テレビドラマ史上に金字塔を打ち立てた『ウルトラQ』のセカンドシーズン

『ネオ・ウルトラQ』

作品名にちなみ、11月9日から4ヶ月間、毎月9の日を「Qの日」とし、毎回レイトショー1回のイベント上映。メイン館であるTOHOシネマズ日劇では、毎回初日にゲストを招いてトークショーを開催、1週間レイトショー上映されます。

そして、第1回目として本日公開初日舞台挨拶が実施されました。

ネオ・ウルトラQ初日舞台挨拶

『ネオ・ウルトラQ』上映
オリジナル版の1本:「ゴメスを倒せ!」
セカンドシーズンの3本:
「思い出は惑星(ほし)を越えて」「東京プロトコル」「鉄の貝」
日時:2013年11月9日(土)
場所:TOHOシネマズ日劇

<登壇者>
田口清隆(映画監督『ネオ・ウルトラQ』ほか)
桜井浩子(女優『ウルトラQ』『ウルトラマン』ほか)
澗淵隆文(円谷プロ造型師『ネオ・ウルトラQ』ほか)
古代怪獣ゴメス(『ウルトラQ』)

桜井浩子さん(女優『ウルトラQ』『ウルトラマン』ほか)挨拶
桜井浩子
ウルトラ女優 桜井浩子
お休みの寒い中、有楽町にありがとうございます。

ネオ・ウルトラQと総天然色ウルトラQ(オリジナル)をこんな素敵な所で上映させてもらえるなんてウルトラQも出世したなと思います。

澗淵隆文さん(円谷プロ造型師『ネオ・ウルトラQ』ほか) 挨拶
今回ウルトラQの現場をさせていただきましたので、私が登壇しました。

田口清隆監督(映画監督『ネオ・ウルトラQ』ほか)挨拶
本日上映される『東京プロトコル』の監督をさせていただきました田口清隆です。

MC:桜井さんはウルトラQ当時は東宝所属の女優さんで、今日はお膝元じゃないですか。

桜井さん:結構ジーンとしていて。ルーツの東宝。そのTOHOシネマズでしかもウルトラQですからね。

MC:ネオ・ウルトラQを撮ることになって感慨みたいなものありましたか?

田口清隆監督
『東京プロトコル』 田口清隆監督
田口監督:中学の時にウルトラ9っていう自主映画を撮っていたんです。段ボール並べてガオーッて。

しょうもないんですけど。

その僕が本家本元のウルトラQを撮ると言うことになって胸に来るものがありました。

MC:新しい怪獣を作るに当たり意気込みは?

澗淵隆文
円谷プロ造型師 澗淵隆文
澗淵さん:通常のウルトラシリーズと違ってウルトラマンが存在しない世界で、怖い対象の怪獣ではなく、哀愁を帯びたキャラクターが多いので、怖い・カッコいいというよりは、本当にそこにいるような生物・子供と一緒にいても不自然じゃなかったり。ですので表情とか質感とかを気を付けました。

プラーラ
MC:東京プロトコルの怪獣は田口監督が絵を持ち込んだそうですが。
田口監督:ラフ画を造形部さんに渡しました。なるべく、妙な哀愁・見難い姿なのに可愛い感じでお願いしました。

澗淵さん:田口監督は子供のころから怪獣大好き!で育ってますが、他の3名の監督はリアル寄りになっています。田口さんは、(怪獣を)スフランのようにとか、ジュランのようにとかウルトラQモチーフにして欲しいと。

プラーラ

MC:ここにプラーラの最終形態があるのですけど、ウルトラQというか何処かで見たことがあるような。

田口監督:この辺はスフラン、基本はマンモスフラワー。色合いはパチンコ屋の開店祝いみたいにしてもらいました。やり過ぎぐらいがちょうどいいです。

ガストロポッド2

MC:ガストロポッドは、怖いようで可愛い感じですが。造形するのに大変だったところは?

澗淵さん:田口さん以外はほぼ特撮をやったことのない監督なので、どういうアプローチで行くか模索していました。なので監督達が、どういうのを求めてるのかをつかむところが大変でしたね。

ガストロポッドガストロポッドは生物感と少女とのふれあいがあるので、こんな貝みたいな怪獣なんですが、表情は泣いてる感じとか悲しい感じを求められたので結構大変だったんです。CG使えないんでね。大変でした。

MC:ウルトラQを何故みんな好きなのか?桜井さん。
桜井さん: 私は出てただけだからね。わかりません。ウルトラQは初期のころは英二監督は気になってしょっちゅう来てたんですよね。それから年月は経ったんですけど、今回、若い人たちが撮ったウルトラQは私は良いと思います。彼らはあのころの情熱を持ってる。いいなと思いました。何十年もたって私も出られるのは幸せです。

そして

古代怪獣ゴメス(『ウルトラQ』)が登場。
ゴメス

MC:最後に一言お願します。

澗淵さん:ネオウルトラQは元々TV向けに作られた作品ですので、大スクリーンで見る機会はないともいますので楽しんで下さい。

田口監督:今、怪獣映画は少ないと思います。でっかい画面で怪獣が見られるのは貴重な事だと思うし、これからもっと怪獣映画が増えるように頑張っていきたいと思います。

『東京プロトコル』は、凄い変な話ですが、僕にとっても冒険作です。ミニチュアもちゃんと並べて撮ったりしていて特撮やってるぞ!って言う所を楽しんでください。

ゴメスと登壇者

レイトショーの取材お疲れ様でした!

かつて地球上ではさまざまなミステリーが起きていた。

『ネオ・ウルトラQ』の内容はこんな感じ。

TV放映されたさまざまな怪獣・宇宙人が登場する全12話のオムニバス・ストーリーの内3話ずつに加え、今回新たに制作された、独特の世界観で本編を振り返るショートアニメ『屋島教授の部屋』を各話の間に上映。そしてモノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選りすぐりの一話を加えた計4話構成。

作品名にちなみ、11月9日から4ヶ月間、毎月9の日を「Qの日」とし、毎回レイトショー1回のイベント上映。

メイン館であるTOHOシネマズ日劇では、毎回初日にゲストを招いてトークショーを開催、1週間レイトショー上映を致します。料金は1,500円均一です。

ネオ・ウルトラQ

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『ネオ・ウルトラQ』
『ウルトラQ』から47年、再び怪異現象が地球を襲う…。
不可解な出来事に引き寄せられるのは、心理カウンセラーの南風原仁(はいばら・じん=田辺誠一)、トラベルカルチャー誌のライター渡良瀬絵美子(わたらせ・えみこ=高梨臨)、バー「トビラ」のマスター白山正平(しろやま・しょうへい=尾上寛之)という、境遇も考え方もまったく異なる3人。南風原の恩師・屋島教授に助けられながら、3人は人知を超えた“力”に向き合っていく。最新鋭4Kカメラを導入しこの意欲的な作品に取り組むのは、石井岳龍監督、中井庸友監督、入江悠監督、田口清隆監督ら4人のクリエイターたち。新たなキャスト、スタッフで一新しながらも、魂の部分で原点を継承する『ネオ・ウルトラQ』。異次元への扉が、いま開く……。

監督:石井岳龍、中井庸友、入江 悠、田口清隆
脚本:いながききよたか他
出演:田辺誠一、高梨 臨、尾上寛之 他
製作:WOWOW、円谷プロダクション
配給:円谷プロダクション
(C)2013 円谷プロ・WOWOW

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