アリス・ディオップ監督来日昨年のヴェネチア映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞の2冠、セザール賞最優秀新人監督賞受賞、本年度アカデミー賞®国際長編映画部門のフランス代表にも選出された『サントメール ある被告』が、7月14日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開中です。 このたび、その公開を記念し、アリス・ディオップ監督が初来日した。 |
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アリス・ディオップ監督、小野正嗣登壇日本に来るのは初めてだという監督。 小野正嗣さんは「まさに普遍的な感情に訴える映画。母が娘を殺したという一つの“事実”を描いているが、それを受け取る人によって“真実”は様々なんだと気づかせてくれる」と本作の感想を語った。 その後、小野さんから監督に質問をする形でトークが進行。この映画を作りたいと思ったきっかけを問われると、監督は「被告の女性にとても興味を惹かれて、なぜ興味をもったのか、裁判を聞く中で分かってきた。また、フランス映画でほとんど描かれることのない黒人女性のヒロインを描くことができれば、とても政治的で普遍的で、多くの人に語りかける映画になると思った」と語った。 最後に監督が「日本の皆さんからこれだけ的確で深い質問をいただけて、監督として、とても癒しの時間でした。映画を作ることはとても孤独だけれど、4~5年後にこんなご褒美が待っているなんて、すごく報われる思いです。また4年後に会いましょう」と挨拶すると、イベントはあたたかい雰囲気の中終了した。 尚、監督は明日7/15(土)東京日仏学院での自身の前作『私たち』上映後と、7/16(日)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下での『サントメール ある被告』18:30の回上映後もトークイベントに登壇する。 <2022年最高のフランス映画>と絶賛された『サントメール ある被告』、ぜひ劇場でご覧ください。 |
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監督来日イベント7月16日(日)まで来日イベントがあります。 【アリス・ディオップ監督と語り合う3daysイベント】②日時:7月15日(土)『私たち』(前作) 17:00の回上映後(19:00〜トーク開始) |
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『サントメール ある被告』原題:Saint Omer絶賛公開中! 公式HP: 公式Twitter: 若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。 2022年ヴェネチア映画祭銀獅子賞(審査員大賞)&新人監督賞やセザール賞最優秀新人監督賞を受賞。本年度アカデミー賞®国際長編映画部門のフランス代表にも選出された傑作ドラマ。 |
2022 フランス フランス語 123分 カラー 監督:アリス・ディオップ 出演:カイジ・カガメ、ガスラジー・マランダ、ロベール・カンタレラ G 字幕:岩辺いずみ 字幕監修:金塚彩乃 配給:トランスフォーマー
© SRAB FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA – 2022
本作は“French Cinema Season in Japan”の一環として、ユニフランスの支援を受けて公開されます