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『未来』舞台挨拶@第4回横浜国際映画祭

『未来』@横浜国際映画祭
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横浜国際映画祭

 
 自身初の映画化作品『告白』が大ヒットを記録した作家・湊かなえ。デビュー10周年に発表し、彼女の集大成と評された渾身の傑作ミステリー『未来』を、『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久が映画化。
主演の黒島結菜を筆頭に、新星・山﨑七海のほか、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、さらに、松坂桃李、北川景子ら実力派俳優が集結し、人間という存在の明と暗を鋭く表現する。声にならない痛みを抱えて生きる人々の“見えない声”に寄り添い、社会の陰に潜む痛みとかすかな光を鮮やかに描き出す。
 
 ベストセラー作家・湊かなえの集大成と評された渾身の傑作ミステリーを実写映画化した『未来』(5月8日全国公開)。
この度、第4回横浜国際映画祭のクロージング作品として上映が行われ、舞台挨拶に細田佳央太と瀬々敬久監督が登壇。公開が間近に迫る今、作品に込めた思いや願いについて語ったほか、観客とのQ&Aを行いました。
 
『未来』@横浜国際映画祭
第4回横浜国際映画祭舞台挨拶 
日時:5月5日(火・祝)
場所:県民共済シネマホール
登壇:細田佳央太、瀬々敬久監督

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今年で4回目を迎える横浜国際映画祭は、世界中のファンが集い交流できるフェスティバルを目指し、日本屈指の港町であり文化芸術の街・横浜の魅力を国内外に発信することを目的に開催されている。映画祭最終日の5月5日、映画『未来』のクロージング上映が行われ、上映後の舞台挨拶に細田佳央太と瀬々敬久監督が登壇した。
『未来』@横浜国際映画祭
 「今日は“こどもの日”なので、それに相応しい映画だと。子供たちに未来を与えられたと思っています」と観客に挨拶した瀬々監督。続いて、章子(山﨑七海)の父・良太の学生時代を演じた細田は「本日はありがとうございます。観終わった後ということで、感想をすぐさま聞きたいのですが、色々お話しつつ、皆様からのお話も聞けたらと思っています」と語りかけた。
『未来』@横浜国際映画祭
 制作の経緯について問われた瀬々監督は「湊さんの『望郷』という短編集にも本作と同様にドリームランドが出てきまして。湊さんは広島・因島のご出身で、僕も大分の国東(くにさき)半島というところで育ったので、“海の向こうにドリームランドがある”という世界観が好きでした」と、自身との共通点を挙げながら原作の魅力を語った。「3つの話がリンクし、最終的につながっていくという構造なので、ある種のドラマ的快感が皆さんに伝われば良いなと思います。そして、児童虐待やシングルマザーといった社会的テーマもありますので、そういうところにも皆さんに目を向けて、考えていただけたらという思いで作りました」と、本作に込めた思いを明かした。細田は脚本を読んだ感想を「映画の中で3つの軸をどうまとめられるのかというのはすごく気になって。原作で大切にされていた要素が脚本にもしっかりと反映されていました。完成した作品を迷うことなく見ることができたのは、本当に瀬々監督のお力なんだろうと思います」と複雑な物語を映画としてまとめ上げた瀬々監督の手腕を称えた。
 
 シリアスなシーンも多く描かれるが、撮影現場では笑顔が絶えなかったという。細田は瀬々組の現場を振り返り「基本的に僕の役は、他のキャラクターと比べて背負うものが少なかったこともあり、シリアスな部分を意識したというよりは明るい部分をとことん楽しもうと思って演じました」とコメント。
『未来』@横浜国際映画祭
また、初共演となった真珠役の近藤華について「すごく不思議な空気感を纏っている方で、脚本の中では真珠は“ビー玉の目”と表現されていたのですが、近藤さんの目がまさにそれでした」というと、瀬々監督は「オーディションでは、良太に『気持ち悪かった』と言い放つシーンを演じてもらったのですが、迫力がものすごくて、それが決め手になりました」とオーディションでの印象的なエピソードを明かした。

 役作りの話題になると、細田は、松坂桃李と同一人物を演じるという点でどのくらい意識すべきか瀬々監督に相談したといい、「瀬々監督に笑いながら『できるの!?』と言われて(笑)。ホクロだけ合わせました(笑)」と会場の笑いを誘った。

 中盤以降は観客とのQ&Aのコーナーに移り、「山﨑七海さんをキャスティングした決め手があったら教えてください」という質問に瀬々監督は「『渇水』という映画を観て、とても印象深かったんです。オーディションでも役が乗り移ったように演じてくれる。普通涙のシーンは気持ちの準備がいるのですが、彼女の場合、それができているのかわからなくて。でも撮影が始まると号泣する。年齢的なものもあるのかなと感じました」と明かした。

瀬々組に参加することが決まった際の思いについて問われた細田は「瀬々監督とご一緒するのは8年ぶり。前回はドラマだったので、映画でご一緒できるのが嬉しかったですし、気合も入りました。『細田、うまくなったな』と監督に言われたのがめちゃくちゃ嬉しくて忘れられません」と笑顔を見せた。さらに、瀬々監督が「やはり細田くんは好青年。だけど、単なる良い人ではなく、ひねくれている部分があっておもしろい。ジェイク・ギレンホールみたいになって欲しいですね」と期待を込めると、細田は恐縮した様子だった。
 
 舞台挨拶も終盤を迎え、細田は「この作品は拾わないといけない声を拾っている作品だと思います。次に映画を見る時は、さらに視野を広げて見ることができると思いますので、公開してからまた足を運んでいただけたら嬉しいです」と締めくくり、瀬々監督は「ラストで2人の少女が叫ぶシーンが描かれます。今、戦争やいろんな問題がありますが、声を上げることが大事。そして、その声を僕たちが聞けるかというのも大切だと思っています」と呼びかけた。
 
『未来』@横浜国際映画祭

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『未来』

 
2026年5月8日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
 
公式サイト:
https://mirai-movie.jp
 
公式X:
@eiga_mirai
 
#映画未来
 
あらすじ
複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になるという夢を叶えた真唯子。
彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「20年後のわたし」。
半信半疑のまま返事を書くことで、父を亡くした悲しみや、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめ、そして信じがたい事実が彼女を容赦なく追い詰めていく。深い絶望の中、章子は唯一心を通わせる友人・亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を立てるのだった。
そんな章子を救おうと真唯子は、残酷な現実と社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが――。
誰もが過酷な運命に吞み込まれようとする中で、「未来のわたし」からの手紙が導くのは、希望か。それとも、さらなる絶望か――。
 
未来
 

***********************************

 
黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子 

原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久   脚本:加藤良太
製作幹事:東京テアトル U-NEXT
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
PG-12
Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社

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