昨夏、『メアリと魔女の花』を発表したスタジオポノックが短編アニメーション制作レーベル「ポノック短編劇場」を新設。この夏、第一弾となる『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』が8月24日(金)東宝系にて全国公開となります。 本作の完成披露プレミア試写会が 8 月 19 日(日)に東京・品川のステラボールにて行われ、 『カニーニとカニーノ』で声優を務めた木村文乃、鈴木梨央、『サムライエッグ』の尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎、『透明人間』の田中泯、それぞれの作品のメガホンを握った米林宏昌監督、百瀬義行監督、山下明彦監督による舞台挨拶が行われました。
さらに、エンディングテーマを手がけた木村カエラも駆けつけ、初披露となるエンディングテーマ「ちいさな英雄」を熱唱しました! 日程:8 月 19 日(日)16:30~17:15 エンディングテーマ/木村カエラ |
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スタジオポノックの西村義明プロデューサーは本作について
西村P:実は完成したのは 6 日前くらい。ギリギリまで 最高の映画をと思って作り続けていました! と明かし、3編の短編で構成されているが、実はもともとの構想では 4 編あり、残りの 1 編を今年 4 月に亡くなった高畑勲監督に作ってもらおうと考えていたと告白。 西村P:厳しい方 だったけど、すごく応援してくれる方だったし、アニメーションに挑戦していこうというこの3作品の中に高畑勲監督は生きていると思う。今日もこの会場でこっそり見てくれているんじゃないかと思います。 と偲びました。 |
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各作品の登壇陣は、それぞれの作品にまつわるキーワードをもとにトークを展開。
『透明人間』のキーワードは「存在」 山下監督:そこにいるんだけど、いないも同然の扱いを受けている人がいるんじゃないか?ちゃんといるんだよってことを認めた方がいいし、透明だと思われてる人も自信を持ってほしいという思いを込めた映画です。 と説明。 田中さん:僕も小さい頃は、いないも同然のような子どもでした。大人になって、僕のほうは小さい時の友達をみんな覚えてるけど、あちらの人たちが僕を覚えてなくて、(自分は)いなかったのか…という思いは随分しました。見えていてもいないのと、見えていなくていないのは違いますよね。 とうなずいた。 田中さんは盲目の男役を演じているが、アフレコの際、役柄に合わせてあえて目をつぶって演技をしたという。 田中さん:見えてしゃべるのと、見えないでしゃべるのでは全く世界が違います。画を全く見ない状態でやらせてもらいました。 と明かしました。 『サムライエッグ』のキーワードは「歯」。 尾野さん:ちょっと歯が出てくるんです! と意味ありげにニヤリ。 坂口さん:歯がすごく印象的な シーンがあったり、(主人公の少年)シュンくんに繋がるんです と説明。尾野さんは、プレスコ“と呼ばれる先に声を収録し、それに合わせて画を作っていく方法で今回の役に臨んでいて 坂口さん:とても苦労しました!声優さん、超すげーなって尊敬しました!! とその難しさを振り返りましたが、 百瀬監督:女優さんであられるので、セリフを言いながら自然と演技に出てくるものがあって、それを見ながら画に活かすことでよ りリアリティが出ました! とあえてプレスコで制作した意図を語りました。 シュンを演じた篠原くんは、この日、初めて父親/医者の二役の坂口さん、母親役の尾野さんと対面を果たしたそうで 篠原君:すごく優しくて感激です!最後の最後にママからの大切な言葉があるのでそこに注目してください! と大人顔負けのコメントで喝采を浴びました! また、物語の舞台となる東京・府中市は 坂口さん:学生の時、よく行っていた馴染み深い街です。学生時代に遊びに行っていたお祭りのシーンが出てきたり、街並みが懐かしい感じがありましたね。 と嬉しそうに語っていました。 そして『カニーニとカニーノ』のキーワードはずばり「カニ語」! 米林監督:日本語ではなく全編カニ語です! と木村さんが演じるカニーニ、 鈴木さん演じるカニーノの兄弟らが、カニ語とジェスチャーで会話をすると説明。 木村さん:伝えたい気持ちがあったら、意外と言葉の形ってあまりいらないんだなって思えました、 と述懐。カニ語に関してはアフレコしながら常に相談しながら作っていったそうで 木村さん:大人たちが皆揃って真剣にカニ語を考えるというシュールな現場でした(笑)。アドリブで、どう言ったらいいんだろう? と思ってうっかり(日本語で)『よい しょ』と言ってしまったりして…(苦笑) と現場を振り返ると 鈴木さん:あまりカニ語って意識せず、木村さんと2人でアフレコをしていて、気が付いたら2時間も経っててびっくりしました。 と語り、 木村さん:一緒にやらせてもらって、兄弟感が出たと思います。 と壇上でも仲睦まじい様子を見せていました。 |
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そして、スペシャルゲストとしてエンディングテーマを担当し、自ら歌詞も書いた木村カエラさんが登場!
カエラさん:とにかく、真っすぐで明るい曲にしよう! お客さんが見終わって、口ずさんで劇場を後にできるような明るい曲なれば、と言葉選びをしていきました。親子で見てほしいという西村プロデューサーの願いもあって、子どもがどろんこになっても、どういう状態になっていても抱っこできるような、“無償の愛”、子どもがのびのびと育っていく喜びとかを入れられたらいいなと思って書きました! と歌詞に込めた思いを説明。 カエラさん:西村プロデューサーに聴いてもらうのに緊張し過ぎて、前日の夜、家で泣いたんです(笑)。自分でこの曲が『いいな』と思えたら、余計に緊張して作り手の気持ちに合ってい と制作秘話を明かした。そうして完成 したエンディングテーマ「ちいさな英雄」をこの日、初めて観客の前で熱唱! |
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レーベル名:ポノック短編劇場 『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』 8月24日(金)全国公開。 公式サイト:
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企画・制作:スタジオポノック
スタジオポノック・日本テレビ・電通 提携作品
配給:東宝
(C)2018 STUDIO PONOC