「一年まえのヤマ開き」イベント
山形国際ドキュメンタリー映画祭2025のプレイベント「一年まえのヤマ開き」 |
|
①『何も知らない夜』まず本作を見た感想について、本作の字幕を手がけた藤井氏は、「インドで行われているのは、怒りで分断を招き、国をコントロールしていくという政治。けれど怒りで抵抗しただけでは、自分が思い描く社会にはなっていかない。だからカパーリヤー監督は、社会や政治に対する思いを怒りだけではなく、芸術という方法を用いて届ける力を持っている。あまり見たことのない作品だと感じた」、 |
|
②『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』まずワイズマン監督作品を愛する編集者の大川氏は、作品の特徴について「今日は4、5回目の鑑賞ですが、これだけ見てもまだ発見があるんだと驚きます。それだけ作品が複合的で多面的に描かれているということですよね。ワイズマン作品はその時の自分の状態や考えていることによっても反応する部分が違うし、その人のこれまでの人生経験や背景によっても各々見え方が変わる。そこが魅力のひとつだと思います。彼の撮影は、対象への予備知識をあまり持たずに、その場で体験したことを撮るというスタイルです。もちろん彼は才知に優れた監督で、反応能力が高い身体で撮影に挑んでいるということもあるけれど、そうやって撮った膨大な撮影素材をワイズマンはじっくり見て体験に落とし込みます。そして、編集(ワイズマンは圧縮と言っています)して作品にしていきます。観る私たちも、先入観を持たずにまず観て、彼の映画を通して撮影対象である場所や人やモノなどにダイレクトに出会って自分が何に反応するかというのを鑑賞しながら受け取るというのが面白いところだと思います。」 |
|
山形国際ドキュメンタリー映画祭2025
|