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鬼才デヴィッド・リンチが紡ぐ「悪夢」はどこから生まれるのか?著名人コメント続々


映画情報どっとこむ ralph この度、その悪夢のような難解で不可解な世界感がファンを熱狂させ続けているデヴィッド・リンチ監督のドキュメンタリー『デヴィッド・リンチ:アートライフ』が2018年1月27日(土)より、新宿シネマカリテ、立川シネマシティ、横浜ジャック&ベティ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開。

本作では、映像作品のみならず、絵画、写真、音楽など様々な方法で表現活動を続けているデヴィッド・リンチが、美術学生時代の「退屈」と「憂鬱」、悪夢のような街フィラデルフィアの暮らし、長編デビュー作『イレイザーヘッド』に至るまでを自らの口で語りつくします。

昨年マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』への出演で世界から注目され、監督業に留まらず多方面で活躍する塚本晋也さんや、かねてよりデヴィッド・リンチのファンだという内田春菊さんはじめ、リンチの描く世界観に魅了された各界の著名人からリンチへの愛に溢れたコメント第二弾が到着しました。


デヴィッド・リンチに魅了された著名人の、愛に溢れたコメント第二弾が到着!!*敬称略・順不同

デヴィッド・リンチの創作の謎に迫っていて、とても面白く、興味深かったです。リンチと切っても切り離せないアート。それが動くというシンプルな喜びからリンチの映画の歴史が始まっていたのですね。後期の映画ほど、ここに映された初期映像作品の原点に戻ってゆく。そう感じました。そして原動力であるアートに回帰しどんどん自由になってゆく姿に勇気付けられました。
―― 塚本晋也(映画監督)


人物と作品の両方に興味を持つということは、実はとても大変で罪深いことだったのだ。作品だけでよかったかも、と後悔するような重みのあるシーンもちらほら。もしもああやって目の前で語られていたら、私はその有り難い疲れを消化するのに何日かかるだろうか。
――内田春菊(漫画家・作家)


フランシス・ベーコンの絵を観ると、よくリンチの映画のワンシーンが頭によぎる事があった。美しい悪夢。一体リンチはどうゆう発想でこうゆうシーンが思い浮かぶのだろう…と前から興味があった。自伝も読んだ。そしてツイン・ピークスの続編で再び世界を騒がせたリンチのドキュメンタリー!
意外にも、愛娘とアトリエで絵を描いてるシーンが親密で愛おしかった。この監督、やっぱ面白いわ。
――木下理樹 (ART-SCHOOL)


絶え間ない創作行為の連続こそがリンチをリンチたらしめる。指で絵の具とたわむれるように描き続ける画家リンチ。様々な媒質と対話しながら、異様なイメージを析出させるリンチ・システム。その謎めいた創造の秘密には、得体の知れない感染力がある。
――斎藤環(精神科医、批評家)


リンチはリンチにならざるを得なかった。父や兄弟からの理解が全く得られなくても、この道を進むしかなかった。そのことがよく分かります。そしてリンチが自分について赤裸々に語れば語るほど、謎と神秘は深まり、観る人は、世界の深淵を覗きこむでしょう。
――タカノ綾(アーティスト)


映画情報どっとこむ ralph コメント第一弾 *敬称略・順不同


ボブ・ディランのライブを中座した青年が、ジョージ・ルーカスからの『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』監督オファーを断り、後に『ブルーベルベット』や『マルホランド・ドライブ』を作る。“コーヒーを飲み、タバコを吸い、絵を描く。創作の喜びをひたすら極める生き方”を選んだ彼の顔は、歳を重ねるごとに耽美になる。
裕木奈江(女優)


大金を動かすメジャーなハリウッドの監督ではあるけれど、「生涯一美大生」みたいな人でもあることがよくわかりました。普通の善良な家庭で育ったにもかかわらず――であるからこそ――こういう人物になったということも、なんとなく納得できました。子供の頃から微かな遠雷のように感じていた「生の不穏さ」のようなものを、美大の暗く孤独なアトリエの中で、人知れず育んでいったんだなあ‥‥と。
会田誠(美術家)

デヴィッド・リンチが画家でもあることをはじめて知りました。そしてそのイマジネーションに満ちた作品群に驚くとともに、大いに納得しました。
新しいアイデアの背後に彼の歩んだ人生がある。そして映画は絵画に、絵画は映画に相互に刺激を与えながら、彼の芸術は、より高みへと昇華したのだと思います。
伊藤潤二(漫画家)

無常に流れていく時間の中で、誰の心にもうっすらと存在し続ける”不安”
その部分を冷たいものでそっと撫でられるような気持ちになる。冷たい水で洗われるような感覚にも近いかな。
彼自身が人生の中で感じ取った感情が、彼の作品の中には流れている。人の人生が一つとは限らないんだなと教えられた。
中田クルミ(モデル/女優)

我々は知っている。この世にデヴィッド・リンチという<魔都>が存在することを。そこには決して逃れることのできない蠱惑(こわく)的退廃と致命的依存が潜んでいることを……。魔術的なまでに俗世を掻き回し、惑乱させ続ける鬼才の藝術の原点。その源泉を我々は目撃する。
平山夢明(作家)

映画情報どっとこむ ralph 原題:David Lynch: The Art Life

2018 年1月27 日(土)、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開


公式サイト:
www.uplink.co.jp/artlife/

Twitter:
@LynchArtLifeJP


リンチが紡ぐ「悪夢」はどこから生まれるのか?
『ツイン・ピークス The Return』で再び世界を騒がせる、
映画界で最も得体の知れない監督――その「謎」が「謎」でなくなる、かもしれない。


映像作品のみならず、絵画、写真、音楽など様々な方法で表現活動を続けているデヴィッド・リンチ。「その頃の僕の世界はとても小さく、近所の数ブロックに全てがあった」ハリウッドにある自宅兼アトリエで語られる過去。「恐怖が垂れ込める意地の悪い街」フィラデルフィアでの日常。その中に潜む「恐怖」「苦悩」は、まるでリンチ作品の登場人物のような姿で私たちの前に現れては消えていく。


アメリカの小さな田舎町で家族と過ごした幼少期、アーティストとしての人生に憧れながらも溢れ出る創造性を持て余した学生時代の退屈と憂鬱。後の『マルホランド・ドライブ』(2001 年)美術監督である親友ジャック・フィスクとの友情。生活の為に働きながら、助成金の知らせを待った日々。そして、当時の妻ペギーの出産を経てつくられた長編デビュー作『イレイザーヘッド』(1976 年)に至るまでを奇才デヴィッド・リンチ自らが語りつくす。

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監督:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルム(『ヴィクトリア』脚本)
出演:デヴィッド・リンチ配給・宣伝:アップリンク
(2016 年/アメリカ・デンマーク/88 分/英語/DCP/1.85:1/)

(C) Duck Diver Films & Kong Gulerod Film 2016


木下理樹 x ケンゴマツモト『エヴォリューション』公開初日トーク


映画情報どっとこむ ralph ルシール・アザリロヴィック監督作、映画『エヴォリューション』11月26日(土)よりアップリンク渋谷、シネマカリテ新宿ほかにて公開。

本作の公開を記念し、映画好きで知られるミュージシャン、ART-SCHOOLの木下理樹氏とTHE NOVEMBERSのケンゴマツモト氏が公開初日に登壇、満席の新宿シネマカリテにて熱いトークが繰り広げられました。
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木下理樹xケンゴマツモト
『エヴォリューション』公開初日トーク

日時:1​1​月 ​26​日 (​土​​​​)
会場:​新宿シネマカリテ 
​​登壇:​​​木下理樹(ART-SCHOOL)、ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)

映画情報どっとこむ ralph 『エコール』のルシール・アザリロヴィック監督の最新作『エヴォリューション』の公開初日イベントが26日、新宿シネマカリテにて行なわれ、映画好きで知られるミュージシャン、ART-SCHOOLの木下理樹さんとTHE NOVEMBERSのケンゴマツモトさんが登壇。

「​​わからないからこそ美しく、強く惹かれる」と口を揃えて称賛する2人が、自身の映画体験を交えながら本作への思いを語った。

少女たちの秘密の世界を圧倒的映像美で描いた『エコール』から10年。アザリロヴィック監督が満を持して制作した本作は、大人の女性たちと少年だけが暮らす絶島を舞台に、倫理や道徳を超えた美しき悪夢の世界を描く。「理解できない」という声も多く聞かれ、賛否両論渦巻く中、本作に魅せられた木下氏とマツモト氏は称賛の言葉を惜しまない。

「メッセージはない、自分の心の中にあるものを形にした」というアザリロヴィック監督の言葉に共感する木下さんは、

木下さん:前作の『エコール』と根本は変わっていませんが、今回の作品もこれまで観たことのない世界を作り出している。個人的には映画『​​アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(スカーレット・ヨハンソン主演)の感覚に近い感じがしますが、SFなのか、映像美なのか、何かはわからないけれど、何かが起きている。

とゾッコンの様子。

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映画情報どっとこむ ralph 一方、

マツモトさん:​​この映画って、わかるとか、わからないとか、あまり意味がないと思うんですよね。もしこれがわかったら、みんな頭がおかしくなるレベルの話。人の頭の中がこうなっていて、こういう景色やカラー、イメージがあって、それが1つの作品と結実し、商業ベースに乗って、みんなの目に入っていることが素晴らしいこと。いいところしかないのに意味がわからないところが美しさなんだと思う。

と語気を強める。また、海辺で育ったアザリロヴィック監督のこだわりについて

木下さん:本作も、『エコール』も、水のシーンから始まっていますが、海や自然、あるいは幼少期などの描写は、フェティッシュといってもいいくらい。普通は無垢な部分に焦点を当てていきますが、この映画は無垢な人が傷ついていく不条理さに溢れている。監督は神話だと言っているようですが、まさに美しい悪夢。

と指摘。

映画情報どっとこむ ralph 無垢を象徴するものとして『エコール』では少女、今回は少年が登場するが、これについて

マツモトさん:監督の中でグロテスクさが加速していると思いますね。それは、監督が女性だということに起因していると思いますが、少年の思春期に対する漠然とした不安感が、こっちが目を凝らさないと何が映っているのかわからない謎のシーンに表れている。

と分析してみせた。

最後に観客から「​​​ディストピアを描いた作品で影響を受けたものは?」という質問が飛ぶと、

マツモトさんは有無を言わさず漫画の『​​AKIRA』と回答。これに対して

木下さん:最近だとジム・ジャームッシュ監督の『​​オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ』ですかね。まるで詩のような映画で、そういった意味では『エヴォリューション』に似ているかも。

とコメント。その他、​​​デヴィッド・リンチ監督の『​​マルホランド・ドライブ』もお気に入りの作品に挙げました。

映画情報どっとこむ ralph プロファイル​​

◆ 木下理樹(きのした・りき)
2000年ART-SCHOOL結成。同年9月、1stアルバム『SONIC DEAD KIDS』をリリース。この頃より全国区でのライブを展開するようになり、美しく純度の高いポップな曲調と轟音ギター、そして木下のあどけなく危なげなボーカルで表現する独特の“うた”の世界観を多数のオーディエンスに印象づけ話題となる。何度かのメンバーチェンジや活動休止を乗り越え、2012年、現在の「第3期ART-SCHOOL」としての活動を開始。2015年、5月、木下理樹が音楽、ライブ制作、アートワークデザイン、フォトグラフ、アパレルなどクリエイティブで柔軟な発想を持った各ジャンルのスペシャリストが集結したチーム「Warszawa-Label」の設立を発表する。「MARQUEE」での映画連載、園子温監督のポエトリーリーディングセッションや映画「ラブ&ピース」にも出演、映画への造詣が深い。

◆ ケンゴマツモト(けんご・まつもと)
2005年結成のオルタナティブロックバンドTHE NOVEMBERSのギタリスト。園子温のポエトリーリーディングセッションや映画「ラブ&ピース」にも出演。THE NOVEMBERSは2007年にUK PROJECTより1st EP「THE NOVEMBERS」でデビュー。様々な国内フェスティバルに出演。2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、 2014年には「FUJI ROCK FESTIVAL」 のRED MARQUEEに出演。海外ミュージシャン来日公演の出演も多く、TELEVISION,NO AGE,Mystery Jets,Wild Nothing,Thee Oh Sees,Dot Hacker,ASTROBRIGHT,YUCK等とも共演。2016年に結成11周年を迎える。

映画情報どっとこむ ralph

渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほかにて絶賛上映中

映画『エヴォリューション

とある島、少年だけに施される奇妙な医療行為。

秘密の園の少女たちの世界を描いた『エコール』のルシール・アザリロヴィック監督による、まるで悪夢のような、禁断のダークファンタジー。

エヴォリューション_ティーザー_s少年と女性しかいない孤島に母親と暮らす10歳のニコラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。「なにかがおかしい」と異変に気付き始めたニコラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。秘密の園の少女たちの世界を描いた『エコール』から10年。原始的な感情を呼び覚ます圧倒的な映像美でルシール・アザリロヴィック監督が描く、倫理や道徳を超えた81分間の美しい“悪夢”。エヴォリューション(進化)とは何なのか…?

2016年11月26日(土)より、渋谷アップリンク、新宿シネマカリテ(モーニング&レイト)ほか全国順次公開です。

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脚本&監督:ルシール・アザリロヴィック(『エコール』(2004)『ミミ』(1996))
プロデューサー:シルヴィー・ピアラ、ブノア・カノン
撮影監督:マニュエル・ダコッセ
美術監督:ライア・コレット
出演:マックス・ブラバン、ロクサーヌ・デュラン、ジュリー=マリー・パルマンティエほか
配給・宣伝:アップリンク
2015年/フランス/81分/フランス語/カラー/スコープサイズ/DCP
© LES FILMS DU WORSO • NOODLES PRODUCTION • VOLCANO FILMS • EVO FILMS A.I.E. • SCOPE PICTURES • LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015