映画情報どっとこむ ralph 2月17日(日)12:00から、“映画を語る”番組「活弁シネマ倶楽部」第14回が放送されました。ゲストには映画『あまのがわ』監督の古新舜(こにい・しゅん)さんが登場。MCは映画ライターの石井隼人さん。

監督が自ら3年間かけて取材・構想を作り上げた作品にかける想いと経緯や、本作で映画デビューとなった主演・福地桃子さんらのオーディション時の様子など、約1時間に及ぶマシンガントークを繰り広げられました。

今回取り上げたのは映画『あまのがわ』。
母との関係が悪化し心を塞いでしまった女子高生・琴浦史織が祖母の入院がきっかけで訪れた屋久島で出会ったロボット・星空(セイラ)と交流を通して、成長し、希望を見出していくヒューマンドラマ。

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番組内では、ヒロインの福地について古新監督自身も初だったというオーディションでは「ドアの開け方で選んだんです、実は。0.何秒でこの子だって決めた」と大物俳優の参加もあったという中で、映画未経験の福地の起用を即座に決めたエピソードを披露。次回の朝ドラにてヒロインの親友役への起用が決定している福地の才能を、誰よりも先に見抜いた先見の明を改めて感じさせた。

また、映画の撮影としては不向きだとされている屋久島での撮影に至った経緯について「今回は屋久島ですと頑なに言い続けた」とこだわりを見せた。一方で、池の中心に福地さんが浮かぶシーンの撮影においては、天候が味方せず、撮影が滞っていた。そこで古新監督は「スタッフには行ってないんだけれど、実は神社のお参りに朝早く行ったんです。(お参りが)遅れてすみませんでしたと拝んだら翌日から晴れました」と神聖な土地での撮影において天候を味方につけた、影の努力も垣間見せている。

さらには、“この番組だからお話します”と前置きして、前述の池のシーンでは、 “福地を池の真ん中に正確に配置する”という強いこだわり為に「特殊効果」の専門家らを呼び、「(何気なく浮いているように見せて)テグスで(福地を)引いてるんです実は」と何気ないシーンに注いだ並々ならぬ苦労をした撮影秘話を特別に披露した。

番組では、他にも出演者の表情を引き出すために身体を張ったエピソードや、自身が抱えてきた社会への想いなど、終始、興奮気味に本作について隅から隅まで語り尽くした。

■古新 舜 プロフィール ■
早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了(国際情報通信修士)、デジタルハリウッド大学大学院修了(DCM修士)
学生時代にいじめや引きこもりを経験。大手予備校物理科講師を10年務め、現在は映画監督となり、映画を通じてコミュニケーションを育むことをテーマに活動をしている。米国アカデミー賞公認映画祭ショートショートフィルムフェスティバル2年連続入選、山形国際ムービーフェスティバルW受賞など、過去の作品でのべ35以上の映画祭で受賞・入賞を果たしている。初の長編映画「ノー・ヴォイス」では、捨てられる命ゼロを目指してをテーマに、日本の殺処分の現状と犬猫の命の大切さを描ききり、劇場公開から四年経つ現在でも、各地で上映会が行なわれている。

映画情報どっとこむ ralph 「活弁シネマ倶楽部」

公式ツイッター:
@katsuben_cinema

独自の目線で作品を選定し紹介しているため、まだまだ視聴者に知られていない作品やその内容について十分に語られていない作品にも出会えるチャンスかも。WEB配信での特別番組だが、引き続き定期的に配信され、今後は生配信の可能性もあるとのことで、映画好きにとっては、必見の番組です。

あまのがわ

2019年2月9日(土)全国順次公開
https://amanogawa-movie.com/

あらすじ
主人公の史織は東京生まれの高校生。周りの子から目立たないように、いつも周囲の顔色を伺っている。母・聡美は人工知能の研究者。研究熱心な聡美は、家にいる時間はほとんどない。が、史織に対しての教育熱は人一倍である。史織はおばあちゃん子で、祖母・菊江から習った祭の太鼓の演奏に興味、関心があった。しかし、聡美のしつけで太鼓を叩く機会を奪われてしまい、かつ不登校になってしまう。自分のやりたいことを見失ってしまった史織は、ある日、菊江の入院で鹿児島に行くことになる。菊江からの頼みで、史織は一人屋久島に旅立つ。その道中で、実は人が遠隔操作をしている分身ロボットと出会うーー。

主演:福地 桃子(映画初出演・初主演)
監督/脚本/原作:古新 舜
撮影監督 :陣ヶ尾 達也
プロデューサー:森 武彦、古新 舜、松本 沙織
協力プロデューサー:田村 昌裕、安藤 大作、藤由 達藏
地域協力プロデューサー:植村 耕二、黒坪 則之、満留 友和
キャスティング:渡邉 直哉(パロマプロモーション )、柳井 宏輝(パロマプロモーション )
企画協力:番田 雄太、吉藤 オリィ
法律監修:岡筋 泰之
AI監修:株式会社AIT
制作:コスモボックス株式会社

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