第75回ヴェネツィア国際映画祭や、第43回トロント国際映画祭など、多くの映画祭にて好評を博したニューヨークにあるギターショップのドキュメンタリー『カーマイン・ストリート・ギター』が全国大ヒット公開中!
この公開を記念し、8月12日(月)に鈴木慶一さん(ミュージシャン/ムーンライダーズ)、長門芳郎さん(パイドパイパーハウス)が登壇するトークショーが行われました。 公開記念トークショー |
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会場は満員御礼。 上映後にミュージシャンの鈴木慶一さん、パイドパイパーハウスの長門芳郎さんのトークショーを楽しみに多くの人が訪れた。 二人が登壇すると、会場は大きな拍手で包まれ、トークショーはスタート。 鈴木さん:とても素晴らしい作品でした!本作の主人公リック・ケリーのように強いこだわりを持ってギターを作る人は知り合いに一人や二人いるけど、みんな彼に似たような職人が多い。そしてこういう人が作ったギターに惹かれてしまうんだよね! と語ると、本作の舞台となるニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジについて、 長門さん:ニューヨークは建物が大きくて圧倒される。けれど舞台となるグリニッジ・ヴィレッジはビルとかは少なくて、路地とかに味があって良い街ですよね。 鈴木さん:そうそう!雰囲気が良いんだよね。ここに60年代に活躍したバンド、ラヴィン・スプーンフルやフィフス・アベニューがいたと思うと、感慨深いなぁ。 と昔を思い出し、懐かしそうな様子。 鈴木慶一さんもリックの弟子・シンディにべた惚れ!?ふたりも羨ましがるギター職人の師弟関係とは? 本作では、人気アーティストやギタリストが続々と「カーマイン・ストリート・ギター」へ訪れる。劇中の気になったアーティストについて聞かれると、 鈴木さん:僕は知らなかったんだけど、エレノア・フリードバーガーという女性が、リックの弟子・シンディがトラヴェリング・ウィルベリーズのデザインを施したギターを弾いていて、歌声もとても良く・・・。あのギター、もう売れちゃったのかなぁ。 と欲しそうにため息をつき、さらに すっかりシンディのファンになってしまって、彼女のツイッターもインスタグラムもフォローしちゃいました。 と茶目っ気たっぷりに明かすと、会場からは笑いが。 長門さん:フォローするのが早いですね! と驚きの表情。リックは現代では珍しく携帯もパソコンも使わないことについても 長門さん:僕の周りにも何人かいますけど、同年代だからこそ“分かる!”という要素たくさんあって、そういう部分も楽しめる。 と国境を越えた世代あるあるを披露。 鈴木さん:リックとシンディの師弟関係を超えた、家族のような関係性もとても良いよね。孫娘のようにシンディを可愛がっているリックの気持ちが分かります。リックのSNSもシンディが更新してあげていて、お互い支え合っているんですよ! と調べすぎてシンディにべた惚れの鈴木さんに会場も大盛り上がり。 |
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ここで、リック・ケリーのギターがお披露目! 当日会場にはリックが実際に作ったギターが持ち込まれ、鈴木さんが弾くというサプライズが!持った瞬間、 鈴木さん;重いね!そしてネックが聞いていたとおり太い!これは腰が痛くなっちゃうよ。 と笑いを取りつつ試奏。 鈴木さん:驚いた。完全にソリッドギターなんだけど、木が響くんです。ニューヨークの建物の音がする。とても良い音! と満足げ。 長門さん:このギターはチェルシーホテルの廃材から出来ているんですよね。本作のテーマとなっていますけど、ニューヨークの建物の廃材からというのもとても面白いです。 とリックのギターに興味津々。続けて 長門さん:ほぼ同年代ですが、こういうお店がずっと続いてくれたら本当に嬉しい。自分も頑張ろうと思います。 と長きに渡ってファンに支持されるレコード店主としての顔を覗かせ、興奮気味に 鈴木さん:そうだよね。今日、リックのギターを弾けて本当に幸せな気持ちです。とても満足です!! とギターを最後まで離さず、弾きながらマスコミのフォトセッションに応じた。 昔話に花も咲き、音楽好きのお客さんもお腹いっぱいの贅沢なトークショーとなった。 |
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『カーマイン・ストリート・ギター』 原題:Carmine Street Guitars 全国大ヒット公開中! |
監督・製作:ロン・マン(『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』) 扇動者:ジム・ジャームッシュ 編集:ロバート・ケネディ
出演:リック・ケリー、ジム・ジャームッシュ(スクワール)、ネルス・クライン(ウィルコ)、カーク・ダグラス(ザ・ルーツ)、ビル・フリゼール、マーク・リーボウ、 チャーリー・セクストン(ボブ・ディラン・バンド)他
音楽:ザ・セイディース
2018 年/カナダ/80 分
配給:ビターズ・エンド
©MMXVⅢ Sphinx Productions.