「松岡茉優」タグアーカイブ

上海国際映画祭 チケットは20秒で完売『万引き家族』 松岡茉優、城桧吏、是枝裕和監督登壇!


映画情報どっとこむ ralph 第71回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にて最高賞<パルムドール>を受賞!興収20億円を突破!
是枝裕和監督『万引き家族』が、6月8日(金)より329館334スクリーンにて全国公開いたしました。

この度、6月16日(土)より開催されている第21回上海国際映画祭(開催:6/16(土)~6/25(月))にて、6月23日(土)に本作の公式上映が行われ、舞台挨拶に、松岡茉優さんと城桧吏くん、そして是枝裕和監督が登壇!

中華圏にも数多くファンがいる是枝監督の最新作だけに注目度もトップクラスのようで、なんと、上映チケットはわずか20秒で完売!

一般客だけでなく、中国の俳優や監督なども詰めかけ、1000席の会場は満席となりました!

『万引き家族』第21回上海国際映画祭舞台挨拶
日時:6月23日(土) 
場所:SFC Shanghai Film Art Center HALL1
登壇:松岡茉優、城桧吏(じょう・かいり/子役)、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 開口一番に、

是枝監督:ニイハオ(笑)こんにちは。こんなに沢山のお客さんに集まっていただいて、自分の新作をここで観ていただけることを嬉しく思っています。
と挨拶。次に、

城くん:本日は、来てくださってありがとうございました!映画、面白かったですか?
との問いかけに!会場から「はいー!」と日本語でレスポンスが返ってくる一幕も!

続いて、中国でも多くのファンを持つ松岡さんの番になり

松岡さん:ニイハオ!

と中国で挨拶をすると、更に大きな歓声と拍手が!

松岡さん:本当にこんなに沢山の方にこの映画が届いて、本当に嬉しいです!今日は監督に聞きたいことを何でも聞いてください!

と挨拶をしました。

映画情報どっとこむ ralph その後、MCより<パルムドール>受賞したことで中国も含め、世界中で非常に注目を集めていることについて問われると

是枝監督:とても大きな賞で、日本国内でもニュースで取り上げていただけるような、新聞の一面に載るような事件になってしまったので、僕だけじゃなくて、桧吏くんも街を歩いていると、あ、あの映画の子だ、と気づかれるような状況になっています。でも、こういう形で映画館の外にどんどん広がっていくというのはとても良いことだと思っているので、すごく前向きに捉えていますし、僕自身は今回の受賞をきっかけにして、勿論この中国でもより多くの方たちにこの映画を届けられればいいなと思っていますし、次回作をつくることが少しスムーズにできるようになればと思っています。

とコメント。また、松岡さんは、中国の取材を受けた際に、自分が韓国で諧星(シェシン)=コメディスターと勘違いされていることを知ったそうで、観客に

松岡さん:私は女優です!ね、監督?!
と妙な誤解を晴らす場面もみられ、観客から笑いを誘いました。また、城くんが中国で火鍋を食べたことを明かすと歓声が起こるなど大盛り上がり!

次に、日中の映画における交流について問われると、

是枝監督:僕が映画を撮る前、大学生の頃に、チャン・イーモウ監督やチェン・カイコー監督の作品が日本で公開されて、すごいブームになって、アジアからすごく新しい作品が生まれるようになりました。その後に、僕自身、台湾のホウ・シャオシェン監督と先ほどの二人の監督を通して、自分が映画を撮りたいと強く思うようになって、更に撮り始めてからは、世代的には僕よりも少し下ですけれど、ジャ・ジャンクーという中国を代表する監督と出会いました。同じ時期に映画をつくり、映画祭をまわり、彼が日本に来たときには、一緒にご飯を食べてというそういう関係の中で、お互いに今、どんなものをつくるべきなのか、映画とどんな風に向き合うべきなのか、自分が生まれ育った土地と人々と社会とどんな風に向き合って、そこから映画のモチーフを見つけていくのか、などとても多くのことをジャ・ジャンクーから学んでいます。そういう同世代に優れた監督を持つということは同じ作り手として、財産ですし、そういう関係を日本と中国の監督たち、役者たちが深く深く、長く持てる関係がつくれたらいいなと思っています。

とコメント。

映画情報どっとこむ ralph そして、

是枝監督:ちょっと話がそれますが・・・・松岡茉優という女優はですね、お笑い芸人ではありませんけども(笑)、非常にコメディエンヌとしての才能が本当にずば抜けているので、僕は今回かなりシリアスな状況で彼女を撮らせてもらいましたけど、非常に幅広く役をできる女優さんだと思っていますので、是非中国でも彼女が観たいと思っています。

とアピールすると大きな拍手が起こりました。

また、作風について問われると、

是枝監督:あまり自分の作風というのを考えているわけではないんです。撮りたいなと思う作品に適した、一番相応しいカメラワーク、カメラアングルというのを探ろうという感じでしょうか。ずっと基本はそこなんだけどやはり、デビューしたときに比べると、今の方が、僕が選んだ役者をどう撮るか、その感情をどう撮るか、一枚の画をつくっていくというよりは、より人間に近いところに僕自身の気持ちとかカメラというのが、存在しているんじゃないかと思っています。そういう変化はあります。

とコメント。


映画情報どっとこむ ralph その後は、観客からのQ&Aを実施。

Q.今後一番やりたい役はなんですか?

松岡さん:是枝監督に~。また使ってもらえることです♡
と回答し、またもや笑いと拍手を誘い、次に、撮影での役作りについて問われると

松岡さん:撮影を通して、キャストの皆さんとぎゅうぎゅうな時間を過ごしていたら、本当の“家族“のようになっていったし、大女優の樹木希林さんの隣に座れるようにもなったし、本当にあの時間は”家族“そのものでした。でも、最近、桧吏が男の子になってきて、ちょっと触ると嫌がる…。

と寂しげな表情もみせました。


Q.どの役柄に一番時間をかけましたか?という質問に対し、

是枝監督:あんまり順番はつけられないんだよな…でも、ここにいるからいうわけではないけど、松岡さんの役は最初書いていたのとは全然違う役だったんですよ。松岡さんと会って、どうしてもこの子が撮りたいなと思って松岡さんを選んだわけですけど、希林さんに映画の中では詳細に描かれない役柄の背景の部分について多くご指摘を受け、希林さんはそういうところに対して、すごい鋭いので、そこが脚本として甘いんだなと思って、書き直していきました。そういった作業が、役者さんとの意見交換の中でできていくということが、監督にとってとても素晴らしい充実した作業なんですけど、今回はそれがとてもよかったと思います。

と明かしました。


時間があっとい間に過ぎ、惜しまれながらも終了した今回の舞台挨拶。観客からは「是枝監督の大ファンです。全てが素晴らしかったです。とても感動的で悲しかった。安藤サクラが素晴らしかった。」といった感想も上がるなど、上海でも確実に人々の心に届いたようで、大きな拍手が送られました!


万引き家族

絶賛公開中!!

公式サイト:gaga.ne.jp/manbiki-kazoku

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。

冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

***********************************

出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明
/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

配給:ギャガ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.  


『万引き家族』家族全員+彼氏が再会舞台挨拶!子役からは監督へ手作りトロフィー!


映画情報どっとこむ ralph 様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が遂に、329館334スクリーンにて全国公開しました。

第71回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にて最高賞<パルムドール>を受賞!21年ぶりの快挙を成し遂げた本作は、6月2日(土)3日(日)の2日間限定で先行公開され、週末2日間で全国325館326スクリーン、動員:152,872名/興収:193,709,400円の好成績をあげる大ヒットとなりました。また、劇場で行った出口調査では、満足度90%と非常に高い数字を叩き出しており、「他の人に勧めたい」と答えた方の割合も92%に上るなど口コミ効果も大いに期待できる結果となっています。

さらに、是枝監督が書き下ろした小説版「万引き家族」は、発売から10日間で10万部を突破!書店で続々と1位を獲得するなど、各方面で大きな盛り上がりをみせています。

そしてこの度、6月9日(土)に公開を記念して舞台挨拶行いました!

公開記念に家族全員が再会し、また本編で重要なシーンに登場する池松壮亮も駆けつけて公開をお祝いした本イベント!公開を迎えた喜びや、撮影時、カンヌでの出来事についてキャスト陣と是枝監督が大いに語りました。また、パルムドール受賞後すっかり人気者になった娘のゆり役・佐々木みゆが監督にプレゼントを用意。なんと、TV画面に映るパルムドール像を見ながら段ボールで作ったという、“手作りトロフィー”を監督へプレゼント!お祝いづくしで舞台挨拶を盛り上げました!子役に向ける温かな眼差しや穏やかな笑顔は、まるで本当の家族のようで、終始和やかな雰囲気に包まれたイベントとなりました。

『万引き家族』公開記念舞台挨拶
日時:6月9日(土)
場所:TOHOシネマズ六本木
登壇:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城 桧吏(じょう・かいり/子役)、佐々木みゆ(子役)、樹木希林、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 満席の会場に、大きな拍手で迎えられ登場したキャスト陣と是枝監督は、それぞれに

リリーさん:本日は大勢来ていただきありがとうございます。

安藤さん:今日この日を迎えることができて嬉しいです。

樹木さん:こんな形で公開できる、こんな幸せな映画はないと思います。

松岡さん:この家族と池松さんとこの日を迎えられてとても幸せです。

池松さん:本日は来ていただきありがとうございます。

城くん&みゆちゃん:本日は来てくれてありがとうございます!

是枝監督:完成してまだそんなに時間が経っていなくて、あっという間にこの日を迎えた気がします。このメンバーでこの場に立てることを嬉しく思っています」

との挨拶から舞台挨拶はスタート。

映画情報どっとこむ ralph 初日を迎えたことについて尋ねられ

是枝監督:本当はもう少し小さく生んで、小さな声で届ける作品にしようと思っていましたが、結果的に広く、遠くに届けられることになりました。これも、スタッフ、キャストが支えてくれたお陰だと思っています。すごい嬉しいです。

とコメント。

撮影は昨年の夏二日間と、年末年始を挟み真冬の1ヶ月半で撮影を完了、さらにカンヌ映画祭を経て、今にいたるという、撮影開始から1年も待たずして公開を迎えた本作。これまでのことを振り返り、

リリーさん:大規模ではない形で始まったものが、賞を獲ったことで沢山の方に観ていただける機会が増えることは良いことだと監督とも話していたので、なんだか感慨深い気持ちです。

と語り、続けて

リリーさん:祥太(城くんの役名)も今日こんなキレイな姿をみなさんに観ていただくことになって…。

と城くんの晴れ姿に温かな眼差しをおくりました。そんな城くんは

城くん:魚釣りと海のシーン、あとみかんを持って飛ぶところが面白かったです。
と明かすと、

リリーさん:完全にレジャー感覚で撮影してたんだな。
とツッコミを入れ、会場からは笑いが。

安藤さん:産後初に海でのシーンを撮影して、また正月に入ってから過ごした家族との是枝組で過ごした時間は、短くても穏やかでしたが、(賞を獲ったことで)こんな興奮と爆発が起こっていることに混乱しています!監督に限らず、みなさん凄い方。いわば、本当はキャビアなのに、納豆を食べている感じ。今日で一区切りつくと思うと寂しいです。

と独特の表現で振り返り、池松さん演じる通称“4番さん”と心を通わせる展開が描かれることにちなみ松岡さんは

松岡さん:今日はカンヌぶりに家族と会えるのが嬉しかったんですけど、あ、池松さんも来てくれるんだと知って、なんだかずっとムズムズした気持ちになっていたんです。でもそれはなぜかわかりました!彼氏を家族に紹介できたからです!それが嬉しいです。

と明かすと、すかさず樹木さんが

樹木さん:幸せになれない相手だわね。
と口を挟み会場はまた笑いに包まれました。

そんな、池松さんは

池松さん:僕は二日間しか撮影がなくて、シーンも少ないのに、今日この場にくるのもずうずうしいなとも感じていたんですけど…観終わった後、興奮して、監督にカンヌ(で賞を)獲ってきてください!と握手を求めたんです。でも帰り道にずうずうしかったかなと思っていたんですけど、結果としてカンヌからとんでもないお土産を持って帰ってこられた。平成が終わろうとしている今、平成に生まれた人間としてはとても嬉しかったです。

と受賞への喜びを語りました。

樹木さん:カンヌというのは、全世界の映画関係者がお金と時間をふんだんにかけて集まって、みんなパルムドールを目指します。その中でこの作品が賞を獲れたことは偶然ではありません。受賞を知って、河瀬直美監督から電話がかかってきたんだけど、監督が長いこと貯めてこられたことがこのように花開いて素晴らしいと思います、といっていました。この映画を通して、素晴らしい体験をさせてもらえたことをみんなが感謝していますよ。

と監督を称えました。

映画情報どっとこむ ralph ここで、みゆちゃんが監督の為につくってきたというお手製パルムドール像が監督へプレゼントする一幕も!
みゆちゃん:葉っぱがキレイだなって思って、TVをみてつくりました!

と明かすと、安藤さんが補足させてくださいと

安藤さん:賞が決まったときは寝てしまっていたけど、受賞したことを聞いて、飛び起きて、誰に何を言われるでもなく、黙々とつくり始めたらしいんです!

と改めて明かし、会場からは拍手が。

是枝監督:本物はプロデューサーに渡して、僕はこれをもらいます。

と喜びを露わにしました。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

是枝監督:納豆ごはんのような映画なので(笑)毎日食べられるように、観る度に味わいが違う映画だと思います。子供たちの視点、大人たちの視点とそれぞれに違った視点でみることでも、様々な感情が生まれると思います。長く上映を続けていきたいと思っているので、是非また劇場へお越しいただけると嬉しいです。

と挨拶をし、イベントは終了しました。


万引き家族

絶賛公開中!!

公式サイト:
gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。


***********************************

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明
/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
配給:ギャガ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.




細野晴臣x是枝裕和監督『万引き家族』オリジナル・サウンドトラックが公開日と同日配信リリース決定!!


映画情報どっとこむ ralph 先日開催された第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、最高賞となるパルムドール賞を獲得した是枝裕和監督『万引き家族』。

6月8日(金)より全国公開となります。

この度、映画公開を来週8日に控え、細野晴臣さんが劇半を手掛けたオリジナル・サウンドトラックのリリースが決定!
公開日と同日の6月8日(金)より配信スタートとなります。

是枝裕和監督の悲願でもあった細野晴臣とのコラボレーション。「素晴らしい音楽をつけていただいた。」と監督も大満足の、映画にしっかり寄り添った細野の映画音楽。収録全曲を作曲から演奏、ミックスまで細野自身が手掛けた価値ある作品でもあります。

万引き家族(オリジナル・サウンドトラック)
配信Album
2018年6月8日(金)発売
全14曲(ボーナストラック含む)
作曲/編曲/演奏/Recording&Mixing〜細野晴臣
01.Shoplifters
02.Yuri’s Going Home
03.Living Sketch
04.Shota & Yuri 1
05.Yuri & Shota’s Shoplifting
06.The Park
07.Like A Family
08.Nobuyo & Yuri
09.Going To The Sea
10.Beach
11.Shota & Yuri
12.Run Away
13.The Empty Room
14.Image & Collage(Bonus Track)

映画情報どっとこむ ralph 細野晴臣PROFILE
1947年東京生まれ。音楽家。
1969年「エイプリル・フール」でデビュー。1970年「はっぴいえんど」結成。
73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。
78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を手掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント・ミュージックを探求、作曲・プロデュースなど多岐にわたり活動。

オフィシャルHP
http://hosonoharuomi.jp/

ライブ情報
Haruomi Hosono + Acetone Light in the Attic
2018/6/23(土) open19:30 @ ロンドン Barbican Hall
https://www.barbican.org.uk/whats-on/2018/event/light-in-the-attic-haruomi-hosono-acetone

HARUOMI HOSONO LIVE AT THE OLD MARKET
2018/6/25(月) open 19:15 / start 20:00 @ ブライトン The Old Market

Haruomi Hosono



映画情報どっとこむ ralph 万引き家族

公式サイト:
gaga.ne.jp/manbiki-kazoku

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。

冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。


***********************************

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明
/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林

配給:ギャガ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.


『万引き家族』​是枝裕和監督×松岡茉優 早稲田大学人気講座「マスター・オブ・シネマ」登場!!


映画情報どっとこむ ralph 様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が6月8日(金)より全国公開となります。

この度、多彩な映像制作者たちをゲストに招き、制作にまつわる様々な事柄を語る早稲田大学の人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」に、同大学の教授(基幹理工学部)も務める是枝裕和監督と、ゲストに松岡茉優さんが登壇!​カンヌ受賞後はじめての公の場となった松岡さんですが、早稲田大学生700名ほどを前に、『万引き家族』のことや演技のことについて、ときにはコミカルに語り会場の笑いを誘い、ときに真剣に熱く語り尽くしました。

是枝裕和監督「マスターズ・オブ・シネマ」
日時:6月2日(土)
場所:早稲田大学 8号館1階106教室
登壇:是枝裕和監督、松岡茉優

映画情報どっとこむ ralph ​<講義内容>​

早稲田大学生からの大きな拍手に迎えられ、

是枝監督:こんなに埋まっているの初めてみた・・・

と声を漏らすほどに満席となった会場に登壇した是枝監督と松岡さん。

松岡さん:今日はパルムドール賞を受賞して初の公の場なんです!今日はわたしからも監督に色々聞きたいと思っているのでよろしくお願いします!

と挨拶。

続けて、松岡さんが檀上に上がる前に流れた松岡さんのこれまでのフィルモグラフィを受けて是枝監督がこれまでのキャリアに触れると、

松岡さん:キャリアは15年なんですけど、不遇の時代もあったので…きゅっとしたら5年です!監督の子役への指導方法ってとてつもなく愛があるんです。わたしも子役のときに会ってたら、とんでもない役者になっていたと思うし、人としても豊かになっていたと思んです。

と熱弁。

佐々木みゆちゃん演じるりんと松岡さん演じる亜紀のシーン大好きだという是枝監督は、台詞はほとんどお任せで、みゆちゃんをなんか笑わせくれということのみを松岡さんに指示。そのときの松岡さんについて

是枝監督:「こちらが求めている以上に子供からとてもうまく引き出しくれました。

と絶賛!子役時代の経験が活きているのか質問が及ぶと、

松岡さん:活きてないです。妹がいたことの方が活かされているかも。このときのみゆちゃんは、誰よりも熱く毎日頑張っていましたし、子供としての役割をとても果たしてくれました。女の子って5、6歳でももう女というのを理解しているんですよね。なので髪のことに触れたりして、女の子が好きな話をしたりしました。

と既に女同士として扱っていたと明かしました。


次に是枝監督の「『勝手にふるえてろ』と『万引き家族』では演技設計は違うんですか?」という質問に対し、

松岡さん:不遇の子役、女子中高生時代に周りの同世代の子たちが売れてきて、オーディションではこれをやる、お芝居に対してこのときはこうするみたいな自分なりのうまくやるためのジンクスをつくってきたんです。例えば、泣くシーンであればここでジャブ打っとくぞっていう感じの、言うなれば作為的な演技の仕方をこれまでに培ってきて。でも『万引き家族』ではそれが全く通用しなくて全然OKが出なかったんです。なので、これまでやってきたことを全部捨ててやったらやっとOKが出て。まるで、むき出しの卵みたいな、はじめての経験をしました。わたしは、是枝監督の作品に出たいと10年間ずっと思っていて、あと三谷(幸喜)さんとお仕事するのも夢だったんですが、それが去年の12月末から4カ月の間でふたつともぎゅっと叶ったんです。なので、自分の人生のチャプター1は終わったと思っていて。なので、今は色んなことを吸収して、経験して、それを組み合わせてチャプター2を生きていきたいと思っています。

と現在の心境を吐露。

その後、大九明子監督の『勝手にふるえてろ』や坂元裕二さんが脚本を務めたドラマ「問題のないレストラン」『ちはやふる』などを例にあげ、是枝監督が松岡さんの演技力を褒めちぎり

松岡さん:あー!アレルギーが、褒められ過ぎるのも、ちょっと・・・

といい、会場からから笑いが起きる場面も見られました。


是枝監督:『万引き家族』は各世代一番うまい役者を集めました。

というの言葉に、

松岡さん:本当ですか!?じゃあ私が20代で一番ってことですよね??

と疑う素振りをみせる松岡さんに対し、

是枝監督:なにをもって一番うまいと解釈するかはあるけど、樹木希林、安藤サクラという役者がいて、そこに太刀打ちできるとなると相当でないといけないし、自分だけ上手くできると思っていてもすぐに見透かされる。関係性の中でうまい芝居ができる俳優さんじゃないとだめだから。

とその理由を明かす是枝監督ですが、

松岡さん:あの現場の中の自分自身を表現すると、ドラゴン、恐竜、トカゲって感じ。今回はレベル1からレベル2000くらいの人に対して、新たな扉は開いたつもりだから。

と振り返ると、

是枝監督:僕はサクラさんと樹木さんは素晴らしいし、共演するのは財産になるし、学ぶものも多かったと思います。

と語りました。

次に

是枝監督:カンヌはどうだった?

と尋ねられ

松岡さん:本当のこと、マスコミさん向け、学生さん向けとそれぞれに違うんだけど、今日はどれで答えればいいんだろう・・・・・マスコミ向けとしては、カンヌはすごいですよ!記者の方が全員正装で、そんな空間で映画を一緒にみるという機会もないですし、上映中はいい感じのシーンとかで声があがったり、反応が如実だから、『万引き家族』は非常に良い反応が得られましたけど、逆にすごくシビアだとも思いました。映画を含むエンターテイメントというものに、日本もこんなふうに真摯に向き合えるといいなと思いました。

と回答。また、学生向けとしては

松岡さん:今回は是枝監督の作品にでるという夢が叶って、カンヌまで歩かせてもらって、全てがそうではないと思うし、運も大事だと思うけど、信じ続けることが叶うことに繋がると思いましたし、人生に無駄なことはないんだということを伝えたいです。

と回答。


最後に躊躇しながらも本当のことについても明かした松岡さん。

松岡さん:樹木さんは、我々俳優の中では伝説で、安藤さんの存在は全女優にとって絶望的な存在なんです。嘘でしょってくらい。リリーさんは俳優さんにとってもだよって仰っていましたけど、絶望的に素晴らしい芝居をやられるんです。わたしは『愛のむきだし』で安藤さんが今のわたしと同じくらいの歳で、わたしが今の城くん(桧吏)と同じ歳くらいに共演をさせていただいていて、歳が10近く違うんですけど、わたしが10年後安藤さんと同じ歳にあそこまで達せられているのか。本当のことをいうと、カンヌで赤い絨毯を歩く上で安藤さんと同じ笑顔で歩けないと思いました。だから今度はこのひとと同じ笑顔で歩きたいって思いましたね。

とすると、これを受けて

是枝監督:それくらい安藤さんはすごかった。お芝居というものでこんな場所までたどり着けるんだと思った。言葉を越えてというものがわかった気がしたのが、審査員の女優さんたちのみんながみんな安藤さんがすごいと言って帰るといった状態だった。とんでもないのを観たなという顔しているのが、すごいと思いました。

とカンヌでの出来事を振り返り、

是枝監督:役者にとって励みになる?

と尋ねると、

松岡さん:励みになるのは時間がかかります。俳優のお友達には元気なときにみてねといっています。」と胸の内を明かしました。

映画情報どっとこむ ralph <質疑応答>

Q、役作りはいつもどうされているのか?役者をやっていて大変だと感じることやりがいについて教えてください。

松岡さん:役については、ひとつひとつアプローチの方法が違うんですけど、必ずやっていることは、演じる役の生年月日、血液型、星座、生まれ年、家族構成を書き出します。『万引き家族』は初めてそれをやりませんでした。OKがでないから(苦笑)大変なことは、他の職業にもいえることかもしれないですが、休みというのが実質ないことかな。最近、演じることから遠ざかるくらい長いお休みをもらったら、小学生依頼の感覚を思い出して。そういうのが俳優あるあるです。あと、よかったなって思うことは、反響をいただくことですね。わたしが出演したドラマや映画などをみて頑張って生きようと思いましたっていわれることです。その決断は結果として幸せかはわからないけど、何かを動かせたという瞬間はよかったと思えます。


Q、是枝監督以外の監督ですごいな、好きだなという方はいらっしゃいますか?

松岡さん:監督も人間だからひととなりもでるので、同じ感覚でジャンル分けできないですけど…でも、中高生の頃に受けたオーディションの最終審査で落とされた、
リベンジマッチさせていただきたい方が5、6人います!


Q、「ウチの夫は仕事ができない」での松岡さんは“かわいい”演技をやられていたと思うのですが、そういったものは演技でできるものなのでしょうか?お笑いの司会などもやられていますが、そういうことが演技をする上で参考になったりするのですか?

松岡さん:“かわいいはつくれる”に関しては、つくれる!だから、自分に自信がない子も、女の子も男の子もこうみられたいというのはつくれます。コミカルな演技については、その道のプロの方と一緒にお仕事させていただいたことで、間とかタイミングがみれました。お笑いでも俳優でもジャンルは違うように思いますが、お互いがお互いに刺激を受けている。だからこれからも、演技も勿論やりたいし、バラエティにも出たいし、色んなものに挑戦していきたいと思っています。


Q、不遇の時代があったとお伺いしましたが、そういったことを乗り越える為のモチベーション保ち方を教えてください。

松岡さん:かっこ悪いことをいうと、妬み嫉み、です!でも、映画やドラマを通して、生きることが苦手だったりする人にとって、楽しく生きる上でのお手伝いをしたいと思っています。自分が演じた役をみて、頑張ろうと思いましたとか、何々を目指そうと思いましたといったそういう反響があると続けたいと思いますね。


Q、具体的なチャプター2の目標を教えてください。

松岡さん:人として豊かになることです。今回、安藤さんや樹木さんとご一緒して、女性としての豊かさというのをすごく感じたんです。日々の生活、仕事の向き合い方もそうですし、人として俳優として、第二次成長期と思ってやっていきたいです。

また、講義の最後には、「改めてパルムドールおめでとうございます!」とお祝いの言葉を伝えた松岡さんが是枝監督にハグする場面も

大盛況の講義となりました。

映画情報どっとこむ ralph 映画『万引き家族

6月​8日(金)​TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式​HP:
​​gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
​公式​twitter:
@manbikikazoku

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。
足りない生活費は、万引きで稼いでいた。
社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。
体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。
だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

***********************************

​​原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

出演:
リリー・フランキー 安藤サクラ 
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林

配給:ギャガ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. ​


是枝裕和監督『万引き家族』第71回カンヌ国際映画祭フォトコール&公式記者会見


映画情報どっとこむ ralph 6月8日より公開となる是枝裕和監督『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭「コンペティション」部門に正式出品されたことを受け、是枝監督、リリー・フランキーさん、安藤サクラさん、松岡茉優さん、樹木希林さん、城桧吏さん、佐々木みゆさんの7名がカンヌ入りし、レッドカーペットを歩き会場入り、世界の観客を前に公式上映が行われました。

上映後は、約9分間もの長さのスタンディングオベーションで観客から賞賛を受け、日本のメディアに向けた囲み取材が行われました。
現地時間2日目は、フォトコールと公式会見が行われ、会見上では多くの海外メディアが駆けつけ次々と質問が飛び交い、会見終了後は、サインや写真撮影を求めるひとびとが殺到。プレス用に開かれた上映会終了後は絶賛の嵐で、是枝監督が新たに描く“家族”の物語に世界各国の心を感動で震えさせました。

『万引き家族』第71回カンヌ国際映画祭
実施日:5月14日(月)
プレス用試写会
実施時間=08:30~ (日本時間5月14日15:30~)
場所=Salle Debussy
フォトコール
実施時間=10:30~ (日本時間5月14日17:30~)
場所=PALAIS DES FESTIVALS
公式記者会見
実施時間=11:00頃~(日本時間5月14日18:00~)
場所=FIVE SEAS HOTEL CANNES
参加者(敬称略) 是枝監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ

映画情報どっとこむ ralph 【フォトコール】

小雨が降り、少し肌寒いカンヌの中、是枝監督はじめ、ブラックのチャイナジャケットとセットアップのパンツに白いTシャツを合わせたスマートカジュアルでキメたリリー・フランキーさん、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンのレザージャケット、オリエンタルな雰囲気漂う色鮮やかなドレス、ハイヒールを身にまとった安藤サクラさん、イタリアのファッションブランド、ボッテガヴェネタのオレンジのレースドレスを爽やかに着こなした松岡茉優さん、ところどころにあしらわれた赤い花ビラがアクセントとなったオリエンタル且つシックなブラックドレスに身を包んだ樹木希林さん、グレーのストライプのセットアップを大人っぽく着こなした城桧吏くん、花柄のドレスをキュートに着こなした佐々木みゆちゃんの七名が参加したフォトコール。昨夜の熱狂そのままに“万引き家族”と監督は世界から集まった約70名ほどのスチールカメラマンたちから、激しいフラッシュを浴び、特に子役2人にはシャッターが集中、飛び交う目線やポーズのリクエストににこやかに応えました。


Q, これまでに家族の物語を描いてきたと思うが、今回はまた新しい家族の形が描かれていると感じた。

是枝監督:5年前に『そして父になる』で血のつながりか時間なのかというものを描いて、その先に今回のモチーフが生まれてきた。ファミリードラマであるが、社会との接点にフォーカスをあてた。

Q,昨日のスクリーニングの反応について。

是枝監督:これまでのどの経験も感慨深いが、昨日はこれまでで一番温かい感じる拍手が続いて、今まで映画をつくってきた20年間が報われた気持ちになった。

Q,是枝監督作品には何度も出演しているが、是枝監督との仕事とはどんなものか?

リリーさん:是枝さんとの時間は、特殊な空気、魔法の時間、あっという間で濃厚で素晴らしいもの。

Q,子役と演じるにあたってリハーサルは何度も重ねたか?

松岡さん:海外と違い、日本の子役への演技指導は固まっている。一方、監督は自由に流動的に演出されるので、子供の魅力が開花されて、今作においても奇跡的な場面が生まれた。

Q,子役のキャスティングについて。

是枝監督:いつもオーディションでこの子を撮りたいかどうかで決める。台本を覚えるのではなく、その空気にどのように存在するかを見極めていく。今回も素晴らしい2人を選べた。

Q,今回是枝監督作品には初参加だったが、どんな経験だった?

安藤さん:今作は、自分自身にとって子供が生まれてはじめての作品だったこともあり、演者としても人間としても成長させてもらった作品。リハーサルはあまり重ねなかったが、事前に何かを背負って準備していかなくても、現場で向き合っていくと呼吸をするようにその世界に入っていけるような、そんな特別な時間だった。

映画情報どっとこむ ralph 【公式会見】

Q,今回も家族をテーマにした作品だと思うが、家族を通じて日本社会を伝えていくことがより効果的だと思っているからか?

是枝監督:効果的だと思ったからかといわれるとちょっと違う。この数年、ファミリードラマを撮り続けてきたが、今回はどちかというと少し視野を広くもって、現代と社会と家族との摩擦する面をきちんと描こうと、あくまで、社会を描こうというよりかは家族を描こうと思った。ただ今回は今までより社会によって、切り裂かれていく家族を描いてみたいと思った。

Q,今回描かれる家族は貧しく、ある意味哀れといえるが、見終わったあとに、この家族の一員になりたいと思った。この感想についてどう思うか?

是枝監督:この家族が実際にいたとして、日本で報堂されたらただの犯罪者でしかない。ただ、カメラがあの家に入ったときに、報堂だけでは伝わらない、ある種の豊かな繋がりや僕たちが感じられない色や光があって、その家族の姿を描くことによって、僕らの家族とか共同体というものが逆に照らされるというか、そんな存在としてあの家族を描きたいと思った。彼らが感じている喜怒哀楽を豊かに描きたいという風に思った。

Q,家族をモチーフにした作品だが、ある意味あなたにとって新たな家族に出会えたというように思ったか?

城くん:万引きは悪いことだけど、すごい楽しい温かな家族だと思った。

みゆちゃん:新しい家族ができました!(一同笑)

Q,日本では未婚者が増えていたり、夫婦でのセックスレス問題など人と人との接触が減っていることが報道などで知られているが、ある意味そういった問題についても、作品においてのモチーフとなっているのか?

是枝監督:多分、そういううまくいかない家族関係から捨てられた経験をもつひとたちが集まっている。前提として家族をつくることに失敗しているから、逆に意識的に考えている。そういうやり直そうとしている感じがあの家族の中にあったと思う。指摘するモチーフは中心ではないが、彼らの過去としてきちんと存在していて、そのことがあるからこそ、あそこでの接触があったり、涙や笑顔があるのではないかと思う。


Q,安藤さんは、今回が初めてのカンヌだと仰っているが、カンヌで出品された三池崇監督の『愛と誠』(12)に出演されていて、義理のお父様は『カンゾー先生』(98)のカンゾー先生役であるわけで、ある意味今回でカンヌが身近になったと思うか?
また、松岡さんは、実際に妹さんがいらっしゃいます。是枝監督は松岡さんの育った環境と照らし合わせてつくっていたりするのか?

安藤さん:子供の頃の夢というか、わたしの家族は姉と父が映画監督だったりすることもあり、カンヌというのは家族にとっての夢であり、映画人であれば誰しもが憧れ目指す場所だと思う。今回是枝監督にふわっと連れてきていただいたが、昨日の上映を経験して、とてもすごい場所だと感じた。どういうお土産話をもって帰ろうか考えている。またいつか来れたらいいなと思っている。

松岡さん:お芝居をするきっかけは妹だった。子供の頃から同じ役を争ったりして、家庭の中で正直風通しがよくないこともあり、そういうときの気持ちが今回の役に通ずるところがあった。現在妹は演技は辞め、新しい夢に向かって進んでいる姿をたくましいと感じる。監督は私と妹とのことは知らないが、偶然にも今回の役と引き合わせてくれた。子供の時に妹には優しくできなかったが、みゆちゃんに、ゆり(みゆちゃんの役名)に対して、役を通して返せてこの作品でカンヌに来れて幸せに思う。

Q,日本にある実際の社会問題をモチーフにしてあるわけだが、海外メディアの反応は?

是枝監督:昨日何十件か取材を受けたが、ひとつは日本は社会問題をモチーフにした映画が少ないので新鮮に感じたと言われた。もうひとつは、血縁を越えた家族の繋がりというのは『そして父になる』のときもそうだったが、記者の中には養子である方が何名かいて、今回描いたのは特殊な繋がりをもった家族だけど、その物語の向こう側に自分自身の人生のテーマを見出してくれている方が非常に多いなと感じたの昨日の取材を受けた感想。とても自分に近いところでこの作品を捉えてくれている方が多いと感じた。

Q,2001年『DISTANCE』以来、7度目のカンヌだが、今回自分の気持ちの変化はあるか、最近のカンヌをみて思ったことは?


是枝監督:7度目だからといって、緊張や喜びはないのではないかと言われるが、映画祭に参加するというのは、例えば一本の映画を役者さんたちとつくっていく作業とすごい似ていて、毎回新しいキャストやスタッフと来るし、映画祭も毎回違う変化をしている中で自分も身を置く。幸運にもその流れの中で、7回も来させていただいてとても幸せなことだ感じている。映画祭がどう変化しているかを語れるほど深くウォッチしていたわけでないのでそのことについて語るのは難しいが、僕の中で30~50代で参加させてもらい、作り手として人間として成長でき、キャリアにおいてもすごく大きな存在となっている。ここでまた上映して恥ずかしくない作品をつくりたいと素直に、そういう場所だと思える。映画に対して畏怖の気持ちが持てるという場所が持てるというのは監督にとって幸せなこと。

Q,是枝監督含め日本で活躍している監督に起用される機会が多いが、なぜ自分が選ばれていると思うか?

樹木さん:それはー、いやー、んー、、、わかりません・・・。

Q,是枝監督作品に何度も出演しているが、お互いに相談しあって決めたりアドバイスし合ったりすることはあるのか?

リリーさん:是枝さんの撮影に参加させてもらえるのは自分にとって特別な時間。人生の中であまり感動したなと思ったことがなく、これまでに2回しかない。1回目は、『そして父になる』でカンヌのスタンディングオベーションを受けたときで、2回しかないその2回目が昨日の夜(公式上映)だった。是枝さんにはいつも勉強させてもらっているのと同時に人生を彩っていただいている。いいものをつくるということが、こういう風景を見られることに繋がったり、温かさを知れるということを教えてもらっている。なので、仕事という感覚はあまりないのかもしれないです。



最後の質問が終わった後に「あのすみません、一言だけ」といい語り始めた是枝監督。

是枝監督:リリーさんとは実はそんなに言葉を交わさない。多分お互いが持っている価値観やジャッジする感覚が近い気がする。だから役者と監督として安心していられる関係だといえる。希林さんは先程キャスティングされる理由についてわからないと仰いましたが、お仕事させていただいている監督側からとしてはすごく明快。僕は、自分がつくるものを希林さんに出ていただけるものにする為に努力する。甘いままで彼女の前に立つとすぐに見透かされる。希林さんの前で恥ずかしくない監督でありたいと思う。そういう役者がいることは監督にとって非常に大切な事。今回でいうと、最初に撮った夏のシーンで、希林さんが台本にはない演技をしたが、そこから脚本をなおしていき、演出の指針を与えてもらった。そういう作品への関わりを演技の中でさらっとしめしてくれる存在というのは監督にとっては本当に大きな存在です。なので、私はもう(出演するのは)いいんじゃないのと毎回言われるが繰り返し繰り返し希林さんにオファーするのは彼女のそういう作品に向き合う姿勢に助けられているし、頭下がる想いでいっぱいです。


映画情報どっとこむ ralph 万引き家族

6月​8日(金)​TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式​HP:
​​gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
​公式​twitter:
https://twitter.com/manbikikazoku

物語・・・
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
***********************************

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)


出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 
   松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林
​配給:ギャガ
コピーライト:
​(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.