2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞脚本賞を受賞し、本年度の山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション部門への出品が発表されたばかりの、パトリシオ・グスマン監督新作
『真珠のボタン』 とその連作となるグスマン監督の前作 『光のノスタルジア』 の2作品の予告編とチラシビジュアルが完成しました。
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天文観測の拠点として世界中から天文学者が集まるチリのアタカマ砂漠。その一方独裁政権下で愛する者を失った遺族たちが砂漠を歩き遺骨を探し続ける人がいる。宇宙の時間と愛する者を失った女性たちの時間の交差を、壮大な宇宙の映像と共に描き出す『光のノスタルジア』。
その連作となる『真珠のボタン』の舞台はチリの西パタゴニア。 今回公開された予告では、宇宙や大自然などを捉えた圧倒的な映像美とチリが辿ってきた苦難の歴史、人々の想いが映し出されています。 チラシは8月7日(金)より岩波ホール他、都内映画館などで配布開始。 2015年10月10日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開 公式サイト:http://uplink.co.jp/nostalgiabutton/ |
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『光のノスタルジア』
「宇宙の壮大さに比べたら、チリの人々が抱える問題はちっぽけに見えるだろう。でも、テーブルの上に並べれば銀河と同じくらい大きい」P.グスマン チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索するかたわらで、行方不明になった肉親の遺骨を捜して、砂漠を掘り返す女性たち……永遠とも思われる天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を失った遺族たちの止まってしまった時間。天の時間と地の時間が交差する。 2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭 「山形市長賞(最優秀賞)」受賞作品 監督・脚本:パトリシオ・グスマン |
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『真珠のボタン』
水には記憶があるという。ならば、私たちは失われた者の声を聞くことができるのだろうか。さまよえる魂たちも、安らげるのだろうか。 全長4300キロ以上に及ぶチリの長い海岸線。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。--そのボタンは政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。 2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞脚本賞受賞 監督・脚本:パトリシオ・グスマン |