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手拍子&拍手OK上映&ティーチイン

シリーズ累計 1,100 万部突破の大人気漫画「BLUE GIANT」を原作とするアニメーション映画『BLUE GIANT』が、全国公開中です!

この度、大ヒットを記念して本作を手掛けた立川譲監督、主人公・宮本大のサックス演奏を担当した馬場智章が登壇し、ティーチインを行いました。
立川譲監督、馬場智章登壇『BLUE-GIANT』ティーチイン

Dolby Atmos<手拍子&拍手OK上映>&ティーチイン

日時:3 月 20 日(月)
会場:TOHO シネマズ 日本橋
登壇:立川譲監督、馬場智章

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立川譲監督、馬場智章登壇

上映後も客席は熱気で最高潮に。そんななか、本作を手掛けた立川譲監督、主人公・宮本大のサックス演奏を担当した馬場智章がステージに登壇。

リピーターのお客さん達も多く、映画グッズのジャンパーを着て登壇した立川監督は満席の劇場を見渡し、「公開から一ヶ月近く経ちましたが、こんなに楽しい企画をやっていただけて、本当にみなさんの応援のお陰だと思っています」と満面の笑顔。著名人の方々含め、SNS でも熱いコメントがたくさん発信されている本作だが、周りの反響について立川監督は「たくさん感想をいただけて、普段アニメを見ない友達や昔の同級生なども連絡をくれたりと、すごく嬉しいです」と明かし、馬場も「普段ライブの演奏を日々やっていますが、そういうお客さんの中にも『映画観ました』とか、『この映画をきっかけにジャズを聴くようになりました』という声をたくさんいただいて、ジャズって入りづらい題材ではありますが、こういう映画をきっかけにいろんな方達に興味を持っていただけて嬉しいです」と語る。また、「今後またどんどんジャズが盛り上がって、それこそ僕よりも若い世代の方に、楽器をやりたい、サックスをやりたいと思う方が増えてくれたら嬉しいですね」とも。

続いて、アニメーションで表現するのは非常に難易度が高い劇中のライブシーンについて、完成したシーンを見た感想を聞かれた馬場は「音だけで届けていたものが、絵がつくとより迫力が増しますし、僕はいつも演奏者として立つことが多いのですが、演奏シーンの中でたくさん支えてくれている方達の描写があって、自分は大の立場になって演奏していたので、映像で見ていろんな人の感情や思いを見ると、またちょっとこの曲が違う曲、違う演奏に聞こえてくる。感情がどんどん重なっていくような感じがして、そこがすごく素敵だな」と感じたという。国内外の有力奏者を集めたオーディションで世界中のプレーヤーの中から満場一致で選ばれた馬場だが、どうやって大の音を作り上げていったのかという質問には、「オーディションの最中から実際にレコーディングする中で、上原ひろみさんを筆頭に本当に全員で『大ってどんな音がするんだろう』というのを想像して話し合いをしながら、僕自身も大の音って普段演奏している音と違う音で、本当に全く違うものを演奏していて。例えば音量や間の取り方とか、普段ジャズの演奏をするときは会話をするように、他の人はどんな反応をするのかなというやり方をしたりするんですけど、宮本大はそういう人じゃないんじゃないかと。もっと自分の主張をどんどん伝える人なんじゃないかと。そういった細かい演奏の方針から、全員の演奏に対してみんなで作っていくという感じで。ひろみさんから『今ちょっと大ちゃんぽくないね』っていう声もいただいたり、ミュージシャンチームがいい演奏だと思っても、作画チームは『今伝わらないですね』とか。なので本当に全員で作った JASS の演奏だった」と述懐した。

また監督も、演奏シーンのレコーディングを振り返り、「結構いろいろやりまして、例えばもっと大っぽい感じを出すために 1回休憩をとって、会場を暗くして夜の感じにしてみて一回リフレッシュした後に話し合ってもう一回やるとか」と苦労を明かす場面も。さらに劇中で玉田のドラムを演奏しているのが、millennium parade のドラマーとしても活躍する石若駿。
玉田は最初はドラムのド素人だが、徐々に上達していくというキャラクターなだけに、監督も石若には「最初は相当下手に叩いてもらって、何回かやっていただいて一番下手な演奏を使っています」と明かす。最初の下手な演奏をする石若の演奏は、馬場も聴くと引っ張られてしまうため聞かないようにしていたそうで、「石若駿とは 20 年ぐらいの付き合いで、小学校3年生から同級生で一緒に演奏してきた仲なんですけど、おかしな演奏を聞いていると本当にわからなくなってくるので、初めて駿の演奏を聞きたくないなと思って全部切りました(笑)」と振り返る。そ
んな馬場が演奏した大のサックスだが、監督は馬場の六本木のライブに最初に聴きにいった時、「艶っぽくて大人っぽい、エロチックな感じで、『ライブを見てみたくて来たんです』と馬場さんに話したら、『いいっすね!』と言われて(笑)」と、まるで大のようだったというエピソードも。大の音について、監督は「強くて、ちょっと割れても気にしないまっすぐな感じ。大の性格そのものなんですけど、それが音で表現されているかが重要だった」と、大の音を馬場に託した理由を語った。いっぽうの馬場も、大の音を出すには相当苦労したそうで「普段使わないような音量と音圧でずっと演奏していた。演奏しながら喉を鳴らすんです。すると割れた音が出るんですけど、どんどん頭痛くなってきて…。1テイクとって休憩という時に、保冷剤で冷やしていました」と裏話も明かした。

さらにイベント後半の客席からの質疑応答では、「実際にライブハウスを模して再現されていますが、本当に Blue Noteで聴いているような感覚がありました。再現するにあたっての苦労は?」という質問が飛ぶと、監督は「会場全体は『Blue Note』のマップをいただいて、それをベースに空間自体は作っています。あと大変だったのがマイクやスピーカーの位置。『Blue Note』の音響の方にチェックしていただいた」と明かす。

続いて、それぞれの一番好きなシーンについて聞かれると、馬場は「ライブシーンや演奏シーンの再現度もすごい高いんですけど、ファンの皆さんに支えられているという描写がリアル」だと玉田とファンとの交流のシーンをあげ、また、まさに「玉田と大の関係が、僕と石若の関係に似ている」と言い、「最後の『Blue Note』の演奏シーン見ると、所々自分たちを見ているよう。懐かしさと、自分が18〜19歳の時に一緒に演奏していた時を思い出して、感極まる感覚になる」と、お気に入りのシーンを明かした。

いっぽう監督は、雪祈の家で大・玉田・雪祈の3人が喧嘩をするシーンをあげ、「最後はバラバラじゃないかと出て行っちゃうけど、バラバラだからこそ二度とない瞬間を迎えることができる」と語った。

最後に
馬場が「僕らの思い、届いてくれたんじゃないかと思います。ぜひ9回観た方もいらっしゃったので、是非90回くらいみてほしいです(笑)」と語り、監督も「もっとお話したい裏話があるので、またこういうイベントに呼んでもらえたら嬉しいです!」と意気込んだ。そんななか、サプライズで客席から原作者の石塚真一先生が登場すると、会場から大きな拍手で迎えられ、石塚も 6 回劇場で観たと言い、作品について「泣けて泣けて…。映画を観にくるたびに、机に向か
う気力が7割くらい減る(笑)。こっちはイキイキ動いているから、観ているのが楽しくて。漫画は動かないけどアニメーションだとイキイキ動いていて、友情豊かに描かれていて感動します。本当にお客様あってのこと」だと、感謝の意を伝えた。さらに昨夜、上原ひろみから「今羽田にいる」と電話があったことも明かし、「今からヘルシンキに飛ぶと。あなたの漫画の1ファンだから、漫画頑張って」とメッセージをもらったと話し、「さすがに雪祈のまねして『うるせぇ』とは言えなかった(笑)」とやりとりを明かして、会場の笑いを誘っていた。

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『BLUE GIANT』

全国公開中!

石塚真一×立川譲×上原ひろみ
熱くて 激しい 青春が スクリーンで鳴り響く
2013年に石塚真一が「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始した漫画「BLUE GIANT」(シリーズ累計:1,000万部超)。その圧倒的表現力は多くの読者を魅了し、“漫画から音が聞こえてくる”とも評され、現実のジャズシーンにも影響を与えている。馬場智章・上原ひろみ・石若駿『BLUE-GIANT』
その「BLUE GIANT」が、「最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」という想いから、映画化される。監督は、「モブサイコ100」シリーズや劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(18)で注目の立川譲。脚本は、連載開始前からの担当編集者で、現在はstory directorとして作品に名を連ねるNUMBER 8。アニメーション制作は「幼女戦記」(17)などで注目のスタジオ・NUTが手掛ける。

そして主人公・宮本大の声には、原作を読みひたむきに夢を追う大の姿に自身もシンパシーを感じていたという山田裕貴。大が東京で出会うピアニスト・沢辺雪祈に間宮祥太朗、そして大に感化されドラムを始める玉田俊二を岡山天音と、数々の話題作に出演し、目覚ましい活躍をみせる豪華俳優陣がキャラクターに命を吹き込む。
「BLUE-GIANT」
また、“音”の面でも最高のスタッフが集結。音楽は、世界的ピアニストの上原ひろみが担当。
上原は、主人公たちのオリジナル楽曲の書き下ろしをはじめ、劇中曲含めた作品全体の音楽も制作する。また、主人公たちのバンド・JASSの演奏を支えるアーティスト陣も豪華なメンバーが揃った。サックス(宮本大)は、国内外のトップアーティストが集まるオーディションを経て選ばれた馬場智章。ピアノ(沢辺雪祈)は、音楽の上原ひろみ自身が演奏し、ドラム(玉田俊二)の演奏はmillennium parade等、多数のアーティストから支持を集める石若駿が担当。最高のジャズトリオの演奏が作品を彩る。

ストーリー
「オレは世界一のジャズプレーヤーになる。」

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。

卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。

「組もう。」大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。

トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。
無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……。

情熱の限りを音楽に注いだ青春。その果てに見える景色とはー--。

映画『BLUE GIANT』

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原作:石塚真一「BLUE GIANT」(小学館「ビッグコミック」連載)
監督:立川譲 脚本:NUMBER 8
音楽:上原ひろみ
キャラクターデザイン・総作画監督:高橋裕一
メインアニメーター:小丸敏之 牧孝雄
ライブディレクション:シュウ浩嵩 木村智 廣瀬清志 立川譲
プロップデザイン:牧孝雄 横山なつき
美術監督:平栁悟
色彩設計:堀川佳典
撮影監督:東郷香澄
3DCGIディレクター:高橋将人
編集:廣瀬清志
声の出演/演奏:
宮本大 山田裕貴/馬場智章(サックス)
沢辺雪祈 間宮祥太朗/上原ひろみ(ピアノ)
玉田俊二 岡山天音/石若駿(ドラム)
アニメーション制作:NUT
製作:映画「BLUE GIANT」製作委員会
配給:東宝映像事業部
©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会
©2013 石塚真一/小学館

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