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『マイライフ、ママライフ』公開記念舞台挨拶

『マイライフ、ママライフ』
4月1日(金)より公開映画「マイライフ、ママライフ」の公開記念舞台挨拶が行われ、W主演を務めた鉢嶺杏奈と尾花貴絵、共演の池田良、脚本監修の狗飼恭子、亀山睦実監督が登壇しました。
『マイライフ、ママライフ』
『マイライフ、ママライフ』公開記念舞台挨拶
日付:4月2日(土)
場所:東京・渋谷HUMAXシネマ
登壇:鉢嶺杏奈、尾花貴絵、池田良、狗飼恭子、亀山睦実監督

映画情報どっとこむ ralph 亀山監督が本作を企画したのは4年前。撮影もコロナ以前に行なわれており、撮影から2年以上を経て、ようやく公開にこぎ着けた。前日の4月1日(金)より公開が始まったが、尾花さんは「昨日、あんまり(公開の)実感がわいてなかったんですけど、いよいよ全国ロードショーしたんだなといまは幸せな思いでいっぱいです」と満面の笑み。『マイライフ、ママライフ』

鉢嶺さんも「私も貴絵ちゃんと同じで昨日は実感がなかったんですけど、やっと…やっと、みなさんに観ていただける時が来たんだなという思いです。2年前に撮影して、本当にいろんなことがあって、コロナもあったし、個人的なことですが、結婚して子どもも産んで、改めて昨日、スクリーンの後ろで見させてもらって、最初に観た時と違う感情がわいてきました」としみじみと語る。『マイライフ、ママライフ』

池田さんも、撮影時からここまでの時間を振り返り「うちの子が当時4歳と1歳だったのが6歳と4歳になっちゃって、劇中に出てきた女の子の赤ちゃんも当時は1歳半くらいだったのが、いまはしゃべってると(笑)。時が経つのは早いなぁと感じています」とうなずく。『マイライフ、ママライフ』
 
亀山監督は、子育てと仕事の両立に悩む女性を描いた本作の企画について、「私が(当時)29歳くらいで周りも結婚したり、子どもを産んだり、出産後の職場復帰を考えたりしている人が多くて、そんな彼女たちの日常の愚痴、本音がSNSにあって、それを日々眺めていて『そうなんだ…』と思いました。平成を三十年、生きてきた人たちが、人生のターニングポイントを迎えていて、令和に替わるというタイミングで、平成世代が持っている感情をしっかりと物語に落とし込もうと思いました」とその経緯を説明する。『マイライフ、ママライフ』
 
2人の子を育てながら仕事に奮闘するも、本当にやりたい仕事ではない事務職で働くことへの葛藤や非協力的な夫への不満を抱える沙織を演じた鉢嶺さんは、撮影を前に監督とのリハーサルを重ね、自身の母親や母親になった友達などに話を聞くなどのリサーチをし、さらに夫役を演じ、実際に二児の父でもある池田さんの家庭を訪問し、育児を経験する劇中さながら“家族留学”を体験したという。池田家で「やったこともないのに突然、オムツを替えたり、(池田さんの)奥さんに話を聞いて、お母さんって本当に強いなと思いました」と語った。
 
鉢嶺さんは、さらに本作の撮影後の自らの結婚、出産にも触れ「(撮影前は)『子どもがいても仕事ってできるのかな?』と不安があったけど、(撮影を終えて)『子どもを産んでも仕事できるかも』『好きなことやっていいんだな』という希望を感じて『子ども、ほしいな』という前向きな気持ちになれました。いまの私があるのは、もしかしたら沙織を演じて、『子どもを産んで、仕事できる』『自分の道を進んでいっていいんだ』と一歩踏み込めたからなんじゃないかと思うし、そういう作品に出会わせてくれた亀山監督には本当に感謝しています」と語った。
 
尾花さんは、仕事に熱中し、妊娠・出産には前向きになれない綾を演じたが「最初は、綾のような体験をしてないので『これはどうやって演じたらいいんだろう?』と悩んでいましたが、(綾と)年齢が同じくらいなので、結婚して、妊娠して…という友達が増えて、似た経験をしている友達が近くにいました。そういう話を採り入れつつ、綾とリンクさせていきました」と明かす。「私も30になるので、これからの女性の生き方を考えさせられました。初めて脚本を読んだ時は私も不安で『女性ってどう生きるのがベストなのかな?』という考えがあったけど、演じて、作品ができて不安が希望に変わりました。『こういうふうにも生きられるんだ』『こういう選択肢もあるんだ』と思えるようになりました」と作品から受けたポジティブな影響を口にした。
 
子育て奮闘中の池田さんは、映画では沙織の悩みに理解の薄い夫・博貴を演じた。
本作が「家族とのありかたを見つめるきっかけになったと思います」と語る。つい最近も、実際に自身が仕事で不在の日に奥さんがこなしている全ての子育て、家事を一人でやってみたことを明かし「本当に大変でした…。身をもって知るって大事だなと思いました」と実感のこもった口調で語っていた。
  
最後に亀山監督は、「コロナでいろんな方とお話しする機会がグッと減ってしまい、コミュニケーションをとれる場所もネットくらいしかない寂しい状況になってしまいましたが、テキストでメッセージをやりとりするのは簡単ですが、声を聞くと安心するというのもあるので、電話をしたり、会って話をする――そういうことを大事にしていきたい時代になってるなと思います。ぜひ、みなさんのコメントを世界に届けていただきたいと思います。ご感想お待ちしています!」と呼びかけ、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

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『マイライフ、ママライフ』

は公開中。

【STORY】
結婚から3年、大内綾(30)は仕事に熱中する日々を送っていた。夫・健太郎から「そろそろ子どもが欲しい」と言われるが、綾は妊娠・出産に勇気が持もてない。ある日綾は仕事で、子どもを持たない夫婦が子どものいる家庭を体験する『家族留学』のイベント運営を任される。2人の子どもを育てながら働く三島沙織(30)の家庭に体験に行くが、綾は生活のためには「本当にやりたい仕事」を諦め事務職で働く沙織の気持ちが理解出来ず傷つけてしまう。一方の沙織も、夫からの家事育児の協力が得られず不満が積もる日々を送っていて…。

【INTRODUTION】
仕事と子育ての両立で悩む女性たちの経験談を入念にリサーチし、ひとりで悩みを抱え込んでしまうワーキングマザー、仕事に夢中で妊娠に前向きになれない女性を描いたのは、平成元年生まれの亀山睦実。鉢嶺杏奈、尾花貴絵など監督と同世代の俳優たちが等身大で今を生きる女性を演じた。夫役の水野勝、池田良のほか、柳 英里紗、中田クルミなど個性的な面々が揃った。また脚本監修に狗飼恭子(『風の電話』)が参加。現代女性がもつ<生き方>の悩みや、夫との子育てをめぐる軋轢などをリアルに描き、第14回田辺・弁慶映画祭では観客賞を受賞。ジェンダーギャップ指数120位の日本の現実を描く。マイライフ、ママライフ

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鉢嶺 杏奈 尾花 貴絵 池田 良 柳 英里紗 中田 クルミ 多田 真翔 澤邊 優愛 真辺 幸星 山中 雄輔 高木 悠衣 蔦 陽子 ヴァネッサ・パン 
広野 桜 清瀬 やえこ中野 マサアキ 森本 のぶ 水野 勝
監督・脚本:亀山睦実 脚本監修:狗飼恭子 エグゼクティブプロデューサー:亀山暢央 大和田廣樹 浦野大輔
プロデューサー:藤井克依 新居日南恵 撮影:島大和 照明:酒井隆英 録音:田中秀樹 美術:中村哲太郎
衣装:部坂尚吾 ヘアメイク:清水彩美 音楽:久保田千陽 助監督:小泉宗仁 主題歌:小玉しのぶ
製作:Kugumi
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト 
配給協力:ミカタ・エンタテインメント 
©2020「マイライフ、ママライフ」製作委員会

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