『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作『永い言い訳』が10月14日(金)より公開になります。
日程:9月4日(日) |
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MC:永い言い訳が生まれたのは・・・ 監督:「夢売るふたり」の撮影の合間に企画しました。3.11が起こり。最愛の方たちを失った人達がカメラの前に立っているのをみて。その中には後味の悪い感じで別れてしまうことになった方たちもいるのではないかと思いました。そんな人が立ち直っていく。。。を書き留めておいて、映画の撮影が終わった時にリサーチを始めて、長年一緒にやっている西川Pに話しました。 西川P:長い付き合いですね。蛇イチゴからのお付き合いで、バンダイでは「揺れる」からですね。 監督:バンダイさんは出資をしてくれているで、「夢売るふたり」の次をどうするか聞かれたときに、次回は小説から描きたいとお話したんです。普通はA4 20枚ぐらいの企画を書いて、公開規模とかいろいろクリアにしてGOがでたらシナリオを書いたりしています。でも映画が先だと、予算とか2時間でまとめなければならないとか制約が出来るので、今回は描きたいことを制限なく自由に書いてからプロットを書くということにしました。 西川P:読んでみて、この純文学的なものを商業映画化するのにどうするか。監督に確認させていただきました。映画にするのに子供を撮ってみたいということでしたので、時間をかけるが良いものが出来ると思いましたね。 北原P:春夏秋冬全部撮りたかったので、予算もあるので少人数で撮影時間をかけました。 商業映画化のプロセスが出資側のプロデューサーがいることでぼかしながらも伝わってくる内容に。 |
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西川監督が予算はどうやって決めるの?と素朴な疑問を投げかけると
西川P:ラインプロデューサーが企画をみて予算書を作ってきて・・確認していきます。 北村P:ただ積んでくと青天井になるので。 西川さん:1億円かかった作品なら、宣伝に5-6000万位。ですから公開までに1.5憶とすると最低3億円の興業が必要です 北村P:劇場が工業の半分持ってくのでね。 監督:回収しようと思ったら? 西川P:3億では足りないですからね。5億を目指しましょうとなります。 と、リアルな部分が見えてきます! MCがキャスティングが素晴らしかったですがと投げかけると、にっこりしながら監督 監督;自分でも成功していると思います。当て書きか?と言われますから。小説の第1稿を書いたところで、映画の企画書を書いてキャスティングしました。是枝監督が読んでくれて、主人公に本木さんがそっくりだよと。やっかいな人?と聞いたら。「めんどくさいんだけど不思議とチャーミングなんだ」と言われました。当然、出資する方たちも首をかしげないキャストですしね。 監督:本木さんに初めてお会いして、3時間話しましたね。この人しかいないと思いました。 これには、会場爆笑。 西川P:子供の準備期間を含めて早い段階から顔合わせしたかったのでオーディションも早くから始めました。 監督:子供の成長が早いので、4歳児設定だと3歳児が来てしまうんです。言葉通じないんですね。300人ぐらいオーディションしました。子供としっかりやるのは始めたので。子供らしさが撮りたかったんでゆっくり選びました。 子供の件を含めて色々苦労のあった撮影では、「人の意見を取り入れてでも良い作品にする」良い経験になったそうです。 |
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ここで、監督とのQ&Aのコーナーに
Q:エロティックなシーンの演出は? 監督:経験したことだけ、ではないですが、俳優と助監督たちと相談しながら・・・です。 と監督!割れ目が見えたり、動いたりするのも程度でR指定になるので駄目だと。良い画を規制の中で撮るのも大変です。 Q:出演者に手紙を書くことは? 監督:手紙はいただくこともありますし、書くこともあります。今回もオファー時に深津絵里さんに書きました。 Q::素晴らしいポスターのビジュアルはどのように? 監督:クリエイティブディレクターを入れたんです。折角だから上田義彦さんにお願いしようと。アプローチしてみたら、シナリオを読んで「面白そうですね」と快諾していただきました。最初は写真館で二組を撮影、、、準備していたら。上田さんがなんか違うって。。。見えちゃうんだと。九十九里浜で当日台風の晴れ間に。映画本編委はないIFの世界。自慢の一品です! 最後に・・・ 監督:今回練りに練って作ったので、スタイルも後味も違う作品になっています。是非劇場で! と、イベントは終了となりました! 観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリー。 『永い言い訳』 10月14日(金) 全国ロードショー!! 公式サイト: |
出演:本木雅弘/竹原ピストル 藤田健心 白鳥玉季 堀内敬子/池松壮亮 黒木華 山田真歩/深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和
原作:『永い言い訳』(文春文庫刊)
製作:「永い言い訳」製作委員会(バンダイビジュアル株式会社、株式会社AOI Pro.、株式会社テレビ東京、アスミック・エース株式会社、株式会社文藝春秋、テレビ大阪株式会社)
制作プロダクション:株式会社AOI Pro.
配給:アスミック・エース
©2016「永い言い訳」製作委員会