いよいよ4月17日から公開されるアカデミー賞3部門受賞作の映画

セッション

世界中で映画と共にサウンドトラックも話題になり、発売週にはiTunes Music Storeにてジャズ・チャートのトップ10圏内にもランクインし、公開に先駆けてサウンドトラックの発売を開始している劇場もあるほどの反響を呼んでいます。

今回公開されたのはフレッチャー教授(J・K・シモンズ)が指揮する“スタジオ・バンド”にスカウトされ、急遽ドラムの主奏者として登場することになったニーマン(マイルズ・テラー)の演奏シーン。

曲は本作の原題でもあり劇中で何度も演奏される「ウィップラッシュ(Whiplash)」。

「Whiplash」の言葉の意味は“むちで打つこと”。

ドラマーのスティックさばきの“むちを打つ”ようなしなやかさと共にフレッチャーによる苛烈なしごきをイメージさせるタイトルとなっています。この楽曲「ウィップラッシュ」は1973年にハンク・レヴィが作曲したもの。1927年生まれ(2001年没)のハンク・レヴィはスタン・ケントン楽団や“変拍子の神様”と言われたトランペッター、ドン・エリス(『フレンチ・コネクション』の音楽を担当したことも有名)のビッグバンドのコンポーザーとして数多くの作品を残しており、一つの楽曲の中で目まぐるしくリズムの変わる曲作りを好むことでミュージシャンの間では有名だったそうです。

WHIPLASH

本作は監督と脚本を手掛けたデイミアン・チャゼルの自伝的な物語。

音楽の才能に恵まれたチャゼルは、ニュージャージー州のプリンストン高校のバンドでジャズドラマーとして活躍。その厳しい指導者のもとで苦悩の日々を送ったそうです。バンドの指揮を務める指導者は、並外れた才能を持つ地元の英雄で、公立校の未熟なジャズバンドを、有名な「ダウン・ビート」誌によると「全米一のジャズバンド」に変えたそうです。

このバンドは、大統領就任式で2度演奏し、ニューヨークのJVCジャズフェスティバルの開幕式でも演奏しています。

チャゼル監督は「当時、ドラムを叩くことが人生だった!いつも怒鳴られるのではないかとビクビクしていたこと、初めて買った自分のドラムをイライラして殴り壊したことを今もはっきりと思い出します。」

本編同様、「早い、遅い、速度が違う!」という教師の罵倒が、チャゼルが高校生活を通して最も頻繁に耳にした言葉。

そして、その時に最もドラムが間違えやすい曲で嫌いだったのがこの「ウィップラッシュ」だった。

セッション
監督の苦々しい思い出が詰まった曲「ウィップラッシュ」をフレッチャーの前で演奏し才能を見せ付けるニーマン。そして彼が主奏者としてふさわしいか見つめるフレッチャー。しかしこの後物語は曲のごとく変調し、思いもよらない方向に突き進んで行く――。

危険で素晴らしいこの映画を。
音楽を志す方へ。。

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4月17日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国順次ロードショー

(C)2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved.
配給:ギャガ

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