人のために造られながら、やがて使われなくなり放棄された道ー廃道(はいどう)を 探索する世界初のドキュメンタリー映画
「The Obroaders~オブローダー廃道 冒険家~」 の初日舞台挨拶が行われました。 登壇者は本編の主人公であり、出演者の廃道探索家の2名 平沼義之さん、石井あつこさん、そして本編を完成させた大西 悟監督によるトークショーの模様をお届けです。
登壇ゲスト: |
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MC:それではご挨拶お願いします。
平沼さん:このような場所に立てる日が来るとは廃道を歩いていて全く思ってもいませんでした。まさか新宿につながっているとは。実は昨日9年間連れ添った相棒と別れました。これがそのシフトノブですね。廃道に行くとお気にいつも一緒だったシフトのちゃんです。そんな悲しみも乗り越え、みなさんに盛り上げていただく機会をいただいて、感謝しております。 石井さん:ほんとうに廃道を歩いて早9年。好きで好きで歩いてきて、藪を抜けた先が舞台の上だなんて!本当に思いもしませんでした。こんな女優ライトみたいなのに照らされ、写真を撮られる日がまさか来るなんて。一生にこれ以上日の目が当たるのはないのではないかと。今日は皆さんと一緒に廃道映画を観たいと思っています。 大西監督:廃道を始めて2年。あちこち連れてかれ苛められ。そして気が付けば舞台に立っている。本当に縁て面白いなと思います。今日は3連休の初日にもかかわらず、映画館までお越しいただきましてありがとうございます。 |
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MC:ついに映画になりました。
平沼さん:凄いことですよ。それ以外ないですよ。だって、最後に観た映画がタイタニックですから。(爆笑)私たちも観るの楽しみにしています。こんな大きなスクリーンで廃道見られませんよ。 石井さん:廃道が映画化されたっていうのが。。。下世話な話ですけど。日活さんさまさまだなと。そして日活の担当の方が営業がうまいので、ここ新宿テアトルをGETしてきてくれました。 大西監督:ええ凄いことです。僕映像の仕事してるんで。ここ邦画の聖地と言われてますからね。本当に凄いことですよ。 石井さん:動画になることもそうですけど。映画になると思ってないで歩いてますから。。いろいろ見苦しい点もあるかと思います。 MC:そもそも廃道のDVDはなぜ作ることに? 大西監督:数年前に僕らは軍艦島のDVD撮っていたんですが、大西さんから廃道のDVDどうすかって言われて。始めたんですが。今回の映画に関しては日活さんに沢山企画持って行ったんですが、全部だめで。。廃道はって言ったらOKで。そして、ここまで来ました。 |
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MC:平沼さん、石井さんは今回スクリーンデビューですが。
平沼さん:どれくらい私の顔がおっきく映るのか。怖いです。トリさんの女の子座りの詳細が見えます。 石井さん:あーこんな日が来るなんて。 平沼さん:トリさんは晴れ舞台のときはいつもお着物ですが。今日はいつになく極彩色で。気合入ってますね。 大西監督:美しいです。 石井さん:ありがとうございます。極彩色よりは美しいと言ってほしいです。もう一生来ないのではないかと思えるほどの晴れ舞台なので。気合を入れなければと。大好きな大正12年に竣工した下山水道と同じ大正末期に作られたお着物です。 何を言っているかわからない方は、『廃道クエスト』AMAZONで注文してください! 平沼さん:因みにジュンク堂池袋本店にも置いています。 |
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MC:監督は映画にすることに関して何かお考えはあったのでしょうか?
大西監督:映画として考えてなくて、廃道好きの為のコンテンツとして、興味ある方がより楽しくなる作りになればいいなと思って作りました。少人数で撮ってますのでスケール感はないですが。思いだけはこめています。 MC:次のステップは。 平沼さん:次はアニメ・CGですかね。 石井さん:リアクション難しいですね。 大西監督:映像作家が何でもできるわけではないです。予算も。評判が評判を呼んで。夢だけならパート2とか、海外とか。考えてもいいかもしれませんね。 石井さん:夢の話ですけど。こんどあるならば、映画だと意識して撮られたいです。 大西監督:そうですね。スタッフ増やしたり。機材を上げたり。できる限りやってみたいですね。 |
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MC:それでは最後に。
平沼さん:ありがとうございます。私、3分の1くらいしか見てません。皆さんと一緒に大きなスクリーンで感動をあじわおうと思っています。すすり泣きが聞こえてくるかもしれません。みなさん一緒に楽しんでください。 石井さん:来ていただいているだけで感無量です。敢えて言うなら、○○な非難はご容赦ください!2chとかに書かないでください。 それからアイドルではないですし、ジャンヌダルクも最後火あぶりだし。。。 うまいあだ名を募集中です。
11/22(土)よりテアトル新宿にて1週間限定レイトショー 連日21:00~ |
登壇者プロフィール
平沼義之(ヨッキれん)
これまで1億PVを超える自身のWEBサイト「山さ行がねが」にて廃道を紹介。
その足跡を「廃道本」(実業之日本社 )や「廃道をゆく」シリーズ(イカロス出版)といった本の執筆により、廃道カルチャーのカリスマとして、たびたびメディアにも登場するオブローディング(廃道探検)の第一任者。
石井あつこ(トリ)
普段は和裁や着付けを特技とする会社員だが、休日となると愛する廃道を求めて、アクロバティックに野山に突撃する女性オブローダー。NHK(BS)の「熱中 スタジアム」など、メディアにとりあげられるだけでなく、旅行会社の企画した 廃道のツアーのガイドや、お台場のイベントスペースTOKYO CULTURE CULTUREで大好評の「廃道ナイト」などでオブローディングの魅力を語る廃道界のアイドル。
大西悟監督(オープロジェクト)
制作クリエイティブ集団オープロジェクトの映像部門担当。クリエイティブデザインや音楽制作そしてナビゲーターとして活躍するオープロジェクトの黒沢永紀、フィールドレコーダーとしてサウンドデザインを手掛ける同じくオープロジェクトの山内悟と共に、これまで軍艦島や産業廃墟DVDを作り 出してきた。本作は彼の劇場初監督作品。
代表作廃墟賛歌 DVDシリーズ「軍艦島FOREST OF RUINS」 「軍艦島オデッセイ」、「鉄道廃道浪漫 風の声、時の声」「廃道クエスト」、「廃道ビヨンド 」、「廃道レガシイ」他
作品情報
かつてそこに、道があった。そして建物が建ち、人が住み、集落が生まれ、人の息吹があった。時に命がけで道を造ることで、家族や愛する人を支えた。男たち そして女たちは、その道を行きかい一生を生きた。時が経ち、その道から人の 足音は消えていった。人々は次なる道へ歩みはじめ、かつての道は自然へと帰って いった。そして、現在、この道に立つ二人の人物がいる。彼らは、そこに確かに あった何かを求めて、今日もまた失われた道を突き進む。オブローダー(OBROA DER)とは、そうしたかつて存在した道を探し求めて歩き、記録にとどめていく人々のことを言う。彼らはなぜ、時代においていかれ、忘れ去られた道を追い求め、 そこを歩くのか? 時に危険な思いをし、精神的にも体力的にも過酷な過程を経た 彼らだけが体験できる道の先の未知とは?
CAST&STAFF
平沼義之(廃道、廃線、隧道愛好家)
石井あつこ(廃道愛好家/廃道講座講師)
黒沢永紀(オープロジェクト/ナビゲーター)
制作:オープロジェクト (黒沢永紀 大西悟 山内悟 )
監督:大西悟(オープロジェクト)
音楽:黒沢永紀(オープロジェクト)
オフィシャルサイト: http://www.o-project.jp/
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