映画情報どっとこむ ralph 映画監督・岩井俊二。

20年以上ものキャリアの中で、巧みにその時代を切り取りながら様々な愛の形を表現し、いずれも熱狂的なファンを生み出してきた岩井監督が、松たか子さん、広瀬すずさん、神木隆之介さん、福山雅治さんで、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描くオリジナルストーリーで作りあげた『ラストレター』。名作『Love Letter』を感じさせる世界観でありながら、全く新しいエンタテインメントとして誕生します。

そして、この度新キャストが発表となりました!
95年公開の『Love Letter』で、繊細な演技力と圧倒的な存在感で人々を魅了した中山美穂さん、豊川悦司さんが、再び二人揃って岩井作品に出演です!
中山美穂、豊川悦司『ラストレター』

映画情報どっとこむ ralph 『Love Letter』は、93年「ifもしも~打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」で、テレビドラマでありながら、日本映画監督協会新人賞を受賞するという快挙を成し遂げた岩井監督の長編映画で、第8回日刊スポーツ映画大賞新人賞(岩井監督)、第19回日本アカデミー賞優秀作品賞・話題賞ほか、第38回ブルーリボン賞主演女優賞など各映画賞を総なめに。日本のみならずモントリオール世界映画祭では観客賞を受賞。韓国では公開当時日本映画として、初めて観客動員140万人を突破し、「お元気ですか?」の名台詞もブームになり、世界でも絶賛された名作です。

その『Love Letter』公開から約四半世紀。ついに夢の競演が実現いたします。

中山さんは、『Love Letter』以降、岩井俊二プロデュース作品『新しい靴を買わなくちゃ』(12年、北川悦吏子監督)でタッグを組んで以来となり、豊川さんは、『undo』(94年)、『ルナティック・ラヴ』(94年)、『Love Letter』と立て続けに岩井作品に出演。中山さん、豊川さんともに岩井作品には、24年ぶりの出演となり、中山さん、豊川さんの共演も映画作品では、24年ぶりの共演となります。(中山さん、豊川さんは、『Love Letter』後、ドラマ2001年4月TBS 系東芝日曜劇場「Love Story」で共演しています。)
今回の出演は、岩井監督からのオファーで実現。中山さん、豊川さんともに、岩井監督から声をかけてもらったことに喜び、二つ返事で出演を快諾しました。撮影は、昨年8月に仙台で行われました。

映画情報どっとこむ ralph 今回の二人の役どころは、豊川さんが裕里(松たか子)の姉・未咲の元恋人・阿藤を演じ、その阿藤の同居人・サカエを中山さんが演じます。未咲の過去に絡む、本作において非常に重要なパートを担う役柄となります。

中山美穂さんコメント
いつかまた豊川さんとの共演はもちろんのこと、岩井監督作品に出演できたらいいなと思っていたので、今回声をかけていただき、とても嬉しかったです。
岩井監督は、普段とてもほんわかした感じの方ですが、現場に入るとスイッチが入り、少年のようにまっすぐで、独特の世界観があり、現場にいると異次元にいるような感覚になります。ですので、撮影現場はとても楽しいです。岩井監督とは、特に事前に役柄について話をしたりすることはないのですが、現場でのやりとりの中で役を作り上げていく感じです。
豊川さんとは、今回共演シーンは少ないのですが、それでも今までの二人の歴史があるので、短い共演シーンの中でも積み重ねてきた何かがスクリーンには映っているのではないかと思います。

豊川悦司さんコメント
『Love Letter』に通じるものがある今回の『ラストレター』で、岩井監督から声をかけていただけたことは、とても嬉しいですし、そしてなにより中山さんとまたこうして二人で出演できてとても嬉しいです。
今回、出演シーンは少ないですが、とても重要な役をいただいたので、どっぷり岩井監督の頭の中に浸かるつもりで芝居しました。とても充実感のある現場でした。
中山さんは、冷凍保存されてきたみたいで(笑)、全然変わっていないです。もう少しご一緒にお芝居をしたかったです。それは、また次回に。20年後といわず来年くらいにでもご一緒したいですね。

また中山さん・豊川さんのほか、松さん演じる裕里の父母役として木内みどりさん、鈴木慶一さんの出演も発表となりました。

岩井俊二監督コメント
中山美穂さん、豊川悦司さん、三人が同じ現場というのはラブレター以来でした。撮影は夏の盛りの仙台でしたが、なにかそこが冬の小樽で外は雪が降ってるような気分になりました。「ラストレター」と「ラブレター」が地続きの同じ世界の物語に一瞬思えました。

映画情報どっとこむ ralph 『ラストレター』

2020年1月17日(金)全国東宝系にて公開

映画公式サイト:
https://last-letter-movie.jp/

主人公である岸辺野裕里を演じるのは、松たか子さん。
自身初主演映画の『四月物語』(98)以来約21年ぶりの岩井監督作品への出演となり、映画では『小さいおうち』(14)以来、約5年振りの主演を務めます。

裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美という“母娘”を一人二役で演じるのは広瀬すずさん。これまで是枝裕和監督、李相日といった名匠たちと渡り合ってきた広瀬さんが、待望の岩井組初参加を果たします。

同級生であった未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加。ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎役には福山雅治さん。岩井俊二が、「この役は福山雅治しかいない」と出演を熱望したことから、待望の岩井組初参加が実現しました。

そして、高校生時代の鏡史郎役を務めるのは神木隆之介さん。神木さんも、岩井組には初参加となり、憧れの存在でもある福山との二人一役を演じます。

さらに、数々の美少女を発掘してきた岩井俊二さんが出会った森七菜さん。
現在大ヒット上映中の『天気の子』でヒロイン・天野陽菜役を務める森さんが、松さん演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役を演じ、新人ならではの瑞々しさで作品を彩ります。また、数々のアニメーションや実写映画で監督を務める庵野秀明さん、歌手として活躍する水越けいこさん、小室等さんといった様々な分野で活躍するユニークかつ岩井組ならではのキャスティングが実現!

Story
裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会することに。

勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。
ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく―――

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スタッフ
監督・原作・脚本・編集:岩井俊二
音楽:小林武史
企画・プロデュース:川村元気

出演
松たか子 広瀬すず
庵野秀明 森七菜 小室等 水越けいこ 木内みどり 鈴木慶一 / 豊川悦司 中山美穂
神木隆之介 福山雅治

配給:東宝
ⓒ2020「ラストレター」製作委員会

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