『永い言い訳』公開初日 西川美和監督×竹原ピストルトークイベント
俳優の本木雅弘が映画『おくりびと』以来約7年ぶりに映画主演を務める、『永い言い訳』が公開となりました。その特別試写会トークイベントが10月14日(金)映画の公開初日に渋谷のHMV & BOOKS TOKYOで行われ、西川美和監督と大宮陽一役の竹原ピストルさんが登場しました! 日付:10月14日 |
|
この日は、映画公開初日ということで、すでに映画を観ていた竹原ピストルも本日改めて劇場で鑑賞したそうで
竹原さん:前に観た時とは違い、だいぶフラットに観ることができました。素敵な映画に出させていただいたと思います。 と改めて映画の感想を語りました。 劇中では、トラックの運転手である陽一を演じた竹原さん。トラックを運転しているシーンは数分しかないものの、そのために、西川監督に大型免許をとらされたことを先日終了した全国ツアー各所でトークネタとして愚痴っていたことを明かすと、それを聞いた西川監督は 西川監督:ギアチェンジしてなかったからね。私には言わない愚痴を全国でね。 と笑ってみせた。竹原ピストルキャスティングの経緯を聞かれた監督は、 西川さん:実際に会った時に、竹原さんが『映画に出させていただく暁には、一挙手一投足、全力でやらせていただきます!』と大声で言ったんです。 と当時のエピソードを披露。その意気揚々とした様子を観てキャスティングしない理由がないと、その場にいたスタッフの満票一致で、竹原が陽一役に決まったそう。 竹原さん:初めて会った日、すごく遠い人だと思っていた本木さんが、自分の歌を聴いてくれていて、一節歌ってくれて、なんて柔らかい人だろうと思いました。 とその印象を話す。撮影前のお祓いに、ビシッとスーツで決めてくる本木さんと違い、裸足で登場したという竹原さん。監督は、竹原さんのことをまさに大宮陽一と話すが、竹原さん自身は、陽一のように感情で生きることのできる人に憧れる、と胸の内を明かしました。 |
|
今回、映画を撮る前に本作小説を執筆した西川監督。小説と映画の違いを聞かれると、
西川監督:今回は、一回全部書きたいことを書いてみようと、お金や時間に制限されることなく自由にやりたくて小説を書きました。その中では、誰にも頼れないという難しさもありました。映画の方は、いかに映像でしか表現できない方法があるかということを探るのが映画製作のプロセスだと思うんです。なるべく小説ではできなかったシーンを撮るとか、言葉にないシーンを撮るとか、後半は小説と映画で結構違うんです。 とそれぞれの制作への想いをコメント。熊切和嘉監督作品にも出演経験のある竹原は、監督の「カット」のかけ声で、そのシーンが良かったかどうかがわかったと西川監督の癖を披露する一幕も。 竹原さん:西川監督は『アイッ!』って言うんですよ!いいのが撮れた時。『アイッ!』じゃなかったときに、どうしたらいいんいいんだぁ!って思うんです。 と竹原さんが暴露すると、 西川さん:ばれてるんですね、OKの言い方で(笑) と西川監督が苦笑。 |
|
最後に、観客へメッセージを求められ・・・
竹原さん:とにかく、ご自分で観てみてください! と思いをぶつけた竹原さん。一方・・・ 西川監督さん:竹原ピストルに迫るドキュメント番組が放送されます。竹原ピストルツアーファイナルドキュメンタリーと本木雅弘の愛の物語です。本当にこの二人は、私が予想していた以上に愛を育んでいます。 と、本作での共演がきっかけで仲良くなった、本木と竹原の様子を明かし、会場を沸かせました。 ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描く。 『永い言い訳』 公式サイト: 公式twitter:
|
出演:本木雅弘/竹原ピストル 藤田健心 白鳥玉季 堀内敬子/池松壮亮 黒木華 山田真歩/深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和
原作:『永い言い訳』(文春文庫刊)
製作:「永い言い訳」製作委員会(バンダイビジュアル株式会社、株式会社AOI Pro.、株式会社テレビ東京、アスミック・エース株式会社、株式会社文藝春秋、
テレビ大阪株式会社)
制作プロダクション:株式会社AOI Pro.
配給:アスミック・エース
©2016「永い言い訳」製作委員会