スペインのミシュラン料理人が究極の食を求めて日本の名店を巡る美食ドキュメンタリー『世界が愛した料理人』が9月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となります。 第67回ベルリン国際映画祭で上映され、話題を集めた本作は、スペイン史上最年少でミシュラン三ツ星を獲得した天才料理人エネコ・アチャが料理の真髄、魂とは何かを求めるため、「すきやばし次郎」をはじめとする日本の名店を巡る美食探求ドキュメンタリーです。 そして、現在来日中のエネコ・アチャと服部幸應先生によるトークショー付き試写会が行われました。 『世界が愛した料理人』上映前トークイベント |
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今回行われたトークイベント付き試写会では、まずインスティテュート・セルバンテス館長のビクトル・ウガルテ氏と駐日スペイン大使館のゴンサロ・デ・ベニート氏による挨拶から始まった。
その後、本編に登場するスペイン史上最年少でミシュラン三ツ星シェフとなり、以降6年連続三ツ星を獲得し続ける天才シェフのエネコ・アチャ氏と、日本の食文化を牽引する服部学園理事長・服部幸應先生が登壇。 エネコさんは、スペイン・バスク地方の出身。バスク地方は美食の街として有名で と故郷の魅力を語った。それに対して 服部先生:昔ジョエル・ロブションに『君はスペインに行くべきだ、見たこともない料理に出会えるよ』と言われた。彼は、フランス人なのに。でも、実際に行ってみて驚いた。 と先日お亡くなりになったフレンチ界の神様ジョエル・ロブションさんとの思い出を交え、 エネコさん:昔スペインは、フランコ将軍によって文化が閉鎖的になったけど、その後、今ある料理を見直し、昔あった料理を甦らせ、そして、今ない料理を想像しよう!をコンセプトに頑張った。そうしたら、コンテストではスペイン人ばかりが賞をとるくらい素晴らしいものになり、フランスは焦っているよ。 とスペイン料理を称えた。 また、“アスルメンディ”は6年連続でミシュラン三ツ星を獲得しており、その秘訣を聞かれ エネコさん:三ツ星を維持する秘訣はシンプルなことで、料理やサービスを始める前に『毎日オープン前には、今は0星!今日これから来て下さるお客様達に対して三ツ星の料理を目指してやろう!』とクルー皆に言っている。 と初心の大切さを熱弁。 |
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最後に・・・
本作のテーマでもある”料理の魂”とは?というMCからの質問に、
エネコさん:私にとって”料理の魂“は、目に見えない材料の1つだと思っている。目の前のお客様に対して料理人が魂を込めて全力で料理をする時愛情が伝わると思っているんだ。 と両者ともに、料理人の想いや愛情が魂のこもった唯一無二の料理を創り出すことだと、持論を述べた。 |
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映画『世界が愛した料理人』 原題:SOUL は9月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開致します。 公式サイト:sekai-ryori.com ストーリー 過去記事もどうぞ |
監督:アンヘル・パラ、ホセ・アントニオ・ブランコ
出演:エネコ・アチャ「アスルメンディ」、マルティン・ベラサテギ「ラサルテ」、カルメ・ルスカイェーダ「サンパウ」、ジョエル・ロブション「ジョエル・ロブション」、石田廣義・石田登美子「壬生」、山本征治「龍吟」、小野二郎・小野禎一「すきやばし次郎」
服部幸應、マッキー牧元、マイケル・エリス「ミシュランガイド」
2016年/75分/スペイン/5.1ch/ビスタ/カラー
配給・宣伝:アンプラグド
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