映画情報どっとこむ ralph 小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香と今を代表する豪華女優陣の共演が大きな話題となっている映画『食べる女』。

<食>と<性>をテーマに“自分を味わいつくす“ことの大切さを、年齢・職業・価値観も 様々な8人の女たちの日常を通して描いています。

そして、本作の原作・そして脚本をも手掛けた筒井ともみ先生による、「おいしい女になる講座」という食や恋愛についてをテーマにし た講義が、東京家政大学の女子大生たちに向けて行われました。

映画「食べる女」ティーチイン試写会
日付:9月13日 (木)
会場:東京家政大学(東京都板橋区加賀1-18-1)
登壇:原作者・脚本 筒井ともみ先生

映画情報どっとこむ ralph 映画を鑑賞後の生徒の前に登場した筒井先生。

筒井先生:この世界が今より少しでもいいので、優しくタフになればいいというメッセージをすべての作品に込めています。そのひとつが“ちゃんと食べること”。自分の欲しているものをちゃんと食べるおいしい女になるためにはどうすればいいかということを、みなさんと一緒に考えていければと思います。

との挨拶から講座はスタート。


一食でもまずいものを食したくないという、食への大きなこだわりを持つ先生、

筒井先生:食べることを意識したのは、昔家で飼っていたチャボが、ある日家の夕飯にチャボがでてきた時です。その出来事がとても怖くてそのお肉を食べたくなかったのですが、無理やり親に食べさせられました。その時に「今自分が食べたお肉は今までずっと命のあったもの」なのだと 実感しました。その経験がとても強い記憶に残っていて、そこから鶏肉は大好きな食べ物の一つになりました。

と自身のエピソードを語った。

映画情報どっとこむ ralph また「自分の食べたいものをその場で作って食べる」ことに重きを置いている筒井先生。近年若い女性が料理をしなくなった理由は本屋に大量に並ぶレシピ本だと語る。

筒井先生:パスタひとつにとっても何十種類も作れなくてはいけない必要はないんです。決まったものを毎年繰り返して作っていくことで、そのレシ ピが自分のものになって、それがおふくろの味になっていくんだと思います。そうやって料理を自分に近づけていくことができるのだと思 います。

と学生たちに語りかけた。

数々の脚本を執筆し、多くの賞も獲得している筒井だが自身の仕事に対しての考え方を問われると、

筒井先生:いまだに自分が一人前だとは思 えないんです。」と語る。「俳優やカメラマンなどが多い特殊な家系に生まれたので、自分が今やっていることが特別なことだとは感じま せん。本当にやりたかったという仕事でもなかったのですが、だからこそ誠意のない仕事はしないようにしようと心掛けています。

とコメ ント。

また“結婚”という女性目線ならではのテーマが上がり、自身の考える“結婚”について聞かれると、

試写会自分の家庭はいわゆる世間で言われる幸せを模したような家族ではなく、一般的な“当たり前”がよくわからない環境にそだってきたので、必ずしも“結婚をしなければいけ ない”という考えはありませんでした。それに人と比べてもどうしようもならないことは多くあります。ですので結婚をしなくてはいけないと いう意識はもっていませんが、好きな人がいることはとても大事なことなので、その気持ちをどのように成長させていくかが重要なのだと 思います。

と自身の結婚観を語った。

そして今回の講義のテーマでもある、自身の思う「おいしい女の定義」を問われ

筒井先生:先日壇蜜さんと対談をした時に壇蜜さんは、 「やりこめない、攻撃をしすぎない。群れたり復讐したりしない。言いたいことがあっても言い返さず前を向く女性」というのが“おいしい 女”の定義だと語っていて、その言葉がとても心に残っています。世の中つらいこと、大変なことがあるかもしれないですが、そのことを 外に出さず、自分の中で受け止めることで、心をタフにしていくことができるのだと思います。そして今自分が何を食べたいか、何を欲しているかを感じることが大事なのだと思います。

とコメントした。

映画情報どっとこむ ralph 最後に

筒井先生による講義を受けた生徒からの質疑応答の時間が設けられた。

「とても刺激的な映画で勉強になりました。好きなものを食べていって、今後自分にも素敵な出会いが訪れるのかなとこの映画を観ると 感じました。ただ私も食べることがとても好きなのですが、自分のあこがれる友達はスレンダーで、周りの友達に合わせて食べる量をお さえてしまったりして、もやもやしてしまいます。」という生徒の言葉に

筒井先生:あなたはあなたらしさ、あなたらしいキレイさでいいと思います。あなたが“食べたい”と思うなら食べたらいい。ただつまみ食いは私はし ないです。それよりも好きなものを食べるときにエネルギーを使って、食事をしたらいいと思います。これからも初々しい健康美でいてく ださい。

と激励の言葉を送った。

また「一番好きなシーンや印象に残っているフレーズはなんですか?」との問いには、

筒井先生:プロの目線から見ると、冒頭の小泉さんが家の井戸を見るシーンですね。その時の小泉さんの表情を見て、「これで小泉さんの“トン 子”という役が出来上がったな」と感じました。

とコメント。 また印象に残っているフレーズについては、

筒井先生:台詞自体は自分が書いたものなので、すべて思い入れはありますが、小泉さんの「わからなくてもいい。自分が自分だったらいい。いつか愛しい人と出会えますように」という台詞が、小泉さんの声にピッタリでとてもよかったです。

と答えた。

また印象的なシーンとして学生より「トン子の生き方が素敵だと思った。「さみしさを抱えると優しくなる」という考え方がとても素敵だった。」という言葉に対して

筒井先生:ぜひそのような考えを持てる女性になってください。

と締めました。

また講座を受けた学生からは

●「か弱い女の子、細い女の子が「かわいい」とされている時代だけど、たくさん食べて、笑って泣いて恋をしている女の子が素敵だなと 思いました。自分もそういう生き方をしたいです。」

●「やせたい、キレイになりたいという思いがあり、「食べること」を手放そうか考えていましたが、この映画をみて変わりました!人の目 を気にして自分の大好きなことをあきらめたら人生もったいないですね!食べて元気にきれいになります!」

●「私も食べることからレボリューションを起こしてみたいと思いました。」

といった感想が寄せられました。

映画情報どっとこむ ralph 映画「食べる女

9月21日(金)おいしいROADSHOW

公式HP:
http://www.taberuonna.jp/

物語・・・
とある東京の古びた日本家屋の一軒家、通称”モチの家”。家の主は雑文筆家である、古書店を営む・敦子(トン子)。 女主人はおいしい料理を作って、迷える女たちを迎え入れる。男をよせつけない書籍編集者、いけない魅力をふりまくごはんやの女将、2児の母であり夫と 別居中のパーツモデル、ぬるい彼に物足りないドラマ制作会社AP、求められると断れない古着セレクトショップ店員、料理ができないあまり夫に逃げられた 主婦、BARの手伝いをしながら愛をつらぬくタフな女・・・。 今日も、人生に貪欲で食欲旺盛な女たちの心と体を満たす、おいしくて、楽しい宴が始まる。

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キャスト:
小泉今日子 沢尻エリカ 前田敦子 広瀬アリス 山田 優 壇 蜜 シャーロット・ケイト・フォックス 鈴木京香/ ユースケ・サンタマリア 池内博之 勝地涼 小池徹平 笠原秀幸 間宮祥太朗 遠藤史也 RYO(ORANGE RANGE) PANTA(頭脳警察) 眞木蔵人

監督:生野慈朗
原作・脚本:筒井ともみ『食べる女 決定版』(新潮文庫・8月末刊行予定)
主題歌: 「Kissing」Leola(ソニー・ミュージックアソシエイテッ ドレコーズ)
【区分】PG12
音楽:富貴晴美
© 2018「食べる女」倶楽部
  

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