“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」の常連ゲストである今泉力哉監督が、最新作『街の上で』を引っ提げ再登場。番組MCは映画ライターのSYOが担当し、約一年の公開延期の末、満を持して封切られた本作の魅力についてトークを繰り広げている。 |
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本作は、変容する“文化の街”・下北沢を舞台にして描かれる、古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友だちについての物語。古着屋で働く主人公・荒川青は、恋人に浮気をされたうえにフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられないでいる。そんな彼のもとに、美大に通う女性監督から自主映画への出演依頼が舞い込むことに。青の日常は少しずつ変わり始めていくーー。共同脚本に漫画家の大橋裕之を迎え、オール下北沢ロケで挑んだ本作で主演を務めているのは、『愛がなんだ』や『あの頃。』でもお馴染みの若葉竜也。主人公を囲む4人のヒロインに、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚らが扮しているほか、成田凌が重要な役どころを担っている。
2018年の1月に下北沢映画祭サイドから“オリジナル企画”での映画制作の打診があり、企画が始動した本作。「下北沢映画祭は、自主映画のコンペティションなどをやっている映画祭で、その第2回目に自分の作品が準グランプリをいただいたことがありました。第9回目には、逆に審査員を務めています。そんな繋がりがあって始まったものです」と企画の成り立ちの経緯を話す今泉監督。「これまで“人間を撮る”ということしかしてこなかったので、街や特定の場所を撮ることが『自分にできるかな?』と思っていました。それと下北沢って、漫画や、映画でいえば『ざわざわ下北沢』だったり、名作や面白い作品がいっぱいあるので、『絶対に失敗できないな』と、すごく怖かったです」と当時の心境を振り返っている。 漫画家である大橋との共同脚本については、「今回はオリジナル作品ということで、自分自身も楽しめる要素を増やしたいという思いから、かねてより交流のあった大橋さんにお声がけしました」と、監督は二人で脚本を手がけるに至った経緯を語っている。両者のやり取りとしては、“一緒に書く”というものではなく、今泉監督が執筆したものを大橋が読み、意見を出す、ということを繰り返したらしい。 |
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■活弁シネマ倶楽部■ YouTube配信URL: 活弁シネマ倶楽部 公式HP: https://katsuben-cinema.com/ 活弁シネマ倶楽部 公式ツイッター: @katsuben_cinema ■『街の上で』■ あらすじ |
監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉、大橋裕之
出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌(友情出演)