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《『皮膚を売った男』に魅せられ、語りつくす!現代美術作家・加賀美健、アーティスト・平山昌尚、実業家・遠山正道アートに魂を売った男たちが現代アートの裏話を暴露!?》
11月12日(金)公開の『皮膚を売った男』。 日本アート界を代表して、現代美術作家の加賀美健、アーティストの平山昌尚、実業家・アーティストの遠山正道が登壇したトークイベントが銀座 蔦屋書店にて登壇してトークイベントが行われました。 |
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本作の感想をまずは伺った。平山は「意外にギリギリまでトレーラーで見せていますよね。でも核心は隠している」とコメントすると、加賀美は「予告編よりもポスターが核心をついていますね。迫っていますよね」とポスタービジュアルに高評価。
遠山は「非常に面白い。ずっと見ていて主人公がダメな奴だなと思っていたんですが、最後に行くにつれて印象も変わりますよね。 アート側の視点から見ると、今日本はアートバブルでマーケットが盛り上がっている。コロナの前は芸術祭がブームだった。同じアートでも違っていて、マーケットは売ることで価値を付ける。この主人公の背中はインスタレーションのようなものなのにビジネスにも結び付いてしまう、表現と仕組みが結びつく戦略。そういう意味でも面白かった」とアートに携わる側ならではの感想を述べた。 資本主義的なアーティストともとれる、背中にタトゥーを彫ったジェフリーの手法については「村上隆さんのようにグローバルサーキットで勝ち抜いていくことと、美術館に展示がされる道というのは同じことですが、資本主義と言うほどのことでも無く、日本ではそこまでリーチしていかない」と遠山は話す。 コンセプチュアルなものが売れたほうがおもしろいと思うけど、買う側もお金を出すので、正にこの作品の背中のようにコンセプチュアルなものだと手元に残らないこともある。 考え方にお金を出すような、買う側も頭を使うような多様性が出てくるといいですよね。オークションでピカソのような本物が出た時に盛り上がるべきなのに、値段が高騰した時にしか盛り上がらない現実がある。それも面白いけど」と続けた。 |
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『皮膚を売った男』2021年11月12日(金)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開 STORY |
監督:カウテール・ベン・ハニア(「Beauty and the Dogs(Aala Kaf Ifrit)」(17)第91回アカデミー賞国際長編映画賞チュニジア代表)
キャスト:ヤヤ・マヘイニ、ディア・リアン、ケーン・デ・ボーウ、モニカ・ベルッチ、ヴィム・デルボア
2020 年/104 分/チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア/アラビア語、英語、フランス語
The Man Who Sold His Skin(英題) L’Homme Qui Avait Vendu Sa Peau(仏題) hifu-movie.com