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南沙良&蒔田彩珠ダブル主演『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』押井守、朝井リョウ、安達祐実ら絶賛コメント!


映画情報どっとこむ ralph 7月14日(土)より、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が新宿武蔵野館ほか全国順次公開となります。

原作は「惡の華」「血の轍」などで人気を博す漫画家・押見修造の同名作。
主演を務めるのは共に15歳の実力派女優。志乃を演じるのは、現役モデルにして『幼な子われらに生まれ』に出演、
女優としても注目を集める新星、南沙良。加代役を『三度目の殺人』やドラマ「anone」などでの高い演技力が記憶に新しい、蒔田彩珠が熱演する。

誰もが経験してきた思春期の痛み、誰もがもつコンプレックス、それらを抱えてもがきながらも前を向く主人公たちの
心の葛藤を丁寧に描き出した本作に、各界から「絶対に見逃して欲しくない映画!」「見れば世界ががらりと変わる!」と、映画監督、俳優、作家たちがこぞって絶賛!熱いコメントが到着しました。

映画情報どっとこむ ralph 鎌田實さん(医師・作家)

涙が溢れる。圧倒的なラストに心打たれた!生きているから悩みがある。もがく青春。瑞々しい命の叫び。ラスト、涙の感動が待っている。ステキな映画だ。

安達祐実さん(女優)
すごいな。圧倒的なエネルギーが打ちのめしてくる。思春期って息苦しいんだな。頑なな純粋さって、もどかしいんだな。あんなふうにがむしゃらに生きてるんだ、人って。美しいです。尊いです。

三島有紀子さん(映画監督)
涙も鼻水もにらんだ瞳も全部、キラキラしてた。なんともかっこ悪くて、不器用で、不細工で、はがゆいくらいうまくいかない。だからこそ、その先にある”あのシーン”の二人の表情にたどりつくのだ。これこそ、ほんとの青春キラキラ映画だと私は思う。南沙良と蒔田彩珠を力いっぱい抱きしめたくなった。自分もまた、青春映画を撮りたいな。

押井守さん(映画監督)
観ればがらりと世界が変わる。これからを生きるすべての人に観て欲しい!吃驚するほどの直球です。変化球を投げ続けてきた私には投げられませんがこれから人生を踏み出す人たちにしっかりと打ち返して欲しい映画です。

朝井リョウさん(小説家)
情けない姿をさらけ出そう。まっすぐ受け止めてくれた人を信じよう。それだけで世界はがらりと変わる。殻にこもっていた高校生の頃の自分に観せたい。――こだまさん(作家/「夫のちんぽが入らない」「ここは、おしまいの地」)独りでも、誰かといても、思いを伝えられても共に何かをやり遂げても、自分を象るのは自分。甘えを許さない脚本だからこそ輝く少年少女の一秒ずつが、見知った光でなくとも照らされる未来があることを教えてくれる。

浜野謙太さん(ミュージシャン・俳優/Instagramより)
苦悩、葛藤…体当たりの演技に、あの頃の必死だった自分を思い出す。とにかく、若いメイン3人の必死なぶつかり合いに釘付け。そういや苦しくて恥ずかしくて恐ろしくて、でも必死だったよなと。間に散りばめられてる、のどかで美しい海の風景とのコントラストがまた…。

荻上チキさん(評論家・ラジオパーソナリティ)
僕たちが憎んでやまなかった「学校のすべて」が濃縮されている。嘲笑と自己嫌悪が渦巻く青春時代に、少女たちは叫ぶ。魔法が使えなくても、呪いをはねのけるために。

栗原類さん(モデル・俳優)
誰にも言えない、言っても理解されないコンプレクスを持つ事は誰にだってある。だからこそ、志乃が抱く、悲しさや苦痛ではない“くやしい”という感情は、誰もが理解し共感できるのではないだろうか。

映画情報どっとこむ ralph 映画好きが「この映画に出会って欲しい」と感じる新たなる青春映画の傑作。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

公開は7月14日㈯より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。


http://www.bitters.co.jp/shinochan/

物語・・・
伝わらなくてもいい。伝えたいと思った――。
高校1年生の志乃は、喋ろうとするたび言葉に詰まり、名前すら上手く言うことが出来ずに笑い者になってしまう。
ひとり過ごすなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。
ギターが生きがいなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。
文化祭に向けて不器用なふたりの猛練習が始まった。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代。
自分の殻を破るため、互いに手を取り小さな一歩を踏み出すが――。

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出演:南 沙良  蒔田彩珠 /萩原利久 /
小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優 / 蒼波 純 / 渡辺 哲
山田キヌヲ  奥貫 薫
監督:湯浅弘章  原作:押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」 (太田出版)
脚本:足立 紳 音楽:まつきあゆむ
配給:ビターズ・エンド
制作プロダクション:東北新社

製作:「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会(日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)

2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分
©押見修造/太田出版
©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会


荻上チキさんxユーチューバーかずえちゃん「LGBT」「いじめ」を語り合う!『最初で最後のキス』学生限定上映会


映画情報どっとこむ ralph この度、6月2日より公開する映画『最初で最後のキス』の学生限定試写会を開催いたしました。

約3年にわたり滋賀県大津市の「大津市いじめの防止に関する行動計画の評価に係る懇談会」委員を務め、現在も特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」の代表理事である評論家の荻上チキさんと、ゲイであることをカミングアウトし性的少数者について発信し続けるユーチューバーのかずえちゃんをゲストに迎え、上映後に学生たちと語り合いました。

左:荻上チキ、右:かずえちゃん

日時:2018年5月25日(金)
登壇:荻上チキ(評論家)、かずえちゃん(ユーチューバー)
会場:なかのZERO小ホール

映画情報どっとこむ ralph 荻上さん:映画『最初で最後のキス』はいかがでしたか?

かずえちゃん:最後のシーンで全てふっとんでしまうぐらいビックリしたのですが、とても切なかったです。

荻上さん:映画の原題は「ひとつのキス」といいますが、登場人物の彼らにとって、どうゆう意味を持つのか、深い意味合いがこめられいます。その「キス」を一つの象徴として、はじかれ者同士が友情を紡いでいく彼らの関係性と、周りの目っていうのを気にせずにはいられなくなったがゆえに追い詰められていく、教室空間での周りからの蔑みとか、そうしたまなざしが攻撃的に彼たちを追い込んでいくという主題でした。ご自身の学生時代を振り返って、描かれ方についてはどう思いましたか?

かずえちゃん:僕のセクシャリティはゲイですが、主演の彼とは違って、学生時代はずっと隠していました。ですので、学生時代にゲイということでいじめや嫌な思いはしたことはないのですが、この映画にも出てきましたけど、女っぽいとかオカマなどと、からかわれたりはしました。

荻上さん:統計でもセクシャルマイノリティ、トランスジェンダーの方は、ヘテロセクシャルに比べてると、いじめにより多くあっているとあります。そのような状況の中で、主人公のロレンツォは自分をポジティブに出しながら、あえて争うためにカラフルに彩って、地方にもかかわらずオープニンにして生きている。ブルーやアントニといった彼の友人たち、彼ら悩みなどの描かれ方はどうでしたか?

かずえちゃん:これはイタリアの映画ですが、日本の教育現場、学校でもあることだしリアルだなと思いました。16、17歳の悩みはイタリアでも日本でも変わらない。ゲイということだけでなく、恋愛のことや、好きな人のことや、伝えられない気持ちとか、似てると思いました。

荻上さん:アントニオの行動や戸惑いについてはいかがですか?

かずえちゃん:ヘテロセクシャルの男の子が、男友達からいきなり好きだと言われたら、戸惑うだろうし、次からどう顔を合わせたらいいんだろうか?どうしたらいいんだろうか?ってところは、とてもリアルに描かれていると思います。

荻上さん:それぞれ色々な悩みをかかえていて、ブルーは性暴力の被害者だったり、アントニオは兄弟を亡くしているが、自分の方が親に期待されていなかったのではないか?など。ヘテロセクシャルという言葉がでましたが、アントニオ自身のセクシャルもヘテロなのか、それとも揺れ動いているバイセクシャルなのか、そのあたりもはっきりとはわからないですよね。アメリカでもゲイであることを隠しているからこそ、オープンなゲイに対して、ものすごく攻撃的になる共和党の議員がいました。同性婚なんて神が許すわけがないと攻撃的になっていた。それは自分が一生懸命おさえている欲望を、オープンにしている人を見て、ギャップを感じたんだと思います。
かずえちゃん:YouTube はLGBTについて知ってくださいという意図で始めたんです。家族や友人など私の周りにはゲイの人はいないんですってよくコメントをもらったり、言われるのですが、「いない」のではなくて「言えない」ってことだと思うんですよ。「いない人」になってしまっている。自分のセクシャリティをカミングアウトしてる人は、日本では5パーセントぐらいだそうです。でも、カミングアウトしてない人たちに、カミングアウトしてください、動画に出てくださいって言えないし、声を出せる人が、その人たちの分まで発信してゆくことが大事だと思っています。同じゲイのコミュニティの人たちから、色々と発信することによって、俺たちがバレたらどうするんだって言われることもあるし、自分も隠していたからよくわかるのですが、誰かが発信しないと変わらない。僕自身は小学生の高学年から、何で女の子を好きにならないんだろうって悩んでいて、学生の時はクラスが世界の全てで、そこで人と見比べて、違うことは言ってはいけないと思っておさえていました。大人になってからは仲間もできるし、自分から声をだしたり、ゲイが集まるところにいけるのだけど、学生の時はそうゆうところに自分で行けないですよね。カミングアウトしてなかったので「否定」はされなかったし、いじめにもあわなかったけど、僕は肯定もされなかった。ちょうどTVで保毛尾田保毛男が流行っていて、僕も笑いながら見ていたんですけど、どこかで僕も言ったら笑われるんだなと学びました。TVドラマでも男性と女性が恋愛して子供を持ってという物語しかなかったので。肯定されることは大切です。

荻上さん:たまにゲイの人が出てきてもキャラとして描かれていて「おかまキャラ」「ゲイキャラ」。個性としてではなく、おかしさとして描かれている。たくさんいるうちの一人、当たり前にいる存在というふうに、ナチュラルに描かれないですよね。同性愛者の「悩み」としてしか描かれない。それはそれで否定しないし、素晴らしいことだと思うけど、さらに次にいくのに急いでほしいと思います。

かずえちゃん:LGBTQの人がいるってことをまず知ってほしい。当たり前に身近にいることを知ってほしい。いまは変革時期なのかなとは思います。LGBTって、5年前、10年前は言葉もなかったかと思います。

荻上さん:10年前はあったかな?セクシャルマイノリティとかぐらいですかね。

かずえちゃん:今日、明日でいきなり変わるものではないですが、10年、20年にかけてゆっくり変わっていく。いまはそうゆう意味での変革期なのかなと思います。


映画情報どっとこむ ralph (学生からの質疑応答)

学生:自分もゲイなので、かずえさんが言ってることにすごく共感できました。いまはLGBTを広げようということから同性婚を認めようという社会ですが、日本がこうなったらいいなというのはありますか?

かずえちゃん:若い頃に7年間お付き合いした人がいたのですが、若いので老後とか想像はしてなかったけど、漠然と「将来どうなるんだろう?」って思っていました。その方とお別れしてカナダに住んだのですが、彼氏ができたときに、カナダは同性婚が認められているので、同性婚ができるんだと思ったら、精神的に今まで感じたことないの安定感を得られました。アメリカで同性婚が認められたときに、10代の子の自殺が減ったと聞きました。結婚自体をするかしないかは、個人の自由だけど、できるとできないでは違う。日本でも同性婚できる社会になってほしいと思います。

最後に一言。

荻上さん:人のセクシャリティは基本的にほうっておけと思います。無理に味方になったり、優しい仲間みたいなポジションをとらなくていい。関わらずにほうっておく。無干渉だけど無関心ではなくて、何かあったら助けるよって感じがいいと思います。


映画情報どっとこむ ralph プロファイル

荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティー)1981年生まれ。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。「シノドス」など、複数のウェブメディアの運営に携わる。特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事。TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」のパーソナリティー。著書『ウェブ炎上』『ネットいじめ』など。

かずえちゃん(ユーチューバー)1982年生まれ。2016年に、LGBTの人が生きにくい現実を変えたいと思ったことがきっかけでYouTubeでの動画投稿を始める。日本では数少ないゲイのYouTuberとして、自身のカミングアウトストーリーから、ゲイあるある、旅行など、様々な動画を配信し人気を博している。その活動が朝日新聞コラム「ひと」で紹介された。NHK Eテレのバリバラ発「LGBT温泉」に出演。

映画情報どっとこむ ralph 最初で最後のキス
原題:Un Bacio

6月2日(土)より新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次ロードショー!

公式サイト:onekiss-movie.jp

物語・・・
不器用な僕らが誰よりも輝いていた日々
イタリア北部・ウーディネ。スターを夢見る同性愛の転校生ロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町にやって来るが、奇抜な服装で瞬く間に学校で浮いた存在に。“尻軽女”とレッテルを張られている少女ブルーと兄を亡くして心に闇を抱えているバスケ部の少年アントニオ、クラスのはみ出し者だった2人と意気投合し、3人で友情を育んでいくが、ロレンツォのある行動がきっかけで少しずつ歯車が狂い始める――。



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監督・原案・脚本:イヴァン・コトロネーオ
出演:リマウ・グリッロ・リッツベルガー/ヴァレンティーナ・ロマーニ/レオナルド・パッザッリ

2016年/イタリア/イタリア語/106分/カラー/シネマスコープ/ドルビー5.1ch 
字幕:山田香苗 
提供:日本イタリア映画社 
配給:ミモザフィルムズ/日本イタリア映画社  
(C)2016 Indigo Film – Titanus 


才能の無駄遣い問題”を描く痛快コメディ『いつだってやめられる』シドニー・シビリア監督来日&トーク


映画情報どっとこむ ralph 『いつだってやめられる 10 人の怒れる教授たち』のシドニー・シビリア監督来日を記念し、インタビュアーに荻上チキさんを 迎えスペシャルトーク付き試写会が行われました。

「これはある意味、アベンジャーズだ!」 荻上チキと注目のイタリア人監督が読み解く “才能の無駄遣い問題”を描く痛快コメディとは!


開催スペシャルトーク付き試写会
日程:4月26日(木)
会場:日比谷図書文化館
登壇:シドニー・シビリア監督、 荻上チキ評論家/TBS ラジオ「荻上チキ Session-22」パーソナリティ

映画情報どっとこむ ralph 観客の前に大きな拍手で迎えられると、

シドニー・シビリア監督:ありがとう!こんなにたくさんの方にお集まりいただいてとても嬉しいです。

荻上チキさん:一緒に監督の話、映画を堪能できればと思います。

との挨拶でトークが開始。

まず
荻上さん:本作は、全 3 作品のシリーズの中の第 2 作目となるのですが、欧州危機の 影響で研究者としての職にありつけなかった天才学者たちが社会に増え続ける麻薬の撲滅チームを作るという、ある意味彼らの知識が無駄遣いされているとても痛快なコメディとなっています。普段どのように映画の着想を得ているのか、また、ポスドク問題(=研究者が博士号を 取得したのに、正規の職に就けない事態)に着目したのはどんなタイミングだったのでしょう か?

という問いに対し、

シビリア監督:映画の企画を構成していた当時、ローマ大学のそばに 住んでいて、大学の研究費の多くが削減されることがマスコミに大きく報道されたんです。それを 受けて研究員たちがデモを繰り広げていました。今でもそれは実を結んでいないのですが、最高 の頭脳が収入としては最底辺にあるというパラドックスが、ある種のコメディを語るのに最適な素材なのではないかなと考えたのがそもそ もの出発でした。

と作品を作る経緯を語ってくれました。

さらに

荻上さん:日本でも大ヒットした『ハングオーバー!』シリーズもそうですが、大きなことをやらかし てしまうギャップ、しかしそこから謎を解いていくというスリリングさ、その両方がこの作品に詰められていると思います。しかしとってもシリアスな問題とコメディを結びつける手法、その二つの要 因は監督の中でどのように接点を持ったのでしょうか?

シビリア監督:コメディは出発点が悲惨であればあるほど面白いんですよね。これはイタ リアの映画界伝統の手法でもあって、イタリアの良質なコメディは第 2 次世界大戦後に 次々と生まれています。その時の世の中がどうだったかというと、圧倒的な貧困があった。 そこにコメディが生まれたというのがイタリア映画の強みでもあります。その系譜に連なるよ うな映画なのかなと思います。過酷な状況や悲惨な現状を笑いに変える、それがイタリア のコメディの本質だと思います。

映画情報どっとこむ ralph 荻上さん:第 1 作目『いつだってやめられる 7 人の危ない教授たち』がイタリアをはじめ世界中でスマッシュヒットしたわけですが、その感想と本 作をつくるプレッシャーはいかがでしたでしょうか?

シビリア監督:実は 1 作目が出る前までは、僕は監督として全くの無名で広告のフィルムや短編を作っていました。予算を含め、規模の小 さい映画がここまで大きな反響を得ることは全く予想していませんでした。しかもイタリアだけでなく、海外でも反響を得たことで色々なプロデュ ーサーから次回作のオファーを受けるわけです。そこで続編を作ってくれないかと言われたのですが、イタリア人の監督にとっては手を出したくな いところがあるんです。というのも、コメディでも作家性や、芸術性の高い映画が主流なんです。でも続編ができるメジャーな映画は小さいアイ ディアを膨らませてできる映画というようなイメージがあったので、続編ではなくあえて 3 部作にしたいとプロデューサーに言いました。絶対こんなの受けてくれないだろうなと思っていたら、GOサインがでたのでやむを得ず撮ることになりました!(笑)1作目の続きを見せるのでは なくて、“1 作目で語られていたのはある視点でしかない”というような、一歩引いてみるとまた別の視点で同じものが見えてくるという手 法が面白いと思っていました。

荻上さん:ある意味アベンジャーズだなと思いました。1 作目、2 作目で別の ヒーローが加わってきて、それぞれの才能を生かして悪と立ち向かっていくという王道な物語があるけれど、インテリジェンスと貧困というある種のギャップ が悲哀なユーモアに変えていますね。映画の中に様々な社会現象が出てき ますが、映画を作るにあたって情報収集はどのようにしていましたか?

シビリア監督:専門的なテーマを選んだということでリサーチは欠かせなかったのですが、研究者に合って話を聞いても彼らの話がちんぷんかんぷんでした。一 番大変だったのがラテン語でした。今は使われていないラテン語を母国語のように俳優に話させる必要があり、俳優を“3 週間通えばラテン語が話せるようになる!”と宣伝文句が掲げられていたローマ郊外のラテン語学校に送り込みました(笑)

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

シビリア監督:メッセージは映画の中に込めました。映画こそが僕からのメッセージです!

とこれから観る日本の観客に向けてコメントし、トークを締めくくった。

『いつだってやめられる 10 人の怒れる教授たち』

5 月 26 日(土)、Bunkamura ル・シネマ他全国ロードショー

http://www.synca.jp/itsudatte/

大学を追われた神経生物学者のピエトロ・ズィンニ(エドアルド・レオ)は、仲間と合法ドラッグ製造でひと儲けを企むも逮捕され服役していた。世間では新しいドラッグが蔓延 し、摘発に手を焼いていたパオラ・コレッティ警部(グレタ・スカラーノ)は犯罪履歴の帳消しと引き換えに彼に捜査の協力を持ちかける。かくしてピエトロは国内外ばらばらに なった研究者仲間を再び結集し、事件解決のため奔走するが―。

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監督・原案・脚本:シドニー・シビリア
出演:エドアルド・レオ(『おとなの事情』)、ルイジ・ロ・カーショ(『夜よ、こんにちは』、『人間の値打ち』)、ステファノ・フレージ、グレタ・スカラーノ、ヴァレリア・ソラリーノ
原題:Smetto quando voglio-Masterclass
/2017 年/イタリア/イタリア語/119分/シネスコ/カラー/字幕翻訳:山田香苗
配給:シンカ
提供:シンカ、樂舎、朝日新聞社
特別協力:イタリア文化会館
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