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黒沢清と廣木隆一の系譜!『アンダー・ユア・ベッド』安里麻里監督が「活弁シネマ倶楽部」で製作秘話語った


映画情報どっとこむ ralph 8月16日(金)21:00より放送された“映画を語る”番組「活弁シネマ倶楽部」にて、映画『アンダー・ユア・ベッド』を監督した安里麻里氏がゲスト出演し、自ら「ヒリヒリする映画を作ろうと思った」とする本作について、主演を務めた高良健吾の印象などを含めたっぷりと語った。

(*R18+作品ですので、本記事も18歳以上の方のみとさせていただきます。)
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高良健吾 周りのストーカー役が似合うの声に複雑!『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph この度、KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞気味のこの映画界において「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げました。 記念すべきプロジェクト第一弾は4月12日公開『殺人鬼を飼う女』。そして

プロジェクト第二弾となる『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)より公開いたしました。

そしてこの度、公開日を迎え初日舞台挨拶を行いました!チケットは即完売、立見席までも満席の舞台挨拶には主演の高良健吾、ヒロイン西川可奈子、安部賢一、三宅亮輔、三河悠冴、安里監督が登壇いたしました。多くの人から役柄を絶賛される高良さんの撮影裏話をたっぷりとキャストが語ります!
『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶
『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶 概要
日程:7月19日(金)
場所: テアトル新宿
登壇:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔 /安里麻里監督

映画情報どっとこむ ralph レイトショーの時間になるも本作を公開を今か今かと待ちわびる多くの観客たち。そこの間をMCの案内のもと高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔、安里監督が拍手喝采のもと登壇した。

一言の挨拶に会場の満席と立ち見の観客をみて

高良さん:本日はご来場いただき誠にありがとうございます。きっとみんな刺激を求めた変な方たちが多いんですね。みなさんがこの映画をみてどう思ってくれるのか楽しみにしています。最後までごゆっくり楽しんでください。
と捻りをいれた挨拶ではじめた

続いて、ヒロイン佐々木千尋を演じて

西川さん:みなさんにこの作品がどう届くのか、通知簿を待っているドキドキした気持ちです。今日は楽しんでいってください。

と胸の内を語った。 つづいて千尋の夫・浜崎健太郎役の安部さんは

安部さん:どうも、DVする夫を演じた安部賢一です(笑)、レイトショーで時間も遅いですけど、最後まで楽しんでください。

と挨拶した。 水島役の三河さんは

三河さん:役柄から少ない撮影の中でも、こんなにパワーのある現場にいられて本当によかったと思っています。

と語り、大学生役の三宅さんは

三宅さん:物語のキーになる役柄だと思っております。精一杯演じましたので、明さんも最後まで楽しんで見ていってください。

と挨拶した。

最後に挨拶したのはこの作品の脚本と監督を務めた安里麻理監督。

安里監督:記念すべき第一歩の場所にご来場いただき誠にありがとうございます。短い時間ではありますが宜しくお願い致します。正直、ちゃんと初日を迎えられてほっとしている。無理かもって思う危機が何度もあったけど、必ず誰かが後ろから支えてくれる人がいて、それを思い出しちゃっていました。現場のみんながあきらめなかった熱量がきっと映画に映っていると思うので、皆さんに届くといいなと思います。

と初日を迎えられた喜びを語った。

映画情報どっとこむ ralph 本作の一報出しの際「ベッドの下に”高良健吾”」というワードが話題となりこの満席をみて感想を聞かれると、

高良さん:この役を演じて周りから今までにないくらい反応があって『楽しみだよ』『似合ってるじゃん』『健吾のああいう役久しぶりで楽しみ』『(ストーカー役が)合うもんね』…複雑なんですよ(笑)。いろんな役をやらせてもらっているけど、ここ最近で一番人に言ってもらえてすごく嬉しかったんです。でも、複雑なんです。(笑)

と周りの反響を吐露した。

西川さん:周りの反応は2.3日は引きずるという方が多くて、完成披露に来た母は次の日も『三井くん』ってずっと言っていました。原作者の大石圭さんに会ったときにサインを求められてとっても光栄でした。
『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶西川可奈子 安部さん:DVする役なのでホント怖かったって言われることが多いですね。現場では西川さんの演技に助けられた。リハーサル以上のことがあっても向かってきてくれたので…・

西川さん:抜き打ちビンタがありましたね。でも、そういうのがあってより役を演じられました。

MCに西川さんの薄幸演技が話題ですと聞き、笑いながらも

西川さん:すっごい嬉しいです。どんどん言ってください。薄幸女優。(笑)

と女優魂を語った。つづいて、現場での雰囲気を聞かれ

三河さん:尊敬する俳優さんでもある高良さんと演じられて最初はめちゃめちゃ緊張しました。でも、現場にいたのは三井になりきっている高良さんで、その空気を味わえて自分も役には入れました。ただ自分も三井に似たキャラなので似合っていると言われると複雑です。(笑)

と現場の雰囲気と自分の役柄を語った。

三宅さん:最初はとっても緊張したんですけど、ぼくは現場が心地よかったです。最初の映画がこの作品でよかったと思います。

とこの作品の思い入れを語った。その後、撮影現場で見てしまった高良さんの新しい一面について聞かれると。

西川さん:高良さんずっと出ずっぱりだったのですが、半日休憩をみんなでいただきロケ地のいわき市にあるスパリゾートハワイアンズに招待していただき、そこで、ふとさっきまで一緒だった高良さんが急にいなくなったと思って探したら、売店で水着を買っていてスライダーに乗ろうとしていたんですよ。演じる時はとことん演じて、楽しむ時はとことん楽しむ人なんだなって思いました。(笑)

三河さん:僕はその日、高良さんに挨拶しようと施設内を探してたら、優雅に浮いてたんですよ。なので挨拶できなかったですね。とっても楽しんでいました(笑)

と語った二人。MCに実際楽しかったんですか?と問うと

高良さん:最高でしたね(笑)。日本一のスライダーに乗りたかったんですけど、時間がなくて断念しました。(笑)

と休憩の時間を存分に楽しんだことを語った。

現場での高良さんの雰囲気を

安里監督:洗脳されそうだったんです。うちの座長はアイデアが面白すぎて、それにいっぱいアイデアを出してくるんです。(三井の部屋にある千尋を扮したマネキンがあって、それに被せていたロングヘア―の)ウィッグを被るのはどう?なんて言われたり。

「なんで被ろうとしたんだっけ。」とそれを思い出せない高良さんに

安里監督:なんで覚えてないの~(笑)洗脳されるかと思ったんですよ~しかもその後2回も3回も推されて…。

と驚きつつ攻めていた。
つづいて、本作がR18+作品であることを聞かれると、

高良さん:演じている方からするとあまりR18+だからとは考えてないです。R18+が付くからってここまでできるとは思わないですけど、観る人からするとある程度何かを傷つける可能性があると思うんです。でもその傷ついたものが今もずっと残っていて、新しい環境に連れてってくれる。それが今の自分の大切なことで、助けにもなっているんです。

と作品の与える力を語った。明日からも上映後トークショーが控えており高良さん含め西川さんは語り足らないのか「やっといっぱい作品のこと話せるね~(笑)」とワクワクした様子だった。

映画情報どっとこむ ralph 最後の挨拶に

安里監督:この作品が多くの人にどうか届いてほしい、広がってほしい。そのためにはお客様の声程強い力はないので、今日観た後にもし少しでも心に残るもがあったらぜひ周りの人に話してもらって多くの人に広げてほしいです。

と作品をたくさんの人に届けてもらうよう願った。

高良さん:視覚、聴覚、嗅覚、五感に刺激的な作品になっていると思います。痛々しいシーンもあるけど、みなさんの心にどういう爪痕が残るのか、すごく楽しみでもあります。僕がこの映画を観て思ったのは、自分を認めるのは自分しかいないし、自分らしくいるのは難しい。でもそれ以上にその人がその人であることが必要だと思うんです。だから、皆さんも自分のことを大切にしてください(笑)。

とニコやかな笑顔で語り掛けた。 満席の会場が鳴りやまない拍手と共に本日のイベントは幕を閉じた。

「アンダー・ユア・ベッド」公開中プレミアトーク祭り 開催

【場所】 テアトル新宿
【上映時間】(全上映回共有)
20:50~本編上映 
※上映後トークショー

【登壇予定者】
*vol.1 7月20日(土)  西川可奈子さん×安部賢一さん×安里麻里監督
*vol.2 7月22日(月)  高良健吾さん×安里麻里監督
*vol.3 7月27日(土)  廣木隆一監督×高良健吾さん  
*vol.4 8月1日(木)   黒沢清監督×安里麻里監督  

本作は、家族や学校、誰の記憶に残らず存在を忘れ去られてきた孤独な男・三井直人が、学生時代に唯一「名前を呼んでくれた」千尋との11 年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる。しかし、目の前に現れた彼女は結婚し、学生時代の頃のような輝きを失い、まるで別人のように変わり果てていた。彼女に一体何が起こっているのか。三井は、彼女に憑りつかれたように監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下に潜り込み、ベッドの上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのかー。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさと繊細さを持ち合わせた役柄を、今年も出演映画が続々公開を迎える高良健吾が演じる話題の問題作。

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出演:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔
原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)
監督・脚本/安里麻里
製作:ハピネット KADOKAWA
制作プロダクション:ザフール
R18+
配給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会


高良健吾 『アンダー・ユア・ベッド』待望の予告編解禁! ヒロイン西川可奈子コメント


映画情報どっとこむ ralph KADOKAWAとハピネットの共同制作によって、閉塞気味のこの映画界において、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った

作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げました。

4月12日(金)に公開間近の第一弾1人の女性の4つの人格を4人で演じる異色作!

『殺人鬼を飼う女』そして、第二弾!高良健吾主演の『アンダー・ユア・ベッド』の公開が7月19日(金)に決定&本予告映像が解禁!

今回の予告映像では、主演高良健吾が覗き続けたヒロインが明らかになると共に作品の大枠が露わになった興味深い映像となっております。



映画情報どっとこむ ralph 西川可奈子(佐々木千尋役)さんからコメント到着!
千尋でいた期間は本当に苦しかったですね…。 現状から抜け出す為の選択がどれ程大変で勇気のいる事か…。 迫る恐怖や不安な日々を一緒に戦って過ごしている内に気づけば自然 と体重も落ちていました。高良さんはその場で生まれる感情を繊細に 受けて下さるので、三井くんの前では自然体の優しい千尋でいれた気 がします。苦しいはずの現場の空気感が程よく心地良いと思えたのは、 きっとその場にいる全員が、俳優高良健吾さん、そしてこの作品に惚れ 込んでいたからだろうと感じました。 仕上がりを観た時、初めて抱いた感情がこの映画にはあって…。改めて この作品をこの組でやれた事、そして安里監督との出会いに心から感謝 します! 安里組全員の覚悟が乗っかったこの作品の熱量が画面を通して 1 人でも多くの方に響くと嬉しいです。

映画情報どっとこむ ralph アンダー・ユア・ベッド

7月19日(金) テアトル新宿ほか全国順次ロードショー

サイト URL:
http://underyourbed.jp

Twitter:
@UYB_movie

[STORY]
「今、こうして名もない男がベッドの下で虫のように横たわっている。そして、そこで毎日…彼女を、ただ見つめているんだ」 雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…、11 年前、たった一度だけ名前を 呼んでくれた佐々木千尋のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。 俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に 引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映 ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだが。

『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』第一弾

殺人鬼を飼う女

4月12日(金)テアトル新宿 池袋シネマ・ロサほか全国順次ロードショー

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出演:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔
原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)
監督・脚本/安里麻里
製作:ハピネット KADOKAWA
制作プロダクション:ザフール
R18+
配給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会


松本和巳監督インタビュー 映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』


映画情報どっとこむ ralph 内山理名、木村祐一、石野真子出演で、「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」後援の映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』が、大正時代から「相互扶助」の精神が根付いている北海道ニセコ町の協力の元撮影され、10月6日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。

本作で映画監督デビューをした松本和巳監督に、シングルマザーの取材、シングルマザーの空愛実(そら・まなみ)役を演じた内山理名さんの演技、ご自身が3歳の時にお母さんがシングルマザーになったという、娘役の長谷川葉音(はのん)さんとのエピソード、石野真子さん演じる同じくシングルマザーの町役場の職員のモデルとなった方の話などを、お聞きしました。


映画情報どっとこむ ralph
Q. 本作の成り立ちをお教えください。

松本監督:僕は劇団マツモトカズミという劇団を主宰しているのですが、劇団公演の時に、知り合って間もない日本シングルマザー支援協会の代表の江成さんに、「協会のシングルマザーの皆さんってあまり時間がなく、生のエンタメを見る機会ってあまりないでしょ?」と問いかけたら、「私なんか一回も観たことないです…」と。だったら気分転換にみなさんにも観てもらおうよ!ということから20組くらいの親子をご招待し、非常に喜んでいただけたのです。その時にある方から「そういうのは偽善だ!」と言われ、本当に気持ちでやっているのにその言葉が悔しくて、純粋に善意でやろうとしても、人にはそう見えてしまうのかと感じ、それならそれを払拭するまで突き詰めなくてはいけないとスイッチが入りました。ちょうど映画監督デビューの話が入ってきたので、直ぐにこのテーマでやりたい、マザーたちの知られていない心の部分を伝えたいとプッシュしたのが始まりです。

Q.どのような取材をされましたか?

松本監督:江成さんにお願いし、実際に協会に相談に来られているマザーの方々に生の取材をさせてもらいました。DVで逃げてきた方や、自殺まで考えた方や様々な方のお話を聞きました。またフードバンクも取材したいと思い、江成さんにNPO法人子育てパレットの三浦さんをご紹介いただきました。マザー一人一人の状況は日々変わり、インタビューは難しいとのことで、取材ではなく一スタッフとしてお手伝いさせていただくことで実状を見させていただきました。いまでは本当のスタッフになってしまいました。

ネットである程度の情報は拾えるのは間違いないのですが、それだけでは自分の主観が強くなってしまい、本当に伝えなくてはならない本質にはたどり着かないのではと思っています。

Q.「シングルマザー」についての映画を制作する上で心がけたことは?

松本監督辛い話を辛くシリアスなテイストで作り上げるのはやめようと。それは「かわいそう」の助長でしかなく、「かわいそう」の上塗りをしても、一時的に「何とかしてあげたいね」という声は出ても時間と共に忘れ去られてしまうのではないかと思っています。シングルマザーの皆さんの置かれている立場って、「人が追い詰められていく心情」を知ることから始めないと共有できないのではとも思っています。

Q. ケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』のフードバンクのシーンは壮絶で印象に残っていますが、監督がスタッフで働いた実際のフードバンクの様子は違ったそうですね?

松本監督:壮絶って、たぶん自分の想像を超えた時に感じることだと思うのです。その意味では僕がお手伝いをしている所ももしかしたら壮絶なのかもしれません。フードバンクに関してはちゃんと自分の目で見て感じることを飛ばしてしまっていたら、間違った発信をしてしまったかも、恐ろしいことになっていたかもと今でも思います。受け取る方々のメンタルをネガティブだろうな、と勝手に思っていたのですが、実はそこに見えたものは満面の笑みだったのです。それは普段の生活の苦しさは変わらないにせよ、食べ物を思う存分子供に食べさせられる安堵や嬉しさからの表情で、それに素直に反応する子も笑顔という表情になったのだろうと。苦しい中の光をその親子に感じ、ここは自分の主観を入れてデフォルメしてはいけないと思い、ありのままをシーンにしました。

Q. シングルマザーの空愛実(そら・まなみ)役を演じた内山理名さんの演技はいかがでしたか?

松本監督:内山さんの初日の最初のカットでゾクッときました。撮影監督の岩倉くんと顔を見合わせて「よし!」という合図を送り合ったくらいです。彼女の作りを信頼していましたので、現場中もシーン全体の説明時に心情を含め確認を取り合うだけで、あとはお任せという形で進めました。それほどに内山理名ではなく愛実になることに徹していただけたのかな、と思っています。

Q. 娘役で本作が映画デビューとなる長谷川葉音(はのん)さんは、ご自身が3歳の時にお母さんがシングルマザーになったとお聞きしました。実際にシングルマザーの娘さんである長谷川さんを起用したことで、良かった面はありますか?また現場で気を遣った部分はありますか?

松本監督:長谷川さんのご家庭の事情をお聞きし、僕自身は「へえ、そうなんだ」という感じだったので、特にひとり親だからどうのこうのはありませんでした。ただ自身の経験に辛いこともあったようで、本読みをしている時に思い出してしまい、涙している姿を見て、この役を演じられるのはやはりこの子しかいないと思いました。この年令だと、経験のないことの表現は中々出しづらいのです。でも彼女は本を読んだ時点で気持ちが動いて反応したので、気持ちを作ると言うより、「自分のままでいいよ」の一言で大丈夫かと思いました。現場ではそのことだけで気を遣うということは全くなく、至って普通に撮影していましたが、それよりも演技自体が初めてということの方がプレッシャーになっている感じでした。

Q. 本作はほぼ全て実話とお聞きしました。色々なシングルマザーの話を、内山さん演じる1人の主人公・愛実に盛り込んだかと思いますが、どのエピソードを映画で使うか、どう決めて行ったのですか?

松本監督:愛実に降りかかる様々なエピソードは確かにいろいろな方々が経験されたことの落とし込みですが、凄まじい事柄って結構一気に来ることもあるのです。僕も実際にここまでやるの?と弱音を吐くほど次から次へと災難が降り掛かってきた時もありました。なので、取材で得た事柄を整理し、人が追い込まれていくであろう度合いを見ながら流れを作っていきました。自分の置かれている現実を自分で改めて認識し惨めになり、更に人から追い打ちをかけられることによって自分の否定へと繋がっていく。それが積もってやがて爆発してしまう。その心情の変化にエピソードを当て込んでいったのです。見えている結果ではなく、そこに至るまでの過程を理解することが非常に大事なことかと思っていますので、そこは自分でしっくりくるまで何度も流れは検証したのですが、その作業だけで3ヶ月は掛かっていたかもしれません。そこがすっきりしないと筆が進まなかったのです…。

Q. 石野真子さん演じる同じくシングルマザーの町役場の職員・犬塚には、モデルはいるんですか?

松本監督:はい、初めてニセコを訪問した時に片山町長から一番最初に紹介された職員の方がモデルです。石野さんの言っているセリフも、実は実話なのです。町役場の方が、シングルマザーで点々としてきた彼女を、困っているなら職員として働きなさいよ、と迎え入れたと聞いています。それを聞いて、ニセコは町全体が相互扶助で成り立っている町だということがスッと腑に落ちたのです。この映画のなかでは、彼女の存在が愛実の救いになるので、やはり外せない非常に大事なポジションなのです。救いの存在は事実であることが観ている方(特にシングルマザーの方々)に対して説得力が増すと思っていますので、デフォルメすることなく設定しました。それを見事に石野さんの柔らかさで表現してもらえて、自分も癒やされました(笑)

Q. 木村祐一さん演じる、人との関わりを拒んで生きてきた孤独なミニカー職人・大西には、モデルはいるんですか?その部分はフィクションですか?

松本監督:この役だけは僕の願望の人です。昔の人っぽく聞こえてしまうのですが、自分が子供の頃って近所のおばさんによく怒られたものです。そこで「うるせーよ、ばばあ!」とかの悪態をつくわけですが、地域が何となく家族っぽくなっていて、悪態にも恨みとかのネガティブなものはないので、言い方は変ですがポジティブな悪態だったのです。ですから笑って許される緩さがあったのです。でも今は核家族化とマンション化で一家庭から先に広がりがない個々になってしまい、ご近所も関わることすら難しくなってしまっています。あの時のおばさんがいたら、もしかしたら救われる母や子どもたちがいるはずだ!と思うニュースが多く、それを見ながらため息をつくことも結構あるのです。なので、いて欲しい人、という事で作り上げました。ただ、それをおばさんではなく、孤独なおじさんに設定したのは、我々の世代でも孤独感を感じている人たちは結構いて、そこにも光を当てたかったのです。でも木村さんの役は見方によっては危険な方向にとらわれてしまう可能性があるのですが、自分なりの解釈を積み重ねてあのポジションに落とし込みました。どうしても今の時代にいて欲しい人として外せませんでした。また父への思いとラップしながら、それをどういう風に処理していくのかも観てみたかったのです。なので二人の間に起こるケミストリーが強ければ強いほど、狙い通りになると思っていましたので、芝居は二人に任せました…笑 この映画は、結構「いて欲しい人」「いなくてはならない人」の思いで登場人物が構成されているかもしれませんね。

Q. 読者の方々にメッセージをお願いいたします。

松本監督:映画を観て、「外れた…」と思うことってあると思うのです。その時につぶやいてしまうのは「損した」という言葉だと思います。でもこの映画は「外れた」と思った方がいたとしても、観ていただいたチケット代の一部がひとり親のお子さんの制服支援として寄付される仕組みになっていますので、観ることで自動的に貢献活動にご参加いただけるのです。マザーや子どもたちが置かれている状況を少しでも知ることができ、支える一人としてご参加いただけることになりますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

映画情報どっとこむ ralph 『single mom 優しい家族。 a sweet family』

10月6日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開です。


公式HP:
http://www.singlemom.click/

Twitter:
@singlemom_movie

【STORY】
北海道のニセコに住むシングルマザー・空愛実(そらまなみ:内山理名)は、愛娘のエミリー (長谷川葉音)と二人暮らし。仕事が決まらず、貯金を切り崩し、惨めな生活を送っていた。

そんな愛実の母である実幸(西川可奈子)もまたシングルマザーだった。母とは衝突が絶えず、母からの暴力もあり、愛実は中学生のとき児童相談所に保護され、3年間母と引き離されて暮らしていた。

愛実もまた、時に自分の母親が自分にしたように娘を我を忘れて怒鳴り散らしてしまう。押しつぶされそうな不安を抱えながら生きる愛実。

最後の頼みの綱で勇気を振り絞って役所に相談に行った愛実は、町役場の職員で同じくシングルマザーの犬塚優子(石野真子)に出会う。時を同じくしてエミリーもまた、人との関わりを拒んで生きてきた孤独なミニカー職人の大西鉄二(木村祐一)に出会う。

様々な人との出会いが、愛実を少しずつ変えてゆく。

そして、あることがキッカケにすっかり忘れていた母との思い出が蘇り、愛実は初めて母の想いを知ることになる……。


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内山理名

長谷川葉音 西川可奈子 森川真帆 岡元あつこ 中西悠碕 安部智凛 藤尾政弘(友情出演)

阿部祐二 石野真子 木村祐一


監督・脚本:松本和巳

プロデューサー 井内徳次・小林良二・斎藤正明

撮影監督:岩倉具輝
照明:新保健治 録音:大塚学 音楽:大嵜慶子
編集アドバイザー:川野誠一・アニキ
助監督:躰中洋蔵 美術:山野久治 ドローン撮影:市川範之
機材協力:小輝日文
制作:テンダープロ
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:single mom 優しい家族。製作委員会
2018/HD/DCP/stereo/98min
協賛:絵笛コーポレーション
特別協力:北海道・北海道後志綜合振興局・ニセコ町
後援:一般社団法人 日本シングルマザー支援協会
© single mom優しい家族。製作委員会


内山理名 主演映画『single mom 』予告編到着!娘役の長谷川葉音コメント!


映画情報どっとこむ ralph 内山理名さん、木村祐一さん、石野真子さん、出演で、「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」後援の映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』が、大正時代から「相互扶助」の精神が根付いている北海道ニセコ町の協力の元撮影され、この程完成し、10月6日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されることが決まりました。

「子を想う孤独なシングルマザーのプレッシャー、親を想う子の葛藤、人と関わることを拒否してきた職人の人間模様が絡み合い、やがて希望に繋がる」という本作では、主人公のシングルマザー・愛実(まなみ)役で内山理名さん。
職人役で木村祐一さん。
娘役で本作が映画デビューとなる長谷川葉音(はのん)さん。
愛実の子供時代のシーンの母親役で、初主演した『私は絶対許さない』でマドリード国際映画祭の主演女優賞にノミネートした西川可奈子さん。子ども時代の愛実役は森川真帆さん。
先輩シングルマザー役で石野真子さんが熱演を見せる。

今回、予告編が解禁となりました。


そして、一人娘役の長谷川葉音は、本作に懸けた想い、内山理名さんと木村祐一さんとの共演のエピソードについてコメントが到着しました。

エミリー役 :長谷川葉音さんからのコメント
監督からこの映画の内容を初めて説明して頂いたとき、境遇が自分と似ていたのでエミリーの気持ちがよくわかり、泣いてしまいました。
そして、だからこそ、私にエミリーをやらせて頂きたいと強く思いました。実際に台本を読むと、エミリーの行動に自分の感情が入り過ぎてしまい、演じるのが辛い場面もたくさんありました。そのため、演技の先生や監督、そして母にも大変心配を掛けてしまいました。しかし、母に、あなたとエミリーは似ているけど違うし、あなたにしかエミリーは出来ないと思うよ、と言われ、自信を持って演じるようにしました。演じることは初めてで緊張しましたが、内山さんが連絡先を下さり、撮影前から色々お話しして頂きました。木村さんは撮影中にボソっと一言面白いことを言って笑わせてくださったり、殺陣の指導もして下さいました。そして多くのスタッフの方々にも優しく接して頂き、リラックスして本番に臨む事が出来ました。

映画情報どっとこむ ralph 映画『single mom 優しい家族。 a sweet family

2018年10月6日ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開ほか全国順次


公式HP:
http://www.singlemom.click/

Twitter:
https://twitter.com/singlemom_movie

【STORY】

北海道のニセコに住むシングルマザー・空愛実(そらまなみ:内山理名)は、愛娘のエミリー (長谷川葉音)と二人暮らし。仕事が決まらず、貯金を切り崩し、惨めな生活を送っていた。

そんな愛実の母である実幸(西川可奈子)もまたシングルマザーだった。母とは衝突が絶えず、母からの暴力もあり、愛実は中学生のとき児童相談所に保護され、3年間母と引き離されて暮らしていた。

愛実もまた、時に自分の母親が自分にしたように娘を我を忘れて怒鳴り散らしてしまう。押しつぶされそうな不安を抱えながら生きる愛実。

最後の頼みの綱で勇気を振り絞って役所に相談に行った愛実は、町役場の職員で同じくシングルマザーの犬塚優子(石野真子)に出会う。時を同じくしてエミリーもまた、人との関わりを拒んで生きてきた孤独なミニカー職人の大西鉄二(木村祐一)に出会う。

様々な人との出会いが、愛実を少しずつ変えてゆく。

そして、あることがキッカケにすっかり忘れていた母との思い出が蘇り、愛実は初めて母の想いを知ることになる……。

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内山理名 
長谷川葉音 西川可奈子 森川真帆 岡元あつこ 中西悠碕 安部智凛 藤尾政弘(友情出演)
阿部祐二 石野真子 木村祐一

監督・脚本:松本和巳
プロデューサー 井内徳次・小林良二・斎藤正明
撮影監督:岩倉具輝 照明:新保健治 
録音:大塚学 音楽:大嵜慶子 
編集アドバイザー:川野誠一・アニキ 
助監督:躰中洋蔵 美術:山野久治 ドローン撮影:市川範之
機材協力:小輝日文
制作:テンダープロ
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:single mom 優しい家族。製作委員会
2018/HD/DCP/stereo/98min 協賛:絵笛コーポレーション・藤尾フーズ
特別協力:北海道・北海道後志綜合振興局・ニセコ町
後援:一般社団法人 日本シングルマザー支援協会

© single mom優しい家族。製作委員会