4月1日(土)から公開となった「はじまりへの旅」。 ヴィゴ・モーテンセンとマット・ロス監督のインタビューと本編映像が解禁。 アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンが子供達との共演や、お気に入りのシーンについて語っています。 そしてマット・ロス監督が二度と一緒に仕事をしたくない相手も・・・。 Q:子供達との共演について
●マット:野生の鹿を探すのに1日かかった。動物トレーナーと一緒にね。鹿は本来訓練できる動物ではない。だから僕らは鹿のためにまる1日使って森ごと作り出した。そして僕らは森で16時間も鹿を探した。鹿が反応するハサミを持って。最初鹿は空腹で木を食べていた。その後トレーナーが鹿にルートを教えたが全くいうことを聞かなかった。鹿とはもう仕事をしたくないかな。 Q:お気に入りのシーンは ●ヴィゴ:あまり中身をばらしたくないけれど、僕が好きなのは、子供達が母親に会いたがるシーン。逆に難しかったシーンは、ロッククライミングだね。高いところが苦手なんだ。子供達はお猿さんのように器用だったよ。僕はとても緊張してたけど。この映画はまるで一つの曲のように広がりを持って展開されていくんだ。一部だけ取り出して語ることはできないよ。石を水に投げた時の波紋のように展開していく。最初は森で暮らす変わった家族が描かれるけど、その後、保守的な祖父母が出てくる。どちらが絶対的に正しいわけじゃない。もっと複雑なんだ。誰もが間違う時もあれば正しい時もある。そのバランスが大事なんだ。一家が自分たちの道を見つけていくようにね。
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主演は、第89回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセン。『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役で世界的人気を博し、過去『イースタン・プロミス』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた名優。本作で彼が演じたのは、独特な教育方針のもと世間と切り離された森で6人の子供たちを育てる厳格な父親ベン・キャッシュ。風変わりで個性的な一家が、旅先で世の中とのギャップに戸惑いながらも自分たちらしさを失わずに生きようとする姿には、現代を生きる誰もが共感できると世界中で絶賛、「ヴィゴ・モーテンセンの最高傑作!」(ローリングストーン)と海外メディアも称賛し、数々の映画祭で観客賞をはじめ、多くの賞を受賞しています。
監督は米Variety紙が選ぶ“2016年に注目の監督10人”に選出された新進気鋭のマット・ロス。 『はじまりへの旅』 公式HP hajimari-tabi.jp 物語・・・ 「普通ってなんですか?」 ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くに暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”を叶えるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシコまでは2400キロ。チョムスキー※は知っていても、コーラもホットドッグも知らない世間知らずの彼らは果たして、母の願いを叶えることが出来るのか…? (※ノーム・チョムスキー=アメリカの哲学者、言語哲学者、言語学者、社会哲学者、論理学者。) |
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『はじまりへの旅』主なノミネート、受賞結果》 ※3月28日現在
賞レース 国際映画祭受賞 |
監督・脚本:マット・ロス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ジョージ・マッケイ、フランク・ランジェラ
119分/シネスコ/英語/日本語字幕:中沢志乃
配給:松竹
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