神々しいまでの天才!パコ・デ・ルシアの<艶のある音色>は多くの女性たちを魅了し続けています。 そんな、フラメンコに革命を起こし、その超絶的な速弾きと類まれなるテクニックのギタリスト、パコ・デ・ルシアのドキュメンタリーです。 そして、現在Bnkamuraル・シネマ他で全国ロードショー中の『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』。 平野先生の「マチネの終わりに」では天才ギタリストの、苦しく切ない大人の恋愛を描き、パコ・デ・ルシアの名前がさりげなく登場します。平野さんは、もともとパコの大ファン。その世界の魅力を、いまもっとも注目のギタリスト鈴木大介さんとともに語りつくしました。 日時:8月1日(月) |
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鈴木さん:「マチネの終わりに」ベストセラーおめでとうございます。 平野先生:ありがとうございます。 鈴木さん:ギタリストが主人公なので、最初、ぼくの師匠(福田進一さん)に取材に来られ、そのあと、ぼくも取材されましたね。小説を読むと、ここは師匠、ここは僕かな?と・・よくギタリストをお調べになりましたね、その精度にびっくりし、怖くなりました。 平野先生:ギター歴は、小学生のときにエレキギターを買い、ロック少年でした。80年代はギターが流行ってました。最初はマクラフリンから入り、それからスーパーギタートリオへ。パコは別格にすごすぎて、未来永劫。違う世 鈴木さん:ぼくはスーパーギタートリオのまねをしたりしてました。1998年パコが来日した時に会いました。カニサレスのツインギターに緊張しました。 と、両名ともパコファンがにじみ出る語り。 |
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平野先生:クラシック・ギタリストにとってパコとは?
鈴木さん:クラシックの曲は譜面をそのとおりに、毎日練習します。日によって変わることはない。フラメンコギターはそのときの気持ちによって、瞬発力、別種のギターのうまさが要求される。憧れます。 平野先生:クラシック・ギタリストは、音色にこだわりありますが、フラメンコギター、パコはタッチ? 鈴木さん:パコのギターはしびれるギター。羨ましい。とくにフラメンコギターは派手な見せ場がたくさんあありますね。 平野先生:パコは、ものすごいカリスマがある。神々しい、震えるような。 鈴木さん:パコは背負っているものがすごい。ギターの神様と交信している。チャンネルあるかのように舞台でやっていた。前人未到の場所にいる。 平野先生:パコはある時期、フュージョンを教えてもらいに行ったりしていた。その探求心、偉いです。ジャズ、アドリブのシステムを吸収して、鍛えたんですね。 鈴木さん:パコは40代、アルバム「シロッコ」で、それまでのフラメンコギターに新しい風を入れるため一人スタジオに入り表現にとりくんでます。 平野先生:キレッキレ、説得力あるアルバムですね。 鈴木さん:アルバム「ルシア」は、50歳で、「年を取ると指が動かない」といいながら「失うものがあると得るものある」と新しいものに入っていく。ルービンシュタイン、カザルスの領域の音がしている。チューニングからしびれました。彼ほど、神様と思える人はいないです。 |
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クラシック通の平野先生にとってのパコは? 平野先生:野趣ある。洗練されていて土臭く。音階が多少上がろうと、関係ない音楽の力強さ。はみ出し、高揚感がある。超絶技巧は冷たい人もいるが、パコは、超絶技巧と情熱がやどる、絶妙なブレンド。高揚感とエモーショナルな旋律。 鈴木さん:旋律!いいですね。 平野先生:「二筋の川」も鼻歌できるくらいキャッチーですね。見た目も白いシャツで清潔感あり、シンプルでかっこいい。 鈴木さん:聖職者のよう。白と黒。最後に、パコはかっこいいギター、これです。 平野先生:パコは、創造することの素晴らしさを鼓舞してくれる。煽られます。創作に行き詰ったとき、パコの音楽を聴いて、弱音をはいてちゃいけない、と刺激を受けます。 熱い、パコを映像で。音楽の創造神をその目で! 『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』 Bunkamuraル・シネマ他、大ヒット全国ロードショー中! 原題:PACO DE LUCIA A JOURNEY |
監督:クーロ・サンチェス
出演:パコ・デ・ルシア、チック・コリア、カルロス・サンタナ、ジョン・マクラフリン
2014年 / スペイン映画 / 90分 / ビスタ / カラー&モノクロ / DCP / 5.1chサラウンド
日本語字幕:原田りえ
配給:RESPECT(レスぺ)/ 宣伝協力:Lem
後援:スペイン大使館 / セルバンテス文館センター東京
一般社団法人 日本フラメンコ協会
公益財団法人 日本スペイン協会
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