映画情報どっとこむ ralph 「まさにロシア版『X-MEN』!(zeenews)」、「マーベルへの挑戦状だ!(quackreview.com)」など、世界各国で話題騒然のロシア発のスーパーヒーロー映画が誕生。『クライム・スピード』(14)のサリク・アンドレアシアン監督最新作『ガーディアンズ』が、1月20日(土)より新宿ピカデリーほか全国順次公開となります。

その公開を記念して、1月10日(水)にアメコミファン限定の試写会が行われ、上映後にアメコミライターの杉山すぴ豊、トイショップ豆魚雷の店長・黒須マモルというアメコミに造詣の深いふたりによるトークイベントを行いました!

日付:1月10日(水)
登壇:杉山すぴ豊、黒須マモル

映画情報どっとこむ ralph 開口一番
すぴさん:僕らが呼ばれているということは、GAGAさんがこの映画をいかにアメコミみたいに見せて売っていきたいかということです(笑)

と語り、すぴさんは、この映画を知ったきっかけについて、

スピさん:この映画は2016年の夏ぐらいに海外予告がYouTubeでバズったんですよ。ロシアが『アベンジャーズ』に対抗してる映画を作ったとかで。それで見てみたらなかなかすごいじゃないかと。

と強い印象を受けていたことを明かす。さらに、

スピさん:前に別のトークイベントで『ガーディアンズ』の話題になって、元SKE48の加藤るみちゃんがこの映画を観ていて“アライグマとクマの違いなんですよ”と感想を言っていて、“なかなかいいトコついてるなぁ!”と(笑)

とエピソードを紹介。

黒須さん:僕はこの映画を観た時に色んなゲームのことを思い浮かべました。熊人間に関しては“これは獣王記みたいだな”とか、忍者龍剣伝とか色々。ゲームの要素が色々つまった『ファンタスティック・フォー』みたいな感じだなと。色んなものを足して足して足して2で割らないみたいな感じで、全然割ってなくてものすごく濃い映画になっている。

と感想を述べ、トークショーの前にふたりは感想を語り合っていたといい、

すぴさん:冒頭15分で仲間4人全員集まってたよね(笑)と

黒須さん:皆意外に力貸す貸すみたいな感じでね(笑)と

と語り、ツッコミつつも本作のテンポのよさを称賛。

黒須さん:さすがロシアだけあって、女性がもれなく綺麗で、男性はそれだけでも観に行く価値があると思います。

と付け加えました。

映画情報どっとこむ ralph 話はロシア映画界の背景へ移り、

すぴさん:僕の勝手なイメージなんですけど、ロシアって西側のカルチャーは余り入ってこないのかと思ってたんですよ。でもロシアでの興行成績を調べると『スター・ウォーズ』とか『アサシン クリード』とか『アベンジャーズ』も1位を取ってたりするんです。結構ハリウッドコンテンツは入ってきてるんだなと。だから、それらを観て育った世代のクリエイターがこういうのを作ってるんだろうなと思ったんです。

さらに、

すぴさん:この映画は全露興行収入1位と謳ってるけど、全然オーバーな売り文句ではなくて、調べてみたらロシア国内での全作品興行成績歴代87位なんです。アメリカ国内でいうと歴代87位は『マトリックス リローデッド』で、そう比較するとこの映画のすごさが分かりやすく伝わってくる。

と情報を紐解いていく。

黒須さん:総製作費3億ルーブルっていったいいくらなんだと調べてみたら6億円弱ぐらいで、他のアメコミ映画を調べてみたら2012年の『アベンジャーズ』が249億円、最近でいうと『ジャスティス・リーグ』が341億円…という中で、『ガーデアンズ』はわずか6億ぐらいでここまでのものを作り上げている。アメコミと同じ予算があるとしたら一体どんなことになるんだと、意外とものすごい訳ですよ。

と続ける。続けて

すぴさん:アメコミの中でロシア出身のヒーローは意外にたくさんいて、『X-MEN』のコロッサス、アメリカとソビエトが冷戦で敵対したということも関係しているのか悪役が多くて、『アイアンマン』でミッキー・ロークが演じたウィップラッシュとか他にも色々いて。その中でヴィラン(敵)とみなされる役が多いですね。

と、ロシアとアメコミとのつながりを紹介。さらに、

スピさん:このポスターをパッと見た時に、どう見ても『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とウィンター・ソルジャー人気に便乗しようとしているこのデザイン(笑)

とツッコミが入り、

黒須さん:このチラシをもらった時に、アメコミファンで“この映画、観ないの?”というのがボーダーラインになるんじゃないかと思うんです。アメコミ好きだったらこの映画はカバーしとかないと!

と語る。

すぴさん:飲み会とかで集まった時に、“お前観てないの?”と責められかねない映画になっていきそうですね。

と続ける。

すぴさん:監督はアメコミ映画とかアメリカのゲームが好きで、それをいい意味パクって変に加工していないのが素直によかったなと思うんです。

と映画について好印象を持ったそう。続けて、

ロシアでアメコミ好きな監督がこういう映画を作ってくる訳だから、あと5年ぐらいしたら中国版の『ガーディアンズ』が出てくるかもしれません。その時はきっとパンダですね(笑)そして京劇の女の子が擬態能力を持って…完全に『ガーディアンズ』をパクっちゃうみたいな(笑)

と語り、

黒須さん:それは楽しみですね!中国にも独自のスーパーマンみたいなキャラクターはいますし、これから世界各地でその国ならではのアメコミみたいなものも登場するかもしれませんね。

と期待を寄せる。

映画情報どっとこむ ralph 最後に、

すぴさん:話のネタとして絶対観た方がいいと思います。褒めるべきところも沢山ある映画です。去年の今頃は全社を挙げて『ラ・ラ・ランド』を売ってたGAGAさんが、今年はこれを推すって言ってる訳だからそれぐらいすごい訳です(笑) この映画を買ってくれたGAGAさんに皆で感謝したいと思います!

黒須さん:一晩ぐらいは語り明かせると思います!

とそれぞれ締めくくった。

ガーディアンズ

公式サイト:gaga.ne.jp/guardians

物語・・・
冷戦下、遺伝子操作によって生まれた超人戦士。国を追われた彼らが、英雄として甦る!
冷戦下のソヴィエト。違法な遺伝子操作により特殊能力を持つ兵士を生み出す組織“パトリオット”による秘密計画が進行し、超人部隊が生み出されようとしていた。だが、名声を我がものとしようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人達も姿を消してしまう。50年後、自らも強大な力を持つ超人となったクラトフがロシアを崩壊させようとした時、パトリオットは世を捨てて生きるかつての超人達を見つけ出し、国家の危機を防ごうとする。集められたのは獣化能力を持つ科学者アルスス、念動力を操る賢者レア、超音速の剣の達人ハン、擬態化する美女クセニア。4人の超人は、失ったアイデンティティを取り戻すため、クラトフを倒すことを決意する。チームの名は“ガーディアンズ”。
彼らこそ、最後の希望―。

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監督:サリク・アンドレアシアン 『クライム・スピード』
出演: アントン・パンプシニ サンザール・マディエフ セバスチャン・シサク アリーナ・ラニナ
英題:THE GUARDIANS/2017年/ロシア/ロシア語/89分/カラー/シネスコ/字幕翻訳:林完治
© 2017, Enjoy Movies LLC
配給:ギャガ・プラス  
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