柳楽優弥・有村架純・黒崎博監督登壇主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の豪華共演で、”日本の原爆研究”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春グラフィティ『映画 太陽の子』が本日より全国いたしました。 |
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昨年の『映画 太陽の子』公開決定のニュースから約1年。 そして広島の原爆投下から丸76年となるこの日に公開を迎えた本作のキャスト・監督たちが登壇すると、公開を待ちに待った満員の観客の割れんばかりの大きな拍手で迎えられた。 柳楽優弥・有村架純・黒崎博監督からの挨拶からスタート 続いて紫色のシックなドレスをまとった有村は「2年前に撮影をしていて、公開まではあっという間だなという思いと、今日が広島に原爆が落とされた日ということで、そんな日にこの映画が公開できることが意味があるなと改めて思います」と本作の“原爆開発“というテーマと深い関係を持つ8月6日の公開となったことにも触れ、感慨深く挨拶。 構想10年以上、膨大なリサーチの上で情熱の全てを注いで作り上げた映画がついに公開を迎えた黒崎博監督は、「こんなにたくさんの方々に集まって頂けて、胸がいっぱいな思いです。この企画を考え始めてから12、3年を要してしまったので、こうして大きなスクリーンで見て頂けて、そしてキャストのみんなとここに立つことができて光栄です」と思いを明かした。 公開前に試写会で一足先に鑑賞した人からも“メインの3人の演技が素晴らしい”という声が続出している本作。過去に共演経験があったからこそ兄弟・幼馴染という関係性が自然と演じられたというその演技について柳楽は「本当にたくさん思い出があるんですけど、3人と監督たちで食事に行ったり、撮影していない時も距離感が役柄と似ている感じでした。中でも京都の川沿いを僕と春馬くんが一緒に走っているシーンで、春馬君の体力がタフで僕が追いつけなかった。その様子そのものが劇中のキャラクター性とリンクしていて好きなシーンです」と振り返る。黒崎監督も「春馬くんは体力が無限にあるのかと思うくらいタフ。3テイク目まで走った時に柳楽くんが『もう無理です』って言うくらい(笑)」と三浦のタフさに太鼓判!石村兄弟の密かな想い人であり、戦時下であっても一人未来を見据えて生きる世津を演じた有村は柳楽・三浦の2人について「柳楽さんと一緒に過ごして思ったのは周りを巻き込む力が強い方だなと。そこにいるだけで周りがどんどん吸い込まれていくような、空気が変わるってこんな感じなんだなと思いました。春馬さんはまたそれとは違って、色んな空気とか個性とかを全て調合して新しいものを作ってくれるという雰囲気を感じて。春馬さんはどこに行ってもみんなが気持ち良い空気が作れる役者さんだと感じました」と異なる個性を持った“兄弟”を幼馴染目線で振り返る。この絶妙なキャスティングについて黒崎は「こうやって台詞で演じて作るという以前に、それぞれの俳優さんが持っているもの・準備してくれているものでスタートがかかる前に大事なセッションが始まっているということを現場で感じて撮影していました」と幼馴染たちの絶妙な空気感の裏話を明かした。 |
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ここでスクリーンに場面カットを映し出し、具体的なシーンについて語るパートに突入。
まず始めは柳楽演じる主人公の修が黒板に数式を書き進めて、書ききれなくなって壁や棚のガラスにまで書き進めてしまうというシーン。 次は3人が京丹後の美しい海でひと時の夏休みを過ごすシーン。 最後はこちらも反響が大きかった田中裕子演じる母・フミが戦地に戻る三浦春馬演じる弟・裕之を見送るシーン。 |
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アインシュタインを演じたピーター・ストーメアからの手紙 ここで日米共同制作である本作の重要なキャストのひとりである科学者・アインシュタインを演じたピーター・ストーメアからの手紙をMCが代読。 オーディエンスの皆さん、ようこそ。今夜は参加できず申し訳ございません。しかしながら、私の愛する妻と娘は参加させていただいております。もちろん、私の魂も皆さんと共にここにあります。 ピーターの声の出演について黒崎は「最後の最後に揃っていないピースのようだったんです。どうしても柳楽君演じる修の心の中の対話の相手としてピーターさんの声が欲しいと思って諦めかけた瞬間もあったんですけど、急遽トロントで半日だけ時間がもらえるということになり、撮影しました。ご家族が広島の方ということもあって、愛を込めて演じてくださいました」と行動力が叶えた奇跡の出演を振り返ると、実際にその対話相手を演じた柳楽は「撮影していく中で日米合作というのがすごく気になっていて、(原爆開発が)どういう視点で見られるんだろうと思っていたので対話のシーンは、現場で“英語で話すこと”を提案させて頂きました」と柳楽からの画期的な提案で英語での対話という本作を象徴するシーンが完成したことが明かされた。 舞台挨拶も終盤、MCから最後の挨拶を求められた黒崎は「この難しいテーマをはらんだ物語ですけど、敵と味方の話ではなくて、それを超えたところで人間みんなの問題として見てもらえる映画にしたいと思って日本人だとか何人だとかを超えて理解して感じてもらえるように演じていこうとキャストの皆さんとも話しました」と本作に込めた思いを明かす。続けて、「こうしてここに立って、正直に申しますと『足りないんじゃないか。春馬くんが何でここにいないんだろう』と思います。このことをコメントすることはとても難しいですが、きょうはそれをお伝えしたいです。ただ見ていただいた皆さんに感じていただけたたら嬉しいのは、スクリーンの中に一緒に走り切ったその姿は完全に残っていて、今でも、こうやって僕たちが話していてもリアルタイムにお互いを感じながら話をすることができるっていうのはすごい幸せなことだと思います。柳楽くんも有村さんも春馬くんもその他のキャストみんなで言いたかったのは、どんな難しい状況でも最後は生きて、生きて、生き抜くことしかないということ、バカみたいにストレートなメッセージだけは少しでも皆さんに届くと、残ると、こんなに嬉しいことはないなと思います」と観客に向けて力強くメッセージを送った。 続く有村も「この作品においては本当に沢山の伝えたいメッセージというものがあって、戦時下の話ではありますが、当時生きた若者たちが未来を作るために懸命に生き抜いていく青春のお話でもあります。今は先行きが不透明で、なかなか未来のことを考えるのも疲労してしまうような状況ではあると思うんですけど、考えることを諦めてしまうのは私としては心苦しいなと思うので、春馬さんもよく仰っていた『自分たちの仕事・役目は想像力を届けることだ』ということを改めて自分も皆さんと一緒に考えていけたら嬉しいなと思います」と一緒に舞台に立つことが叶わなかった三浦の言葉を挙げながら、締めくくった。 最後は、主演の柳楽から「こういう状況の中で来て頂いたことにまず感謝です。この映画があるということが大事だなと思います」と感謝の気持ちを伝えつつ、「きょう、広島で行われた式典で小学生のスピーチがとても印象に残っています。『別れるというのは出会えなくなるからではなく、忘れられるからです』ということを仰っていてすごく腑に落ちました。人に対しても、歴史に対しても、“忘れていくこと”が一番怖いなと感じました。こういう風に映画を通して、皆さんに伝えていくことが平和への第一歩なのかなと思いました」と本作に込めた熱い思いを誠実に語り、舞台挨拶を締めくくった。 |
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『映画 太陽の子』ストーリー 静かな涙が、あふれる夏になるーー。悩んで、泣いて、笑った3人の300日! 1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々の中、建物疎開で家を失なった幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。ひとときの幸せな時間の中で、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とはーー? |
柳楽優弥 有村架純 三浦春馬 田中裕子 國村隼 イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア 三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之 渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨
監督・脚本:黒崎博 「ひよっこ」「青天を衝け」
音楽:ニコ・ミューリー 『愛を読むひと』
主題歌:「彼方で」 福山雅治 (アミューズ/ユニバーサルJ)
プロデューサー:コウ・モリ 土屋勝裕 浜野高宏 エグゼクティブプロデューサー:井上義久 山口晋 佐野昇平 森田篤 松井智 有馬一昭 東原邦明 共同プロデューサー:山岸秀樹 松平保久 淺見朋子
撮影:相馬和典 照明:鈴木岳 録音:弦巻裕 美術:小川冨美夫 衣装:宮本茉莉 ヘアメイク:永江三千子 スクリプター:天池芳美 助監督:柿田裕左 制作担当:篠宮隆浩 キャスティング:おおずさわこ
編集:大庭弘之
サウンドデザイン:マット・ヴォウレス
カラリスト:アロン・ピーク VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
制作:KOMODO PRODUCTIONS
宣伝:KICCORIT
配給:イオンエンターテイメント
製作:「太陽の子」フィルムパートナーズ
Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS / NHK
©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ