「塚本晋也」タグアーカイブ

映画「斬、」塚本晋也監督書き下ろしクリスマスカード&年賀状 プレゼント決定!


映画情報どっとこむ ralph ユーロスペースほか全国にて大ヒット公開中の塚本晋也監督最新作『斬、』。

ご来場して頂くお客様たちに感謝の気持ちを込めて、塚本監督が『斬、』の登場人物たちをモデルに描き下ろしたポストカードのプレゼントが決定しました。

ユーロスペースほか一部の上映劇場にて 12 月 22 日(土)~25日(火)にご来場のお客様に先着順で、クリスマスカードをプレゼント。
またお正月にご来場のお客様には先着順で年賀状をプレゼントします。

(どちらもなくなり次第配布終了。対象劇場、配布開始日など詳細につきましてはオフィシャルサイト、各劇場 HP をご確認ください。)

また 12 月 25 日(火)19:00の回上映後には、塚本監督が一般の観客からの質問に答える質疑応答のトークショー「塚本監督に聞いてみよう!」を開催予定です!

映画情報どっとこむ ralph 斬、

ユーロスペースほか全国にて大ヒット公開中!

公式サイト:
zan-movie.com


太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。
250 年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃(ヤイバ)を突きつける衝撃作。

***********************************

監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也

出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前⽥隆成、塚本晋也

2018年/⽇本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー

製作:海獣シアター/配給:新⽇本映画社
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER


蒼井優 池松壮亮がいる日本映画界っていいな!映画『斬、』公開初日!


映画情報どっとこむ ralph 『野火』の塚本晋也監督が挑む!初時代劇

日本映画界を牽引する実力派の共演 池松壮亮×蒼井優

この度、11月24日(土)より塚本晋也最新作『斬、』がユーロスペースほか全国公開となり、その初日舞台挨拶に、池松壮亮さん、蒼井優さん、中村達也さん、前田隆成さん、塚本晋也さんが登壇。映画への思いを語ってくれました!

『斬、』初日舞台挨拶
日時:11月24日(土) 
登壇:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
会場:ユーロスペース

映画情報どっとこむ ralph 見終えたばかりのお客様の温かい拍手に迎え入れられ、池松壮亮さん、蒼井優さん、中村達也さん、前田隆成さん、塚本晋也監督が登壇。

塚本監督:この映画は去年の春から短期間で企画から撮影まで一気に駆け抜けました!その間色々あって、ベネチアから2か月。この瞬間に観ていただい来たくて、スピーディーに作りました!
と自身の作としては早い公開だったと監督。


今回の競演に関して、池松さんと蒼井さんは、

池松さん:蒼井さんは、良く会う人でしたが、演技でちゃんと向き合ったのは初めてで。蒼井さんが居ればみんなが映画を作る感じになる空気感を作てくれました。自由なせめぎ合いの攻防を繰り広げました!

と話す池松さんに
蒼井さんは:初めて会ったのは12歳の池松くん。小っちゃかったんですよ。福岡のドラマで初めて会って、そこからずっと、ちょこちょこ現場では会うの ちゃんと組んだのは初めてで。12歳の時と印象は変わらないんです。子供っぽくない子供だったので(笑)、このまま小っちゃくなった感じで、笑わない子供で(笑)でも、今は本当に頼もしくて池松君がいる日本映画界いいなと。

バレットバレット、野火に続いて塚本作品に出演の中村さんは

中村さん;バレットの時に『野火』も時代芸もやりたいって聞いていたので、呼んでもらえて、折れとしては良かったって感じです!時代劇作品の感想?時代劇イエーイ!!!
と、お茶ラケル中村さんに

塚本監督:中村さん存在が素晴らしかったんで、時代劇やる時は呼ぶつもりだったんです

と、うれしいお言葉にニンマリの中村さん。

映画初出演でオーディションで役お勝ち取った前田さんはとてもおもしろな個性的。
前田さん:オーディション受かって?本当にうれしかったですね。フリーでやっていて、役が欲しかったんです!!中学のころ県道やっていて。和物・・・・時代劇でかかわれたのはうれしかったです。

と、オーディションで受かった嬉しさを語ってくれました。

映画情報どっとこむ ralph 池松さんでと思って企画していた本作の最初のプロットを読んで池松さんは、
池松さん:どうやったら伝わるかな。新幹線の中で読んで素晴らしかったんです。小躍りしました。実際はしてませんが(笑)。
日本刀のように洗練されていて、シンプルで、強度があって・・・絶対これをやらなければと思いました。

と、語り始め

池松さん:20代で俳優やってきて、人より日本映画に絞って見てきて。世界と対峙して思うこともあって。無力ながらも、力になれないかと。反撃できないかと。全部含めて映画のエネルギーとマッチしたんです。

と、淡々としかしながら熱く語りました。

一方で、蒼井さんも

蒼井さん:今回、役名はありますが、この映画では女として、人物の中に中にいろいろな面を出せたらいいな・・一人として、とらえずに違うキャラで。塚本組なら挑戦アリではないかと。やってみようと思いました。

かなり、蒼井さんの少女から・・・映画後半に向けてどんどん変わっていきます、必見です。

映画情報どっとこむ ralph そして、中村さんは、すごく怖い役柄とMCに紹介され

中村さん:怖いよ!役作り・・・今ま この舞台で、そういうこと考えたよ!荒くれ物たちと毎晩宴会してたしね。

と、はぐらかすと

塚本監督:最初に会った時バイクで来て怖くて(笑)。緊張したんだよね。お互い恥ずかしがりで、演出のことしか話さなかったけど。。。今では仲良しで、くだらない話をする仲になっています。

と、フォロー。

前田さんは映画初出演でベネチアにいきなり行くことになって

前田さん:監督のご厚意で、レッドカーペットを歩かせていただきました!拍手受けたときに胸にぐっときて。蒼井さんと監督に、これから頑張ってほしいといわれて覚悟が決まりました。

葵さん:いいでしょ。こういう子なんです、前田くんが市助でよかった。

と、お姉さんのまなざしでフォローする蒼井さん。

映画情報どっとこむ ralph 最後に


塚本監督:野火という戦争映画を創ったのは、時代への不安があったから。戦後70年。戦争に言った方たちがいなくなって来ています。そして、いま、ますます恐ろしい時代になってきていて。時代劇ですが、池松君をイメージして企画して。ゆうは難しい役なので。蒼井さんに声を恐る恐るかけてみて。中村さんは時代劇でととおもっていて、市助は池松さんより弟に見える、もっとちびっちゃくないとでえらびました。この役者たちのセッションを見て、予定調和ではない映画を是非。どんどんSNSで広めてください!

と閉めました。
ベネチアに続きジャンプの前田さん!マスコミサービス中。

あらためて、蒼井優と池松壮亮の凄さを感じる映画『斬、』公開中です!


公式サイト:
zan-movie.com

太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。
250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃(ヤイバ)を突きつける衝撃作。


世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也が挑む初の時代劇

『鉄男』、『六月の蛇』など、海外からも高い評価を受ける塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させた。

武士としての本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜くことに悩み苦しむ侍を渾身の力で演じたのは池松壮亮。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や、『万引き家族』など話題作への出演が続いている。農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて敬愛する塚本作品への参加を果たした池松と蒼井の演技合戦は圧巻だ。

***********************************

監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー 

製作:海獣シアター/配給:新日本映画社 
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER


塚本晋也監督エッセイ発売トークショー&サイン会決定!&台北金馬映画祭にて塚本監督の特集上映開催


映画情報どっとこむ ralph この度11月8日より台湾で行われている台北金馬映画祭にて、塚本晋也監督の特集上映「Filmmaker in Focus: Shinya Tsukamoto」が開催されます。塚本監督自身も11月17日、18日の『斬、』上映時に登壇し、現地の観客たちと交流する予定だそうです。

またヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭など24もの名だたる海外の映画祭へ出品し、台湾、韓国、フランス、イギリス他をはじめとする33ヵ国での配給・上映も決定しています。


映画情報どっとこむ ralph また塚本晋也監督のエッセイ「冒険監督」(ぱる出版刊)が11月22日に発売。発売を記念したトークショー&サイン会が、11月22日(木)にTSUTAYA TOKYO ROPPONGIにて開催も決定しました!


塚本晋也著 エッセイ「冒険監督」
秘境を探検するだけが冒険ではない、映画作りもまた冒険だ!これは映画製作に心底楽しみながら向き合う鬼才・塚本晋也の生き様を通して映画人の冒険を体験する書である。かつてヨットで太平洋横断を夢見た少年は、大人になった今、どのように映画界という大海原を航海することができたのか?映画製作という巨大なゲームの中で絶えず頓智を働かせ、ピンチを乗り越えてきた塚本流コペルニクス的発見とは?他に映画のテーマである「都市と人間」、「サイバーパンク」、「暴力と人間」、「精神とは何か」、また自分の作った映画を観客のもとに届ける苦労や世界の映画祭巡りでの珍道中などについてもユーモラスに語り尽くす。タイポグラフィを大胆にあしらい、懐かしさと新しさが共存したユーモラスな装丁は、気鋭のクリエイター・山本和久(Donny Grafiks)のデザインによるもの。 

『冒険監督』発売記念トークショー&サイン会開催
会期:11月22日(木)19:00~20:20 (開場18:30)
場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 2F 特設イベントスペース
ゲスト:塚本晋也
参加費:書籍代 1512円(税込)
主催:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 共催・協力:ぱる出版
問い合わせ先:03-5775-1515
申し込み方法:ECサイト


映画情報どっとこむ ralph 『斬、』
11月24日(土)よりユーロスペースほか全国公開

太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。
 250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃(ヤイバ)を突きつける衝撃作。

世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也が挑む初の時代劇
 『鉄男』、『六月の蛇』など、海外からも高い評価を受ける塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させた。

日本映画界を牽引する実力派の共演 池松壮亮×蒼井優
 武士としての本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜くことに悩み苦しむ侍を渾身の力で演じたのは池松壮亮。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や、『万引き家族』など話題作への出演が続いている。農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて敬愛する塚本作品への参加を果たした池松と蒼井の演技合戦は圧巻だ。

公式サイト:
zan-movie.com

***********************************

監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー 
製作:海獣シアター/配給:新日本映画社 
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER



塚本晋也監督 映画「斬、」ひっさげ外国特派員協会記者会見


映画情報どっとこむ ralph この度、11月24日(土)より塚本晋也最新作『斬、』がユーロスペースほか全国公開となります。第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にアジアで唯一選出され、その後トロント国際映画祭、釜山国際映画祭など名だたる映画祭に出品し、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀音楽賞も受賞しました。

塚本晋也監督が、世界を席巻した本作をひっさげて、外国特派員協会にて行われた記者会見に登壇しました。


『斬、』外国特派員協会試写会&記者会見
日時:11月7日(水)
登壇:塚本晋也
会場:公益社団法人 日本外国特派員協会 (FCCJ)

映画情報どっとこむ ralph A:様々な解釈の余地がある作品だと思いました。色々なシーンで暴力と性を関連付けていると思いましたが、いかがでしょうか?

塚本監督:暴力と性的なことを理屈で結び付けて考えてはいなかったのですが、準備段階で用意していた脚本は、それ以前に用意していた脚本に比べると何かが足りないと思ったんです。「刀を過剰に見つめる一人の若い浪人」という大元の考えは変わらず、それはそれで面白いと思えるものだったのですが。 何が違うかと言いますと、それ以前に書いた荒削りでシンプルな脚本には悶々としたエロティシズムがあったんですね。人を斬ることと性的なことを結びつけるのは少し不謹慎かとも思いましたが、くっつけて書かないと嘘になるとも思いました。人を斬れないジレンマにエロティシズムは近いという感触があり必要だと思いました。そこで前の脚本に戻りまして、それが今回の映画になっています。

A:殺陣のシーンなど立派な時代劇と感じたのですが、何箇所か描かれていない戦いのシーンがあったと思います。それは意図的ですか?

塚本監督:蒼井優さん演じる農家の娘や農村の人たちは、民衆のシンボルとして描きました。話がまばらになりますが、太平洋戦争のときに実際には勝っていたわけではないのに「いま日本が勝っている」と、ニュースが流れると「万歳!」とみんな喜びました。民衆の人たちは戦場でどんなにひどいことが起きているか想像ができていなかったからです。実際は、未来のある若い人たちが肉体と精神を無残な形で壊しているのに。もし日本が勝っていたとしても、今度は相手国の若い兵士の顔がぐちゃぐちゃになっているわけですが、平気で喜べてしまう。本当に恐ろしいことは、目の前で実際に起こるまでイメージがつかめないということを表したかった。なので、最初の方はわざと戦いのシーンを少ししか入れていません。少しとはいえ、ひりつくリアリティを感じ始めてもらうようにしていますが。劇中で、村人たちは、イメージが掴めていないから強面の外来者に対して「やっつけてくれ」と言える。戦争の痛みを知らない人たちが増えて、暴力のイメージがつかめないゆえに隣人を必要以上に憎しむ気持ちを募らせて戦争へと突き進んでいく、今の世の中の危機感を表さなくてはと思って描きました。だんだんと痛みがわかるシーンを入れ、皆が暴力とはこれなのかと、気づいてゆきます。

A:初めて時代劇でしたが、塚本監督らしい作品になっていたと思います。何をもって「塚本映画」とすると思いますか?

塚本監督:自分では難しいです。時代劇に関していうと好きな作品がいっぱいあり尊敬の気持ちがあります。本作は様式的な美学の時代劇ではなく、今の池松さんみたいな若い人たちがそのまま江戸時代に行ってしまったような生々しい時代劇にしたかった。中学生の時に観た市川崑監督の『股旅』という作品で時代劇の洗礼を受けたものですから。時代劇なのに70年代の若者がそのまま昔の世界にいるような作品で、自分もいつか時代劇を作るなら、そういう感じのものにしたいと思っていました。ですから、予定調和なものにしてはいけないと思っていましたが、ただ、奇をてらってもいけないと思いました。時代劇なのに殺陣のシーンがないとか、ゴジラ映画なのにゴジラが出ないとか(笑)ルーティンは必要だしお客さんも観たいと思います。でも、殺陣シーンという典型の見せ場に向かう過程に典型じゃない物語、自分のテーマを置きました。予定調和でないので、見慣れないため居心地が悪い状態になる。それが自分にとって大事なことでした。この居心地の悪さは何なんだろうと、観終わった後にお客さんには考えてもらいたいです。


イランの名匠アミール・ナデリ監督からの質問。
A:私は今日で観るのは2回目です。俳優としても監督としても素晴らしい作品です。いつも女性のキャラクターや女優の扱いが新鮮で、他のどの日本人監督とも違うと思っていますが、いかがですか?またサウンドが特徴的ですね。音響についても教えてください。

塚本監督:女性の登場人物への演出の方法は作品によって違います。基本的にあるのは女性の素晴らしさにひれ伏している気持ちです。女優さんへの敬意や尊敬はいつもあります。俳優の経験がない人に出ていただくときは、その存在感に敬意を表したうえで映画的に指導することもありますが、蒼井さんのようにすでに素晴らしい活躍をされている方には、ストーリーをお渡しして委ねました。蒼井さんは、普段は一本筋が通るようになるまで読み込んで芝居をされるそうですが、今回はプロットを読んでも筋が通らなかったらしいです(笑)それなら様々な表情を出そうと決めたということで、そのプランもまた素晴らしかった。15歳ぐらいの少女から28歳ぐらいの女性まで、色々な表情を出してくれていてあらためて素晴らしい女優さんだと思いました。
効果音については、自分にとっては映像と音は同じくらい大事で、観客が客観的に物語だけを観るのではなく、映像体験をしてもらいたいと思っているので、音はとても大切に考えています。『斬、』は、自然の音と刀の存在感を大事にしてもらいました。刀を簡単に振り回せるようなものでなく、重いものであると感じでもらえるような音作りしていただきました。音楽は『鉄男』から30年間ご一緒した石川忠さんに撮影の前に依頼していたのですが、編集中に亡くなってしまいました。他の方に頼むことは考えられなかったので、鎮魂の気持ちを込めて、石川さんがこれまで僕の作品のために作った全部の曲を聴いて、編集に乗せていきました。さらに石川さんの奥さんに依頼して、未使用の全音源も聞かせて頂きました。まるで石川さんと会話しているように、今までの作品を振り返ったりしながら、全ての音を聞いてコラボレーションしていった感じです。

A:ここ10年ぐらいの日本映画の中で、最良の一本と言える作品です。時代劇というジャンルに引き続き挑戦していきますか?

塚本監督:『斬、』は20年前に「一本の刀を過剰に見つめる浪人」の話というのを思いついて、その時にはパート2のことも言っていました。パート2では池松さんが演じる杢之進がどんな人物になっているのか。最後には池松さんが座頭市と戦うということまで考えていました(笑)。幕末を舞台にした映画はヒットしないというジンクスもあるそうですが、興味があるのでやってみたいという気持ちは少しあります。坂本龍馬を布袋寅泰さんが演じて、背の高い布袋さんが寸足らずの着物をまとい、皮靴をはいて銃を持って、というイメージです。新選組は本当はやんちゃな子供の集団だったらしいので、暴走族のようにして、幕末を駆け巡る。言っているだけでウキウキしてきます。制作しないと思いますが、言霊ということもあると思いますので一応言っておきます。

映画情報どっとこむ ralph 『斬、』

物語・・・
太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。
250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃(ヤイバ)を突きつける衝撃作。


世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也が挑む初の時代劇
『鉄男』、『六月の蛇』など、海外からも高い評価を受ける塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させた。

日本映画界を牽引する実力派の共演 池松壮亮×蒼井優
武士としての本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜くことに悩み苦しむ侍を渾身の力で演じたのは池松壮亮。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や、『万引き家族』など話題作への出演が続いている。農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて敬愛する塚本作品への参加を果たした池松と蒼井の演技合戦は圧巻だ。

***********************************


監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也

出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー 製作:海獣シアター/配給:新日本映画社 
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER 【公式サイト】zan-movie.com


池松壮亮×蒼井優『斬、』の石川忠がシッチェス・カタロニア国際映画祭にて、最優秀音楽賞受賞!


映画情報どっとこむ ralph この度、10月4日〜14日に開催されていた第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて、『斬、』の石川忠が最優秀音楽賞を受賞しました。

シッチェス・カタロニア国際映画祭は毎年10月にスペイン・バルセロナ近郊のリゾート地シッチェスで開催される「世界三大ファンタスティック映画祭」のひとつ。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭と世界中の映画祭で熱狂的に迎え入れられた『斬、』が、またひとつ歴史ある映画祭で高い評価を受けた。


石川忠は『鉄男』(89)以降、ほとんどの塚本作品を手がけ、『双生児』(99)でもシッチェス・カタロニア国際映画祭にて、ベスト・オリジナル・サウンド・トラックを受賞している。石川は『斬、』の本編編集中の2017年12月に突然この世を去り、塚本監督が自から過去の石川のCD、CD化されていない作品データ、 さらには石川の自宅にあった曲の断片を全て聞き、映像に合わせてゆく作業を行って完成させた。

映画情報どっとこむ ralph 太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。

250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃(ヤイバ)を突きつける衝撃作。
世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也が挑む初の時代劇『鉄男』、『六月の蛇』など、海外からも高い評価を受ける塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させた。

日本映画界を牽引する実力派の共演 池松壮亮×蒼井優
 武士としての本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜くことに悩み苦しむ侍を渾身の力で演じたのは池松壮亮。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や、『万引き家族』など話題作への出演が続いている。農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて敬愛する塚本作品への参加を果たした池松と蒼井の演技合戦は圧巻だ。


斬、

公式サイト:
zan-movie.com

11月24日(土)よりユーロスペースほか全国公開

***********************************

監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー 
製作:海獣シアター/配給:新日本映画社 
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER