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『あみはおばけ』舞台挨拶

この度、SFダークファンダジーの傑作・映画『あみはおばけ』キャスト・監督による舞台挨拶が公開初日翌日の12月16日(土)に池袋シネマ・ロサにて行われました。

本作が16年ぶりの主演映画となる小橋めぐみ、連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロイン・舞の幼少期を演じ話題の子役・浅田芭路、今野恭成監督の3名が登壇しました。
あみはおばけ
日付:12月16日(土)
場所:池袋シネマ・ロサ
登壇:小橋めぐみ、浅田芭路、今野恭成監督

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小橋めぐみ、浅田芭路、今野恭成監督

真冬とは思えない、春のような天気。本作品と同様に理解を超える摩訶不思議な空気のなか、舞台挨拶は行われた。上映後の劇場内からは自然と割れんばかりの拍手が起き、作品の質の良さをうかがわせた。小橋と浅田から、客席へ向けて来場への感謝の言葉から舞台挨拶は始まった。

まずは監督・脚本の今野監督から本作品の企画のきっかけについて「手痛い失恋をして、どうしたらその子にもう一度会えるか考えたところから始まった。現実のバグを探したり、この世界は嘘なんじゃないかと考えたり、シュミレーション仮説にどっぷりハマったり」と、本作品が持つ唯一無二の摩訶不思議さが生まれた秘密を語った。あみはおばけ今野監督は小橋とは3作目で、コロナ禍で企画が持ちあがったことも明かされた。

完成した映画を見て印象に残ったシーンについて、仮想現実と現実が混ざりあう作品ということもあり、浅田は「こっちがそっち?そっちがこっち?実際の世界がどっちか分からなくなるとき、ゾクっとした」と答えた。あみはおばけ

小橋と浅田の共演について、筐(はこ)を通してとはいえ、同時に共に撮影をしていたのでお互いを近くに感じながら演技をすることができたと二人で微笑んだ。筐(はこ)の中での演技について、「顔を動かさないけれど、目線だけで感情は出すように演技したことでリアルなものになった」と小橋は手ごたえを語り、浅田は、いつも持って演技をした筐(はこ)について聞かれると「大きいし重たかったこと、それがお母さんの存在のようで、うれしくてほっとして心が通じ合っている感じがした」と、浅田が天才子役として名をはせるのも納得のコメントに一同うなずいた。
あみはおばけ
あみはおばけ
映画「あみはおばけ」では筐(はこ)を通して親子の愛情のやり取りが描かれることもあり、実際に筐(はこ)があったら使ってみたいかという問いに小橋は「執着してしまいそうだから怖い」としながら「大切な人を亡くしたときに、頼ってしまうかも」と深く考えている様子だった。あみはおばけ

昨年冬の撮影当時を振り返ったトークでは、撮影中にクリスマスを迎え、浅田がサプライズでサンタ帽子を被って現場に登場し周りを和ませたかわいいエピソード、そして二人がクリスマスプレゼントを交換した話が笑顔で語られた。浅田は小橋からもらったクッキーを「かわいくて食べられなくてずっと飾っていました。今年も飾ろうと思います!」とはにかみ、小橋はうれしそうに微笑んだ。浅田の今年のクリスマスプレゼントについては、「ネイルチップが取れないジェルがいいかな」とサンタクロースにお願いしていた。

大阪での舞台挨拶について小橋が「12/23という貴重なクリスマスイブイブの日ですが、シアターセブンにご来場頂けたらうれしいです。」と、浅田は「舞い上がれ東大阪大使として東大阪を盛り上げています!大阪の方々、観に行って頂けたらいいなと思います」とアピールした。

客席には浅田演じるあみの同級生高田役 加藤櫻華も来ており、浅田の呼びかけに応じ客席から舞台挨拶をするサプライズも。映画の感想を聞かれ加藤は「ファンタジーではあるけど現実と繋がっていて不思議な気持ちになった」と答えた。

フォトセッションでは、小橋が浅田をそっとフォローするなど、作中さながら親子のような二人に客席からも沢山のカメラが向けられた。
あみはおばけ
最後に登壇者全員が来場の感謝を述べ、浅田は「映画を観たらこの題名の意味がわかると思います。家族や友達とも話をふくらましてほしいと思います」と光る笑顔と共に映画への応援をアピール。小橋「この映画が心にやわらかく残って頂けたらなと思います」と大きな拍手のなか、挨拶はなごやかに終了した。
終演後のロビーでは本作品の考察合戦も盛り上がりをみせ、自分なりの結末を語り合う姿も観られた。

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『あみはおばけ』

池袋シネマ・ロサほか 全国順次ロードショー

公式 HP:
https://amioba.pal-ep.com/

物語・・・
父と娘、ありふれた朝食の食卓に置かれた筐型の機器。正面の液晶には、一人の女の顔が映っている。一年前にこの世を去った三香子(小橋めぐみ)は、筐の中から娘の阿美(浅田芭路)と、夫(村上純)に語りかける。あたかも、そこに存在するかのように。阿美は毎日、母の映る筐を両手に抱えて通学している。学校からは認められているものの、クラスメイトたちには不評なようだ。ある生徒からは「死体、臭い」と筺を揶揄われ、阿美は打ちひしがれる。
生きていた時のように、阿美の成長をそばで見守る三香子。阿美の作文には、「将来の夢は科学者になって、ママに体を作ること。体があれば、私のことをぎゅーっと抱きしめることができるから」と書かれている。
不意に始まった、夫の新しい恋人との同棲。そして、現実への嫉妬から引き起こされる、娘の突然の変容……。筺を抱きしめて阿美は囁く。「阿美もお化けだ。ママのこと愛しているから」
あみはおばけ

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小橋めぐみ 浅田芭路 村上純(しずる) 照井野々花 加藤櫻華 五明拓弥(グランジ) / 渡辺早織

監督・原作・脚本・編集:今野恭成 
製作:鈴木ワタル 
プロデューサー:岩村修 撮影:星潤哉 照明:上野陸生 録音・音響効果:内田雅巳 衣裳:森内陽子 ヘアメイク:AKEMI 
助監督:川井田育美
音楽:pachi 
VFX:松岡祐一郎 
特殊メイク・造型:土肥良成
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業 
製作・配給:株式会社パル企画 
©2023 パル企画 
2023/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/72分

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