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公開記念舞台挨拶

この度、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(髙森美由紀著)が、主演 堀田真由、鶴岡慧子監督で映画化。タイトルを『バカ塗りの娘』とし、9月1日(金)より全国にて公開となりました。

その公開記念舞台挨拶が9月2日行われ、主演の堀田真由(青木美也子役)、共演の小林薫(青木清史郎役)、坂東龍汰(青木ユウ役)、そして鶴岡慧子監督が登壇した。
『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶
公開記念舞台挨拶
日程:9月2日(土)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇:堀田真由、小林薫、坂東龍汰、鶴岡慧子監督

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キャスト&監督登壇

青森県での先行公開を経ての全国公開。
堀田は「全国公開から2日目ですが、すでに温かいコメントを頂いていて、私たち自身が伝えたかったことが観客の皆さんに届いていると思うと嬉しく感じます」と喜色満面。『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶

鶴岡監督は「幕が上がるのは当たり前のことではないので、ただただ感謝です」としみじみ語った。

坂東も「北海道にいる家族も観てくれているので感想を聞くのが楽しみ」と期待し、『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶

小林は「素敵な方々と共演することが出来たなとしみじみと思っています」と貴重な作品として位置付けていた。『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶

役作りについて堀田は「髪の毛を25センチも切るというのは初めてのこと。無垢な感じに見てもらえたらいいなと。またセリフのないところにそのキャラクターの本質が出ると思ったので、自転車の乗り方も意識しました」と回想。すると負けじと坂東も「その点では僕も髪の毛を白くしたのは初めてです。」と笑わせた。一方、小林は役どころについて「奥さんは出ていくし、子供たちは自分と向き合ってくれない。評価の低い男…。まるで手足をもがれた様な役でした」と苦笑いだった。

ロケ地となった青森県では、先週行った青森県での舞台挨拶の反響も大きく、『バカ塗り』フィーバー中だ。実際に青森で舞台挨拶に立った堀田は「街中にこの映画のフラッグが立っていて、空港からもポスターが貼ってあって嬉しかった。右も左も全部が私状態。不思議な気持ちでした」と大喜び。この報告に坂東は「いいな~」と羨ましそうな声をあげていた。堀田は弘前ねぷたまつりにも参加し「映画をモチーフにしたバカ塗りねぷたも作ってもらったりして、皆さんが映画を盛り上げてくれた。青森は実家のようだった」とアットホームな雰囲気を紹介していた。

そんな中、先日の青森初日に参加し、青森の熱を受けてきた堀田から小林と坂東に「津軽塗が伝承されていくように、青森から全国へ、この作品が、たくさんの人に受け継がれていってほしい。そんな思いを込めて津軽塗を贈ります」と津軽塗りのお猪口をサプライズ贈呈。坂東が「赤とオレンジ、僕の大好きな色が入っている」と喜べば、小林も「僕の大好きなブルーが入っている」と笑顔満開だった。

また、本作がオランダの映画祭カメラジャパン・フェスティバルで上映されることも発表された。青木美也子(堀田)の手による漆塗りのピアノがオランダに運ばれるという展開があるだけに、堀田は「映画はオランダに漆塗りのピアノを持っていくところで終わるので、まるで物語が続いているような感じがする」と感激。

鶴岡監督は「海外の皆さんが津軽塗りをご覧になってどう思うのか、そして日本の風土や家族の話などにどのような感想を持たれるのか」と興味津々。『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶

小林は「海外の方々にこの作品が届くというのは嬉しいニュース」と笑顔。坂東は「自分が参加した映画がオランダで上映されるのは初めてのこと。オランダの友人にも連絡します。…いないけど!」と嬉しさのあまりにジョークも飛び出した。

最後に漆塗りのお椀を片手に堀田は「自分が生まれた場所や日本を見つめてみると、丹念に作られた美しい伝統工芸があることに気づきます。その中でも津軽塗りは間違いなく素晴らしい文化の一つ。この映画は時代が流れても色褪せない作品です。何度でも劇場に足を運んで観ていただければ嬉しいです」と締めました。

映画情報どっとこむ ralph 『バカ塗りの娘』

全国公開中

公式サイト:
https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/

公式X(Twitter):

公式Instagram:
https://www.instagram.com/bakanuri_movie

バカ塗りの娘
海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”。 漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了する。耐久性があり、たとえ壊れてしまっても修理してまた使うことができる漆器は、昔から日本人にとって大切な日用品として私たちの暮らしに寄り添ってきた。本作はその中でも、青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語。そして津軽塗職人を目指す娘・美也子と寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。主人公・美也子役に堀田真由。将来への不安やほのかな恋心に揺れる等身大の女性をたおやかに演じる。津軽塗職人の父・清史郎には、日本映画界には欠かせない俳優、小林薫。二人は実際に地元の職人から津軽塗の技法を教わり撮影に挑んだ。監督は、初長編作『くじらのまち』でベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭などで高い評価を得たのち、西加奈子の小説『まく子』の映画化も手掛けた鶴岡慧子。
つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく。

物語・・・
「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。
バカ塗りの娘

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堀田真由/坂東龍汰 宮田俊哉 片岡礼子 酒向 芳 松金よね子 篠井英介 鈴木正幸 
ジョナゴールド 王林/木野 花 坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子 小嶋健作 
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊) 
企画プロデュース:盛 夏子 プロデューサー:遠藤日登思 松岡達矢 福嶋更一郎 
ラインプロデューサー:大川哲史
撮影:髙橋 航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子 
装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈
編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗 仁 助監督:栗本慎介
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部 ザフール 
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分

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