特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO、理事長:松谷孝征、東京都中央区)が、日本における商業映画監督の育成への取り組みとして、2006年度より企画・運営する、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2018」において、今年度の製作実地研修で完成した短編映画5作品の「合評上映会」が都内にて開催されました。 日時:2月5日(水) |
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映像産業振興機構(VIPO)が企画・実施する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2018」で製作された短編映画5作品が、一般公開に先駆けて合評上映会でお披露目された。舞台挨拶に登壇した5人の若手監督は、少し緊張しつつも観客の反応を楽しんでいる様子だった。
上映された5作品は、眞田康平監督『サヨナラ家族』、山元環監督『うちうちの面達は』、板橋基之監督『くもり ときどき 晴れ』、岡本美樹子監督『はずれ家族のサーヤ』、川上信也監督『最後の審判』。 いずれも35ミリフィルムで撮影・編集された約30分の短編。 合評上映会は、文化庁内藤審議官の挨拶ではじまり 内藤審議官:このプロジェクトは未来を担う若手映画作家を発掘、支援する目的で開かれ、今回が13回目になります。短編映画制作をプロのもとで学び、慣れない35ミリフィルムで撮影し、実際に短編映画を作ってもらいました。今回は過去最多の80名から選ばれた5名。この5人の新しい才能をぜひご支援いただきたい。 とプロジェクトの概要を説明し、若手監督たちへのエールを送った。 |
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1作品目の『サヨナラ家族』の眞田康平監督は 眞田康平監督:父が亡くなった実体験を元にしていて、父が亡くなったとき自分の体が半分に分かれてしまったような気がして。でも悲しいのは家族みんな一緒だからそれをそのまま描こうと思いました。それぞれが身内の死を受け入れていくときにどうするのかなということを考え映画にしました。 と物語を思いついたきっかけを語り、 眞田康平監督:暗い話ばっかり撮っていますが、次は長編が撮りたいです。 と次回作への意欲を見せた。 続いて2作品目『うちうちの面達は』の山元環監督は と振り返った。今後は 山元環監督:観た人に笑ったり感動してもらいたい。観客に伝わる、シンプルに観て良いなと思ってもらえるエンターテイメント作品を撮りたい。 と今後の野望を口にした。 |
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3作品目『くもり ときどき 晴れ』の板橋基之監督は 板橋基之監督:家族はどんなかたちでも家族だということを描きました。友人が数十年ぶりに父親に会いに行ったらボケていたという話を聞いて、それを元にしました。 とこの映画を撮ったきっかけを明かした。 板橋基之監督:毎年1本はつくると決めていて。今度は長編を撮りたいです。美味しいもののでてくる映画とかいいですね。 と次回作への構想も覗かせた。 4作品目『はずれ家族のサーヤ』の岡本美樹子監督は とこの映画を撮ったきっかけを語り、今後は 岡本美樹子監督:人間は追い詰められたらグロイ部分とか出てくるとおもうけれど、人間って愛があって素敵だなと思ってもらえるような作品を撮りたいです。 と抱負を語った。 5作品目『最後の審判』の川上信也監督は と制作の苦労を語り、 川上信也監督:今はネットフリックスや配信などいろいろあるけれど、その中でも“映画”を作っていきたいです。 と今後の意気込みを語った。 |
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スーパーバイザーの土川氏は「例年よりもレベルが高かったと感じた。商業映画を作るポテンシャルは持っている」と賛辞を送り、「5作品のうち4作品が家族がテーマだったこと、その他の応募作品も家族がテーマな作品が多かったのも特徴」と続け、「皆長編を撮る才能はすでにある。後は覚悟が必要だ」と檄を飛ばした。
3/2(土)より、有楽町スバル座を皮切りに、名古屋(3/8〜)、大阪(3/16〜)にて一般公開 |