映画情報どっとこむ ralph 本屋の娘>作家・林真理子が“リアル本屋の苦労”から縦横無尽トークでイギリス本屋映画に感動のエール!

1959年、イギリスの海岸地方の町を舞台に、戦争で夫を亡くした女性フローレンスが書店が1軒もなかった町で、夫との夢だった書店を開業するというストーリーの映画『マイ・ブックショップ』。

上映後のトークに、昨年は、NHK大河ドラマ『西郷どん!』原作でも話題を呼んだ直木賞作家の林真理子さんが登壇してトークイベントを行いました。

映画『マイ・ブックショップ』トークイベント付披露試写会
日時:3月1日(金)
場所:シネスイッチ銀座
登壇:林 真理子(作家)

映画情報どっとこむ ralph 林さん:実は私は本屋の娘なんです。本屋の娘だったら、何か感じるだろうっていうことで今回声をかけていただいたんです。

とイベントオファーの経緯を語り、イベントをスタート。
山梨出身の林さんのご実家は、お母さんが開業された本屋さんだったそうで

林さん:映画の中では、女性主人公が美しい本を棚に並べてるシーンがあるけど、本屋ってホントは重労働なの。本って重いから。それでうちの母親は腰を悪くしたくらい。重い本を駅まで取りに行ったり、雑誌の付録を挟む作業はとても大変!

と当時を振り返り、さらに

林さん:そのうえ“本屋とタバコ屋は儲からない”って母は言ってたけど、粗利(利益)がないのよ!

と、リアルな苦労話を披露して観客を一気にひきこむと、その後も、それでも本屋が好き、本が好きという「愛情」に支えられた毒舌&暴露(?)の縦横無尽トークで観客を魅了。

林さん:Amazonもいいけど(「これあなた好きでしょなんて薦められるとね〜」)やっぱり本屋さん、本屋大賞は素晴らしいけどそれはそれ、文学賞の直木賞とは違うでしょ。

と楽しいトークの数々。

そして、本作について

林さん:この映画で一番感動したのは<受け継がれる>ということ。本っていうものへの情熱を継いでくれる人が必ず現れるんだと思うと、ちょっと涙が出てきてしまって、本当に良い映画だなと思いました。本屋の娘ということで、一日店長とかいろんなことをやって、どうにかしてもっと本を読んで欲しいとやってきたけど、万策尽き果てた感じ。でも、こんな素敵な、本を愛する気持ちが詰まった映画があると、本当にたくさんの人に見て欲しいと思いますね。

さらに

林さん:映画の冒頭で、本を読むことでその物語の住人になれると言っているんですけど、これは本当に素晴らしいことだと思います。

と本作の魅力もたっぷりと語り、映画にエール。

そして好きな本屋さんについて聞かれると

林さん:私が行くのは小さい本屋さんか逆にものすごく大きな本屋だけ。だって、大きな本屋なら私の本が何冊かはきっとあるだろうし、小さな本屋なら置いてなくても仕方ないって諦められるでしょ。だから中規模の本屋には精神衛生上のために行かないようにしています(笑)

と会場の笑いを誘いました。

映画情報どっとこむ ralph マイ・ブックショップ
原題:The Bookshop 

3月9日(土)シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA他にてロードショー

<ストーリー>
1959年のイギリス。書店が1軒もなかった保守的な地方の町で、夫を戦争で亡くした未亡人 フローレンスが、周囲の反発を受けながらも本屋のない町に本屋を開く。ある日、彼女は、40年以上も邸宅に引きこもり、ただ本を読むだけの毎日を過ごしていた老紳士と出会う。フローレンスは、読書の情熱を共有するその老紳士に支えられ、書店を軌道に乗せるのだが、彼女をよく思わない地元の有力者夫人は書店をつぶそうと画策する。

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監督&脚本:イザベル・コイシェ
出演:エミリー・モーティマー、ビル・ナイ、パトリシア・クラークソン 
原作:「ブックショップ」ペネロピ・フィッツジェラルド著(ハーパーコリンズ・ジャパン*3/1刊行)
2017|イギリス=スペイン=ドイツ|英語|カラー|5.1ch|DCP 
© 2017 Green Films AIE, Diagonal Televisió SLU, A Contracorriente Films SL, Zephyr Films The Bookshop Ltd.

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