11月1日(金)より開催されている、日本最大規模の子ども国際映画祭「27th キネコ国際映画祭」 が本日5 日に閉幕となりました。 24 か国地域の全 4 2 作品となるコンペティション対象作品から、 海外作品 賞「キネコグランプリ」を小学 4 6 年の応募者の中から選ばれた 15 名の 「キネコ審査員」 による審査会議を経て決定。 日本作品賞は「国際特別審査員長」である森本千絵さん率いる、海外で映画や芸術の世界で活躍する国際審査員5 名で選定いたしました。その他、多数の特別賞が発表されました。 今回の日本作品賞のグランプリ作品は来年の 10 月に開催される「シュリンゲル子ども国際映画祭」にて上映されるほか、世界各国の子ども国際映画祭にて上映される予定です。
また、二子玉川公園では、映画祭のシンボルとなる熱気球搭乗イベントの実施やキネコエクスペリエンスと称したアウトドア各種の体験ワークショップ、イベントを多数実施。天候にも恵まれ行列が絶えない人気イベントとなりました。 野外上映は、無料上映として2作品「シェフ 三ツ星フードトラック始めました~」「リメンバー・ミー」を上映。 本映画祭では、字幕が読めない子どもたちのことを視野に入れ、名物となる声優による生吹替「ライブ シネマ」の実施や、ワークショップ体験、大道芸の演出、マルシェテント出店など子どもたちが楽しめるイベン トを多数実施。オープニング・セレモニーでは、プログラミング・ディレクターを務める中山秀征氏、スペシャル・サポーターの高橋克典氏、高嶋ちさ子さんが登場し華やかな開幕となりました。 開催期間中も戸田恵子さんや、中山氏、 TARAKO さん が「ライブ シネマ」に参加し、クロージング・セレモニーでは横山だいすけ氏と岩崎宏美さんが「テディとアニー」のテーマ曲を初歌唱し、今年の映画祭のフィナーレを飾りました。 |
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★海外作品キネコグランプリ 長編映画部門「スーパー・モド」 (監督:リカリオン・ワイナイナ ドイツ=ケニ ア /74 分) 短編アニメ―ション映画部門「おばあちゃんと一緒」 (監督:バウイーン・ポール オランダ /12 分 短編実写映画部門「勇気をもって」 (監督:アーティ・S・バグディ インド /30 分) 特別賞「星のささやき」 (監督:ヨ・ソンファ 韓国 /19 分) ★日本作品賞 ★世田谷区特別賞 |
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受賞監督コメント 日本作品長編グランプリ トラさん~僕が猫になったワケ~ 監督:筧昌也 映画祭は、自分でも理解できていなかった作品の本質や新たな魅力を発見してくれるものだと思います。今回も同様で「子供のための映画祭」での受賞はとても嬉しい発見です。決して子供向けに作った映画ではないです。しかし、原作漫画のもつ普遍性や自分の作風、北山宏光さん、多部未華子さん、平澤宏々路さんの持つあどけなさや、チャイルディッシュな部分が、お子さんが見ても響く映画になってくれたのだと思います。本作に限らず、私は映画やドラマを大人の、凝り固まった思考だけで作らないように心がけています。「トラさん」も猫スーツ表現をはじ め、やんちゃな雰囲気をまとっている元気な作品なので、そこを評価していただいたのだと思っております。キネコ国際映画祭での受賞は本当に嬉しいです。なんたって、「ネコ」映画ですし。この度の受賞、誠にありがとうございました。 日本作品短編グランプリ |
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【キネコ国際映画祭とは】 1992年に渋谷でスタートした子ども国際映画祭。国内で唯一、ヨーロッパ子ども映画団体( ECFA )や子ども・青少年向けのオーディ オ・ビジュアルのプロフェッショナルが集まる団体( CIFEJ )に加盟し、子どもたちが映画を通じて世界の芸術や文化に触れ、映画から夢や希望を育むこと、子どもたちの人生の指針のきっかけとなる映画の上映に取り組んでいます。 |