昨年のサンダンス映画祭のオープニング作品として注目を浴び、SXSW映画祭ほか、各国の映画祭で絶賛され、いよいよ8月30日(金) より日本公開となる映画『ブラインドスポッティング』。 本作はバラク・オバマ元アメリカ合衆国大統領が『ROMA/ローマ』『ブラックパンサー』『ブラック・クランズマン』と並び2018年ベストムービーに選出した作品としても話題を集め、ヒスパニック系白人のスポークン・ワード・アーティスト、教育者、舞台脚本家であるラファエル・カザルと、ブロードウェイミュージカル「ハミルトン」で脚光を浴びトニー賞を受賞、黒人ラッパー兼俳優ダヴィード・ディグス、ベイエリアの高校で出会い、共にフリースタイル・ラップをしながら育った2人が脚本・主演を担当した本作は友情の話であり、オークランドを舞台にした人種の違う者や貧富の差がある者同士が混在することによって起こる問題を描いた物語です。お互いを見つめた時に、如何に全体像が見えずに色々なものを見落としているかということを問いかけます。 この度の公開を記念して、俳優としても海外に積極的に進出し、レゲェDJ”卍LINE”として音楽活動のほか、モデル、映像監督、カメラマンなど幅広く活動する窪塚洋介さんをお招きしたトークショー付き試写会が開催されました! 時:8月10日(土) |
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『ブラインドスポッティング』作品をご覧になった率直なご感想は? 窪塚さん:いい意味で荒削りなところがたくさんあって、役者の演技やカメラワーク、脚本も、不器用だからこそ伝わるとストレートさに胸を打たれる作品でした。とてもピュアな作品に出会えて嬉しかったです。 『ブラインドスポッティング』で描かれるテーマとして、2001年にご出演された映画『GO』の根底に流れるテーマにも似た“偏見”や“マイノリティ”というのがあります。当時と今とで、窪塚さんご自身が“偏見”や“マイノリティ”についてどうお考えだったのかお聞かせください。
役者やミュージシャンなど多岐にわたる活動をされることで見えてきた自分の“盲点”はありましたか? 自分自信の人生に対して自分が責任を持って生きていく覚悟をした時、世の中の見方が変わって、外に答えを求めてもそれは答えのようなものでしかなく、本当の答えは自分の中で見つけるものだと考えるようになりました。その自分の中の答えを確かめるための術として、多くの活動をしています。 役者・アーティストとして出演する際はどのようなジャッジで出演作を決めているんですか? 窪塚さん:直感ですね。脚本を読んだ時、監督に会った時、他の出演者を聞いたときにワクワクするかどうか。直感で決めています。 この作品の中では親友や家族、職場の人間など多くのコミュニケーション・ディスコミュニケーションのあり方が描かれていましたが、窪塚さんがコミュニケーションをとる時はどのようなことを心がけていますか? 窪塚さん:まだ精神的にとがっていた頃に言われた、「とある前の嫁」からの言葉に衝撃を受けたことがあります。『GO』に出た頃は他人や世の中の批判をするというのが今以上に強かった。口開くと誰かの文句ばかりで、テレビを見ながらもずっと文句を言っていて。そうしていたら前の妻に言われた、「私はみんなのいいところを、1つは言えるで!」という言葉がグサッと心に刺さりましたね。悪いところだけに目を向けるんじゃなくて、温かい目で人のいいところを見つけたら、悪いところも気にならなくなったりする。そういう風に人と対峙していけるようになったと思います。 |
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映画『ブラインドスポッティング』は、オークランドを舞台に人種の違う者や貧富の差がある者同士が混在することによって起こる問題を描いた友情の物語。8月30日(金)より新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかにてロードショー。
公式サイト: STORY 物語はオークランド育ちの親友2人の間にある、見えない壁を次第に曝け出す。 |
監督:カルロス・ロペス・エストラーダ
脚本:ダヴィード・ディグス/ラファエル・カザル
出演:ダヴィード・ディグス/ラファエル・カザル/ジャニナ・ガヴァンカー/ジャスミン・シーファス・ジョーンズ/ウトカルシュ・アンブドゥカル
2018年/アメリカ/英語/95分/日本語字幕:柏野文映/原題:BLINDSPOTTING
©2018 OAKLAND MOVING PICTURES LLC ALL RIGHTS RESERVED
配給:REGENTS
宣伝:ビーズインターナショナル