「高間賢治」タグアーカイブ

『私は絶対許さない』佐野史郎及び「POV撮影」高間賢治撮監のコメントが到着


映画情報どっとこむ ralph 精神科医の和田秀樹監督が映画化した映画『私は絶対許さない』は、先日インドのノイダ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したばかり。

本作は主人公目線ですべてが撮影される完全主観撮影で、よりリアルにレイプシーンなどを描いていて、精神科医ならではのトラウマを描く新感覚社会派エロス作品。

この度、佐野史郎さん及び「POV撮影」に挑戦した撮影監督の高間賢治さんのコメントが到着しました。


雪村役・佐野史郎さんからのコメント

精神科医である映画監督和田秀樹さんは、いったいどのように原作者、雪村葉子さんの過酷な実体験を読み解くのだろう?という、診察室に招かれるような気持ちで作品に臨んだ。と同時に、シナリオが若松孝二監督作品『キャタピラー』の脚本、黒沢久子さんゆえ、若松監督であればこの世界を現在どのような姿勢で世に問うのだろう?とも想像した。主人公の主観で描かれる世界は「何が起きていたか」という事実と、「どう見えていたか」という記憶の再構成による物語が錯綜しているかのようだ。 事実がどうであり、交遊した人物、家族が実際にどのようであったかはわからなくとも、観たいもの、観たくはなかったものが強い意志を持って再構成される。葉子の夫を演じるにあたっては、「事実とは異なるかもしれない主人公の主観」を極端に意識した。実際に和田監督が好む美食やワインの数々の応酬は、事実を超えてさらなる容赦ない事実を突きつける。それはすべてのシーンにおいて、共通している眼差しであったかもしれない。

強い覚悟を持って身体を張って主演を務めた平塚千瑛さん、西川可奈子さんを始め、愛人として葉子の目に映し出される隆大介さん、家族の友川カズキさん、美保純さん、白川和子さんのリアリティに圧倒された。

「東北」がキーワードである今作。

三上寛さんのさりげなくも腹の底に響くような存在により、主観という「観る」行為を「観られる」側に転倒させた表現も心に残る。古代からの、被害者の、弱者の叫びが作品の向こうから聞こえてくるようであった。そして、そのことが、登場するすべての女性たちに救いを与えていた。

映画情報どっとこむ ralph
撮影監督・高間賢治からのコメント

この映画は監督の強い希望で、ほとんど全篇POVとして撮影されています。
映画の映像というものは、ほとんどの場合、俳優の表情をとらえるものなんですが、今回は俳優の「見た目」ですから、カメラの動きで表現しなければなりません。俳優はカメラのすぐ後ろに密着しています。僕は右手でカメラを持ち、左手を彼女の背中に当て、一心同体となって動きました。手や足がチラッとしか映らない場合でも、彼女たちの真剣さは変わりません。それが絶対、カメラに乗り移っていると思います。機材としては奥行き(前後の長さ)の短いカメラが必要だったため、CANON EOS M3というミラーレスの一眼レフカメラを購入して使いました。ステディカムは大き過ぎて使えないので、モノポッド(自撮り棒)などを工夫して使い、手持ち撮影の安定を図りました。大変だったのは鏡に映る自分の顔を見るシーンです。これはカメラを女優さんの顔の横に置いて鏡に映らないようにしました。大きな窓に全身を映してみるシーンはカメラが隠れる場所が無いので女優さんのコートにiPhone7を隠し、レンズだけ出るようにして撮影し、バレた部分はCGで消してもらいました。


公式サイト:
http://watashihazettaiyurusanai.com/
Twitter:
@watashihazettai

物語・・・
東北地方の田舎で育った中学3年生の葉子(西川可奈子)は、メガネに化粧っ気のない素朴な女の子。
厳格な父(友川カズキ)と、女々しく意地悪な母(美保純)と、優しいがどこか他人事の様に接する祖母(白川和子)と、小さな弟と妹に囲まれて平凡に暮らしていた。

あの日までは……。

年末、若い男達に無理やり輪姦されたのだった。
元旦に全身傷だらけで帰宅した葉子を待ち受けていたものは、冷たく突き放す家族と親戚だけだった。
体のみならず、心もズタズタにされ、天涯孤独の様な気持ちだった。
ひょんなことからレイプ犯の一人である若者の養父・早田(隆大介)と出会い、援助交際という名の契約を交わす。どうせ私は傷物なんだから……。
冬休み明けの学校でも、瞬く間に輪姦された噂は広まり、イジメが始まった。
その間も援助交際でコツコツと大金を稼ぐ葉子。一刻も早くこの地獄から自力で抜け出すために。そしていつか、あの男達に復讐するために……。
高校卒業後、大都会東京へ。
すぐさま全身整形し、昼間は真面目な学生、夜は学費や生活費を稼ぐべく風俗で働いていた。
そんな中、葉子(平塚千瑛)は客としてきた雪村(佐野史郎)に出会う。彼は将来の夫になる人だった……。
しかし、ある日、彼の真実を知ってしまう……。

そんな体験を実際に持つ雪村葉子さんが35歳になって執筆した手記を元に、その半生をたどる衝撃のストーリー。
彼女は日々何を見て、何を感じ、何に対して復讐しているのか。あの男達への思いは……。

***********************************

出演:平塚千瑛、西川可奈子、美保純、友川カズキ、白川和子、吉澤健、三上寛、奥野瑛太、原奈津子、立山咲里、川瀬陽太、南美希子、児島美ゆき、東てる美、隆大介、佐野史郎 ほか


製作総指揮・監督:和田秀樹
原作:雪村葉子(ブックマン社)
脚本:黒沢久子
プロデューサー:小林良二
ラインプロデューサー:大原盛雄

撮影監督:高間賢治
照明:上保正道 録音:植田中
編集:太田義則 音楽:三枝成彰

制作・配給:緑鐵
配給協力:渋谷プロダクション
製作:「私は絶対許さない」製作委員会
主題歌:出口陽「迷宮」
©「私は絶対許さない」製作委員会
    


ゆうばり映画祭3日目。小林直己、石井杏奈、ユン・ソクホ、眞島秀和ら登壇


映画情報どっとこむ ralph ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017(会期:3月2日(木)~3月6日(月))が開催中です。
その3日目。

「冬のソナタ」ユン・ソクホ監督らが登壇した『心に吹く風』、小林直己、石井杏奈、錦織良成監督登壇の『たたら侍』舞台挨拶、さらに北海道から全国区へマルチな才能を発揮する鈴井貴之が登場するトークイベントなど、盛りだくさんの内容となりました。

映画情報どっとこむ ralph 『心に吹く風』舞台挨拶
3月4日(土)10:30~ 会場:合宿の宿ひまわり 体育館

ドラマ「冬のソナタ」で日本に一大ブームを巻き起こしたユン・ソクホ監督の、待望の映画初監督作品『心に吹く風』が、ゆうばり映画祭でジャパン・プレミア上映を迎えた。舞台挨拶には、ユン・ソクホをはじめ出演の眞島秀和、真田麻垂美、撮影監督の高間賢治が登壇。
ソクホ監督は、かつて日本中に巻き起こった“冬ソナ”ブームについて「一生忘れられない」と感慨深げに振り返り、今回日本映画で監督を務められたことを喜んだ。また、劇中での眞島の恰好が「冬のソナタ」の“ヨン様”ことペ・ヨンジュンに似ていることに触れられると、監督は「特に意識はしていないが、自分の好みは出ているかもしれない」と語り、“冬ソナ”ファンの観客を盛り上げた。眞島は本作への出演を喜びつつも、撮影現場では、リハーサルを行わずいきなり本番を迎えるソクホ監督の現場に、新鮮味を感じたと語った。本作が16年ぶりの映画復帰作となる真田は、役柄のイメージに寄せるために、監督の「絶対に痩せないで」というリクエストから10キロ太って撮影に挑んだことを告白。舞台上でのスレンダーな姿からは想像もつかない、渾身の役作りに会場からは驚きの声が上がった。また、本作の舞台となった北海道・富良野と美瑛は監督のこだわりで選ばれたことや、変わりやすい天気との戦いなど撮影秘話が語られ、作品を見たばかりの観客は終始盛り上がりを見せていた。

ユン・ソクホ監督コメント
「こうして映画を通してみなさんとお会いできることを嬉しく思います。この映画で描いているのは、色々あっても生きることに価値がある、生きることは美しいということ。みなさんの印象に残ることができたら嬉しいです。」

映画情報どっとこむ ralph 『たたら侍』舞台挨拶
3月4日(土)13:30~ 会場:合宿の宿ひまわり 体育館

午後からは、EXILE HIROプロデュースの時代劇『たたら侍』ジャパン・プレミア上映が開催され、大歓声のなか出演の小林直己、石井杏奈、錦織監督が登場した。

小林と石井は初めての夕張来訪となったが、あたたかな歓迎ムードに「映画祭に参加できて嬉しい」と笑顔でコメント。本作は、戦国時代の奥出雲の村で伝統の継承を背負った青年が、さまざまな葛藤を経て真の武士へと成長していくさまを描いた時代劇。舞台となる島根県奥出雲の山中には、役者陣も大絶賛するほどクオリティの高い「村」のセットが実際に建てられ、ドラマだけでなくビジュアル面でも壮大なスケールを誇る一作となっている。本作が映画初出演となる小林は、本作への出演を喜ぶとともに、「普段はEXILEや三代目 J Soul Brothersの活動を通して、みなさんの支えになれればいいと思いやっているが、今度は映画を通してメッセージを込めた」と熱い思いを打ち明けた。錦織監督は小林について、「殺陣もうまく、セリフが少なくてもたたずまいからほぼ侍のようで、新ヒーローが誕生したと思った」と絶賛。一方で、小林が撮影中に、圧倒的自然を前に1時間山を見つめて立ち尽くす不思議な姿を目撃したエピソードも披露し、会場に笑いを巻き起こした。女優としても活動するなか時代劇初挑戦となる石井は、最初は不安を覚えたものの、本作でプロデューサーを務めるHIROが現場を見に来て感想をくれたことで気合が入ったと当時を振り返った。さらに本作では、華麗な巫女舞も披露。E-girlsとしてキレの良いダンスも披露してきた石井だが、巫女舞は勝手が違い苦労したと語るも、彼女が踊るシーンでは美しい朝日やスーパームーンに偶然遭遇していたことが明かされ、監督からも「(運を)持ってる」と称賛された。

また錦織監督は本作の製作にあたり、プロデューサーであるHIROから「本物を作ってくれ」とオーダーがあったことを告白。「若い人たちはこうした作品はなかなか見ないかもしれないが、本物を作れば気づいてくれる」と若い世代へも熱意を込めて作られた作品であることを語った。また小林は、撮影中に本作でプロデューサーを務めたHIROより、激励メッセージや「コンビニの差し入れ」があったことを告白。山の中での撮影により買い物が容易でなかったため、豊富に物資を差し入れてもらったと明かすと、スケールの大きすぎるサポートに会場からもどよめきが起こった。最後には、この映画で日本が持つ文化や精神の素晴らしさを再確認したという小林から、公開にあたって「日本が誇る素晴らしいものを伝えていきたい」と意気込みが語られ、惜しみない拍手が送られた。

映画情報どっとこむ ralph 北海道ロケトークスペシャル第3弾 鈴井貴之監督作品
『雪女』からみる旧産炭地の魅力

3月4日(土)11:00~ 会場:合宿の宿ひまわり 武道場

合宿の宿ひまわり 武道場では、伝説的バラエティー番組「水曜どうでしょう」をはじめ多岐にわたり才能を発揮する、北海道を代表するクリエイター・鈴井貴之氏が登場。監督を務めたドラマ「不便な便利屋2016 初雪」から生まれたショートフィルム『雪女』の上映、そして鈴木直道夕張市長も交えてのトークセッションが実施された。上映後、鈴井と鈴木市長が登壇すると、まずは開口一番、市長が「本当に(監督の出身地である)赤平愛で溢れていましたね」とコメント。鈴井は、かつて赤平も財政破綻になるという、夕張と似たような直面を迎えた際、実はいろんな地域活性の会議に参加していたことを告白した。「赤平市出身とはいえ、会議が終わってしまったら札幌に帰るので、(自分が)よそ者のような気分がして。これではいけないと思い、赤平に住居を構えて住民票も移したんです」と”赤平愛”を明かし、会場を驚かせた。さらに「財政破綻に陥った時、町(赤平)は悲惨な雰囲気なのかと思ったら地元の人たちはとてもポジティブで。元気づけようと思って赤平に行ったのに、逆に元気をもらいましたね」とコメントしつつ、「東京で仕事をしていたら悩むこともあるけれど、赤平の町に行くと活性化されて元気になれて、リフレッシュ出来るんです。そういう力がローカル(地方)にはある」と力強く語った。対する市長も「鈴井監督が持つその”本気さ”や、地元の人の『やるぞ!』という気持ちが、こういう形に繋がっているんだと思います」と語り、ふたりの”北海道愛”が伝わるトークイベントとなった。

***********************************