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『Sexual Drive』先行上映舞台挨拶

映画『愛の病』や『オチキ』の吉田浩太監督が手掛けたオムニバス三部作映画『Sexual Drive』が、2022年4月29日(金)より新宿武蔵野館にてレイトショー上映、その他全国順次公開いたします。

本作は、“食”を通じて人間の秘められた欲望を暴露していく連作短編映画。 【栗田】という謎の男の登場により、登場人物たちの内なる性(セクシャル)衝動(ドライブ)が暴かれていく新感覚ブラックコメディです。

この度、2022年4月29日(金)新宿武蔵野館にて、公開初日舞台挨拶を行い、芹澤興人、武田梨奈、橋本マナミ、吉田浩太監督が登壇しました。
映画『Sexual-Drive』舞台挨拶
『Sexual Drive』先行上映舞台挨拶
日付:2022年4月29日(金)
場所:新宿武蔵野館
登壇:芹澤興人、武田梨奈、橋本マナミ、吉田浩太監督

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芹澤興人、武田梨奈、橋本マナミ、吉田浩太監督登壇

会場にはHMV渋谷で小説「バブル」を購入した厳選されたファンが約100人が集まり、荒木監督と武田が登壇すると会場に集まったファンからは暖かく大きな拍手で迎え入れた。

Netflixでの配信日から一日がたち、周りからの反響について聞かれた荒木監督は「SNS上でこの作品に携わってくれたスタッフ達が投稿してくれていたので、ここは感謝を伝えるチャンスだと思ったでの、とにかく褒めていました」と笑いながら語り、武田は作品の感想を聞かれると「ノベライズを担当するうえで、本当に盛りだくさんの資料をいただき、作品の内容を知ったうえで鑑賞させていただいたのですが、音楽と映像が本当に素晴らしかったです。ヒビキとウタの心の距離感が言葉ではなく、映像で表現されていて、映画の素晴らしさを実感しました」と絶賛。荒木監督は「そう受け止めてほしかったので、ほしい言葉をいただきました!」と笑顔で応えた。武田がノベライズを担当することになった経緯については「三木さんにオファーをいただいたのがきっかけでした。監督が荒木さんで脚本が虚淵さん、キャラクターデザイン原案が小畑さんと、学生のころに観ていた映画や読んでいた漫画を作られた方々の作品をやれるなんて、興奮して飛びつきました!作品も素晴らしかったですし、本当に光栄でした」とこの場を借りて改めて感謝の言葉を伝えた。
武田は小説として『バブル』を描くうえで、共同脚本を担当した佐藤直子からいただいた資料をとにかく読み込んだという「アクションを小説で描くのは心配でしたが、小説ならではのアプローチで感情を書き込みました。最初にキャラクターの性格がわからないと書けないと思ったのでとにかく佐藤さんの資料を読み込みました。マコトの背景や、シンの結婚指輪、泡がなぜできたのかなど、映画を観た方がもっと知りたいと思うところを盛り込もうと思っていました。アクションのテンポの良さというのは余計なものを削ぎ落として表現できるものだからこそ、小説は映像にないこの世界をしっかり描きました」と語る。

荒木も小説版を絶賛しており「映画と小説は2つで一つという作品になったと思う。アクションが主体で構成されたこの作品が文字に起こされる時、読んで面白いものになるのか不安であったので、武田さんの力が必要だと思いました。映画で描ききれなかったシーンや、キャラクターの心の声を小説で説明してくれて、本当に素晴らしかった」と映画と小説が互いを補完し、『バブル』の全てが詰まっていると語っている。

ここで荒木監督へ本作の着想のきっかけについての質問が。なぜ「にんぎょ姫」を描いたのかについて聞かれると「企画の話しをしている時に、ポスターに青空を入れて、青春ラブストーリーを描くとなった時になにをやるか悩んでいました。その時に「にんぎょ姫」がパッと思い浮かんだのですが、「にんぎょの姫」の物語って結構悲しい話しで、この悲哀の物語に乗せて描いてみようと思い、とにかく画を描きました。泡の存在は虚淵さんのアイデアだったので、設定で非常にキャッチーになりましたね」と「にんぎょ姫」の物語がモチーフとなったきっかけを語った。

そして、会場に集まったファンからの質問コーナーに。武田の熱烈ファンから、〈これまでの作品で頑張る少女の姿を描いているが、同時に人の弱い部分も描かれている。このピリッとした雰囲気を描くこだわりについて〉の質問が。武田は頷きながら「小説『バブル』も映画よりもピリつくところが多いと思います。ネガティブな感情をしっかり描いていますが、このネガティブな要素って共感に働くとも思っています。ポジティブとネガティブの要素を描くことで、自分が共感できるキャラクターを見つけることができると思っているので、今回の『バブル』も読んだ人がキャラクターを好きになってくれるように入れていますね」と自身のこだわりを答えた。その回答に対し、荒木監督は「各キャラクターそれぞれが傷を抱えていて、その目線が足されているのはすごく良いなと思いました。尺がもっとあったら僕も映画でそれをやりたかったと思いました!」を笑顔で答え会場を笑わせた。
熱気溢れるトークイベントもあっという間に終了の時間を迎え、最後に荒木監督は映画『バブル』について、「非常にユニークな映画になったと思っています。アクションが得意な僕やWITSTUDIOがラブストーリーを描いたことでの化学反応が生まれたと思っています。感情に押し寄せる多幸感とアクションの爽快感が見事に融合していて、こうい作品を生み出せた自分が頼もしくも感じました。是非、映画館の大きなスクリーンで観てほしいです」と力強く作品をアピール。武田は小説「バブル」について「劇中のラブパルクールのシーンが本当に大好きで、文字にした時にちゃんと表現できるかなと考えるなど、とにかく挑戦づくしの作品になりました。『バブル』の世界をより深く掘り下げたのがこの小説版だと思うので、映画と合わせて楽しんでほしいです」と笑顔でアピールし、トークイベントは温かい空気の中幕を閉じた。

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映画『Sexual Drive』

sexualdrive
STORY

Vol.1「納豆」

とある休日の夕方にデザイナー・江夏の自宅に見知らぬ男・栗田がやって来る。江夏の妻・真澄の知り合いだという栗田は、真澄と不倫をしてしまい謝罪に来たと言ってきた。妻と不倫中であるという栗田の告白に動揺する江夏。なぜ妻はこの男と不倫をしたのか。なぜこの男と行為を持っているのか―栗田から妻との不倫の詳細を聞くと、自身の知らなかった妻の内実が明らかになっていく……。

Vol.2「麻婆豆腐」

軽度のパニック障害で休職中の上原茜。リハビリを兼ねて夕飯の麻婆豆腐の買い出しに近所のスーパーへ車を運転していくことになる。運転を心配する夫をよそに、一人で運転を試みる茜。緊張しながら車を発進させるが、男を轢いてしまう 慌てて警察に連絡しようとするが、男は家まで送ってくれれば大丈夫だという。被害者を家まで送ることになった茜。その被害者の名前は栗田と言った……。

Vol.3「背油大蒜増々」

仕事が忙しい会社員の池上。今日も体だけの関係の萌花とのデートがあったが、仕事を理由にキャンセルした。 正直、既婚の身でありながら桃花との関係を続けているのも苦になっていた池上。会社で仕事をしていると、桃花の携帯から連絡が入る。面倒に思いながら携帯を取ると、何故か電話口からは 栗田と名乗る男の声。不審に思う池山に、栗田は今、桃花と一緒にいると言ってきた……。
sexualdrive

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CAST
池田良 さとうほなみ 尚玄 芹澤興人 武田梨奈 橋本マナミ 中村無何有(五十音順)

STAFF
監督・脚本:吉田浩太
プロデューサー:後藤剛 撮影:関将史 録音:島津未来介、五十嵐猛吏、小牧将人
音楽:松本章 メイク:赤井瑞希 撮影助手:佐藤遊 編集:吉田浩太
製作・制作プロダクション:シャイカー
2021|70分|カラー|16:9|ステレオ|PG12
©SHAIKER

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