『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』などの話題作を世に送り出し、2020年1月に公開された『ロマンスドール』でも大きな注目を集めたタナダユキ監督が、主演に高畑充希を迎え、オリジナル脚本で映画『浜の朝日の嘘つきどもと』を制作。2021年に全国公開することが発表された。撮影は7月中旬から約1ヵ月行われ、現在、来年の公開に向け編集作業を進めている。 震災後の福島・南相馬に実在する映画館を舞台に、一人の20代女性が東奔西走し映画館の存続を守ろうとする物語 2021年3月、東日本大震災、福島の原発事故が起き、ちょうど10年という節目を迎える。震災・原発事故に続いて今般のコロナ禍もあり、風前の灯となった映画館を<映画へのかけがえのない思いを抱きながら守ろうとするお話>を通して、エンタメ文化へのエールともなる作品を制作した。 様々な災禍も免れ、戦後、映画全盛の時代となった1952年(昭和27年)には「朝日座」へ改名し、長年街の人々の暮らしに寄り添い、数多くの思い出を育んでいる。 |
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実在する映画館を舞台に、オリジナル脚本を執筆したタナダユキ監督が自らメガホンを取る。2004年、フォークシンガーの高田渡を追ったドキュメンタリー映画『タカダワタル的』が東京国際映画祭に特別招待作品として上映され、更に同年、劇映画『月とチェリー』が英国映画協会の「21世紀の称賛に値する日本映画10本」に選出、大きな話題となった。2008年脚本・監督を務めた『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞を受賞。その後も映画『俺たちに明日はないッス』(08)、『ふがいない僕は空を見た』(12)、『四十九日のレシピ』(13)、『ロマンス』(15)、『お父さんと伊藤さん』(16)、『ロマンスドール』(20)を発表。また、テレビドラマや配信ドラマでも数多くの作品を世に送り出し、CMやミュージックビデオなどの演出も手掛けている。
タナダユキ監督 コメント |
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主演は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(20)で第43回日本アカデミー賞・優秀助演女優賞を受賞し、映画やテレビドラマ、舞台など幅広く活躍する国民的女優の高畑充希が務める。タナダユキ監督とは初タッグとなる。高畑演じる茂木莉子は、経営が傾いている映画館朝日座を立て直すべく、地元住民と共に東へ西へ奔走し、くじけそうになりながらも奮闘していく。
高畑充希 コメント |
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そして共演には、バラエティ番組で人気を博すほか、女優としてテレビドラマや映画など数多くの作品に出演している大久保佳代子が、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子を演じ、今最もチケットが取れないと言われる落語家の柳家喬太郎が朝日座の支配人・森田保造を務める。
また、ドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」が福島中央テレビ開局50周年記念作品として2020年10月30日(金)18時50分より放送された。映画と同じく、監督・脚本はタナダユキが務め、竹原ピストルと高畑充希がW主演として出演。このドラマは映画の物語の続きが描かれており、ドラマは今後、配信などで放送を予定。どちらから観ても楽しめる仕掛けになっているため、映画と合わせ、是非注目。 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』 公式サイト:hamano-asahi.jp <ストーリー> |
脚本・監督:タナダユキ
出演:高畑充希 大久保佳代子 柳家喬太郎 他
製作プロダクション:ホリプロ
配給:ポニーキャニオン
©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会