沖縄先行12日の初日初回には、劇場の外まで長蛇の列が100メートル以上続いたという『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』が、本日8月26日(土)より東京での公開初日を迎え。舞台挨拶イベントが行われました。
上映は、こちらも全回が満席となる大ヒットスタート。 映画『アメリカ米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』初日舞台挨拶 |
|
本日、8月26日(土)、佐古忠彦監督、亀次郎の次女である内村千尋さんが登場 上映はすべての回で満席、立ち見のお客様がでる程の大盛況ぶり。見終わったお客様から温かい拍手を受けながら、トークイベントが始まりました。 映画公開初日を迎えた心境を聞かれる、 佐古監督:桜坂劇場では、長蛇の列ができていて感激しました。お客さんの表情をみていると“亀次郎に会いにきた”そんな表情をしていました。亀次郎の演説がある日は、家族揃って早く晩ご飯を食べて、亀次郎に会いにいこう!と演説会に駆けつけた、という話しをたくさん聞いたのですが、まさにその時と同じように駆けつけてきた、そんな表情でした。その表情をみて、いかに亀次郎が愛され、今も尚求められている人なのか実感しました。東京でもこんなにたくさんの人が来てくれ、感激しております。 |
|
内村さん:沖縄の人は、亀次郎の名前を知っている人はいますが、どういうことをした人なのか知らないという世代が増えています。沖縄の人にも観てもらいたいですが、全国でこの映画を観てもらえるよう、願っております。
と話し、初日を迎えられた喜びを語った。 今回何故、瀬長亀次郎さんを取り上げたのかきっかけを聞かれ 佐古監督:日頃基地問題のニュースがテレビなどで流れますが、いつも瞬間瞬間をきりとっているので全体がなかなか伝わらない。沖縄戦に関しての特集はこれまで作ってきましたが、ある時、戦後史が抜けているな、ということに気づきました。私自身20年間沖縄に通い続けていたので、瀬長亀次郎の存在は知っていました。95年の“少女暴行事件”があり県民大会が復活し、何故こんなにも県民大会が続くのか探ってみると、瀬長亀次郎の時代にいきつきました。亀次郎を通じて戦後史をみると、何故今沖縄の人々が声を上げ続けているのか、何故今も基地問題が続いているのか、見えるような気がしていました。去年、瀬長亀次郎のドキュメンタリーを放送すると、“こんな人物がいたんだ”などの多くの反応をいただき、少しでも多くの方に観ていただけたら、今の沖縄問題の理解に少しでも繋がればと思い、この映画をつくりました と説明。 |
|
続けて、父、亀次郎さんについて聞かれると
内村さん:沖縄県民にとっては亀次郎の生き様に憧れや、共感を感じる人がいると思いますが、私にとっては普通の父だったので、佐古監督の資料などを観て、父はこんなに米軍を震え上がらせていた人だったのか、とびっくりしました。実は家で父は掃除、洗濯をやっていたんです。なので父が国会議員になって東京にいくと、洗濯係がいなくなったので母が洗濯機を買ったんです。 ととても意外なエピソードを披露。それを聞いて 佐古監督:父を愛してやまない娘さんですから。 というと、会場からは温かい拍手があがる一面も。続けて 佐古監督:亀次郎がいつも言っていた言葉の中に“小異を捨てずに大同につけ”という言葉があります。色々違いはあるけどこの時は一つになろうと。その言葉にも何故今も沖縄が声を上げ続けているのか、それが見えてくるような気がしています。 と話した。 最後に・・・ 佐古監督:沖縄の人がどう感じてくれるか気になりますが、特に本土の人にも広めたいと言う気持ちが強くあります。気に入っていただき、少しでも沖縄の現状の理解につながればと思っておりますので、周りの人に是非進めていただけたら嬉しいです。 と締めました。 物語・・・ |
監督:佐古忠彦
撮影:福田安美
音声:町田英史
編集:後藤亮太
エグゼクティブプロデューサー:藤井和史
プロデューサー:大友淳、秋山浩之
語り:山根基世、大杉漣 テーマ音楽:「Sacoo」作曲・演奏 坂本龍一
音楽:坂本龍一、兼松衆、中村巴奈重、中野香梨、櫻井美希
2017年/日本/日本語/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/ステレオ/107分
配給:彩プロ ©TBSテレビ