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坂本龍一 x シブル監督『Ryuichi Sakamoto: CODA』初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 坂本龍一さんを2012年から5年という長期に渡り密着したドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: CODA』がついに11/4(土)初日を迎え、坂本龍一さんが『戦場のメリークリスマス』以来34年振りに初日舞台挨拶に登場しました。
日程:11月4日(土)
場所:角川シネマ有楽町
登壇:坂本龍一、スティーブン・ノムラ・シブル監督

映画情報どっとこむ ralph スティーブン・ノムラ・シブル監督:今日は世界で初めての一般公開となります。この場に立てることを光栄に思います。5年以上かけてようやくご覧いただけることは、言葉にならない想いですが本当に嬉しいです。これから観てくれる方達のものになっていくんだな・・・と感じています。

と挨拶。

坂本龍一さん:シブル監督、スタッフの皆さん、本当におめでとうございます。僕はただ撮られているだけでしたが、皆さんの努力のたまものですし、ぼくももちろん嬉しく思っています。さっき監督と話していたんですが、僕にはこの映画を客観的に観ることができないから、これから皆さんにどう思われるのか楽しみです。

とある意味客観視した挨拶。

ふたりの出会いについて、

シブル監督:2012年5月にニューヨークで行われた、小出裕章氏による福島の放射能汚染に関する講演会で、坂本さんがそこに最前列にいらして真剣に聞かれていたんです。ずっとファンだったけど、その姿に強い衝撃をうけて、ドキュメンタリーとか映画にできればと思い、衝動的に連絡をさせていただきました。

と説明。

映画情報どっとこむ ralph 坂本さんに提出した企画の切り口は、実際出来上がった映画とは全く違う、NO NUKES 2012(坂本のよびかけにより開催された、“脱原発”をテーマとした音楽フェス)をきっかけとした、コンサート映画の企画だったそうで・・・

当時、社会的な活動に密着されることに前向きだったことから、その企画に応えることにした坂本さんは、

坂本さん:自分を撮ってほしいというよりは、2011年以降、激動の中にいる日本社会を自分を通じて描いてほしいという考えだったんです。

という理由であったと説明した。

実際にカメラを回し始めたシブル監督は、次第に音楽的なエンディングとしての“CODA”を捉えたいと考えを変えていったと言い、

坂本さん:新たにどういう音楽が生まれるのかを追うのは僕もいいアイデアだと思いました。時事的な作品にしてしまうと、映画としては(長く観られることのない)短命に終わってしまうから。

とその手腕を評価する。

映画情報どっとこむ ralph 映画では、坂本へのインタビューを通じて大島渚、ベルナルド・ベルトルッチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥといった世界的に名だたる映画監督との共同作業についても描かれています。この点に

坂本さん:『戦場のメリークリスマス』は、初めてのことばかりでした。まず役者をやって、それが終わったら音楽。大島さんはああしろとかこうしろとかいうことを全く言わず、僕は右も左も分からないことだらけだったけど、最後まで何も言われることなく、作った音楽はすべて使われていました。次の大きな仕事がベルトルッチの『ラストエンペラー』で、2週間で45曲を作ったけれど、ふたを開けてみると半分しか使われておらずがっかりしましたね・・・最初に甘やかされたけれど真っ逆さまに落とされてね(笑)

と懐かしそうに振り返る。


制作を通じて印象に残ったことを聞かれ

シブル監督:多すぎてとても語れるものではありませんが、幸せなことに、坂本さんと長年関わったことで、僕自身、耳の使い方が変わったような気がしました。すべての音が音楽的に思えるようになって、街を歩くことでさえ楽しめるようになった気がします。

とすっかり影響を受けた様子。

本作が、すでにヨーロッパ、アジア、オーストラリアなどでの公開が決まっていることが発表され、

映画情報どっとこむ ralph 最後に、

シブル監督:ご病気で辛い時もカメラを回させてもらって、坂本さんには本当に感謝しています。この映画は、感じてもらえる映画にしたいと思って作りました。特に“音”をぜひ感じていただきたい。そんな映画はなかなかないと思いますので、ぜひ映画館で観ていただきたいと思います。

坂本さん:この映画には、余計な説明もなくていいと思います。結論めいたこともなく説教臭くもないです。この映画が日本全国、世界に広がっていけばいいと思います。どうもありがとう。

と34年ぶりの初日を締めくくりました。

映画『Ryuichi Sakamoto: CODA

は、11/4(土) 角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開です。

公式サイト 
http://ryuichisakamoto-coda.com/

公式Facebook 
@ryuichisakamoto.coda/ 
公式Twitter
@skmt_coda

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出演:坂本龍一
監督 : スティーブン・ノムラ・シブル
プロデューサー : スティーブン・ノムラ・シブル エリック・ニアリ  エグゼクティブプロデューサー : 角川歴彦 若泉久央 町田修一 空 里香
プロデューサー:橋本佳子 共同制作 : 依田 一 小寺剛雄  
撮影 : 空 音央 トム・リッチモンド, ASC  
編集 : 櫛田尚代 大重裕二  
音響効果: トム・ポール
製作/プロダクション:CINERIC BORDERLAND MEDIA
製作:KADOKAWA  エイベックス・デジタル 電通ミュージック・アンド・エンタテインメント 
制作協力 : NHK  共同プロダクション:ドキュメンタリージャパン
配給 : KADOKAWA
©2017 SKMTDOC, LLC
2017年/アメリカ・日本/カラー/DCP/American Vista/5.1ch/102分
   


坂本龍一 の音楽と思索の旅『Ryuichi Sakamoto: CODA』ビジュアル解禁!


映画情報どっとこむ ralph これは最終楽章のはじまりなのか坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー

Ryuichi Sakamoto: CODA

は、11月4日(土)より、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開いたします。

<自然の音>を探求する姿を捉えたビジュアルがついに完成!
この度解禁となったビジュアルは、自宅の庭で雨の音を録ろうと、バケツを被っている坂本の後ろ姿。雨や鳥の声などの自然の音や、街の雑踏のノイズなど、様々な<音>を自分の音楽に取り入れる坂本の様子がわかる本編からのカットが使われています。

また、タイトルでもあるの音楽的な特性である<転調>を、タイポグラフィの配置のリズムで表現した美しいビジュアルとなっています。

映画情報どっとこむ ralph 合わせて、未だベールに包まれる作品の雰囲気がより伝わる場面写真も一挙に解禁に!
過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまでの、坂本龍一の音楽と思索の旅を捉え、

坂本さん:全てをさらけ出した。

という本作のエッセンスを文字通り感じられるものになっています。

映画情報どっとこむ ralph また、9月16日(土)より全国共通前売鑑賞券1,400円(税込)の発売も決定!

劇場窓口・メイジャーオンラインでの購入者に限り非売品<オリジナルエコトートバッグ>をプレゼント!(一部劇場を除く/数量限定)


Ryuichi Sakamoto: CODA

公式サイトも解禁です!
ryuichisakamoto-coda.com

公式Facebook @ryuichisakamoto.coda 
公式Twitter @skmt_coda

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出演:坂本龍一
監督 : スティーブン・ノムラ・シブル
プロデューサー : スティーブン・ノムラ・シブル エリック・ニアリ
エグゼクティブプロデューサー : 角川歴彦 若泉久央 町田修一 空 里香
プロデューサー:橋本佳子 共同制作 : 依田 一 小寺剛雄
撮影 : 空 音央 トム・リッチモンド, ASC
編集 : 櫛田尚代 大重裕二
音響効果: トム・ポール
製作/プロダクション:CINERIC BORDERLAND MEDIA
製作:KADOKAWA  エイベックス・デジタル 電通ミュージック・アンド・エンタテインメント 
制作協力 : NHK  
共同プロダクション:ドキュメンタリージャパン
配給 : KADOKAWA
2017年/アメリカ・日本/カラー/DCP/American Vista/5.1ch/102分
©2017 SKMTDOC, LLC


男手2つで育児に奮闘!『あしたは最高のはじまり』


映画情報どっとこむ ralph フランスで好感度 NO.1スターのオマール・シー主演による 2016 年に大ヒットした仏映画 「Demain Tout Commence」が、邦題『あしたは最高のはじまり』として、2017 年9月9日 (土)より全国ロードショーが決定しました。

この二人の物語に、世界が惚れ込んだ!
突然父になったプレイボーイと、男手“2つ”で育てられた少女が、“人生最高のパートナー”になる。 型破りな二人の絆に、世界が笑いと涙に包まれた、感動のエンタテインメント!! 『最強のふたり』を生んだフランスから、世界級の感動作が日本に上陸。南仏コートダジュールの 自由気ままなプレイボーイが突然、赤ちゃんを引き取ることになり、異国の地ロンドンでゲイの友人と男手2つで育児に奮闘!?

映画情報どっとこむ ralph ありえない父娘はいつしか“最高の相棒”となり、最強の絆が生まれていく。2016年12月に本国フランスで公開、『モアナと伝説の海』に続き初登場2位という好スタートを切り、8週連続トップ10入りし、フランスの2016年公開作で『Les Tuches 2』に続き2番目のヒット作となった。

その感動はヨーロッパ全土に広まり、ロシア、オランダ、ドイ ツ、ベルギー、スイスで大ヒットを博した。本作の原案は、全米で異例の大ヒットを記録したメキシコ生まれのコメディ『Instruction Not Included』。

フランスの他、アメリカ、ブラジル、中国、ト ルコなど世界中でリメイクが決定するなど、全世界が2人の物語に心を奪われている。

映画情報どっとこむ ralph 物語・・・
サミュエルは、南仏コートダジュールの太陽の下、毎日がバカンスのごとく人生を謳歌していた。しかしそれは、かつ て関係を持った女性クリスティンが、生後数か月のグロリアという“実の娘”を連れて彼の前に現れるまでのこと…。
「あなたの娘よ」と告げ姿を消したクリスティンを追って、ロンドン行きの飛行機に飛び乗るサミュエルだったが、言葉 も通じない異国の地で彼女を見つけることはできなかった。
途方に暮れた彼らを救ったのは、地下鉄で出会った 敏腕プロデューサーでゲイのベルニーだった。8年後、すっかり家族となったサミュエルとグロリアとベルニーの前に、グ ロリアの母親クリスティンが現れる。

9/9(土)より、角川シネマ有楽町、 新宿ピカデリー、渋谷シネパレス他全国公開です。

公式 HP:ashita-saikou.jp

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監督:ユーゴ・ジェラン
出演:オマール・シー クレマンス・ポエジー アントワーヌ・ベルトラン グロリア・コルストン
原題:Demain Tout Commence
2016/フランス/カラー/5.1ch/スコープ/117 分/G
字幕翻訳:星加久実
配給:KADOKAWA
PHOTO : Julien PANIÉ


『牯嶺街少年殺人事件』“極上の音響上映” で中原昌也、富田克也トーク


映画情報どっとこむ ralph 名匠エドワード・ヤン監督が1991年に発表した、傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』上映中です。

3月20日(祝・月)坂本龍一さん所有のスピーカーを使用しての“極上の音響による上映”&中原昌也さん(小説家・ミュージシャン)、富田克也さん(空族・映画監督)、進行に樋口泰人さん(boid主宰・映画評論家)を迎えてのスペシャルトークイベントを行いました!

本作へ「最高傑作といえる大作」とコメントも寄せ絶賛する坂本龍一さん所有のモニタースピーカー<ムジークエレクトロニクガイザイン>で行った1日限りの極上の音響による上映では、音源本来の音を甦らせる究極のスピーカーにより、通常よりも体感できる立体的で繊細な環境音が際立つ、作品の新たな一面が感じられるものとなりました。

更に併せて、上映の前後に、本作をこよなく愛する小説家・ミュージシャンの中原昌也さんと、最新作『バンコクナイツ』が大ヒット公開中の映画監督・富田克也さんをお招きして、自身にとっても強い影響を与えた25年ぶりにスクリーンに蘇る最高傑作についてスペシャルトークが行われました。

【坂本龍一さんコメント】
中国系の映画監督では、ぼくはエドワード・ヤンが図抜けて才能があると思う。ただ残念ながら若くして亡くなってしまった。これはそのヤンの中でも文句なく最高傑作といえる大作だ。これを最高の音で爆音とともに観る機会はめったにない。非常に楽しみだ。―― 坂本龍一


『牯嶺街少年殺人事件』“極上の音響による上映” (supported by 坂本龍一)&スペシャルトーク

日時:3月20日(月・祝)
劇場:角川シネマ有楽町
《中原昌也(小説家、ミュージシャン)トーク》
11:30の回上映後 (15:35~16:05)
《富田克也(空族、『バンコクナイツ』『サウダーヂ』映画監督)トーク》
16:40の回上映前 (16:40~17:10)
聞き手:各回とも樋口泰人(boid主宰/映画評論家) ※敬称略


映画情報どっとこむ ralph 【中原昌也さん×樋口泰人さん トーク内容】


中原さん:初めて『牯嶺街少年殺人事件』を観たのは3時間版。そのあとに4時間版で上映されたものを見た記憶がありますが、
当時は入れ替え制ではなかったということもあり、1日に続けて2回観ました(笑)全部で8時間もこの作品に費やした。今思うと元気でしたね(笑)

樋口さん:これまで、DVD化されてなかったから、全然見る機会がありませんでしたもんね。今回、改めて観てどうでしたか?

中原さん:長い間、観ることができなかったから、感動もひとしおですね(笑)今回、デジタルリマスター化されて、暗い部分がより鮮明に見えるようになりましたね。
正直、人物が多いし、台湾の当時の時代背景もしっかりとは分からない。細かく全体は把握できないけれど、とにかく「すごい!」ということが残る。
そして、映画を観ていくとびっくりするようなカットが入っているんですよね。印象派の絵のような(笑)
でも、そういう全部を把握しきれない「なんだろう」という気持ちで、何度も見てしまうのかもしれない。細部を理解することだけが、映画の全部じゃないんですよね。

樋口さん:理解されない部分があるから、いつ観ても常に新しいのかもしれないですね。
今回改めて観て、なんだかアメリカ映画っぽいな、という印象も受けました。ハワード・ホークス『三つ数えろ』(46)、『コンドル』(39)を思い出しました。

中原さん:エドワード・ヤン監督が、アメリカに留学していた、というのを後々に知ってそういう影響を受けているんだろうなと。
物語がないと映画にはならないけれど、『牯嶺街少年殺人事件』は、そこから解放してくれた映画。
映画を深く観ようとしていた20代の頃に出会った作品だったから、すごい刺激になりましたね。しかし、いま改めてみても刺激を受けます。

映画情報どっとこむ ralph 【富田克也さん×樋口泰人さん トーク内容】


樋口さん:『牯嶺街少年殺人事件』の音響は、モノラルなんです。ステレオだと、全体のバランスを崩して調整することができるけれど、それができない。91年に作られた作品だと、普通は技術的に5.1chが主流になっていた時期。それにも関わらず、当時モノラルで作っていた、というのは敢えてこだわっていたんだと思います。今回のスピーカーを使っての上映では、より周囲の音が鮮明に聴こえるはずです。

富田さん:実は、『バンコクナイツ』でも、昔の映画の雰囲気を出そうと、音をセンターにして、モノラルっぽくしています。

樋口さん:空族として、配給をしたいと思っていたほど『牯嶺街少年殺人事件』には思い入れがあると聞きましたが。

富田さん:公開当時のタイミングに劇場で観ることができず、VHSの映像で鑑賞していました。
はじめは、周りの人が熱烈に「良い!」と言っているので、そういうものだと思っていました。それからしばらくして、エドワード・ヤン監督が亡くなった2007年、ちょうど自分自身の『国道20号線』という作品を作り終わった後に、追悼上映で『牯嶺街少年殺人事件』を改めて観て、その時に、稲妻に打たれたように、エドワード・ヤンが何をしたかったのか、という想いが感じとれて、初めて同時代に生きる映画人が亡くなったことに対して心の底からショックを受けました。
配給は叶わなかったけど、周りの人に思いを伝えているうちに賛同してくれる人がたくさん出てきたので、これだけ公開を待ち望む人がいるのであれば、この作品はいずれ公開されることになるだろう、と思っていました。実は、『サウダーヂ』 (11)では、『牯嶺街少年殺人事件』の劇中登場する“小公園”からインスピレーションを受けて“スモールパーク”という名前を登場させる、などオマージュを捧げまくってるんですよね(笑)

樋口さん:『牯嶺街少年殺人事件』は人物の分かりやすい関係が見えてこない。
いい意味で、表面が分厚い作品だと思います。そのあたりは空族の作品にも通じるところかな、と思いますが。

富田さん:エドワード・ヤン監督の作品は、説明を極力排して、抑制された状況が淡々と進む。
登場人物たちは、どれも身勝手で人を信用していないキャラクターたちばかりだけれど、そういう点から観ると、これだけ観客を信用している映画は他にない気がするし、すごいですよね。そういう部分は、本当に影響を受けたと思います。これまで、小さな画面でしか見てきていなかったので、今回、デジタルリマスターされて大きなスクリーンで観て、ここはこんなカットだったんだと、シーンに込められていた意味が改めて分かった部分があって感動しました。

なとど、中原昌也さん、冨田克也さん共に、話が尽きない熱気を帯びた大盛り上がりのイベントとなりました!

映画情報どっとこむ ralph 物語・・・
1960年代の台湾・台北。夜間中学に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマオ)らといつもつるんでいた。小四はある日、小明(シャオミン)という少女と知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ〝217”のボスと、小明を奪い合い、相手を殺し、姿を消していた。

小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことからグループの対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく。

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監督:エドワード・ヤン
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、チャン・クオチュー
1991 年/台湾/236分
配給:ビターズ・エンド
(c)1991 Kailidoscope
Supported by 坂本龍一
共催:boid(爆音上映&爆音映画祭)
協力:株式会社イースタンサウンドファクトリー
        


坂本龍一ドキュメンタリー映画公開決定!!本人&監督コメントも到着


映画情報どっとこむ ralph この度KADOKAWAは、世界的音楽家である坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画

RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮題)

が11月に公開されることがわかりました。

本作は、2012年から5年の長期間に渡る本人への密着取材によって実現したもので、併せて幼少からの膨大なアーカイブ素材も映画を彩っております。大病(2014年)を経て、過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまで、坂本龍一の音楽的探求を正面から描いた作品になっております。


映画情報どっとこむ ralph 3.11以後、宮城県名取市で被災ピアノと出会った坂本。自然の猛威によって水に溺れたピアノの音を聞き「痛々しくてその鍵盤に触れるのも辛かった」と語る坂本は、今はその壊れたピアノの音色がとても心地良く感じると語っています。時と共にその被災ピアノの「自然の調律」の音は、サンプリングを通じて坂本の作曲プロセスの一部になり、新たな表現へと生まれ変わっていきます。そして過去の坂本龍一の音への探求の描写が、積み重なるコラージュのように、現在の坂本の作曲プロセスと見事に交差していきます。

どこか脆い幻想のようなバブルの時代。坂本はYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の一員として、日本のエレクトロニクスやテクノロジーを象徴するポップアイコンとなりました。そして「戦場のメリークリスマス」、「ラストエンペラー」に出演、その映画音楽をも手がけ、「戦場~」では英アカデミー賞、「ラスト~」では米アカデミー賞をそれぞれ受賞しました。2001年9月11日、ニューヨークの自宅近くで起きた米同時多発テロによる圧倒的な暴力、それが生み出す世界の不均衡と非対称を感じつつ、人間の暴力性の生物学的なルーツを追い求め、音楽の原点をも探しました。

震災から3年を経た2014年3月11日には、自ら防護服を着用し福島第一原発を囲む特別警戒区を訪れ、無人の地と化した集落の残像の音に触れました。テクノロジーに頼る現代人の営みが、自然環境を蝕み、人間の生き場所をも奪ってしまうことへの悲しみが、本作内における坂本の作曲プロセスの根底にあるようにも感じられます。

2014年7月には中咽頭ガン罹患を公表。1年近くに及ぶ闘病生活を経て、山田洋次監督作『母と暮せば』、第88回アカデミー賞で3部門の受賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を同時期に手がけ復帰。2017年3月には、8年ぶりとなるオリジナル・アルバム(タイトル未定)がリリースされます。カメラは、楽曲制作の現場に密着し、そのアルバム制作の様子の一部始終を捉えており、坂本龍一の最終楽章の始まりがスクリーン上で奏でられます。

映画情報どっとこむ ralph 坂本龍一さんとスティーブン・ノムラ・シブル監督からのコメントが届いています。

坂本龍一さん:
2012年にNO NUKES 2012を撮影できないか?とスティーブン・ノムラ・シブルという映画制作者から連絡が入った。それ以来、官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、そしてガンがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。スティーブンは僕に何を見たんだろう?プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか?果たして映画として「見れる」作品となっているんだろうか?-いま、僕は完成が待ち遠しい。

スティーブン・ノムラ・シブル監督:
震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけでした。ご病気の事もあり、本格的な作曲プロセスの記録を始めたのは撮影開始から4年後の事、長い撮影期間となりましたが、映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、今も願っております。是非皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験して頂きたく思います。


RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮題)

2017年11月、角川シネマ有楽町ほか全国公開

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監督/プロデューサー:スティーブン・ノムラ・シブル
出演:坂本龍一
配給:KADOKAWA