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RINA(SCANDAL) x 西原孝至監督が登壇!映画『シスターフッド』トークイベント 


映画情報どっとこむ ralph 原孝至監督が、2015年から4年間撮り貯めてきたヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)とシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)の生活を追ったドキュメンタリーに、新たに撮影した劇映画の部分を加えて1本の映画にまとめた、“多様性”を肯定するモノクロ映画『シスターフッド』が、横浜シネマリンにて上映中です。

そして、本日、10代女子を中心に絶大な人気を誇り、名実ともに日本を代表するガールズバンド「SCANDAL」のドラム&ボーカルのRINAと西原孝至監督が登壇し、本作の感想や、ロックバンドなのに女性らしさを前面に出したバンドであるからこそ直面した壁や打開した方法などについて話してくれました!
日時: 4月14日(日)
場所:横浜シネマリン
登壇:RINA(SCANDAL)、西原孝至監督

映画情報どっとこむ ralph RINAさん:私がこの映画を見たことをSNSに書いた時に、監督がそのツイートを見つけてくださって、今回の機会に繋がりました。音楽をしている時に話しきれないような、私が今思っていること、感じていることを、映画と私たちの活動に関連付けて話せたらと思っています!

と挨拶。続けて
RINAさん:今は、『映画』『上映中』で検索したら、単館まで網羅した一覧が出てくるんですよね。それでチェックしたり、SNSで見つけたりしていて、『シスターフッド』は、上映前から気になっていた映画でした。

とのこと。

映画情報どっとこむ ralph 本作の感想を聞かれると、

RINAさん:『すごくいいな』『好きな映画だな』と思いました。1つのストーリーとしてすごく面白かったし、初めてモノクロの映画を観たんですけれど、色という要素が1つ引かれている分、これだけ軽やかに最後まで楽しめるものになるんだなと新鮮に思いました。最後の方のBOMIさんのライブのシーンで、『なかなかフェスに呼ばれなくて、なぜか今年呼ばれたんです』とMCをしているシーンを見たときに、この映画を一気に自分に落とし込めました。というのも、自分たちも去年メジャーで10年経過したんですけれど、デビューしてから5年目までは、フェスに出たくても出られなかったんですよ。ロック誌にも全く呼ばれなくて。自分たちが斜めから見られているなと感じる瞬間がすごくある5年間でもあって、もどかしかったし、すごく悔しい5年間でした。呼ばれなかったのは、自分たちの力不足もあったと思うんですけれど、5年分のキャリアとフェスのルールもどんどん広がってきたりして、6年目から呼んでいただけるようになって、5年間出続けることによって、まっすぐ見てもらえるように、まっすぐ音楽を聴いてもらえるように少しずつなっていったなと思います。BOMIさんのMCのシーンで、これは自分の話でもあるなと思いました。

と自分たちの思いも絡めて語り、

西原監督:本作のキャッチコピーは、『わたしの幸せはわたしが決める』としたんです。僕は、イメージ先行で決めつけたがる風潮があり、多様性を認めない生きづらい社会になっているんじゃないかと漠然と感じていて、そういう違和感をこの映画で表現し、見てくださった方と考えたいなと思ってこの映画を作ったんです。

と話すと、

RINAさん:私は比較的女性に生まれたことを楽しんで生きているタイプだと思うんですけれど、10年前を思い返すと、私みたいなスタイルでドラムをしている女の子はまずいなかったんです。もう少し男勝りというかクールが勝っているスタイルのドラマーが多かったと思うんです。私は当時から女の子らしいものが好きで、洋服やファッションや言葉遣いは、女性として一番魅力的なままステージに上がりたいというのが昔から強くあって、ロックバンドをしているのに、女の面を前面に出しているから、きっとフェスにも呼ばれなかったのではないか、斜めから見られることも多かったのではないかと思うんです。バンドとしての力不足は大前提ですが、それプラス、今より女であることを前に出しながらロックバンドをしているガールズバンドが圧倒的に少なかったと思います。そのスタイルを貫き通して、やり続けたことによって、ガールズバンドならではのかっこよさに気づいてくれる人が増えました。

と述懐。これに、

西原監督:きっと価値を逆転させたんですよね。『ドラマーはこうじゃないとダメ』だとかいうところに、RINAさんがドラムを叩くことによって、社会を認めさせたのではないか。

と話しました。また、

RINAさん:私は女性であるから生きづらいということを私は感じたことはなくて、それよりかは、女性の中でボーダーラインがあるように思っていて、10年前にフェスに出られたバンドと10年前に無視されていた、出られなかった私たちというところでラインがあって、それって女度の度合いであったり、ステージ上で男性と同じ言葉遣いでお客さんを煽っているバンドであったり、もっともっとコアでカルチャー的な匂いのするバンドであったような気がするんです。私たちはとびきりポップで太陽みたいなバンドなので、当時は明るすぎる、キャッチーすぎたのかなと思うし、ようやく色んなスタイルのバンドが色んな方向から出てきて、自分たちも憧れていた舞台に立てるようになったり、ミュージシャンからもまっすぐ見てもらえるようになったのが一番嬉しいです。

と説明しました。


そういう状況を打開する方法について

RINAさん:やりたいことをやろうとした時に、まだ例がない時もあると思うんです。私の場合、ミニのワンピースでロックバンドをしているドラマーがいなかったんです。私はそれが素敵だしかっこいいなと思っていて、やり続けることで、真似して出てくる人もいるし、そういうスタイルが好きだよと集まってきたり、そういうジャンルが生まれる可能性があるので、やりたいことがやれない瞬間があるのなら、やれる場所を自分たちで作ればいいと思います。すごくエネルギーがいるんですけれど、好きなことをするために使うエネルギーは大変だけれど楽しいので、やりたいように生きられる場所を自分で作った方がいいと思うんです。

と話し、
西原監督:僕も普段テレビのドキュメンタリーの仕事がメインだけれど、この映画は、自分たちがインディペンデントで作った映画なので、自分たちが表現する場所を作り続けるということを考えている時期で、『自分の居場所を自分で作って、自分らしく発信続けていく』、ということにすごく共感します。僭越ながら、SCANDALがこの春立ち上げた“her”というレーベル名と『シスターフッド』がリンクするのではないかと思いました。

と言うと、

RINAさん:そうですね。

と回答。

RINAさん:レーベルを立ち上げるのも、去年1年かけて4人で決断したことだったんです。メジャーでメンバーが1人も変わらずに、1回も止まらずにやり続けられたことにすごく自信と誇りを持っていて、“ガールズバンド”というジャンルにもすごく誇りを持っているし、好きなんです。そういう思いでずっと音楽をやり続けていた中で、新曲を作ってツアーするだけでは解消されない、『もっと新しいところに行きたい』という欲求が去年ピークに達してしまって、どうにか解消しないと、先に進めないなということで、4人で長く話しました。そこで出た1つのアイデアとして、勇気を持って、新曲を作る場所・環境をガラッと変える位の変化が必要な時期にきているのかもなという話になって、0からのスタートになるかもしれないし、どうなるかわからないけれど、自分たちの活動する場所、自分たちの専用の場所を作ってみようと、去年はインナーの活動をたくさんしていました。レーベル名はギリギリに決めたんですけれど、一発で女性が関わっているレーベルだとわかるワードにしたい、ということで、”she”でもないし、”her”かなということで決めたんです。決めてから、『シスターフッド』に興味を持ったのも、自然とここにたどり着いていたのもそうだけれど、SCANDALで、フェミニズム関連の仕事をしていくのかといったらそうではないと思うんですけれど、私個人としては、女性に向けてのアプローチであったり、男性に向けての問いかけみたいなものも含めて、音楽を通してやり続けたいなと思うし、私個人としての話なんですけれど、そういうものにも興味・関心を持ちながらステージに上がりたいなと思っています。SCANDALは、6月から全国のライブハウスを回るツアーが始まるんですけれど、自分たちの今の気分というものを前面に出して、自分たちが本当に楽しめるような、ツアーに余裕を持ってできたらなと思います。その時その時でやってきているバンドなので、今後どうなるかは全然わからないんですけれど、私としてはちゃんと女性を楽しみながら音楽をしたいというのが大前提にあるかなと思っています。

とイベントを締めました。

映画情報どっとこむ ralph
『シスターフッド』

公式サイト:
https://sisterhood.tokyo

Twitter:
@sisterhood_film

<あらすじ>
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。 独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。 それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。



映画情報どっとこむ ralph SCANDALとは

2006年大阪・京橋で結成。2008年「DOLL」でメジャーデビュー。
翌年には「少女S」でレコード大賞新人賞を受賞。
国内外問わずに多くのフォロワーを持ち、世界中でコンサートを行っている。
近年ではファッションアイコンとしても注目を集め、自身のアパレルブランド”Feedback!”をプロデュース。
2019年にはプライベートレーベル”her”を設立するなど、名実ともに日本を代表するガールズバンド。

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【出演】兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮

【スタッフ】
監督・脚本・編集:西原孝至  撮影:飯岡幸子、山本大輔  音響:黄永昌  
助監督:鈴木藍  スチール:nao takeda
音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
(c) 2019 sky-key factory  
2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / 5.1ch


第18回「活弁シネマ倶楽部」に『シスターフッド』西原孝至監督・兎丸愛美が登場


映画情報どっとこむ ralph 3月8日(金)21:00から、“映画を語る”番組「活弁シネマ倶楽部」第18回が配信放送となり、ドキュメンタリーと劇映画の境界が曖昧に混在する、実験的な話題作『シスターフッド』を紹介。

ゲストに本作の監督・西原孝至(にしはら・たかし/35歳)さんとドキュメンタリーパートにも劇映画にも出演するヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ/26歳)さんが登場。今回のMCは月永理絵さん。

映画情報どっとこむ ralph 『シスターフッド』は、ヌードモデルの兎丸愛美が、劇映画部分の役名も兎丸愛美とそのままに、ありのままをカメラにさらけ出している。“その人がその人であることがまず素晴らしい”という多様性を肯定するメッセージを持った映画となっている。

また、4年間をかけた撮影を経たドキュメンタリーと劇映画が混在する、他に類を見ない映画で、北米最大の国際ドキュメンタリー映画祭 であるHotDocsに正式出品された『わたしの自由について~SEALDs 2015~』をはじめ、ドキュメンタリー映画を制作してきた西原監督は、本作でドキュメンタリーと劇映画が混在する構造にしたことについて語った。

西原監督:(ドキュメンタリーでは被写体の)内面に入っていけない、入っちゃいけない。私と、撮らせていただいているあなたとは違う人間なんだけど理解したいという“想像”が、ドキュメンタリーで大事だと思っている。
と話す一方で、

西原監督:劇映画に関しては、登場人物の内面に入っていって、動かしていける。

と自らの制作理念を明かした。


また、西原監督自身は、
西原監督:ドキュメンタリーとして撮ってても、その人はやっぱりその人自身を演じている。

とコメントし、ドキュメンタリーと劇映画を分けては考えていないと語った。

これについては、兎丸さんが作品を通して4年前の自分自身を見た感想として、表現に貪欲だった当時の自分に狂気を感じたと話し、
兎丸さん:(今の自分と)全く違い過ぎて、ドキュメンタリーの部分の自分すらフィクションっぽさを感じるというか、なんか、自分がわからない。どっちが本当なのか。でも全部本当なんだと思います。

と実感したという。

創作部分の演出について、作中で岩瀬亮さんが演じているドキュメンタリー監督である池田監督が兎丸さんにインタビューをするシーンでは、西原監督の脚本には“質問に対する回答”が書かれていたとのこと。しかし、

兎丸さん:ガン無視しました(笑)
とコメント、女性としての生き辛さに対する想いを吐き出した結果、脚本と異なる回答になったと語った。俳優と監督の想いが作品に落とし込まれ、ドキュメンタリーと劇映画が深層部分で入り混じっていることを感じさせた。

番組内では、「フィクションとドキュメンタリーを無効にしたい。フラットな感じで見てもらえたら。」「プロのカメラマンじゃないお父さんが撮った娘さんの写真はどんな写真よりも素晴らしい」と、様々な話が展開されている。また、今後の活動について、西原監督は劇映画への意欲を見せ、兎丸は映画監督への興味から脚本の執筆に着手していると明かした。



■西原孝至 プロフィール ■
1983年9月3日、富山県生まれ。早稲田大学で映像制作を学ぶ。14年に発表した『Starting Over』は東京国際映画祭をはじめ、国内外10箇所以上の映画祭に正式招待され高い評価を得る。近年はドキュメンタリー作品を続けて制作。16年に学生団体「SEALDs」の活動を追った『わたしの自由について』がカナダ・HotDocsに正式出品、毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門にノミネート。17年に、目と耳の両方に障害のある「盲ろう者」の日常を追った『もうろうをいきる』を発表。

■兎丸愛美 プロフィール ■
1992年生まれ。19歳のとき、裸の遺影を撮られたことをきっかけに写真の魅力にとりつかれ、2014年にヌードモデルとしてデビュー。2017年4月に初の写真集『きっとぜんぶ大丈夫になる』を玄光社より発売。同年発売のサニーデイ・サービスのシングル「クリスマス」のジャケット写真でカメラマンデビューも果たした。2016年の舞台「幽霊」以降、女優としても活動している。

映画情報どっとこむ ralph 「活弁シネマ倶楽部」は、
映画の制作陣がゲストに登場する貴重な番組であり、ネタバレの縛りもなく想いを吐き出せる場として制作側の支持が熱いそうだ。独自の目線で作品を選定し紹介しているため、まだまだ視聴者に知られていない作品やその内容について十分に語られていない作品にも出会えるチャンスかもしれない。WEB配信での特別番組だが、引き続き定期的に配信され、今後は生配信の可能性もあるとのことで、映画好きにとっては、必見の番組だ。

■活弁シネマ倶楽部■
「活弁シネマ倶楽部」公式ツイッター:
@katsuben_cinema

映画情報どっとこむ ralph ■『シスターフッド』■
https://sisterhood.tokyo/

2019年3月1日(金) アップリンク渋谷にて公開中 ほか全国順次公開


あらすじ
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。
それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

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出演
兎丸愛美 BOMI 
遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 
栗林藍希 SUMIRE 
岩瀬亮
監督・脚本・編集
西原孝至
撮影
飯岡幸子、山本大輔 
音響
黄永昌 
助監督
鈴木藍
スチール
nao takeda 
音楽
Rowken
製作・配給
sky-key factory


兎丸愛美 BOMIら登壇 西原孝至監督映画『シスターフッド』初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 西原孝至監督が、2015年から4年間撮り貯めてきたヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)とシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)の生活を追ったドキュメンタリーに、新たに撮影した劇映画の部分を加えて1本の映画にまとめた、“多様性”を肯定するモノクロ映画『シスターフッド』の公開が始まりました。

W主演の兎丸とBOMIに加え、兎丸も出演する劇映画部分に出演する秋月三佳(『母さんがどんなに僕を嫌いでも』、『青の帰り道』)、「新潟美少女図鑑」で注目を集めたアソビシステム所属の栗林藍希(あいの)、岩瀬亮(『イエローキッド』『ひと夏のファンタジア』)と西原孝至監督が登壇し、ドキュメンタリーと劇映画が交錯する本作の撮影秘話を語りました!

日時:3月1日(金)
登壇:兎丸愛美 BOMI 秋月三佳 栗林藍希 岩瀬亮 西原孝至監督
場所:アップリンク渋谷


映画情報どっとこむ ralph 初日を迎えての想いを聞かれ、ドキュメンタリー部分と劇映画部分の両方にご出演の兎丸愛美さんは、

兎丸さん:実は隅っこの方で皆さんと一緒に見ていたんですけれど、改めてこの作品に出演できたことを嬉しく思います。皆さんと見ることができてよかったです。

と感慨深げに挨拶して、舞台挨拶がスタート。


<企画の成り立ちについて>

4年の歳月をかけて兎丸さんとBOMIさんの生活に密着取材し、劇映画部分も撮影して1本の映画として完成させた監督・脚本・編集を務めて

西原監督:2015年から小さく始めた映画が、今日2019年3月1日に皆さんに見ていただけて、本当に胸がいっぱいです。2015年くらいから、東京に住んでいる若い女性たちの生き方についての映画を作ることで、今の社会はどういう社会なんだろうということを考えたいと思いました。若い人にとって生きづらいというか、社会からこうあるべきだと迫られるような風潮があるんじゃないかと感じていました。

と企画の成り立ちを説明。


<ドキュメンタリー部分、ドキュメンタリーの手法について>

兎丸さん:言葉では伝えられないもどかしさがちゃんと捉えられている気がしました。劇映画部分は、フィクションでセリフもあってという形だったんですけれど、私は兎丸愛美役ですし、演じているという感覚はなかったです。ドキュメンタリーを撮られている時とあまり変わらない感覚がすごいなと思いました。ドキュメンタリーを撮影した時は、監督が小さいカメラを持って1人でやってきたんですけれど、劇映画の撮影も、その時とあまり変わらなくて、終始穏やかでした。
と述懐。

ドキュメンタリー部分にのみ出演されているBOMIさんは、カップラーメンを食べているシーンが印象的だが、

BOMIさん:カップラーメンを4年前に食べたことを覚えている人はいないですよね?カメラは特に意識せず、割と自然でした。
と話し、テレビのドキュメンタリーのディレクターなどもしている西原監督は、被写体の方の本音を引き出すための工夫を聞かれ、

西原監督:カメラを回す前の時間を大事にしています。娘さんのことを撮ったお父さんの写真は、プロじゃなくても娘さんはいい表情をするなと思っていて、カメラを回し始める前に、仲良くなるとも違う関係性をどう築くかを考えています。
と話しました。

女優・モデル役の秋月さんとその後輩役の栗林さんの写真撮影の仕事のシーンをアドリブにした理由について監督は、

西原監督:ドキュメンタリーとフィクションが混在している映画とは言ったんですけれど、僕自身はそこの境目を感じていなくて、境目に映画の面白さがあると思っているので、普段やっているドキュメンタリーの手法で、二人に自由に演じてもらうことで、二人そのものを撮りたいと思いました。

と説明。

西原監督は、男性である岩田役を登場させた理由について、

西原監督:最初フェミニズムをテーマにしていたので、僕は女性の側に立ちたいと思っているんだけれども、男性の僕が扱うことに対して不満がくるのは覚悟していて、そういうところを踏まえて、自己批判ではないですけれど、自分の分身のようなものを登場させることによって、批判も映画の中に組み込もうとしました。

と話しました。

岩瀬さんは、劇映画部分でドキュメンタリー監督・岩田役ですが、西原監督がカメラを回して兎丸さんたちにドキュメンタリーのインタビューをしているシーンで、監督役として実際に話を聞いていたそう。
岩瀬さん:あそこは女性達が何をしゃべってくれるのか僕もわからないまま座って聞いていました。意外と赤裸々に深い部分や普段隠してしまいそうなことも晒して話してくださっているなと感じて、ちょっと感動しました。相手が女性だったからというよりも、話してくれた方々が皆(心を)開いてしゃべってくれていたからではないかと思っています。

と話しました。


映画情報どっとこむ ralph <役柄、共演について>

秋月さん演じる女優・ユカとは、岩瀬さん演じるドキュメンタリー監督・池田はカップルという設定。

西原監督は、池田を、『女性の側に立ちたいと言っているけれど、目の前にいる恋人のことが全く見えていない軽薄な人にしたい』とのことだったのですが、その池田の彼女役を演じていて、どうだったか聞かれ、キュートに怒ったような顔をしてみせた秋月さんが、
秋月さん:役柄だけですけれども、ないがしろにされているなという思いを抱えながら、(後輩役の)栗林さんに励まされていました。池田は『これはこれだから』というような感じでしたよね?

と言うと、池田役の岩瀬さんは、「役でね!」と強調!

岩瀬さん:本人はフェミニズムを撮っている人ですから色んなことを考えているんだけれど、無意識のうちに差別的なことであったりとか、人に対して思いが薄くなっている瞬間が出てしまっている、みたいなことがあると思います。

と話しました。

秋月さんは栗林さんが演じる後輩とのシーンで、本作のタイトルでもある『シスターフッド』(女性同士の連帯)を体現しています。後輩役を演じて
栗林さん:特に役について考えたりとかはしなくて、撮影をしている時も、何も考えないで、目の前にいる秋月さんと普通に会話することだけ考えようと思っていて。でも、そう考えていても、できる人とできない人がいるので、そう考えると、秋月さんでよかった。

と話すと、

秋月さん:今のすごくいい言葉でしたよね!絶対忘れません!

と興奮気味に喜びました。


<キャスティング秘話>

キャスティング秘話を聞かれ

栗林さん:普通にプライベートで街を歩いていたら、西原監督に声をかけられました。

と答え、MCが「ナンパってことなんですか?」と突っ込むと、

西原監督:梓という役をスマホで探していたんですけれど、なかなか決まらなかったんです。電車に乗っていて、『決まらないなぁ』とパッと目を開けたら、栗林さんが前にいて、15秒くらい考えたんですよ。イメージと近かったので、電車を降りた後、渋谷駅の外で声をかけさせていただいたら、なんと事務所に所属されていると聞いて、これは運命だなと思って、普通に事務所に連絡をして、今日この日を迎えられました。

と説明。15秒くらい前の人に見つめられていたことに気づいたか聞かれ

栗林さん:全く気付いていなかったです。(突然声をかけられて、)最初は美容師かなと思って。

と言い、会場は大爆笑!

ドキュメンタリーを撮っているとのことで、興味が湧いて、話を聞きました。

とのことで、

西原監督:初めてですからね!勇気を振り絞って!

と念押ししました。


映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

兎丸さん:この映画は不思議な映画なので、よくわからないまま終わってしまう方もいらっしゃる方もいるかと思います。私は、それはそれで幸せなことだと思っています。生きづらさを抱えている方にはこの作品がすごく刺さるんじゃないかなと思っていて、もし今日何も思わなくても、いつか自分の人生、幸せに不安を抱いた時にこの作品を思い出してくださったらすごく嬉しいです。

BOMIさん:この映画を見てみなさんがどういう感想を持ったか知りたいので、何らかの手段で教えてください。

秋月さん:ドキュメンタリー部分と劇映画部分がモノクロでうまくミックスされていて私はすごく好きなんですけれど、一生懸命生きている姿が一瞬一瞬積み重なっているところが印象的なので、それを感じていただけたら幸せです。

栗林さん:私はまだ17年間しか生きていないくても、生きていく中で悩みだったり、落ち込んだりすることもあるんですけれど、この映画を見てすごく元気をもらいました。若い人にも今だから見て欲しいと思うので、拡散してたくさんの人に伝えてあげてください。

岩瀬さん:ツイッター、インスタグラムなどなどございます。みなさんの一言一言が、実はこの映画の力になっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

西原監督:僕は中学生の時に生きるのが辛い時期がありまして、そういう時に映画を見ているときは、自分が生きているのとは違う世界があると思えて、そのことがすごく僕にとっての救いでした。この映画を見てくださって、一人でもそういう救われる思いをしてくださる方がいたら嬉しいです。私の幸せは私が決めるし、あなたの幸せはあなたのものだと思います。

と話し、舞台挨拶は終了しました。

映画『シスターフッド』

あらすじ 
 東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。 それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

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【出演】
兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮

【スタッフ】
監督・脚本・編集:西原孝至  撮影:飯岡幸子、山本大輔  音響:黄永昌  助監督:鈴木藍
スチール:nao takeda  音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
(c) 2019 sky-key factory   2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / 5.1ch
公式サイト:https://sisterhood.tokyo   Twitter:@sisterhood_film
facebook: @sisterhood.film.2019   instagram:@sisterhood.film


栗林藍希、ゆうたろう、西原孝至監督“生きづらさ”トーク 映画『シスターフッド』イベントで


映画情報どっとこむ ralph 兎丸愛美、BOMI、遠藤新菜、秋月三佳、戸塚純貴、栗林藍希、SUMIRE、岩瀬亮出演の映画『シスターフッド』のトークイベントを行われました。

登壇したのは、「新潟美少女図鑑」で注目を集め、テレビ東京の音楽番組「音流〜ONRYU〜」のMCも務める現役女子高生で女優の栗林藍希(あいの・17)と、
同じくASOBISYSTEM所属で、中性的な顔立ちから“可愛すぎる美少年”としてテレビを中心に話題のゆうたろう(20)と、本作監督の西原孝至(35)。

本作のテーマである、“生きづらさ”について、ざっくばらんにトークをしました。


日時:2018年12月22日(土) 
場所:LOFT9 Shibuya
登壇:栗林藍希、ゆうたろう、西原孝至(監督・脚本・編集)

映画情報どっとこむ ralph LOFT9 Shibuyaでの先行上映会での本編上映後にトークイベントが始まると、冒頭に西原監督から、ご登壇の栗林さんとゆうたろうさんとの関係について、

西原監督:栗林さんは映画に出ていただいたんですけれど、ゆうたろうくんは、ゆうたろう君が今年出演された『KBOYS』(朝日放送テレビ、総合演出・監督:三島有紀子)というドラマに3人監督がいたんですが、その内の1人を僕がやらせてもらったという繋がりがあります。この映画は若い人に観てもらいたいという想いがあるので、今日お二人に来ていただきました。
と説明がありました。

本編を見た感想を聞かれ、

ゆうたろうさん:白黒の映画を見るのが初めてで、白黒になっていたことによって、普段映画を見るのとは違う見方ができました。(僕にとって)新しい映画の世界を切り開いておもしろかったです。出ている方は僕よりもう少し上の世代の方々ですけど、みんな自分の人生の主人公で、みんなちゃんと自分の過去や経験とかを引きずって、何かしらを抱えて生きてるんだな、でもちゃんと真剣に生きてるんだなと、この映画を見て思いました。二十歳という節目で見れてよかったなと思いました。
と回答。

栗林さん:この映画に出させていただくことになってから、撮影しながらも、『ドキュメンタリーと劇映画ってどうやって一緒になるの?』とずっとわからなくて、初号試写の時にやっと意味がわかって、すっきりしました。私の座右の銘が、『私は私』で、自分を貫いて生きていきたいんです。だけどそれって、周りの人からはよく思われないこともたくさんあって、今まで嫌な思いもしました。みんな自分らしさを意識したことがあると思うんですけど、それで嫌なことを言われたという経験があっても、この映画を見たら、『別にいいじゃん』って思えるようになると思いました。
と力強く話しました。

映画情報どっとこむ ralph 西原監督:本作の一つのテーマとして『幸せ』があります。一番最初に2015年に撮影を始めた時は、僕は地方出身で、東京っていう街が生きづらくて、東京だけでなく、今の日本ってどうなのと思って、そういう思いを抱えた女性たちのドキュメンタリーを撮りたいと思って出発したんです。今の若い人たちは生きづらさを感じていたりするんですか?

と質問。

ゆうたろうさん:この世代は特に感じています。SNSが多く使われるようになって、それまでは現実世界だけのコミュニケーションだけだったのが、他人に見せる用の自分だとか色々な顔を持つようになった世代だと思うんです。16年広島で育ったんですが、小学5年生の時から、『学校』という枠にはまるのがすごく嫌いで、中学で限界を迎えてしまって、行かなくなったんです。そこを乗り越えて今があると思っていて。空白の1〜2年だったんですけれど、その空白の時間があったから、それを今お仕事で活かせています。人って嬉しいことより悲しいことの方が記憶に残っていると思うんですが、僕は悲しいことを乗り越えたからこうやって強く生きていられると東京に出てきてから思っています。

と告白。

栗林さん:まだ17歳なので、生き方で苦しいというのは感じたことがないんですけれど、中学校の時、社会の教科書に、『少子高齢化は晩婚化が問題』と書いてあって、簡単にいうと、『早く結婚しなくちゃダメ、子供を作らなくちゃダメ』と書いてあると思って、おかしいなと感じていました。私自身は、仕事をしたいので、結婚は遅くていいなと考えていて、結婚や出産は個人の自由だから、結婚を早くしろと教科書に書くのは変な話だなと中学の時に思っていました。

と述懐。

それを聞いた

西原監督:僕は、『長男だからしっかりしなさい』と言われることに、『長男とか言われても』と子供ながらに疑問に思っていました。

と言うと、

ゆうたろうさん:僕は同級生とよりお姉ちゃんとお姉ちゃんの女友達と遊んでいたので、お姉ちゃんと一緒に買い物に行って、お姉ちゃんがかわいいスカートを見ていると、「かわいい」と言ってたんです。僕、今日もスカート履いているんですけど、最近になってやっと、ジェンダーレスだとかノージェンダーという言葉があるように、男の人がスカートを履いたり、女性がしゅっとしたスーツを着たりしていますが、僕が服に興味を持ち始めて初めてスカートを履いた時は、お父さんに『何してるんだ、おまえ』と言われて。自分が好きな物を着て、好きな自分になりたいだけなのに、『やめなさい』というマイナスな見え方しかできないのは悲しいなと思います。僕は今は自由に表現ができているけれど、『男の子はスカートは履いてはダメなんだ』という考えが植え付けられるんです。

と例を挙げました。

西原監督:どんどん固定観念を変えていきたいと思っているんです。これからの世代、自分らしく生きていくという風に変えていきたいと思っています。

と力強く語ると、

ゆうたろうさん:僕も、この映画を見て、『自分もこうあっていいんだな』と思えました。若い世代に見て欲しいと思います。家庭環境、人間関係、SNS、仕事など何かしら抱えていると思うので、こういう映画を見て、『自分もこうやって生きていいんだな』という発見をたくさんしてもらいたいです。

と賛同しました。



西原監督:ここ5年くらいで自由が失われている感覚があります。個人が発信すること自体は悪いことじゃないのに、ローラさんが辺野古の埋め立てのことをインスタのストーリーにあげたら、『お前は黙ってろ』とか言われるのは自由が奪われているなと思います。

と自由に関して言及。
ゆうたろうさん:ローラさんは芸能人で影響力があるけれど、それ以前に1人の人間なんで、思うこともあるし、自分が投稿して、少しでも署名が集まればという気持ちでやったと思うんですけれど、それがダメと言われたら、どうしたらいいのかなと思います。僕もツイッターやインスタグラムをよくやっているんですけど、公式アカウントでツイートする瞬間に、『これで叩かれたらどうしよう』とか『嫌な気持ちにさせちゃったらどうしよう』と思うので、プライベートアカウントを作って、友達だけが見ているところでポンポンポンポンツイートしています。何を言っても叩く人は叩くので、なくなるとは思わないんですけれど。

と言うと、

栗林さん:難しい。

と同意しました。

それを聞いて、

西原監督:一人一人を尊重するような社会の前提があったらと思います。

とまとめました。

映画情報どっとこむ ralph Q&Aでは、観客から、「『シスターフッド』というタイトルを選んだ理由は?」と聞かれ、

西原監督:最初の仮タイトルは、岡崎京子さんの漫画のタイトルから『トーキョーガールズブラボー』だったんです。今年の頭にフェミニズムということをテーマにして作りたいと思って、自分に響く言葉を探していました。『シスターフッド』という言葉は、女性同士の連帯とか結びつきという意味と理解して、それを肯定したいという思いがありました。この映画がそういう映画になっているかと言われたら、ちょっと違うかもしれないですが、女性同士の結びつきというのを表現したい、肯定したいと思い、タイトルとして選びました。僕はフェミニズムの専門家でもなく、1人の人間として考えているところです。

と答えました。

もう1人の観客からは「モノクロ映画だからこそ人物が映えるなと思ったのですが、モノクロにした意図は?」という質問が出て、

西原監督:映画は時間の芸術と言われていて、時間を無効にしたいなと思いました。2015年から4年位断続的に撮って、どう編集しようと思った時に、時間が流れているけれど、その時間を均等にしたいと思って、白黒というものが時間を均一にできるんじゃないかと思いました。

と回答しました。

最後の観客からは、「ドキュメンタリーでなく、劇映画にしたところで、池田監督が登場したと思うんですが、西原監督との距離はどれくらいですか?」と鋭い質問が飛び、

西原監督:半分とは言わないですけれど、やはり自分自身を投影しているところがあって、監督である以上、自分の生活の断片と社会の問題がマッチする時が映画を作りたいと思う瞬間なので、僕がドキュメンタリーの仕事などをしていて、日々感じていることを反映させているところがあります。

と答えました。

映画情報どっとこむ ralph 映画『シスターフッド

公式サイト:
https://sisterhood.tokyo  

Twitter:
@sisterhood_film


あらすじ
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。
それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

***********************************

出演:
兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮

スタッフ:
監督・脚本・編集:西原孝至
撮影:飯岡幸子、山本大輔  
音響:黄永昌
助監督:鈴木藍
スチール:nao takeda
音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / 5.1ch
(c) 2019 sky-key factory  


兎丸愛美 x BOMI ドキュメンタリーと劇映画の境界 西原孝至監督 『シスターフッド』特報到着!


映画情報どっとこむ ralph 『シスターフッド』生きづらさを抱えた女性たちが探し求めた、自分らしさ。
ドキュメンタリーと劇映画の境界を超えてみつめた、未来への思い。

ドキュメンタリー映画では、2016年に学生団体「SEALDs」の活動を追った『わたしの自由について』が北米最大のドキュメンタリー映画祭・HotDocsに正式出品、毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門にノミネートされ、2017年に、目と耳の両方に障害のある「盲ろう者」の日常を追った『もうろうをいきる』を発表し、実写映画では『Starting Over』(2014)が東京国際映画祭をはじめ、国内外10以上の映画祭に正式招待され高い評価を得た西原孝至監督が、初めてドキュメンタリーと劇映画が混在した実験的なモノクロ映画を制作。

西原監督は、2015年から、東京に住んでいる若い女性たちの生き方をオムニバスで紹介するドキュメンタリー映画を作ろうと動き始めたが、2017年10月に#MeToo運動が広がると、劇映画部分を思いつき、4年間撮り貯めてきた登場人物の生活に加え、新たに劇映画の要素を撮影し、1本の映画にまとめた。もともとは、”フェミニズム”をテーマにして制作を始めたが、性別に限らず、「世の中にはいろいろな生き方があって、その人がその人であることがまず素晴らしいということを大切にしたい。」という、“多様性”を肯定する映画に仕上がった。

<西原孝至監督 コメント>
元々は、東京という都市に興味があり撮影を始めました。世界でも有数の大都市である一方、いま、特に若い人たちにとってこの街は非常に生きづらい街なのではないかという思いが漠然とありました。「自由」という概念が、非常に脅かされているように感じたのです。2015年に、様々な境遇の下、東京で暮らす女性たちの生活を「ドキュメンタリー」として記録し始めました。そして時間をかけて撮影を重ねる中で、2017年に起きた#MeToo運動を日本でも目の当たりにし、出演者とディスカッションを重ねながら、「劇映画」の設定を演じてもらうことを思いつきました。本作は、その両方が混在している映画です。撮り終えたいま、「幸せ」をめぐる映画になったと、そう思っています。この映画が、生きづらさを抱えた誰かにとって、大切な作品になればと、心から願っています。

映画情報どっとこむ ralph ドキュメンタリー部分で赤裸々に自身の経験や考えを語るのは、2017年に発売した写真集『きっとぜんぶ大丈夫になる』が女性を中心に支持されているヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)。

<兎丸愛美 コメント>
わたしを撮りたい理由が正直よくわからなかったです。撮影も特別なことをするわけでもなく、漫画を読んだり野良猫と遊んだりお酒を飲んだり友達と遊んだり、ごく普通で平凡なわたしを撮影していいものができるのかなって。空っぽな部分を撮られるのが少しこわかったです。 どこまでが本当でどこまでが嘘なのかわからない映画、まるでわたしみたいだなって思いました。4年前の映像を今振り返って見てみると、そのときは本当のわたしだったはずなのに、実は存在すらしていなかったんじゃないかと思うくらい、自分じゃないみたいで。ドキュメンタリーの部分すらフィクションのように感じてしまいました。「兎丸愛美」という人物はもう一人の自分で、強く生きていて、それがすでにフィクションなんです。でも監督がそのままのわたしでいいよって言ってくれて、どんなわたしでもちゃんと受け入れてくれて、これを機に「兎丸愛美」との隙間が埋まるような気がしました。そうなれるように願いも込めて出演しました。

と言います。

そして、もう一人の主演が今年の東京国際映画祭に正式出品された、MOOSIC LAB 2018長編部門作品『月極オトコトモダチ』(監督:穐山茉由)で主題歌を担当しているシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)。


映画情報どっとこむ ralph 兎丸も出演する劇映画部分で、フェミニズムに関するドキュメンタリーの監督・池田を演じるのは、『イエローキッド』(監督:真利子哲也)に主演し、河瀨直美プロデュースの日韓合作映画『ひと夏のファンタジア』(監督:チャン・ゴンジェ)で韓国でも注目される岩瀬亮。西原監督が2014年に監督した実写映画『Starting Over』に出演した遠藤新菜(『無伴奏』)、秋月三佳(『母さんがどんなに僕を嫌いでも』)、戸塚純貴(『銀魂2 掟は破るためにこそある』)が再集結し、それぞれ、兎丸の友達の女子大生・美帆、池田の彼女、美帆の彼氏を演じる。また、秋月演じるモデル・女優の後輩役として、「新潟美少女図鑑」で注目を集め、テレビ東京の音楽番組「音流〜ONRYU〜」のMCも務める現役女子高生で女優の栗林藍希(あいの)も出演。

ドキュメンタリーと劇映画が交錯する本作で、遠藤は、美帆という役を演じつつも、映画『TOURISM』(監督:宮崎大祐)で共演してプライベートでも仲の良いモデル・女優のSUMIRE(『リバーズ・エッジ』)と共にドキュメンタリー部分にも出演し、女性としての生きづらさについて語り合う。



映画情報どっとこむ ralph 本作のポスタービジュアル、チラシ、パンフレットは、『ムーンライト』や『君の名前で僕を呼んで』の日本版デザインも担当した石井勇一(OTUA)が手がけている。


本作は、2019年3月1日(金)より、アップリンク渋谷にて公開。

公式サイト:
https://sisterhood.tokyo

Twitter:
https://twitter.com/sisterhood_film

あらすじ
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。

ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。

それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

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出演:
兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮

スタッフ:
監督・脚本・編集:西原孝至 撮影:飯岡幸子、山本大輔 音響:黄永昌 助監督:鈴木藍
スチール:nao takeda 音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
(c) 2019 sky-key factory 2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / DCP