太田垣康男による『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(ビッグコミックスペリオール)が待望の続編アニメ化! 有料配信で大ヒットを記録したガンダムシリーズ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』。 第2シーズン全4話に新作シーンを加えた特別編が『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』として11月18日(土)より、劇場にて2週間限定上映します。 劇場での上映に期待が高まる中、新宿の3劇場で開催されている「サンライズフェスティバル2017翔雲」(第1部:8月11日~25日、第2部:9月2日~16日)にて、前作『DECEMBER SKY』英語音声・日本語字幕版上映&スタッフトークショーが開催されました。 さらにアメリカからサンダーボルトの英語版声優さんらの映像メッセージも到着!現地での身近な反応や、レコーディングの違いを語りました。 そして、日本だけでなく海外からの注目度が高まっている『サンダーボルト』シリーズが、『BANDIT FLOWER』の公開に向けて、インターナショナル版トレーラーを公開しました! 日時:2017年8月15日(火) |
|
英語音声版『DECEMBER SKY』の上映のご感想
小形プロデューサー:もともと絵が海外向けの作品だと思うので英語がマッチするとは思っていたんですが…どうでしょう?(笑)(会場から拍手)ありがとうございます…(笑) 海外版は作るのがとっても大変なので、今日はそのあたりをお話しできればと思います。 作品について 荻野さん:サンダーボルトではスケジュール的な問題はそこまでなかったです。「ユニコーン」はこういう取り組みを初めてした作品だったんですが、その時は本当に大変でしたね。 小形さん:なかなか完成するのに時間がかかってしまって、日本ではまだ色のつく前の状態で声優さんたちには声をあてていただいているんですが、アメリカなど海外ではそういったことに慣れていないようで、そこがすごく大変そうでしたね。 荻野さん:そうですね。アメリカでは一人ずつアフレコをしますし日本の3~5倍時間がかかってしまうことがあるんです。なので、日本では2日で終わる作業もアメリカだと一週間かかってしまうこともあるので、そういったスケジュールの問題が大変でした。 菊地さん:映画は全部出来上がってから音楽を最後につくるんですが、この作品も含めドラマなどでは音楽は完成の前に、先にオーダーを受けてつくっています。今回はこういう雰囲気でいきましょう、という打ち合わせがあり、じゃあこういうジャズでいこう!と話ながら進めていきました。 |
|
ここで海外のスタッフ・キャストからの映像メッセージが流され。。。
ステファニー:サンダーボルトはもっとこう…不快な?汚い?というか今まで私が関ってきたほかのガンダムシリーズとは違うの。うーん!もっとほかにいい表現があるはずなんだけど!そうね、ダーティで、暗くて、それが物語をとても面白くしているのよね。戦争の悲しみや暗さ、恐ろしさを表現することをためらってないというか。ガンダムは戦争の悪い側面を見せることも多いと思うのだけど、サンダーボルトはまた全く違った部分を表現していると思うの。 ジョニー:僕がダリルについて好ましく思っているのは、彼のパーソナリティの部分だね。 シェラミー:クローディアを演じることになって、本当に興奮したのよ。 映像を受けて、作品作りに関してのコメント 菊地さん:オールディーズアメリカンポップスが好き、ジャズが好きなどの設定があったので、普通の映画の音楽というより二人のiPodの中身をつくるんだというコンセプトで作り始めました。そこから曲をつくっていって、ポップなものというより攻撃的なもののほうが作品に合うんじゃないかと思い、提案させていただきました。そうしたインスパイアのもとになったのがフリージャズですね。途中で切り替わる電子音は、宇宙のイメージがある作品に出てくるような音楽をイメージしたものをつくっています。 小形さん:音楽はフリージャズにしよう、など、太田垣先生の漫画原作を映像化するにあたってどう表現していこうか、とういうところから、今までの機動戦士ガンダムの世界観を踏襲しながらアレンジしていくことを意識しました。 |
|
レコーディングについて
ステファニー:私たちNYAVは、バイコースタルで制作を行ってます。 ジョニー:ステファニーとの仕事はいつも本当に楽しく、エキサイティングだよ。 シェラミー:クローディアを演じるのはいつもよりチャレンジングで難しかったわ。 映像を受けて、レコーディングに関してのコメント 荻野さん:ステファニーさんは『ユニコーン』で役者さんとしても活躍していて、ジョニーさんは他にも有名なアニメの作品のキャラクターや、『パワーレンジャー』の二代目ブラックレンジャーとしても有名で、注目の俳優さんなんです。シェラミーさんはガンダムシリーズの『オルフェンズ』でも活躍している新進気鋭の女優さんなんです。 |
|
そして!新作『BANDIT FLOWER』のみどころを
小形さん:今回も新作カットをたっぷりつけて、豪華な内容になっています。尺の問題で配信では描けなかった、キャラクターの内面についても丁寧に描いているので是非期待して待っていてください。只今絶賛制作中です! 『BANDIT FLOWER』に向けて ステファニー:11月に上映とのことで、もうすぐそのレコーディングに入れることを楽しみにしてるよ。 ジョニーさん:「BANDIT FLOWER」にも公式に参加できるということでとてもうれしいです。 シェラミーさん:アメリカでの反応は本当にすばらしいものよ。上映会やパネルでは、みんな「これが俺が求めていたガンダムだ」とか「クールでダークでリアルで、何と言っても音楽が最高すぎる!」とか。だから私たちは続編の制作をとても楽しみにしてるし、できればもっと続いてほしいと思ってるの。さっきも言ったかも知れないけど、私自身、大好きな作品なので。 |
|
最後に・・・・
菊地さん:普段はあまりアニメをやらないし、こんな地球規模のコンテンツはなかなかやれないので(笑) まだ戸惑っているんですが、おかげさまでファンの方々に支持していただいております。自分で言うのもなんですが、今回も良い作品に仕上がったと思います。是非楽しみに待っていてください。 小形さん:これからは世界にガンダムを広げていきたい、と思っていますので、今回のような英語の音声での上映を開催することができてとてもうれしいです。今日(8月15日)がたまたま終戦記念日ということで、こういった映画をみていただくことができて戦争について考えていただくきっかけにもなり、非常にいい機会になったと思います。 萩野さん:英語の音響チームもこの作品をとても気に入っており、音響監督のステファニーももっとやりたい、といっていたところ、今回の続編が決定し、みなとても喜んでいます。続編にも英語の音声が入りますので、是非そちらも楽しみにしていただきたいです。 更に!!! 『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』 物語・・・ 公式サイト: |
原作:矢立肇・富野由悠季(「機動戦士ガンダム」より)
漫画原作・デザイン:太田垣康男、スタジオ・トア
監督・脚本:松尾衡
アニメーションキャラクターデザイン:高谷浩利
モビルスーツ原案:大河原邦男
アニメーションメカニカルデザイン:仲盛文、中谷誠一、カトキハジメ
美術監督:中村豪希/色彩設計:すずきたかこ
CGディレクター:藤江智洋/モニターデザイン:青木隆
撮影監督:脇顯太朗/編集:今井大介/音楽:菊地成孔/音響監督:木村絵理子/音響効果:西村睦弘
制作:サンライズ
キャスト:
イオ・フレミング:中村悠一/ダリル・ローレンツ:木村良平/ビアンカ・カーライル:古川由利奈/ビリー・ヒッカム:逢坂良太/ビンセント・パイク:杉田智和/クローディア・ペール:行成とあ/カーラ・ミッチャム:大原さやか
(C)創通・サンライズ