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深田晃司監督、しりあがり寿、よしひろまさみちで裏話。『海を駆ける』イベント


映画情報どっとこむ ralph 第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を『淵に立つ』で受賞し、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

この度、深田作品の大ファンと公言する『真夜中の弥次さん喜多さん』等で知られる漫画家のしりあがり寿さんと映画ライターのよしひろまさみちさんがイベントに登場!

お二人の深田監督との出会いや、最新作となる本作の撮影方法など裏話について語りました。


日程:6月11日(月)
場所:テアトル新宿
登壇:深田晃司監督、しりあがり寿、よしひろまさみち

映画情報どっとこむ ralph しりあがりさん:観終わって、ここを(映画最後のシーンのように)駆けたくなりますね。

と映画上映終わりの観客と興奮冷めない様子。

深田監督:蝶のシーンなどCGもありますが、最後の海を駆けるシーンは力わざで橋を作って潮が満ちる前にCGなしで撮影しましたね。あと、花を生き返らせるシーンもアナログなのですが、花を枯れるまでずっと撮影し続けて逆再生したんですよね。

と映画ならではの撮影裏話から冒頭はスタート。

二人のご関係について

しりあがりさん:深田監督の『歓待』をきっかけに、私が毎年行っているさるハゲロックフェスティバルを行っており、その映像記録をお願いしているんですよね。

とまさかの関係に

よしひろさん:カンヌ(受賞)の監督にですよ!(笑)

とツッコミ!!


映画情報どっとこむ ralph 『淵に立つ』について聞かれると、

しりあがりさん:大好きですが、嫌な気持ちになりますよね(笑)

と同じく監督の作品が好きな

よしひろさん:言葉を許していただけるのであれば、深田監督の作品はすべてド変態だなと思っております(笑)監督はすごくいい人なのですが、映画はドSですよね。今回の作品ではインドネシア語と英語が話せるおディーンさんが喋らないなんて(笑)こんなドSなことありますか!

と今回の作品にもツッコミが。

深田監督:ディーンさんに喋らせないなんて贅沢だと葛藤しながら、会見のシーンも中国語をもっと増やそうかと思ったんですが、結局インドネシア語と英語のみにしましたね。

と、話す監督。

共演の太賀さん・鶴田さんのインドネシア語の話になり

深田監督:太賀さん・鶴田さんには2か月インドネシア語を勉強してもらい、鶴田さんは上手くなりすぎないように気を付けてもらい、太賀さんはネイティブに見えるようにしていただきました。また、太賀さんはリアクションが上手くて、ちょっとしたしぐさも現地の人も認めるくらい自然で、現地のキャストとも仲良くなっていたので、リアルなリアクションが撮れたと思います。

と太賀さんの演技を絶賛。それを聞いて

しりあがりさん:僕も太賀さんが現地の人に見えました、演技っぽくなく、そのおかげで作品がよりリアルに見ましたね。

と会場の観客も納得の様子。

また撮影は本作ほぼノーアドリブで、太賀とアディパティ・ドルケンのハンドシェイクを太賀からの提案で追加し、映画後半のシーンで歌も追加したそう。

しりあがりさん:その若い子の意見など、どんどん取り入れるのが追加するのが、素晴らしいですね。

歌を追加した経緯について

深田監督:インドネシア人スタッフは休憩の度に歌っていて、それがどんどん広がり、皆で合唱するんですが、日本人スタッフは皆が歌詞を知っているような歌がなくて、(長渕剛さんの)『乾杯』を歌ったりしてましたね。一生懸命iPhoneで歌詞を探しながら(笑)

と撮影も朗らかな雰囲気だった様子。

映画情報どっとこむ ralph 深田監督のSNSでの反応に対して話を振られ、

深田監督:今回SNSのキャンペーンで「#海を駆けてきた」のハッシュタグで感想が見れるので、観てしまいますね。あまり深追いすると地雷を踏んでしまうので、ほどほどで。

と実際SNSでも、多くのコメントに反応し、観客の感想が気になってしまう様子。

よしひろさん:みなさんもツイートしていただければ、(本日風邪で声の枯れ気味な監督に対し)声の枯れていないネット上の深田監督が降臨しますよ!

と告知も。

さらに撮影裏話で、最後の海を駆けたシーンでキャスト4人が同時に海に落ちるシーンに対し、

監督「橋を走っていたあと、本当に落ちるリアクションが欲しかったので、(バラエティ番組の)落とし穴みたいに一気に下を開けて4人同時に落としましたね(笑)

と笑顔の監督に、

しりあがりさん:人がわる~

とツッコミ。

深田監督:映画はいかに上手くウソをつくか、だと思うので、このぐらいが丁度いいんじゃないでしょうか。

と、締めました。

映画情報どっとこむ ralph 深田晃司×ディーン・フジオカ 心揺さぶる美しきファンタジー

海を駆ける
公式HP:umikake.jp
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…
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キャスト:ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ:監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル  
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS   


ディーン・フジオカ 大いに『海を駆ける』を語った!公開御礼舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

この度、ディーン・フジオカ、深田晃司監督が登壇して公開御礼舞台挨拶が行われました。
公開したからこそ語れる撮影秘話や、ラウ(ディーンさんの役)の魅力をディーンさんが深めに語りました。

日程:6月6日(水) 
場所:テアトル新宿
登壇:ディーン・フジオカ、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph MCの呼び込みで、ディーンさんと深田監督が会場の扉から現れると、大きな歓声と拍手、そして、応援上映だっけ?と間違えるほどの無数の青いサイリュームの海のなか登壇。

ディーンさん:皆さん!現実に戻ってきてください!

と、観終えたばかりのお客さんに呼び掛けるディーンさん。

ディーンさん:映画どうでしたか?(大拍手)ありがとうございます。今日はリピーターが多いと聞きました。映画で何度も観ていただけること。光栄です。一緒に楽しみましょう。
との言葉に大きな拍手で答える観客の皆さん。

深田監督:声が・・・2時間前に出なくなっちゃって・・・ラウに治してもらおう。リピータの方が多いのは監督として嬉しいですね。ツイッターの感想も、それぞれ違うんです。見え方がそれぞれ違っている。
と、かすれた声の監督に対し劇中のラウの手かざしを披露。

監督の声とは対照的に良い声のディーンさんはオファーを受けた時のことを

ディーンさん:リピーターの皆さんは何度も聞いているかもしれませんが、映画館すらない、機材も何もないアチェで映画を撮ると言うことが狂気の沙汰にしか思えなかったんです。

と、インドネシアに住んでいるからこその遠い感があったそう。

ディーンさん:自分の知っているインドネシアではないところ。宇宙と地上がつながっているような、命の中の宇宙。手塚治虫先生的な物を感じながら。わからない不確かなものに対してのワクワクと。。逆のどうとるのか不安な気持ちでした。

と、率直に語るディーンさん。

深田監督:アチェで17万人が亡くなった津波の後に大学の調査で入りました。津波もそうですが、第2次大戦では日本軍が占領していて、そして、戦後はODAで日本が支援したり。日本とのつながりを感じてもらいたかったんですね。そして、オリジナル脚本で、わかりやすくない題材はなかなか映画にするのが大変で、日本とインドネシアとフランスの方々で共感していただいた方たちの力もあって7年かけて創った作品です。感無量です。

映画情報どっとこむ ralph 今回アチェでのロケでは、撮影班はほとんどインドネシア人。

ディーン:少数精鋭の日本人が現地のスタッフがインドネシアスタッフの中に入る感じ。。。ブートキャンプみたいな。基盤自体がまだな土地でしたから、移動も住むところも、東京で暮らすのとは違いますからね。大変でしたが楽しかったです。一つのゴールに向かっていくのは貴重な体験でした。
深田監督:楽しかったですね。スタッフは大変だったと思います。特に最後の場面はCGを使っていませんので。撮影できるのか当日出来上がってるのを見るまで心配でした。

と、現地&日本スタッフが苦労した賜物がラストシーンであることを明かしました。(細かい描写はネタバレなので割愛しました。)

ラウ役をディーンさんにオファーしたのはなぜか問われた監督。さらに声が出なくなっているのを振り絞って

深田監督:ラウのキャスティングは難航しまして。ラウと言う超全的なものを演じられる役者がいなくて・・何人かにディーンさんを勧められまして。Google検索でお顔を拝見して、ラウ見つけたと思いました!自然とか植物とか宇宙とか美しいなと思える人が良かったので。

ディーンさん:Googleのおかげで役ゲットですね。グーグルさんありがとうございます!
と、茶目っ気たっぷり!こうして得た役ラウへのアプローチは

ディーンさん:セリフは少ないし、、人間じゃないんで、監督のイメージに近づけるように、佇まいや表情や体形や肌の色とかも健康的な色にして、いろいろ気にしながら演じました。トレーニングも、ムキムキはおかしいし痩せすぎも変んですからね。

と、体系維持も含めて、役作りしたそう。。どんな体かは、ディーンさん全裸姿をお見せになっていますので、是非劇場でチェック。


映画情報どっとこむ ralph 言語に関しては、日本語・インドネシア語・英語で進むお話ですが、実はほかの言語もラウは操っているそうですが、本編ではカットしてしまったと監督。

そんな監督の演出については
ディーンさん:驚いたのは最初の読み合わせで、英語の台詞を日本語でもインドネシア語でも行って、アイデンティティとかバックグラウンドを消して特定でき無くする演出は、初めてでフレッシュでしたね。それから、現場では無駄がない。色々なことがあるのに、労働環境も整えて、深田組の良さを感じました。勉強になりました。


実際に本作を観た感想は

ディーンさん:冷静に見ると、監督が脚本の冒頭に書いている通り、宇宙には満足だけど世界には不満足だと。その一言のがこの作品の宇宙観だと思ったし、納得できる。体の中にエコー(Echo)するんです(大拍手)

と、自分のセカンドシングルを引き合いに出して、会場を沸かせます。
深田監督:(お相撲さんのような声で)うれしいです。皆さんの反響が自分が思ってもみなかったものだったり、映画と監督は、子と親。子供の子と監督は全部わかってるかと思うとそうではないんです。独り立ちした子供がどんなふうに観ていただけているのかツイッターで確認しています。国境を超えて海は繋がっていて、世界にどう映るのかも楽しみです・・・・ごっつあんです!(大爆笑&大拍手)

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・
ディーンさん:何度も観たかったり聞きたかったり食べたかったり。そういうものは記憶に残ります。この作品もそういうものになれたらいいなと思っています。ハッシュタグ:#海を駆けてきた でお願いします。僕も書いてみようと思っています。

と締め、深田監督とお客さんをバックにセルフィーなディーンさん。有言実行となりそうな締めくくりでした。

海を駆ける

絶賛公開中!

公式HP:umikake.jp

インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…

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キャスト
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活   
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS   


ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリら登壇!『海を駆ける』初日


映画情報どっとこむ ralph 深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

この度、5月26日に公開初日を迎えるにあたり、深田監督と主要キャストのディーン・フジオカさん、太賀さん、鶴田真由さん、阿部純子さんが集合します。

インドネシアからもジャーナリスト希望で皆と一緒にラウの身元を調べるイルマ役のセカール・サリさんも緊急来日しました!

日程:5月26日(土)
場所:テアトル新宿
登壇:ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリ、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 観終えたばかりのお客様の熱い拍手の中キャストと監督が登壇。

ディーンさん:自前で通訳します。(インドネシア語で)『皆さん、こんにちは。私はラウです。』っていうフェイントをかけながらも、ディーン・フジオカでした。今日はここで皆さんに会えて嬉しく思います。ありがとうございます。

太賀さん:(インドネシア語で)『こんにちは。私の名前は太賀です。今日は見に来てくださってありがとうございます。』(ディーンさんから「太賀」って言ってなかったよ?とツッコまれると)太賀マンジャと言いました。マンジャとは“甘えん坊”という意味です。インドネシアでは、あだ名で“太賀マンジャ”と呼ばれていました。

鶴田さん:(インドネシア語で)『こんにちは。鶴田真由です。』 映画の中ではたくさん喋っていますが、もうすっかり忘れてしまいました(笑)

阿部さん:(英語で)『みなさん、こんにちは。サチコを演じました阿部純子です。本日はお越しいただきありがとうございます。今日はドキドキしているんですが、ディーンさん、深田監督、皆と一緒に初日を迎えられてとても嬉しいです。最後までどうぞ、よろしくお願いします。』

セカールさん:(日本語で)『みなさん、こんにちは。私はセカール・サリです。どうぞよろしくお願いします。』

深田監督:(インドネシア語で)『おはようございます。私は深田晃司です。ありがとうございます。』最後に「テレマカシ」と言いましたが、「ありがとうございます」という意味です。現地でたくさんつかった単語です。

映画情報どっとこむ ralph <アディパティ・ドルケンさんからビデオメッセージ>

アディパティ・ドルケンさん:Hi guys! I hope you enjoy the movie, and for Koji and team, good luck guys!
(日本語訳)劇場の皆さん、映画楽しんでもらえると嬉しいです。深田監督、チームの皆さん、映画の幸運を祈ります。

太賀さん:(ビテオを見て)短っ!(笑) マディパディは寝起きですかね?(笑)

ディーンさん:髪型がだいぶ変わってますね!元気そうで良かったです。こちらには日本を代表する太賀マンジャがいますからね。現場では、インドネシアのスタッフのみんなが「まずあそこのキャスティング会社の人に会った方が良いよ」りとか「インドネシアでどうやったら太賀マンジャが成功するか」を真面目に考えていて、太賀マンジャはマスコット的存在でした。

太賀さん:ちょっとでもいけるんじゃないかと思った自分を反省していますが、まずは日本でがんばろうと!(笑)

深田監督:多分この映画がインドネシアで公開されたら、たぶん太賀くんオファーされますよ!

太賀さん:そういえば、ご飯食べるやり方も最初、ディーンさんに教えて頂いたんですよ。4フィンガーではなく3フィンガーで食べるんですよね。
ディーンさん:慣れてくるとノールックで話ながら食べてましたね。

映画情報どっとこむ ralph レインストッパー(雨を止める祈祷師:雨乞いの逆)の話になり…
ディーンさん:日本でレインストッパー業をやったら絶対成功すると思いますよ!(笑)普段はコーヒーを飲んで、タバコをすってるだけなんですが、雨雲が近づいてくると弟子と二人で来て、彼らが祈っていると雨雲がなくなっていくんです。

阿部さん:本当に雨がふらなかったですよね。

ディーンさん:クランクインする前は、1週間雨が降ってたんですが、撮影を開始した途端、ずっと雨降らなかったんですよ!

深田監督:本当にクランクインしたら、振らなくなって、クランクアップしたら大雨が降ってきて!スピリチャルなことは信じないけど、これは信じた方が徳だなと思いました。

ディーンさん:信じないって!『海を駆ける』はスピリチュアルの塊ですよ!(笑)

映画情報どっとこむ ralph 撮影は去年の8月頃。初日を迎え撮影時を振り返って、日本と違って撮影スタイルが大変だった事や面白い発見出来事、印象深い思い出は?
太賀さん:海を駆けるシーンですかね。このシーンで、実は、海の中に橋があるんです!本番前に服は濡れてはいけないので、ある程度の緊張感を持って撮影する段階だったんですが、橋に入る前に海にズッコケてダイブしちゃって、ずぶ濡れになるっていうのが印象に残ってますね(笑)

深田監督:海を駆けるシーンを最初の段階から書いていて、初稿の時からこのタイトルだったんですが、どうやって走らせるかっていうのをスタッフで議論していました。最初はルーランナーで走ってもらって合成しようかと思ったんですが、色々試した結果無理だな…と。そこで実際に40mくらいの橋を作ってもらいました。海が満ちて橋が隠れたくらいのところで走ってもらって。だから満潮になってしまうとダメなんですよ。30分くらいのタイミングを狙って撮影し、このシーンはCGは使ってない生の映像です!

ディーンさん:なかなかインド洋で海に向かって走って行くと、周りが全部海なので、今思っても不思議な景色、体験でした。振り返って頭から海につっこむってやったんですが、耳や鼻に水が全部入っっちゃって、衝撃でしたね。鼻から塩水を入れるのって耳鼻科であるじゃないですか。結構スッキリしましたね(笑)

鶴田さん:息子と二人でご飯を食べているシーンが結構好きです。こういうシーンで、家族の絆や他人には見せないリラックスした感じが良いですよね。

阿部さん:海のシーンですごく忘れられないシーンがあって、砂浜を歩くシーンで私が勢い余って、海につっこんでしまって、海におぼれかけて…監督がカットをかけてくださらなくて「そのまま続けて下さい」って感じで…(笑)あのシーンは焦りました(笑)

セカールさん:クリスとサチコが勘違いをしてしまうシーンで、それが誰のせいかというとタカシのせいなんですね(笑)タカシがその後登場するんですが、タカシの表情を見るとおかしくて笑いを堪えるのが大変でした。

太賀さん:顔を見るたびに笑いが止まらなかったですもんね。

セカールさん:自分に「笑わない笑わない」と言い聞かせてました。自分が笑いだしたらまたクリスがビンタをされる羽目になるので(笑)

映画情報どっとこむ ralph
最後に一言

ディーンさん:この作品は観た人それぞれの価値観や人生観が問われる作品だと思います。違う意見がエクスチェンジされる、そんなキッカケになる映画だと思います。日本、インドネシア、中華圏、フランスのみならず、この作品が海を越えて駆けていけるよう、是非皆さん、応援をお願いします。
深田監督:いつもいい映画は何かと考えると、鏡のような映画が良いと思っています。見た人それぞれのインドネシアに対する考え方があぶり出されてくる映画になっていれば良いなと思います。バンダ・アチェに初めて行ったのは2014年で、そこから7年たって今日に至ります。バンドアチェで17万人の方が亡くなった災害のことを3.11に津波が来た直後の日本人の私が話を聞いたときに、津波の被害にあっている人はどこの国にもいるし、世界はバラバラなようだけど繋がっているともいえると当時思いました。この映画を世界のたくさんの方に観てもらって色々と感じてもらいたいと思います。

海を駆ける

テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー中!&インドネシア、中華圏、フランスでも公開へ!

2018年5月26日

公式HP:
umikake.jp

インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…


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キャスト:
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ:
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS


映画『海を駆ける』映画公開直前 & 小説発売記念イベントレポ!


映画情報どっとこむ ralph 第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を『淵に立つ』で受賞し、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作「海を駆ける」はいよいよ明日5月26日公開となります。

そして、この度、5月11日より全国発売された小説「海を駆ける」(文藝春秋)の発売を記念し、その装丁を彩るオブジェの作者であり美術家:田村匡宏先生の個展が緊急開催。

個展初日である本日、スペシャルゲストとして小説の著者で本作の深田晃司監督が登場!2人の関係性や、今回出版された小説の表紙を田村先生の絵を起用したきっかけなど、表現が違いながらも旧知のクリエイター同士、ざっくばらんなトークを展開。

さらに対談の後は、深田監督の小説を映画『海を駆ける』に出演している阿部純子さんが朗読。小さなアトリエに響く、時たま笑みや動きを付けて朗読する声に、来場客は静かに聞き入っていました。

朗読後のアフタートークには『海を駆ける』に出演している太賀さんが、急きょサプライズで飛び入り参加! 4人で『海を駆ける』の世界を、小説と映画、それぞれの視点で作品の魅力をたっぷり伝えるクロスカルチャーなイベントとなりました。


日程:5月24日(木)
場所:ICA SPACE
登壇:田村匡宏、太賀、阿部純子、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 【深田晃司監督×田村匡宏 対談】

小説「海を駆ける」の表紙をデザインに使用した田村先生の個展に、映画も公開直前ということもあり、コラボが実現。

深田監督と田村さんは映画美学校の同期でクラスが一緒で出会ったそう。

夜間の学校だったので、生徒の年齢はばらつきがあり、当時、深田監督は19歳で、田村さんは28歳と深田監督は聞いていたが、終業式の日に実は、年齢をサバ読んでいたとの話に会場には笑いが。(本当は36歳。)

もともと、美術家だった田村さんがなぜ映画の学校に来たのか?という深田監督の質問に対し、

田村さん:個展を開こうと思ったら、何回か借りていた場所が閉廊してしまいショックだった時にたまたま映画美学校のチラシ貰って、映画を作る人たちが映画をどう見てるのか不思議で興味を持ったんです。

ときっかけを教えてくれました。


深田監督は田村さんに当時、強い影響を受けたそうで、

深田監督:終業制作を作れるのは、選ばれた数人で、私は選ばれなくて落ち込んでいたんですが、田村さんは選ばれるために自分で書いた脚本を撮影し、何度も何度も映像を先生に出していたんです。結果、田村さんも選ばれずに落ちてしまったのですが、結果が出る前に、その脚本を40分ほどの短編映画に完成させていて、自分は選ばれるのをただ待っていたと気付かされたんです。選ばれる・選ばれない関係なく、撮ってしまえばいいという姿勢に学ばされましたね。

と語る深田監督。

田村さん:当時は全てがすごく新鮮で、自分がしているのが恥ずかしくて、皆堂々としていたのが凄かったですね。あとロケ弁が美味しかったですね(笑)



学校卒業後は田村さんの作品に深田監督がカメラマンとして参加し、一緒に映像を作ったという。脚本が過激な内容だったため3本連続、役者が絶えれず辞めるというのが続いたという。あまりにも続いていたので

田村さん:また女優が下りた。

と田村さんが深田監督に伝えると、

深田監督:いよいよ、面白くなってきましたね(笑)

と言うほどだったという。

田村さん:役者が下りたり、傷付けてしまったことが深田監督にはあるのか?

と質問に、

深田監督:役者さんが下りたことはないが、この前インドネシアで『海を駆ける』という映画を撮ったのですが、舞台がインドネシアだったので、大半のセリフをインドネシア語を入れていたら、女優の鶴田真由さんにフェイスブックのメッセージを通じて『監督、本気ですか!?』と来て、怒らせちゃったかもとは思いました。

と近々の裏話を話していただきました。

逆に深田監督の作品にも田村さんの協力は多々あるらしく、深田監督の『ほとりの朔子』や『淵に立つ』に田村さんの絵を使用してるとの撮影秘話も。そして今回のコラボに関し、

深田監督:今回は自分の作品と田村さんの作品がしっかり関われて嬉しいですね、小説を出版する際に田村さんの絵は元々知っていて、田村さんのこの作品は小説にぴったりだと思い、表紙のデザインに提案しました。

と、表紙に提案したのは深田監督からだったと語りました。


映画情報どっとこむ ralph 【朗読】
深田監督の小説を映画『海を駆ける』に出演している阿部純子さんが朗読。


【朗読後アフタートーク】

このイベントを知り、仕事終わりに見に来たとのことで『海を駆ける』に出演している太賀さんが、急きょ飛び入り参加。観客にとってはうれしいサプライズとなった。

深田監督から朗読会の感想を聞かれ、阿部さんは初めての朗読会にチャレンジしてとても緊張した、と本音を吐露。

阿部さん:途中で立ったり動きを付け、自分なりに必死にもがいてみました。映画で演じていて感じた感情とまた違い、役が蘇ってきました。

と言う阿部さんに、アドリブの振りがとても良かったと、監督に褒められ、嬉しいさ隠しきれない阿部さんのはにかんだ笑顔に、観客もつられて暖かい雰囲気に包まれる一幕も。


太賀さんも過去に坂本裕二氏の朗読会をしたことがあり、

太賀さん:僕が行ったのは朗読劇で、読むのはすべてセリフだったので、普段のお芝居に近かったですね。なので、今回朗読会を聞いてて、(セリフ形式ではなく)ほぼト書きなので、違いがあって楽しかったです。

と一般の方々と朗読会を楽しんでいた様子。

『海を駆ける』がインドネシアでの撮影だったことに対して、

阿部さん:とにかく暑かったですね、日本と比較にならない位日差しが強かったんですけど、カラッとしてましたね。

と気温の違いにかなりびっくりしたよう。

太賀さん:文化が全く違って、お酒売ってなかったり、娯楽施設がなかったのにびっくりしましたね。

というと、深田監督も当時を思い出し

深田監督:ホテルの近くにショッピングモールがあって、バンダ・アチェは映画館がないのですが、映像を上映する映画館みたいなものがあり、4Dではなく、9Dだったんです。椅子が動いたりする4DXをもっと野蛮にしたイメージですかね。恐らく許可撮ってないんじゃないかな、貞子がでてくるのがありましたよ。

と言うと、太賀さん、阿部さんも「あった、あった!!」と現地の様子を思い出していました。


今回、小説の表紙に使用した田村氏の絵に対して
後ろに飾られている絵は、小説のカバーを外した際にデザインされている。

田村さん:この絵は青色をたくさん使っているので、海とか空を連想するが、これは全く意識してなくて、全く無関係で作ったんです。

と作品に対していうと

深田監督:本当にこの絵は小説にぴったりで、SNSでこの表紙をすごく気に入ってくださる人がいて、この絵は小説を熟読し、意識して書いているに違いない、みたいに誉めていただいたんですが、実は田村さん、まだ小説読んでくれてないんですよね。

と、暴露されていて会場もびっくり。

絵に対して

阿部さん:深い青色の紙に色を塗り重ねてるように見えました。この絵を見てると、アチェの場所を思い出しますね。アチェも暗い歴史を持ってる部分があるけど、現地の方々が明るくて、その歴史を塗り替えるように色を重ねているように、似ているなと感じました。

と感想を明かし、

太賀さん:僕も絵を見て、青の中に色んな無数の青があって、その分色々想像する、考えてしまうのが、宣伝みたいになってしまいますが、奇しくも『海を駆ける』と似ているな、と感じました。

と、率直な感想とともに、さりげなく宣伝を入れる愛嬌に会場が笑いに包まれました。

深田晃司が描いた『海を駆ける』は、映画という表現から端を発し、絵画、小説、に続き朗読という形で次々と挑戦し、表現の幅を広げていく意欲的なイベントでありながらも、深田ワールドを会場全体が暖かく包む、アットホームなイベントとなりました。

映画情報どっとこむ ralph 海を駆ける

は、2018年 5月26日 テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー

公式HP:umikake.jp


物語・・・
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー果たしてラウは何者なのか…

未来記事:
ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリら登壇!『海を駆ける』初日
http://eigajoho.com/111356


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キャスト
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ
監督・脚本・編集:深田晃司

企画制作:日活 配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS



ディーン・フジオカ 英語で受け答え!外国人特派員協会『海を駆ける』質疑で


映画情報どっとこむ ralph 深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

この度、外国人特派員協会にて特別上映を行い、ディーン・フジオカさん、深田晃司監督が登壇して質疑応答に答えました。


日程:5月23日(水)
場所:公益社団法人日本外国特派員協会
登壇:ディーン・フジオカ、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 深田監督は、2011 年の東日本大震災の後に大学の研究チームの震災復興リサーチに参加。そこで、2004 年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れて本作のアイデアを想起したという。

イベントは進行や記者からの質問はすべて英語。バイリンガルなディーンさんが普段見せない英語でのやりとりとなり、英語で本作について語っていただきました!

深田監督:この映画は2011年に初めてバンダ・アチェに行き、そこから7年越しで映画が出来て、大変嬉しく、スタッフの皆様に感謝します。そして、インドネシアのクルーと友達にも感謝します。

ディーンさん:1年越しにFCCJに来れて、とても嬉しいです。今回、深田監督の作品に参加出来て嬉しいです。本作は見終わって色々な意見のある作品だと思います。謎めいた部分もありますが皆さん、答えは出せましたか?白黒はっきりした答えがなく、観終わって対話に繋がる作品だと思いますので、今日は皆さんともそういう、ひと時が出来ればと思います。

と一言挨拶からスタート。


映画情報どっとこむ ralph Q.なぜこの作品を撮ろうと思ったか?

深田監督:2011年にバンダ・アチェで京都大学と地元大学との共同で、津波のシンポジウムがあり、その記録を撮るために行ったのがきっかけでした。その時に見た、現地の方々の災害の向き合い方や死生観が日本と違う所に面白いと興味を持ちました。そして、2014年に日活のプロデューサーから映画を作ろうとお声を頂いたときにバンダ・アチェで撮りたいと言いました。ですが、日本だとこのようなオリジナリティが強い作品は、制作が日本だけでは難しく、フランスとインドネシアの3か国合作という形で資金集めを行い、フランスのクリエイティブな部分も活かせたのでとても有意義な作品になりました。


Q.この映画へのオファーされた時、どう思いましたか?

ディーンさん:動機の一つとして挙げられるのは、私は家族がジャカルタにいて、子供が成長した時に、父親がこういう仕事をしていた、と誇りを持っていてもらえるように、日本とインドネシアでこうして離れている分、子供に何か残していきたいと思いました。それは脚本やキャラクターやストーリー何か父親として模範になれるようにと作品を選んでいます。そして、深田監督の作品は、オリジナルの脚本で、とても創造性に富み、いい意味で観客を突き放す部分があり、観客にはっきりとした解を提供してくれない、読み解いてください、というのが、なかなかないので面白いと思いました。また、アチェで撮影というのが面白いチャレンジだと思いました。私もスマトラに行ったこともないし、アチェは独特の文化と歴史を持っていて、、この歴史を話すと長いのですが大丈夫ですか?(と、ディーンさんが進行役の方を見ると、駄目とのジェスチャーに会場には笑みが)

Q.この映画で国民性やアイデンティティーを描いていますが、なぜ?

深田監督:この映画では描く上で国籍を中心にしているのは、アチェに行き感じたことがきっかけでした。2004年にスマトラ沖地震の津波がとても衝撃的でショックでした。当時、色々な映像を見てショックを受けていたのに、自分の中で忘れていた部分や海外のニュースの1つとして受け止めていて、自分の中で、日本の中と外という国境を作っていたのかもしれないと気づかされました。それは人間であれば無意識にしてしまうことかもしれないのですが、映画の中では若者たちとディーンさん演じるラウの対比で、同じようにアイデンティティーを考えて頂くきっかけの1つになればいいと思いました。


Q.なぜアチェだったのか、日本ではいけなかったのか

深田監督:日本でもできなくはないのですが、インドネシアが舞台の方が、相性がとても良かった。それは精神的なものが、私たちより少し身近だと思った。映画冒頭でインドネシアの方のインタビューのシーンがあるのですが、そこは脚本ではなくてドキュメンタリーになってます。彼と話していると、津波の被害を特別な体験ではなく、普通のように受け入れて話していました。また、インドネシアにはレインストッパーという、雨を降らないようにお祈りする人などがいて日本人はとても不思議に感じたのですが、インドネシア人の方々にとっては、それは日常で普通に感じることが、映画の中で、ラウという存在を受け入れる様子と似ていると感じました。

Q.共感できない、このような難しい役について

ディーンさん:役準備は大変でした。脚本を読むと、役がまるで植物のようなエイリアンのような、人間ではないと感じました。監督からも、ラウはこのようなキャラクターだ、と説明は無かったのですが、この役は自然を体現したようなものだと思いました。セリフも少ないので、役を演じるというより、ダンスを踊ったり、アクションをするような振付のようにアートインスタレーションを作っていく感覚に近かったです。仕草や視線の投げ方、笑みの浮かべ方、とても繊細で緻密なので、そこを意識しました。監督には何度も言わたのは「ラウには姿勢が良すぎる、猫背になりなさい。」でした(笑)
むしろ、このような複雑なキャラクターの方が演じやすいのかもしれません。それは、自分の経験や体験を活かせるので。ただ今回は人間ではないので、難しかったですね。なので、監督に身を任せて、とてもやりやすかく取り組みました。

と話され、役への取り組みを話されました。

映画情報どっとこむ ralph 海を駆ける

公式HP:
umikake.jp


物語・・・
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…

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【キャスト】
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

【スタッフ】
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
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