべての主要賞を獲得、『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞®国際長編映画賞に輝き、世界中の映画ファンが待望していた濱口竜介監督の最新作が本作で3度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。練り上げられた会話の応酬、複雑でいて説得力ある人間関係、映画内演劇、息を呑む美しい構図……。同じ名前を持つふたりが偶然に出会い、友情を超える絆を結ぶ物語。彼女たちが過ごす数日間を凝縮した3時間16分間は、観る者の魂をも浄化し、人生を変えてゆく。人生でたった一度きりの、魂の邂逅――。強く心を揺さぶる、比類なき傑作が誕生した。
急に具合が悪くなる

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監督:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula
配給:ビターズ・エンド
提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
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