映画情報どっとこむ ralph 映画監督をはじめ、毎度さまざまな映画関係者をゲストとして迎えて“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」。
活弁シネマ倶楽部_新年会

森直人、月永理絵、折田侑駿、SYO、徐昊辰“2020年のベスト映画”を語る新年会開催

この最新回では、新年の特別企画として、番組のメインMC陣が大集合。映画評論家の森直人、ライターの月永理絵、文筆家の折田侑駿、映画ライターのSYO、そして当番組のプロデューサーにして映画ジャーナリストである徐昊辰らが顔を揃え、2020年を振り返りつつ、それぞれの“2020年ベスト映画”について語っている。

映画情報どっとこむ ralph 今回の“2020年ベスト映画”に対象となる作品は、2020年に鑑賞した作品であれば何でもOKというものだ。折田は、当番組でも監督を招いた『追い風』や『ドンテンタウン』など、“ムージックラボ”から誕生した作品群の盛り上がりに対して「同世代の監督たちがどんどん表舞台に出てくるのを肌で感じられた1年だった」と述べつつ、自身のベストとして『37セカンズ』や『VIDEOPHOBIA』などを挙げている。「自分自身がふだん考えていることや、思っていることなどとの重なりを感じられる作品を選びました」とのこと。

ふだん、どちらかといえば海外作品を好んで観るのだという月永。「2020年は面白い邦画作品が多かったですね。見どころのある作品が多かったと思っています」と、『空に聞く』や『セノーテ』を挙げ、海外作品では『死霊魂』などを挙げているのだが、ここに阪本順治監督作『一度も撃ってません』が並んでいるのはやや以外。月永いわく「熟練の演技者たちの姿を見ていて、ただただ楽しかった」ということのようだ。

邦画では『ロマンスドール』や『アンダードッグ』、海外作品では『ミッドサマー』に『ジョジョ・ラビット』などを挙げたSYOは、「2020年を振り返ってみると、1月や2月が良作の公開ラッシュでした。個人的に好きだった作品は、緊急事態宣言が発令される前に公開が集中していて、この一大事に、映画の見方そのものも変わったような気がします」と語っている。また、日本の映画シーンに関しては「メジャー作品でもインディペンデント作品でも、日本映画に対するこれまでの偏った価値観のようなものを壊してくれる映画が多く登場した印象があります」と述べている。

「毎年あちこちの映画祭に出かけていくのですが、それがこの環境下では実現できませんでした。2020年にいろいろと変わってしまいましたね」と口にする徐が挙げているのは、『海辺の映画館 キネマの玉手箱』を筆頭に、『風の電話』『喜劇 愛妻物語』など。「2020年の個人的なテーマが“生きる”だったんです。激動の1年を振り返ってみると、ここに並んだ作品にはさまざまな“生きる”が描かれています」と語る徐。海外作品については『おもかげ』や『ハッピー・オールド・イヤー』などを挙げ、海外の映画事情も絡めつつ語っている。

森は“ベスト作品”というよりも、“2020年を象徴する5作品”だと自身が感じた作品を選出してきた模様。ただ、不動の一枠として『はちどり』を挙げている。「ずっと『はちどり』のことばかり語っていますね。でもこの作品って、2018年の映画なんですよ。これが重要で。2020年のこの状況に、“オルタナティブ”といえる映画のカタチというか、“もう一つの映画の可能性”として、『はちどり』は突き刺さったように見えました」と持論を展開する森。もちろん、『はちどり』が“オルタナティブ”だということは、“メインストリーム”もある。森の選んだ興味深い5枠がどのようになっているのかは、ぜひ本編をご覧になって欲しい。

そのほか、“映画界と社会情勢の変化について”や、“自身の信条と好きな映画に対する感情
”、また、“現代における俳優論”などにも話題は及んでいる。MC陣全員が顔を揃え持論を展開する、貴重な収録回となっている。

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