新宿武蔵野館にて、パリの古書店を舞台にしたラブストーリー・映画「静かなふたり」がいよいよ明日から公開となり、エリーズ・ジラール監督が来日。舞台挨拶が行われました!
映画「静かなふたり」初日舞台挨拶 |
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現実に存在する人をそのままのキャラクターで映画に登場させるよりも、映画でしかできえない創作のキャラクターを登場させたい。監督が作り上げたキャラクターに俳優さんたちが挑んでいってほしい、と語るエリーズ・ジラール監督。
主演2人の起用について、 監督:シナリオを書き上げていくなかで、マヴィのシーンにさしかかるといつもロリータ・シャマの顔が浮かんでいました。彼女とは普段からよく会う友人でもありました。一方ジャン・ソレルは10年以上映画に出演していなかったこともあって連絡を取るのが難しかった。しかし脚本を見せてから半日で出演は快諾してくれました。年を重ねてもハンサムな彼には、この映画において“50歳の年の差がある男女にロマンスが生まれる”ということへの説得力があります。 また、 監督:マヴィは時代錯誤なキャラクターで、現代的な女性とかけはなれた服装や関心ごと、独特なものを目指しました。パリの女性はこんな感じなのかもしれない、と思う方は多いかもしれませんがパリジェンヌが全て素敵で美しいというのは素敵な妄想にすぎないのです。 と語りました。 |
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今回の作品は本当に美しいラブストーリーとして出来上がっていますが、年の差の物語を描くことに不安はなかったのか、
監督:心配は全くありませんでした。ラブストーリーと聞いてみなさんが思い描くようなラブシーンを映画像として私は描いていないのです、もちろん2人のロマンスを映画は語っていますが、いわゆるそういうシーンは回避して作り上げていくことを元々目指していました。 舞台となる書店について、 監督:書店探しにはロケハンを重ねました。今回出演しているパスカル・エルボーが古書店にとても詳しくて、彼が選んでくれた書店を回ってみて、見つけました。実際にあるお店ですが普段はロシアの本を多く扱ったお店です。劇中よりずっと整然としていますね。店主の方がすごく気難しそうな方で、ちょっとジョルジュと被りますね(笑)交渉の末に撮影許可を取ったがそれにも時間がかかりました。店主の方は私たちが撮影している合間もお店を営業したかったようですが、撮影中は混乱状態になってしまいますから、説得していきました。 次回作は日本での撮影を予定、撮影を心待ちにされていました。 |
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公開日の10月14日にはエリーズ・ジラール監督の来日舞台挨拶も決定しています。
映画『静かなふたり』 2017年10月14日(土)より新宿武蔵野館ほかにてロードショー http://mermaidfilms.co.jp/shizukanafutari/ |
監督:エリーズ・ジラール
脚本:エリーズ・ジラール、アンヌ=ルイーズ・トリヴィディク
出演: ロリータ・シャマ、ジャン・ソレル、ヴィルジニー・ルドワイヤン、パスカル・セルボ
2017年||フランス|カラ―|70分|日本語字幕:寺尾次郎
ベルリン国際映画祭2017フォーラム部門招待作品
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
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