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みゆちゃんの願いが是枝監督に届き、次回作は「万引き家族2」に決定!?『真実』イベントで


映画情報どっとこむ ralph 是枝監督初の国際共同製作であり、フランス映画界の至宝カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュを主演に迎え、全編パリで撮影が行われた本作ですが、この度、11月1日(金)より、映画『真実』“特別編集版”として、新たな本編を劇場公開しております。
国民的大女優の母と、その陰で複雑な思いを抱えて生きてきた娘のドラマを描く本作ですが、“特別編集版”では、脇で彼女たちを支え、見守り、時にはさりげなく優しい的確なアドバイスを送る男性陣にも、よりスポットライトが当たります。イーサン・ホーク他の出演シーンも盛りだくさんとなりますので、ファンの皆様は必見です。

ますます熱い注目を集まる本作ですが、この度、この「特別編集版」にて是枝裕和監督登壇のティーチインイベントを実施。上映前には「日本語吹替版」で活躍してくれた佐々木みゆちゃんもお祝いに駆けつけ、是枝監督とミニ舞台挨拶を致しました。(特別編集版は字幕版のみの上映となります) 
みゆちゃんから質問『真実 特別編集版』是枝裕和監督へ
『真実』 ティーチインイベント
日時:11月6日(水)
場所:TOHOシネマズ シャンテ 
登壇:是枝裕和監督、佐々木みゆ
(ティーチインは是枝監督のみ)

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作で、現在、絶賛公開中の映画『真実』ですが、イーサン・ホーク他、男性陣の出演シーンが盛りだくさんとなるファン待望の『真実』”特別編集版”も11月1日(金)より遂に公開となり、温かい拍手に迎え入れられながら是枝監督が舞台挨拶へ登壇。

「偶然ですが、今日はイーサン・ホークの誕生日なんです。この日がイーサンにフィーチャーした特別版の上映という、とても良いイベントになりました。ありがとうございます」とご挨拶。

「この“特別編集版”は、元々の脚本に一番近い形です。既に公開されたものをご覧になって、もう少しイーサンを含む男たちが観たかったな、という方のために作ったような作品です。ダメな男性陣の姿が多く描かれた緩やかな編集になっています」

と、すでに公開されているバージョとの違いを明かします。そして本日、特別ゲストとしてリュミ―ル(ジュリエット・ビノシュ)とハンク(イーサン・ホーク)の娘シャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)役の日本語吹替を担当した、佐々木みゆちゃんが舞台挨拶の応援に駆け付けました!

「こんばんは。シャルロット役の吹替版をやらせてもらった、佐々木みゆです。よろしくお願いします!」とご挨拶。吹替は今回が初めての挑戦でしたが周囲の反響を問われると、みゆちゃんは「学校の校長先生が、カトリーヌ・ドヌーヴさんのことを中学生の頃から憧れていたそうで、すごいねって言われて、嬉しかったです!」と、得意げな表情を浮かべます。
佐々木みゆ
是枝監督の作品に携わるのは『万引き家族』に続いて二作目でしたが、次はどんな映画に出てみたいですか?という質問には「万引き家族2、出させてください!」と夢を明かし、これには監督も、「クランクアップの日から、2を撮りたいと言われているんです。ちょっと考えてみようかな?」とみゆちゃんの想いに心を動かされた様子!?

みゆちゃんから質問『真実 特別編集版』是枝裕和監督へ 更に監督に一つ質問があるというみゆちゃんが「次に映画を撮るときは、どんな国で、どんな映画を撮るんですか?」と尋ねると、監督は「まだね、全然決めていないんだよ。多分、次は日本だと思うんだけどなあ。いつもだったら映画が公開される頃には新作の準備をしているんだけど、ちょっとお休みしていて、休憩中なの。だから一緒に遊ぼうね!」と次回作についての展望も見据えながら答え、みゆちゃんも「ふふふ、はい!」と二人の仲睦まじい姿が窺えます。本作で初めてフランス映画を観たというみゆちゃんは「(吹替えは)はじめてだったんですけど、すごく緊張して、ぶるぶる震えました。おススメポイントは(ネタバレになるのを心配して)ちょっと教えないほうがいいかなと思うんですけど…」と不安になり、監督に耳打ち。その和やかな二人の姿に会場も思わず笑みがこぼれながら、監督に「だいじょうぶだよ!」と背中を押されると、「映画の中で、おじいちゃんがおばあちゃん(ファビエンヌ/カトリーヌ・ドヌーヴ)に亀にされちゃってたんですけど、許してもらえて戻ってくるところです。皆が集まったパーティがあって、すごく賑やかなところがポイントです!」と、注目ポイントを語ります。

限られた時間ながらも監督とみゆちゃんの仲の良さが窺える息の合った舞台挨拶は、惜しまれつつ幕を閉じました。

映画情報どっとこむ ralph <ティーチイン>

『真実』“特別編集版”の上映後、会場に戻った是枝監督と共に、恒例のQ&Aがスタート。多くのお客様から質問の手があがります。

Q.イーサン・ホークさんの大ファンです。何でも良いので現場でのイーサン・ホークさんについて教えてください。

是枝裕和監督 A.チャーミングで色っぽいし、面白いし、演出サイドの役者なんです。画面の中にいてくれると、監督としてとても助かる。もちろん皆さん素敵な役者さんで作品第一に考えてくれていましたが、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが同じ現場にいるだけで緊張感が高まるんです。でも間にイーサンが一人いてくれるだけで、和むんです。良い男というのもあるんでしょうけど。自分がその場でどういう振る舞いを求められているのか、計算ではなく出来てしまうタイプ。イーサンがいると僕も安心して現場に入れました。

Q.作品の中でファビエンヌが三角形の白いものを持っていますが、あれはなんでしょうか?
A.なんだと思いますか?(笑) 具体はもう少し秘密にしておこうかと思いますが、お守りよりももう少し日常的なものです。そんなに意味がなくても、持っていると何か落ち着くものってあるじゃないですか。ぱっと見なんだか分からないけど、本読みでも寝室でも常にファビエンヌが持っているものを何か用意してください、と美術の方に頼んだら、見つけてきてくれたものです。リュミールがクランクアップのシーンで持っていたものも、同じものです。

Q.監督の著作「こんな雨の日に 映画『真実』をめぐるいくつかのこと」の中に、楽しかったと書いていた犬のオーディションについて教えてください。
A.色々な犬に会えるのが楽しかったです。オーディションではないんですが、ロケハンでファビエンヌが住む家を探していて、パリの郊外にある大きなお屋敷も回ったんですけど、だいたい放し飼いの汚い犬がいるんです。日本の犬みたいに毎日お風呂にも入らないし、臭いし、飛びかかってべろべろと舐められるのが、最初はすごくたまらなかったのですが、そのうち慣れてきて、それも楽しかったですね。オーディションに呼んだ犬は4匹くらいいたんですけど、あの家にいる男たちは、皆情けなくて頼りない人たちなので、犬もなんとなく一番情けない感じの犬を選びました。

Q.最終的にリュミールは、真実なんてどうでもいいわよねという境地に達したのかなと感じたのですが、どうなんでしょうか。
A.真実なんてどうでもいいかはともかく、この映画を通して一番変化するのがリュミールなんですよね、とビノシュさんと話していました。彼女にとっての自分史というか、母親像というのが少しだけ書き換えられていくお話で、上書きされていく中にはフィクションも入っているから、記憶も塗り替えられる話に着地できればいいなと思っていました。「これは真実?」とシャルロットに聞かれたときのビノシュさんの表情は素晴らしかったですね。

Q.真実のプロモーションでは、「本に何が書かれていなかったか」ということについてフィーチャーされていたと思いますが、本に書かれていたことが気になりました。
A.あの自伝には、こうだったら良かったな、ということも多分ファビエンヌは書いていたと思うんですね。それは真実ではないかもしれないけど、そうでありたかったという気持ち自体は本当なんじゃないか、ということを娘も感じたんじゃないでしょうか。だからリュミールも自分が子供のときに言いたかった気持ちを、娘であるシャルロットの言葉を借りて伝える、というお返しをしたのかなという風に思いながら書いていました。

Q.イーサン・ホークさん演じるハンクが「クレープは俺が発明した」というシーンが好きだったんですが、先に興行されていたバージョンでは父と娘のシーンや、家族の穏やかなシーンが主にカットされていたのはなぜですか?
A.初めから母と娘の話にフォーカスをした上で観ていただいたほうが、劇中劇も母と娘のお話ですし、その上層構造も含めて届きやすいのではないか、という判断をしました。なるべく母と娘のお話を中心に考えて、それ以外の物を削ぎましたが、個人的にはちょっともったいなかったなというところを戻したものが、特別編集版です。あのクレープのシーンはアドリブなんです!一発本番でイーサンから出てきた言葉ですね。

Q.この作品は超トップレベルの俳優さんたちが集まっていたと思いますが、彼らと仕事をしてみて、俳優に対しての価値観は変わりましたか?イーサン・ホークはプレミアなどの参加がありませんでしたが、この作品について何か仰っていましたか?
A.日本でもトップの方々とやらせていただく機会がありましたし、日本の役者さんもレベルが高いのであまり今回のことで大きく変わったということは正直ありません。ただオーディションで沢山の10代、20代の女の子と会ったんですが、みんな基礎訓練がしっかりできていて、役者のポテンシャルが基本的に高いと感じました。素養も教養もあって勉強しているな、という面は日本とはちょっと違います。イーサンは連絡も取り合っていて、ヴェネチアも呼んだんですけど、いま脚本を書いて主演もしている連ドラの撮影中で忙しいようなので、まだ観ていただけてないと思います。

Q.役者が発せられるセリフがどこまで用意していたものなのか、突発的に出たものなのか、引き出し方がお上手なのでいつも判断がつかないなと拝見していますが、役者さんと接する中でうまく引き出せたな、というような関係性はありましたか?
A.脚本を書く前に、ビノシュさんとドヌーヴさんに長いインタビューをさせていただきました。女優としての考え方や感じ方、生まれて初めてお芝居をしたときの記憶や、娘さんとの関係など、色々聞かせてもらったものを、形を変えながら役やセリフに反映しているので、もらってきたものを組み替えて使っている部分が今回は凄く多いです。実はアドリブはあまり多くなくて、イーサンぐらいです。僕がそれを求めているということを、彼も承知しているので。ストローの袋を使って子供たちを楽しませるシーンも、任せてくれ!子供たちとのうまくやるのは得意だから!という感じだったのでおまかせして、僕もそういう部分を期待していたし、とてもお上手でしたね。役者との関係も上手くいったんじゃないかなと思います。

Q.今回、どうして母子の関係にスポットを当てたんですか?
A.母子モノにするつもりは元々無くて、最初は楽屋で出番を待っている老女優のほぼワンシチュエーションのドラマを15年くらい前に書いていたんです。偏屈で友達のいない、ライバルで唯一の友達は事故で亡くなっているひとりぼっちの女優が、同性の友情を演じなければいけなくてイライラしているというお話を形を変えて膨らましていきました。女優にならなかった娘を母親と対峙する形でおいてみようかな、その娘は女優になろうとしている子にしようかな、ライバルは亡くなっているけどライバルの再来と言われている人を出して、皆はそこには存在していないもう一人のサラを向こう側に見ている、というこの四人の話にしようかなという発展のさせ方でした。結果的に家族の物語になりましたが、最初はこんなスタートでした。

Q.撮影前に、ジュリエット・ビノシュさんと監督がお話された際に、ファビエンヌだったら娘を産んだことすらも役として必要だったからかもしれない、ということをビノシュさんが仰っていたそうですが、監督の気持ちを教えてください。
A.ビノシュさんと演じることについてお話を聞かせていただくチャンスがあったんです。彼女は時間をかけて役を掴んでいくタイプだったのですが、母親との関係を話していく中で、「もしかするとファビエンヌは母親役を上手に演じるために私を産んだかもしれない」という一言がビノシュさんからぽろっとでました。それは娘にとっては非常に辛いけど、演じるためなら彼女はそのくらいのこともしそうですね、と裏設定として二人の中で押さえたうえで、どういう風にリュミールを作っていくか話をしました。セリフにはしていませんが、演じている背後にはそういう感情がビノシュさんの中にもあったと思います。

最後に監督は「ありがとうございました。別バージョンをこういうタイミングで観ていただくのはずるい気もするんですけど、どっちも自分としては気に入っている作品なので、またティーチインができて、満足です。もし気に入っていただけたらまた劇場に来て下さい。ありがとうございました。」とティーチインを締めくくりました。


映画情報どっとこむ ralph 映画『真実』

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき。

***********************************

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
  




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『真実』撮影秘話・裏話・・・語った!是枝裕和監督ティーチインイベント


映画情報どっとこむ ralph 是枝監督の、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画 『真実』 が、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となりました。
是枝裕和監督映画 『真実』 ますます熱い注目を集まる本作ですが、この度、是枝裕和監督登壇のティーチインイベントを実施いたしました。ファンにとっては恒例となっているだけあり、質疑応答では毎回洞察力の鋭い質問が飛び出すティーチインイベント。

是枝監督初の国際共同製作作品となった本作でのティーチインイベントでは、ファビエンヌ役のカトリーヌ・ドヌーヴの魅力や撮影時の裏話など様々な話が披露となりました!
『真実』是枝裕和監督ファンからの質問を語りつくす!
『真実』 ティーチインイベント
日時:10月25日(金)
場所:TOHOシネマズ 日比谷
登壇:是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 既に映画を鑑賞した観客から大きな拍手で迎えられた是枝監督は、「雨の中、ありがとうございます。なるべく長めにQ&Aを沢山やろうと思っているので、早速始めたいと思います。」と挨拶。客席からは沢山の手が挙がり、ティーチインがスタートしました。

Q. 日本、フランス、アメリカなど諸外国の監督や助監督ですごいな、才能があるなと思った方はいますか?

A. 監督だとアルノー・デプレシャンが好きです。あとは、『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカーも好きですね。助監督のすごさってなんですかね。今回、『真実』の助監督をやってくれた方は二コラさんという方で、『青いパパイヤの香り』や『ノルウェイの森』などを撮ったベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督のデビュー作から助監督をずっとやられている方なんです。トランが『シクロ』という映画で金獅子賞を獲ったときに、僕が『幻の光』でヴェネチア国際映画祭に出席していて、年齢が同じだったということもあって、色々な映画祭でお会いしたのをきっかけに仲良くなったんですけど、彼の現場はすごく大変だという噂を聞いていたんです。そんな彼の現場を何本も担当している助監督なら、すごく良い人なんだろうなと思って、二コラさんとお会いして、本作の助監督に決めました。すぐにトランからも「彼はとても素晴らしい助監督だから、きっと君の力にもなってくれると思うよ」と連絡を頂いて、本当にその通りでした。チーフの助監督さんは、現場の色々なトラブルを上手くまとめてくれるポジションなんですけど、そのおかげで僕は演出に専念できましたし、良い助監督さんでした。

Q. この映画はとてもフランス映画だなという感じがして、フランス人の生活感や、フランス人だったらこういうことをしそうだな、あんなこ
と言いそうだな、というところが自然で、日本人の監督が撮ったという事をあまり感じませんでしたが、どこかで日本人監督が撮ったとい
う要素や証のようなものをわざと残そうということは考えましたか?

A. 全く考えなかったですね。普段日本で撮っていても、日本映画にしようとは思わないので、普段と同じように、自分が選んだ題材と役者を最大限どう活かそうか、その空間をどのように魅力的に描こうかということだけを考えて撮りました。ヨーロッパの方たちもそこに何かしらの日本的なものを読み解いてくると思いますし、それが正しいか間違っているかはともかく、ある種の先入観も含めてそういう目で観られることには慣れています。今回、フランスの方たちはそういう目線ではない形でこの映画を観ると思いますが、その中で自分らしさのようなものがどのくらい残るか、残らないのか、意図して残そうとは思わなかったです。意図せずとも残るものはきっとあると思いますし、それはフランスで公開された後に分かると思います。

Q. 是枝監督自身も娘さんがいらっしゃって、お忙しく会う頻度も少ないかと思います。この映画では母と娘、女優と娘がテーマでしたが、父と娘、監督と娘として、今回の映画に反映したことはありますか?

A. 今回はそんなに考えなかったかな。今回はカトリーヌ・ドヌーヴさんに長い取材をさせてもらって、それをベースに脚本を書いている部分があるので、自分の何かを重ねる余地はなかったです。逆に自分とは距離をとれた作品だったので、面白かったです。

Q. 以前、『万引き家族』のティーチインで、監督が作られた脚本が、役者さんたちの手でまた新しい形に変化していく面白さがあるというお話が印象的でした。今回も、監督の脚本や演出から離れて、フランスの女優さんたちが作り出した世界観のようなシーンはありましたか?

A. 現場で何かアドリブが出てきているわけではないんですが、彼女たちを観察しながら足していったところはあります。本編中にあるファビエンヌの挨拶のキスの位置がココ(唇のギリギリ)なんだよ、という設定は、ドヌーヴさんが撮影後に毎日、「お疲れ様」って僕にキスをするんですけど、良いお芝居をしたときの位置が、かなり口元に寄ってきて衝撃を受けたので、そのまま脚本に書きました。

Q. 今回、是枝監督の作品の中で初めてダンスシーンがありますが、始めから入れようと思っていましたか?どういう風に、誰と踊るかという演出は、監督が考えたものですか?

A. そうですね。『空気人形』という映画で宙に浮くダンスシーンのようなものは撮っているんですけど、初めてと言えば初めてですかね。日常と地続きでふっと非日常的な風景に移行する、みたいなものを脚本に入れたいなと思ったんです。今回、劇中劇と実人生が反転していく、みたいな話にしようと思ったので、フィクションが日常になるのと、日常がフィクションになっていくのを、両方やってみようと、早い段階から脚本に入れていました。誰が誰と踊ってチェンジして、っていうのも決めながら、でも自由に動いてもらう感じ。元々は細かくカット割りもしてたんですけど、カメラマンのエリック・ゴーティエさんがなるべく割らずに一連で撮りたいタイプで、いい意味で動的なカメラマンだったので、彼の動きに乗っかりました。

『真実』是枝裕和監督ファンからの質問を語りつくす!
Q. ドヌーブさんはファビエンヌみたいにめんどくさくなかったですか?

A. わがままなんですけど、チャーミングなんです、というと”わがまま”だけ切り取られて、批判しているみたいな見え方がすごく嫌なんです。まあめんどくさいか、めんどくさくないかでいえば、めんどくさい(笑) でもただめんどくさいだけの人だったら、こんなに彼女のことを好きにならないんだよね。クランクアップした日には、共演したキャストも、スタッフもみんな彼女のファンになっている感じ。そこがやっぱりすごいなって思います。それはもちろん良いお芝居をされるっていうのもあるし、人柄に嘘がないんです。良いお芝居ができたときは子供のように嬉しそうにするし、早く帰りたいときは早く帰りたいっていうし、誤魔化しがない。不快に思ったことは一度もなかったです。基本的に毎日遅刻して、楽屋に入ると「昨日、夜眠れなかったのよ」と、セリフが入っていないから良いお芝居ができないかもしれない、というような予防線を張り始めるんだけど、途中からそれもかわいくなっちゃって。楽しい方でした。

Q. 私はドヌーヴさんの大ファンで、横顔のシーンでは往年のフェイスラインが素晴らしいなと思って観ていたんですが、監督が撮っ  
ていてうわあっと驚いた瞬間や、凄いなと思った瞬間を教えてください。

A. やっぱり横顔ですよね。一番最初のインタビューシーンでたばこをふかしたときの、窓ボケの横顔の美しさが圧倒的で、彼女はこ
こが一番ポイントなんだなと思って、印象的に残しました。劇中劇でマノンとお芝居をしているときの、転んでひざを打って立ち上がっ
てからの横顔も素敵で。どのへんまで自分でフレームを意識しているか分からないけど、片目がマノンで微妙に見え隠れしている横
顔が、撮っていてぞわぞわっとしました。

Q. 『真実』という強い印象のタイトルですが、このタイトルはいつ頃決まりましたか?日本人だったら分かりやすい感情のやり取りも多
かったと思うんですけど、監督の意思が日本人だったら通じるのに、フランスの方には伝わりにくかったな、というシーンがあれば教え
てください。

A. タイトルは2015年に、カトリーヌ・ドヌーヴで、ジュリエット・ビノシュを娘にして、イーサン・ホークを旦那さんにしてこういう話にしよ
うと脚本を書き直ししてた時のタイトルが『真実のカトリーヌ』でした。最終的にはカトリーヌを取ったんですけど、劇中で出版された本
の題名をタイトルにしようとずっと思っていたので、あまりぶれなかったですね。演出していて伝わりにくかった部分は、今考えてもで
てこないので、あまりなかったのかもしれないです。クランクインの二週間くらい前に、子役の子以外で本読みができたんですけど、こ
ういう作品なんだなというのはスタッフ、キャスト、僕自身もそこで掴めた気がしました。そこから大きくお芝居が外れたりはしなかった
です。みんな本当に優れた方たちでした。

Q. 前回のイベントで、監督は中華料理屋さんのシーンが印象に残っていると仰っていましたが、そのシーンについて詳しくお聞か
せください。また、監督が考える文学と映画の関係性を教えて欲しいです。

A. ファビエンヌが訪れる中華料理屋さんで、隣のテーブルに座っている人が良かったんですよね。実は中華料理屋さんの店主とフ
ァビエンヌがやり取りをするシーンも撮っていたんだけど、あの隣の方が強烈で、言葉なんていらないなと思ったの。年齢でいうと少し
ファビエンヌより上のおばあちゃんと息子たち家族が集まって、何かお祝いをしているんだけど、情報量的には少ないのに彼女が
送ってきた人生と、ファビエンヌが送ってきた人生が対照的な感じなのがとてもよく出ていて良かったなと思って、字幕も出さずにセリ
フもカットして残しました。ただその場にいただけなんじゃないかな?というくらいあの家族が自然で素敵でした。エキストラというのも
失礼なほど、あういう方たちが映画を豊かにしてくれますよね。
文学と映画は違うものだと僕は思っていて、原作モノは自分には向かないなと思ってやらないんです。僕が好きな小説も、文体そのも
のを追及している面白さがあるので、映画化には向かないものが多いから映画化を前提に読んだりもしないし、文字として楽しもうとい
う感覚ですね。本作の劇中劇には一応原作があって、本当に短い短編なんですけど、劇中劇に使うにはあれくらいがちょうどいい。膨
らませすぎると魅力が半減するから長編には向かないような、素敵な短編小説で。そういうのだといいんだけど、長編小説を省略しな
がら二時間の映画にするのが僕には向かないなと思います。


映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・・

監督:ありがとうございました。字幕版と吹替版を観ていただいた方はもういいんじゃないかと思うかもしれませんが、11月1日から、個人的に愛蔵版と呼んでいる、捨てがたいあのダメな男たちのシーンを残したバージョンも劇場で上映できることになりました。本作は母と娘の物語にするために、だいぶ削いで絞ったんですけど、もしもう少しイーサン・ホークが観たいなという方がいたら、ぜひ。良いんだよね、あのダメさ加減が。もしお時間許す方がいれば、是非観てください!

と挨拶をし、より作品の理解を深めた観客たちの満足気な表情の中、ティーチインイベントが終了しました。 

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督映画 『真実』
『真実』

全国公開中

公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu/

【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  


















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宮本信子・宮﨑あおい・佐々木みゆ・是枝監督が登壇『真実』公開記念舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 昨年、『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞“パルムドール”を受賞した是枝裕和監督の、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画 『真実』が、ギャガ配給にて、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となりました。

いよいよ公開を迎え10月14日(月)に公開記念舞台挨拶を行いました!当日は、日本語吹替版で声優を務めた宮本信子(カトリーヌ・ドヌーヴ/ファビエンヌ役)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ/リュミール役)、ドヌーヴの孫娘を演じた佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ/シャルロット役)、是枝裕和監督が登壇。吹替版の魅力をそれぞれ思い思い語り、映画のタイトルにちなみ、“真実”をめぐるトークなどを展開しました!
『真実』公開記念舞台挨拶
日時:10月14日(月・祝)
場所:TOHOシネマズ 日比谷
登壇:宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 『万引き家族』でパルムドールを受賞した是枝裕和監督最新作『真実』が、10月11日(金)より遂に全国公開となりました。本作の公開を記念して、日本語吹替版で声優を務めたファビエンヌ役の宮本信子さん、リュミール役の宮﨑あおいさん、ファビエンヌの孫娘のシャルロット役の佐々木みゆちゃん、是枝裕和監督が登壇。


宮本さん:カトリーヌ・ドヌーヴです(笑) 初めて吹替えのお仕事をさせていただきました。足元の悪い中、沢山の方がお越しくださいまして、ありがとうござ宮本います。
宮本信子
宮﨑さん:本日はお越しいただき、ありがとうございます。このような形で作品に参加させていただいて、舞台挨拶をするのは初めての経験なので新鮮な気持ちです。

佐々木さん:佐々木みゆです!監督に初めて吹替版のお仕事をさせてもらったんですけど、すごく緊張して、でも監督がいるから落ち着きました!

是枝監督:みなさんこんばんは。台風で予定が変更になって、どうなることかと思いましたけど、映画は公開を迎えることができてホッとしています。

とそれぞれ挨拶をすると、会場は大きな拍手に包まれます。

映画情報どっとこむ ralph 宮本さん:初めてお話をいただいたときはびっくりしまして、頭をぐるぐると考えて4時間くらい悩みました。吹替えの仕事はすることがないと思っていましたが、監督とはご縁がございまして、思い切って仕事を受けてみようと思いました。

と、初めての洋画吹き替え、そして是枝監督作品に参加した想いを吐露。

当日まで心がけたことを問われると、

宮﨑さん:吹替えは初めてすぎて何が正解かも分からないスタートだったので、とにかく頂いた作品をお家で観て、ビノシュさんがどういう表情でセリフを言っているのかを頭に焼き付けました。当日は台本をきちんと読むと、ビノシュさんの口の動きと私の声がぴったりと合って、収録も楽しかったです。勝手にビノシュさんと同じ気持ちを共有できているような感覚でした。

と明かします。

佐々木さん:魔女の声を真似するときに、ハハハッって笑うところが難しかったです!楽しかったところは、皆でパーティをするシーンを吹き替えるのが楽しかったです!

と元気よく答えます。

監督:もし吹替版を作るなら、というお話になったときに名前を挙げたのがこの二人だったので、その通りのキャストが実現しました。宮本さんは背筋の伸びた凛とした声が役とぴったりですし、あおいちゃんは何度か声のお仕事もさせていただいているんですけど、セリフになっていない部分のニュアンスもすごくふくよかに表現できる方だと思っていたので、ビノシュさんとは少し年齢差があるんですけど迷わず選びました。みゆちゃんはすごく吹替えをやってみたかったそうで、その気持ちが伝わったのでお願いしてみました。

と、オファーのきっかけを明かします。

そして実際に完成版を観ると、

監督:普段は字幕で観るタイプなんですが、今回は最初に日本語で書いた脚本が、フランス語に直して撮影をしてから、また日本語字幕になっているので、脚本よりもだいぶ情報量が減っているんです。こればっかりはしょうがないな、と思っていたんですけど、吹替えになると字幕で削らざるを得なかったニュアンスを戻せたんですね。オリジナルの脚本に近いものが少し取り戻せたなと、自分で観ていても面白かったです。

と吹替え版にも手ごたえを感じています。

監督の印象について

宮本さん:人の意見をよく聞かれる監督で、優しいです。映画監督なのでもちろん厳しい一面も持っているんでしょうけど、ムーミンみたいにふわっとした印象です。

宮﨑さん:宮本さんが仰る通り、すごく優しい方で、話していると全て見透かされているような気持ちになります。

と意外な共通点を明かします。

佐々木さん:万引き家族からすごく優しいです!

と答えました。


映画情報どっとこむ ralph 宮本さん:先日来日されたドヌーヴさんが、撮影の雰囲気が素晴らしかったと仰っていましたけど、どんな感じでしたか?

と宮本さんが監督に尋ねると、

監督:撮影はすごく楽しいんです。彼女が現場に入ってから、帰られるまで、最初は皆とても緊張するんですけど、最後はみんなドヌーヴさんのファンになっていました。ドヌーヴさんは一日一回必ず良いテイクを出されるんです。ほとんどセリフを覚えてこないんですけど、相手との関係やリズムでセリフを頭に入れていきます。最初は僕の書いたものとは全然違うセリフを喋っていますし、相手役の人もなんとか合わせるんですけど、いきなり100点の演技がくるタイプなんです。その100点を目の当たりできたのは貴重な経験でしたね。

と、フランスの現場を振り返ります。そして映画タイトルでもある“真実”にちなんで、最近知って驚いた“真実”について尋ねられると、

佐々木さん:ドヌーヴさんって、見た目は怖そうだったんですけど、この間の舞台挨拶ですごく優しい人なんだな、と真実が分かりました!

と、ドヌーヴの真実を明かします。逆に監督が司会者に最近知った“真実”について尋ねると、「先日、是枝監督にインタビューをさせていただき、初めは世界で注目されている方なので怖い方なのかなあと思っていたんですが、『ごめんね、三谷幸喜さんみたいに面白いこと言えなくて(笑)』と、とっても気さくで、とっても温かい方なんだなって思ったのが、真実です!」と明かし、

監督:三谷さんはずるいよね~監督が皆あんなに面白いことを言えると思われちゃうと、困っちゃうよ(笑)

と会場の笑いを誘いました。

本作は母娘の確執も描かれますが、佐々木さんもお母さんとよくケンカをしてしまうようで、

佐々木さん:何回もケンカします。パパに謝りなさいって言われるので、仲直りをします。でも最近はパパに解決してもらわなくても、2人で仲直りします!

と微笑ましいエピソードも。
監督の作品ではよく描かれる親子の関係というのも日本とフランスでは異なっており、

監督:これまでの作品だとあまり衝突させずに、『…』となったり、どちらかが先に寝てしまう、として終わらせることが多いんですが、日頃フランスの方と仕事をしていると、そんなにぶつかり合って明日の撮影大丈夫かな?と思ったときも、翌日になるとケロっとしているんです。なので、いつもより多めにぶつけてみようと思って、セリフを少し強めに書きました。

と、これまでの作品とは一味違った演出も込められています。
本作の中で気に入っている、好きなシーンを問われると、

宮本さん:この映画はイーサン・ホークさんが出演されてまして、本当にお芝居も佇まいも役にぴったりで、素晴らしいなと思いました。ファビエンヌがハンクと絡む楽しいシーンがあるんですけど、そこを注目いただけると嬉しいです。

宮﨑さん:ビノシュさんは娘でもあり、母でもあり、色々な顔をもっているんですが、素敵に表現されていて、一人の女性の色々な役割や顔を観ることができるのも、面白いポイントだと思います。

佐々木さん:好きなシーンは、トトっていう犬がいて、勝手に歌を作るシーンがお気に入りです!

監督:全部気に入っているシーンしか残してないんですけど、想像していなかったけどいいカットというものが一つあります。ファビエンヌが中華料理屋さんに来ているシーンなんですが、そのお店にいるワンカットだけ映るおばあちゃんが凄く良いので、是非注目していただけたらと思います。

と、皆思い思いにお気に入りのシーンを挙げます。

映画情報どっとこむ ralph 宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督『真実』公開記念舞台挨拶 最後にこれからご覧になる観客へ向けて

佐々木さん:吹替版も字幕版も、どっちも観てみたら楽しいと思うので、是非観てください!

宮﨑さん:普段字幕で観る方も多いと思うんですけど、吹替だからこそ役者さんの表情をすごくよく観れたり、感情がもっとダイレクトに伝わる部分も多いと感じましたので、ぜひどちらも楽しんで観て頂けたら嬉しいです。

宮本さん:この映画は母と娘の映画で、日本とフランスではこんなに文化が違うんだなと、色々なことを感じられるこの映画の凄さを、楽しんで観て頂けたら素敵だなと思います。劇場に沢山の人が足を運んでくださるよう、お願い申し上げます。

是枝監督:ご覧になる前の方に読後感の話をするのはよくないと思うんですけど、自分が思っている以上に僕の映画は観終わると重く、よどむ感じがあるらしいんですが、今回の映画は予想外に明るかったと言われる方がとても多かったです。普段から暗い映画を作っているつもりはないんですけど、この映画は観終わった後に、いつもより遠回りをして帰りたくなるような、そういう気持ちになれる映画を作ってみたいと思って作り始めた映画だったので、そんな気持ちに辿り着けていれば嬉しいです。お楽しみください。

とメッセージを送り、まさに家族のような三世代が集った温かなイベントは幕を閉じました。 

是枝裕和監督映画 『真実』 【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、
テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……
お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

***********************************


原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ
『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ ©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu




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『真実』是枝裕和監督が第24回釜山国際映画祭にてAsian Filmmaker of the yearを受賞


『真実』是枝裕和監督が第24回釜山国際映画祭にてAsian Filmmaker of the yearを受賞

映画情報どっとこむ ralph 10月11日(金)より全国公開となる是枝裕和監督の最新作『真実』が、韓国南東部の都市釜山にて10月3日(木)~12日(土)まで開催されている第24回釜山国際映画祭で、Gala Presentation部門への出品と、また是枝監督が Asian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞したことを受け、10月5日(土)の授賞式と公式会見、Q&Aに出席しました。
『真実』是枝裕和監督釜山国際映画祭Asian Filmmaker of the year受賞
『真実』第24回釜山国際映画祭
日付:10月5日(土) 
参加:是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph <Gala Presentation部門 公式会見>
会場には韓国現地の記者に加え、海外から訪れた記者も多数参加。マスコミ席は満席となり、立ち見や、会場に入れない方も出てくるほど大盛況。是枝裕和監督が舞台袖から登場するとスチールからのフラッシュの嵐に包まれました。いざ会見がはじまると、大勢の方から手が挙がり、最新作の『真実』について、監督のこれまでのキャリアについてといった質問が投げかけられました。会見終了の時刻となっても、挙手の手が止まることはなく、是枝監督の最新作への注目度の高さが伝わる会見となりました。
『真実』是枝裕和監督釜山国際映画祭Asian Filmmaker of the year受賞
以下、会見のトーク内容書き起こし。

Q:最初の挨拶
こんにちは。
まだちょっと空港ついてここに直行しているので落ち着かない気持ちもあるのですが、このような形でアジア映画人賞頂きまして、今年韓国映画がちょうど100周年ということで本当におめでたい年に、釜山映画祭という僕のデビューとほぼ同じ年を重ねながら、困難を乗り越えながら成熟していった映画祭でこの賞を受賞させて頂くという本当に光栄な時間をここで皆さんと分かち合えることを嬉しく思っています。宜しくお願い致します。

Q:言語の壁についてまた、錚々たるキャスティングについて
コミュニケーションは、最初やはり僕は日本語しかできないのでどういう風に乗り越えていくかというのは最初の課題だったんですけども、とても素晴らしい通訳の方を見つける事ができて、この5年一緒に仕事をしている女性ですけれども、彼女にべたで半年間現場について頂いた、それが本当に大きかったなと思いますし、いつにもましてなるべく、直接言葉が通じないが故にお手紙を書いてスタッフにもキャストにもなるべく僕が何を考えているのかという事を文字にして相手に残るように伝えていこうという、日本でもやるようにしていることではあるのですが、今回は意識的に多くして意思の疎通を図りました。
10年ほど前にペ・ドゥナさんと一緒に映画を作りました。その時ももちろんお互い共通の言語はなかったんですけど、お互いに何を求めているのか、何が欠けているのかというのを、撮影を重ねていくにつれて、言葉がどんどん必要なくなっていきました。カットをかけて次どういう風にするのか、言葉を越えて次に進むべきみちはお互いが歩調をあわせて進めるようになっていきました。今回もそういう事が現場でありました。映画作りの面白さと言うのはそういう言葉を越えたところにあるんじゃないかと今回改めて思いました。
キャスティングは、10年以上前からジュリエット・ビノシュさんとは親しい付き合いがありまして、将来的には何か一緒に映画を作りませんかとオファーを僕が頂いた感じなんですけど。それにこたえる形で今回の話、ストーリーというものを、まだあらすじでしたけど渡したのが2015年。その段階では僕もカトリーヌ・ドヌーヴ、イーサン・ホークという名前をノートに書いていたものですから、3人ありきで考えていたものが、当初の予定通り夢がかなう形で今回作品になった感じです。

Q:家族の映画を作成しようと思った理由は。また俳優へのオマージュというのは意識されましたか。
今回はファミリードラマというよりは、”演じるとは”という問いからスタートしておりまして、女優を主人公にしたものを撮ってみたいというところから一番最初にスタートしました。
その彼女を描くに当たって、じゃあ女優にならなかった娘の存在と若くして亡くなってしまったライバルの存在の二人を登場させて三角形の中で一人の女優を描いてみたいという事です。
オマージュという意識は自分の中にそんなになかったですけども、ただ撮らせて頂いたカトリーヌ・ドヌーヴという、本当に映画史の中で輝いている、しかも今も現役で活躍されている女優さんの魅力を作品の中で出来るだけ多面的に瑞々しく描きたい、そのことをとにかく自分の中の課題という風に考えて作りました。

Q:さまざまな母と娘の形が登場していますが。
映画の中にいろんな母と娘の関係を登場させたいと思いました。それはある時は、立場が逆転して見えたり、ある時は演じている母親が演じることのなかったライバルにみえたり、庭から聞こえてくる言葉が娘のものだと錯覚したり、いろんな場所で母と娘、娘と母というものを重層的に描いてみたいというのは最初からコンセプトにしていました。
それはカトリーヌ・ドヌーヴという女優をいろいろな側面から光を当てて多面的に描く一つの方法だったと思います。あとはやはり、祖母であり、女優であり、母であり、そして娘でもあるそういう事を目指しました。

Q:日本を出て海外で撮影する中で最初にまずどういった点に気を付けましたか。
日本での撮影との違いなど。また海外でも子役の演出はどのように。
自分の知らない、暮らしている場所ではない異国の地で撮影するというのは、いくつか注意しなければいけない事があり、「エッフェル塔」を入れてみたり、「凱旋門」を入れてみたり、絵はがきにうつっている中に人を歩かせりというのをまずはしないようにしようと。日常的な風景の中で、この町で暮らしている人が見ている風景の中で物語を描こうという風に考えたのがまず最初でした。
難しかったのと面白かったのは、選んだあの家とっても広くてですね、日本で撮ると家のなかってだいたいこう、部屋と部屋のあいだを何歩くらいで歩けるかってだいたい感覚的にわかるんですけど、全然違うんですよね。リビングと、ダイニングと、家の中での階段までの距離なんかまるで違っていて。
脚本の完成の前に、あの家に2晩泊まって台本を手に歩きながら、セリフを言い歩いてみたんですけど全然セリフが足りなくて。移動距離というのは、日本で撮るのとは違いました。家の中での撮影が一番海外でした。
あの女の子はオーディションで選んだんですけど、日本と同じやりかたをしようと思って、事前に脚本は渡さずにおばあちゃんちに遊びに来たお話だよってことだけ伝えて、あとはいつも通り現場で僕がささやいてそれを通訳の人にささやいてもらう「ささやき作戦」で全部やりました。
実はもともとの台本では学校でいじめられて不登校になっている女の子の設定だったんですけど、あのクレモンティーヌに会って、非常に勝気な女の子で、衣装合わせで夏休みあけに会った時に、「夏休みどこに遊びに行ったの」って聞いたらすごいめんどくさそうな顔して僕の事みて「あそこのおばさんにさっき話したからあそこのおばさんに聞いてくれ」って。(笑)衣装の担当の方だったんですけど。
どうやら海へいったらしいんですけど。
そういう感じが、これはいじめられて不登校じゃなくてまさにおばあちゃんのDNAを受け継いだ孫としての存在として描いた方が面白そうだと思って、そこから脚本を随分変えました。

Q:本作品について
「真実」という嘘にまみれた自伝本があって、そこに娘がやってくるんだけれども、娘にもまだ書かれていない真実のいえない自分史がそこにはあって、その自分史を書きなおしているむしろ、娘があそこにいた1週間の間に母と自分との関係を自分史に書き直している。その為に、お互いがお互いに演技をつかって、マジックを使って。その事で二人がかつて、今もたどり着きたいと思っている真実にちょっとだけ近づくそういうお話になるといいなと思いました。

5年前になるのかな。この映画祭が政治的な圧力を受けて開催が危ぶまれた時期があって、その時に世界中の映画人が釜山映画祭を支えたいという声があがりました。僕も微力ながら声をあげてこの映画祭に対する意思を表明しました。そのことによって、困難な時を乗り越えてこの映画祭が存続し、また僕自身が呼んで頂けるような状況になっていると思います。その時の映画祭の対応は、よく頑張ったな、よく耐えたなと思っていますしそういう形で映画人が、政治が困難に直面して出来ない連帯を、映画と映画人がより豊かにより深く示す事で、逆にこういう形で連帯が出来るという事をみせていくという事が大事なんではないかなと思っています。なので、ここに来ています。そういう映画の力というものを、信じている人たちが、作り手、ジャーナリスト関係なくこの場にいる人たちなのだと信じています。

Q:パルムドール受賞後の作品という事でプレッシャーがあったのか、またどのようにそれを克服されたのか。表現者として新しいものを作る悩みと観客に伝えたいと思った事。
映画自体の企画は2015年に動き始めているので実は、『万引き家族』の前から動き始めているものだったので。『万引き家族』より後に動に始めた企画だったらそういうプレッシャーも感じたかもしれないけど。日ごろからプレッシャーというものを感じないものですから(笑)もちろん今回は受賞直後ニューヨークに行ってイーサンホークに出演交渉した時に、はじめましての挨拶のかわりに「コングラッチュレーション」でこのタイミングだと断りにくいんだよなと言われてパルムドール獲ってよかったなっていう、むしろそういう受賞の恩恵を直に受けたという記憶しか残っていません。

Q:今回の映画はいつもと違って重くない映画ですが意識して作られましたか。
そんなに暗くて重い映画ばっかり作ってきた自覚はないんですけども(笑)、そういう印象が多いのかな。先ほども言いましたが、ドヌーヴが母であり、娘であり、妻であり多角的にどういう風に魅力を引き出すかという事を演出家としても考えましたけど、自分の感覚として外から見た時に、違うところから光を当ててみた時に、自分の中で陰と陽があるとするならば、今回は陽の部分をどういう風に作品に反映していくかというのを、時々考えるのですが、今回は読後感がきちんと明るい着地点にたどり着くもの考えました。

Q:日本人としてフランスで映画を撮ることについて、また映画を撮り続ける理由
あまり普段映画を作っている時には日本映画を撮っているという意識はないですし、今回もフランス映画にしなければというプレッシャーがあったわけではないんですね。とにかくいい映画を作りたいという意識だけで撮ってきている事は事実なんですけれども。それでもやはり自分がこの映画を撮っていて同時代のアジアの監督たち、僕にとってはホウ・シャオシェンさんが大きな存在ですけども。ホウ・シャオシェンさんとか、イ・チャンドン、ジャ・ジャンクー、そういうこう同じ時代に映画を作っているアジアの同志、友人たちに触発されながら、刺激を受けながら自分も彼らに見てもらって恥ずかしくないものを作りたいという風に思いながら25年間やってきたので、そういう意識、ようするにアジアの映画人である意識だけは自分の心の底の方にあるんだろうなという風に思ってましたので、そういう意味でも今回の受賞というのは感慨深いものがあります。
何故撮るのかって言うのは本当に難しい質問なんですけど、今回のように日本を出てフランスでフランスのスタッフ、キャスト、アメリカのキャストと一緒に映画を作ったり、本当に優れた映画祭に招待を受けて参加をしてそこで出会う映画人たちとの交流を通して、それこそ自分が目に見える形で所属をしている国であるとか共同体というものより、もっとはるかに大きな豊かな映画という共同体の中にいさせてもらって、そこでフランスのようなナショナリズムとは無縁の地点で価値観を共有して映画を通して繋がっていけるという、そういう気持ちなんですよね。それは本当に幸せです。そういう時間は僕を映画の作り手としても一人の人間としても成長させてくれると思っているので作り続けます。


映画情報どっとこむ ralph <Asian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞) 授賞式 & 公式上映>
『真実』のGala Presentation部門出品に続き、今年のAsian Filmmaker of the yearにも選ばれた是枝裕和監督。「Asian Filmmaker of the Year(今年のアジア映画人賞)」は毎年アジア映画産業と文化発展に最も優れた業績を残したアジア映画関係者および団体に与える賞で、昨年は坂本龍一が受賞したことでも大きな話題となりました。
授賞式と公式上映に加えて、上映後には直接監督に質問ができるQ&Aイベントもあることから、840キャパの会場がチケット発売開始後たったの3秒で完売し、当日券も朝一で売り切れとなった本上映。会場の客層は、20代~30代が圧倒的に多く、全員がいまかいまかと監督の登場を待ちわびていました。いよいよ、会見を終えた是枝監督が、劇場の後方にある扉から客席を通って登場すると、大きな拍手と歓声が巻き起こり、大盛り上がり!
『真実』是枝裕和監督釜山国際映画祭Asian Filmmaker of the year受賞 ステージに上がり、トロフィーを受け取った是枝監督は、「本当にありがとうございます。開幕式に参加ができずとても残念でしたが、こういう形で釜山映画祭に参加が出来て、皆さんの前で喜びの言葉を伝えられることが本当に嬉しいです。」と喜びを明かし、「名誉賞をいただくことが増えてきて、そろそろキャリアの仕上げに入っていると思われるのではないかという不安がよぎっています(笑)ただ今回映画作りをご一緒したカトリーヌ・ドヌーヴさんに比べたら、まだまだ駆け出しの若造で、これからの僕の映画人としてのキャリアの道のりは、これまで過ごしてきた25年間よりもさらに長くなるだろうと、長くしたいなと、思っておりますので、これからの作品も頑張って作っていきたいと思います」と今後の抱負を語りました。
最後に、「このトロフィーは、尊敬するアジアの映画人から渡されたリレーのバトンだと思ってしっかり受け止めて、次の世代のアジアの作り手たちに渡したいと思います。いろんな対立や隔たりを超えて、映画と映画をつないでいく役割を担っていければいいなと今日改めて思いました。」と明かすと、再び盛大な拍手が巻き起こりました。
『真実』是枝裕和監督釜山国際映画祭Asian Filmmaker of the year受賞 続けて、舞台挨拶として「この映画は、母と娘の物語です。いろんな母と娘が作品の中に登場します。ここ数作、重たい作品が続いたので、観終わった後に、気持ちが前向きで明るくなるような、少し遠回りして家までの道を歩きたくなるような、そんな作品を作りたいなと思いました。素直に楽しんでくださいと言える作品に仕上がっていると思います。」と、これから映画を鑑賞する観客へコメントを寄せ、笑顔で会場を後にしました。
『真実』是枝裕和監督釜山国際映画祭Asian Filmmaker of the year受賞
映画情報どっとこむ ralph <Q&A>
上映後、温かな拍手に包まれながら再び出迎えられた是枝監督。Q&Aが始まると、客席からは公式会見に負けないほどの手が挙がり、両手で必死にアピールする人も続出!劇中の登場人物のカット割りを分析して質問したり、監督の過去作からの考察を述べるような猛者が現れたり、監督の言葉に何度もうなずいたりと、熱心なファンたちによって会場はヒートアップ!質問の手が絶えないため、急遽Q&Aの時間を延長し、最後は監督が壇上から観客を当てる形となりました。
Q&Aが終わった直後は、サインを求めるファンたちが監督のもとへ殺到!監督は、会場が使用できる時間のギリギリまで笑顔でファンサービスに応え、その後バックステージ裏でも、スタッフたちからサインを懇願されたりと、韓国でも高く評価される是枝監督の確かな人気がますます明らかとなりました。

韓国では、『真実』は12月より公開予定です。


映画情報どっとこむ ralph 『真実』

10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー
公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。

国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、
テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、
そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA





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『真実』カトリーヌ・ドヌーヴ&ジュリエット・ビノシュ来日!ジャパンプレミア


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画 『真実』 が、ギャガ配給にて、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。

是枝監督の元に、世界トップレベルの俳優陣が集結した本作は、全編フランスにて撮影。『シェルブールの雨傘』(63)のカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、『ポンヌフの恋人』(91)のジュリエット・ビノシュ、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホークらにより、母と娘の間に隠された、ある「真実」を巡る物語が展開します。

このたび、“フランス映画界の至宝”であり、本作で母娘(おやこ)を演じた、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが揃って来日、10月3日(木)に実施するジャパンプレミアに登壇いたしました!当日は、是枝監督作品初となる日本語吹替版、で声優を務めた宮本信子(カトリーヌ・ドヌーヴ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)も登壇し、はるばる日本へやってきたドヌーヴとビノシュに花束を贈呈!ジャパンプレミアをさらに盛り上げました!
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督『真実』来日ジャパンプレミア
『真実』ジャパンプレミア
日時:10月3日(木)
場所:TOHOシネマズ 六本木 スクリーン7
登壇:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph ”フランス映画界の至宝”ドヌーヴさん、ビノシュさんの二人と、是枝監督が揃って登場すると、会場は盛大な拍手。

国民的大女優のファビエンヌ役を演じたドヌーヴさんは、
『真実』カトリーヌ・ドヌーヴ ドヌーヴさん:皆様、こんにちは。本日はこの場に訪れられたこと、皆様に映画を紹介できることを大変嬉しく思います。この作品はフランスで撮影された映画ですが、今日はヴェネチア国際映画祭などを巡った本作が、初めて是枝監督の母国である日本の観客の前で上映される、ジャパンプレミアです。

と日本のファンへご挨拶。
続いてファビエンヌの娘、リュミ―ル役を演じたビノシュさんは
『真実』ジュリエット・ビノシュ来日ジャパンプレミア ビノシュさん:”コンニチハ” 本当にここへ来ることができて、嬉しく思っています。特にカトリーヌとは強い結びつきを持って、演じることができました。彼女のような母を持つことができて幸せでした。そして是枝監督とこうして皆様に映画をご紹介できることが、非常に光栄です。彼と映画を作ることが夢でしたが、その夢が実現し、東京を訪れることができました。

と日本語のご挨拶を交えながらコメント。そして初の国際共同製作にチャレンジした是枝監督は

是枝監督:ありがとうございます。こんな形で二人と映画を撮るなんて、撮り始めてからも現実味がなく、夢のようなことでした。こうして完成して三人で壇上に並んでいるのが、本当に信じられないです。撮影自体もパリで楽しい時間を過ごすことができ、その様子も作品へ映っていると思いますので、ぜひお楽しみください。
是枝裕和監督『真実』ジャパンプレミア とコメントしました。

ドヌーヴさんは是枝監督から出演オファーがきたときの気持ちを、

ドヌーヴさん:何度か是枝監督にお目にかかる機会をいただき、カンヌや東京などで面会を重ね、私も是非一緒に作品を手掛けたいと思いました。私を配役した上で作品を考えてくださっていたので、とても嬉しかったです。最初はお互い言語の違いもあり、通訳を介してのコミュニケーションしかできず、もどかしい想いもありました。しかし徐々に一緒に時間を過ごしていくにつれ、監督の表情や視線を見るだけで、“今のシーンをこう感じているんだろうな”と、色々なことがよく理解できるようになりました。

と、撮影時を振り返ります。

2011年から是枝監督と共に映画を作ろうと話していたビノシュさんは、

ビノシュさん:私は『誰も知らない』(04)という作品を通じて是枝監督を知りましたが、監督の作品は子供たちがとても無邪気に描写されており、そして人生のディティールが細かく描かれている様子に感動しました。実際に監督にお会いしたところ、物静かですが、その沈黙の中に優しさ、鋭い観察眼が感じられました。やはり映画監督は目と耳のセンシビリティ、感受性が必要だと思っていますが、そのような資質を持つ真髄たる方だと思います。

と、監督への想いを熱く語ります。

是枝監督:まさに僕とビノシュさんを繋いでくれた『誰も知らない』に出演してくれた子供たちが今日客席へ駆けつけてくれていて、映画が人と人を繋いでくれるんだなと、改めて壇上で感動しています。

と胸いっぱいの様子。
そして初のオールフランスロケ、そしてキャストやスタッフもフランス人という環境の中での撮影について問われると、

是枝監督:撮影できるのは1日8時間のみと、日本で撮影している時の半分の時間で、日本の倍くらいの日数をかけて映画を作っていったのですが、リズム感が日本と異なるので、”本当はもっと撮影できるのに!”と思っていましたが、撮影以外の時間も含めて、ゆっくりと同じ時間、場所を共有できたのは本当に良かったです。各国の映画祭などに出ると、凄い二人と映画を撮ったんだな、と思いますが、現場にいる時はひとりの女優さんと監督という関係は変わらないので、お互い信頼関係を築きながら、楽しく良い映画を作るという事だけを考えました。

とフランスの大女優と映画を製作した想いを明かします。

これまでにも何度か来日されているドヌーヴさんとビノシュさんですが、

ドヌーヴさん:日本のことは文化、歴史を始め、過去や現在、お料理やアートなど、あらゆることが大好きです。30年以上前から何度も足を運んでいるんですが、お仕事の関係でゆっくり滞在することがなかなか叶わず、いつもとんぼ返りなので、ぜひいつか日本を散策したいです。

ビノシュさん:私は幸運にも河瀨直美さんの映画を日本で撮影したことがあるので、吉野の森に長い間滞在する機会がありましたが、それ以外にも南の方へ旅行したいと思っています。私も日本文化は非常に好きなんです。なぜなら日本には洗練されたデリケートな感覚があり、日本の皆さんが持つ他者への感謝のセンス、感情は野蛮な西洋文化にはないですからね。

とリスペクトを抱きます。

映画情報どっとこむ ralph そして更に二人の来日を祝して、本作で日本語吹き替えを担当したファビエンヌ役の宮本信子さん、リュミ―ル役の宮﨑あおいさん、リュミ―ルの娘・シャルロット役の佐々木みゆちゃんが、会場へ駆けつけました!それぞれ花束を贈呈し、

宮﨑さん:このお話を頂いてから、朝から晩まで映画を拝見しておりましたので、ドヌーヴさんに対して、どこか懐かしい方にお会いした感覚がありました。今日はありがとうございます。」(宮本)、「この場に一緒に立たせて頂けていることが本当に恐縮で、幸せな一日です。



佐々木さん:今日はお越しいただき、ありがとうございます。とても嬉しいです。よろしくお願いします!

と、二人へ感動の想いを伝えます。実写吹き替えは初挑戦して

宮本さん:初めての吹き替えのお仕事でした。声だけを入れる、だからこそファビエンヌがどのような人物なのか理解し、表現するかというのをよく考えて演じさせていただきました。
と熱い想いを持って挑戦したことを明かします。これまでにも是枝作品に出演されたことがある宮﨑さんは

宮﨑さん:このお話を頂いてから、時間の許す限り作品を観て、ずっとビノシュさんを感じていたので、昨日初めてお会いしたときに、本当に涙が出てきそうになって、棒のように固まってしまった姿を監督に笑われました。声を当てていた間は、ずっとビノシュさんの気持ちを共有できていた感覚があり、すごく幸せなお仕事でした。

と、心震える喜びを吐露。

みゆちゃん:声のお仕事は初めてだったんですけど、これはチャンスだ!って思って、頑張ってやってみたらすごく楽しくて、嬉しかったです!
と、初めてのチャレンジに満足気な様子。

是枝監督:みゆちゃんはずっと声のお仕事をやりたいと思っていたみたいなので、僕からオファーが来た時“よし!”って思ったみたいです(笑)。宮本さんは凛とした声が良いなと思っていて、宮本さんは”自分の中にいる侍がこれは断ってはいけない!と言っているから、引き受けた”と仰っていたんですが、その侍がいてくれて良かったと思っています。宮﨑さんはビノシュさんと比べると年齢的には少し若いんですけど、これまで声のお仕事を一緒にさせていただいていて、少年からおばあちゃんまで演じ分けられる女優さんだと思っているので、迷わずオファーしました。とても良いバランスで素敵なアンサンブルができたと思いますので、吹き替え版も是非楽しんでください!

と、今回のキャスティングのイメージや、吹き替え版に対する想いを語ります。

映画情報どっとこむ ralph 本作でも是枝監督ならではの深い人間ドラマ、そして母娘の関係性が見ごたえたっぷりに描かれていますが、宮本さんも一観客として楽しくご覧になった様子。

宮﨑さん:ドヌーヴさん(ファビエンヌ)が撮影所を抜け出してクレープを食べにいこうとしているところを、ビノシュさん(リュミール)が迎えに行って止めるシーンがあるんですけど、なんだか親子の関係性が逆転しているようで、面白かったです。

と、印象的なシーンを明かすと、

ドヌーヴさん:私もあのシーンはお気に入りなんです。実際に女優として撮影現場にいると、長い時間待たされて、もうやってらんないわ!と抜け出したくなることが結構あります。そういった部分が非常に上手く描かれているので、私も大好きです。

と、ドヌーヴも自身の気持ちを重ねていたと暴露。

ビノシュさん:私とカトリーヌの共通点が一つあって、それは”とても食いしん坊”ということ。だからこそ、あのシーンも成功したと思います。

とビノシュも笑いを誘いました。

みゆちゃん;魔女の真似をするシーンで、『ハハハッ』って魔女っぽく笑うのが、難しかったです!

と難しかったシーンを振り返りましたが、司会から「また吹替えのお仕事をやってみたいですか?」と聞かれると、「はい!」と元気よく答えました。

最後に・・・
是枝監督が代表し、これからご覧になる観客へ向けて

是枝監督:母と娘が逆転しているというシーンがあると仰っていましたが、映画の中では母と娘が、娘と母に見えたり、昔の誰かと誰かの親子関係が見えたり、色々な見え方をするように重層的に作ったつもりでいるので、劇中劇も含め、注目して観て頂けると、より楽しんでいただけると思います。

とコメント。フランス映画界の至宝たちに加え、日本を代表する女優陣も集結し、終始華やかな空気が漂いながらイベントは幕を閉じました。

映画情報どっとこむ ralph 本年度のヴェネチア国際映画祭では日本人監督初のコンペティション部門オープニング作品として上映され、その後もトロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門、サン・セバスティアン国際映画祭パールズ部門、釜山国際映画祭Gala Presentation部門への出品と「今年のアジア映画人賞」(Asian Filmmaker of the Year)の受賞など、世界中から絶賛の声が続々と届いています。

『真実』

公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu/


【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……
お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ
『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  




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広瀬奈々子監督 装幀家と本をつくる人々のドキュメンタリー『つつんで、ひらいて』特報解禁


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和・西川美和監督が立ち上げた映像クリエイター集団「分福」に所属し、柳楽優弥主演の劇映画『夜明け』で注目を集めた新鋭・広瀬奈々子監督の最新作『つつんで、ひらいて』(12月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開)の特報が完成しました。

本作は、空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ、1万5千冊以上もの本をデザインした稀代の装幀者・菊地信義と、本をつくる人々を追ったドキュメンタリー映画。

美しく刺激的な装幀で読者を魅了し、大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら名だたる作家たちに愛されてきた菊地に3年間にわたり密着。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至るまでの過程をとらえ、「読者が思わず手に取る美しい本」が生まれる舞台裏に迫っている。

特報には、菊地信義の弟子であり、マイケル・サンデル著「これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学」で知られる装幀家の水戸部功や、お笑い芸人で作家の又吉直樹が敬愛する作家、古井由吉などが登場し「紙の本」の現在と未来を語る。



映画情報どっとこむ ralph エンディング曲を担当するのは、ドラマ・映画『深夜食堂』のオープニングテーマ「思ひ出」で知られ、広瀬監督の前作『夜明け』や『オーバー・フェンス』など俳優としても活躍する歌手・鈴木常吉。音楽を管弦楽ユニットのbiobiopatataが担当。本をつくる人々の情熱と知恵を追いかけ、紙の本のあらたな可能性を示した、“すべての本好きに贈るドキュメンタリー”が完成した。
広瀬奈々子監督 装幀家と本をつくる人々のドキュメンタリー『つつんで、ひらいて』
『つつんで、ひらいて』

は10月3日から始まる第24回釜山国際映画祭ワイド・アングル部門にてワールドプレミア上映が決定。広瀬奈々子監督の現地入りも予定されています。

12月上旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

公式サイト:
www.magichour.co.jp/tsutsunde

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監督・編集・撮影:広瀬奈々子
音楽:biobiopatata
エンディング曲:鈴木常吉
製作:バンダイナムコアーツ、AOI Pro.、マジックアワー、エネット、分福
企画・制作:分福
配給・宣伝:マジックアワー
(c)2019「つつんで、ひらいて」製作委員会




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『真実』是枝裕和監督、ジュリエット・ビノシュが第67回サン・セバスティアン国際映画祭登場!


映画情報どっとこむ ralph 10月11日(金)より全国公開となる是枝裕和監督最新作『真実』が、スペインのバスク地方にて9月20日(金)~28日(土)まで開催されている第67回サン・セバスティアン国際映画祭の パールズ部門に出品され、9月22日(日)(※現地時間)に是枝裕和監督とジュリエット・ビノシュが、公式上映の舞台挨拶に登場いたしました!

『真実』 第67回サン・セバスティアン国際映画祭
参加者(敬称略) 是枝裕和監督、ジュリエット・ビノシュ(ファビエンヌの娘、リュミール役)
実施日:9月22日(日) ※現地時間
レッドカーペット後のフォトセッション
実施時間=20:35~ (日本時間23日3:30~)
場所=Teatro Victoria Eugenia
舞台挨拶
実施時間=20:45~ (日本時間23日3:40~)
場所=Teatro Victoria Eugenia

2019年9月20日(金)~9月28日(土)開催。スペイン北東部、バスク地方にある港町サン・セバスティアンにて開催される国際映画祭。ヨーロッパでは、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで、重要な国際映画祭と位置づけられている。

映画情報どっとこむ ralph ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭として注目されている、サン・セバスティアン国際映画祭。

昨年『万引き家族』で本映画祭に参加し、アジア人初の快挙となる、生涯功労賞に当たるドノスティア賞を授与された是枝監督。今年は最新作の『真実』が、世界の映画祭を賑わせ話題となった、その年を代表する作品を上映するパールズ部門へ出品され、ジュリエット・ビノシュとともにフォトセッションと舞台挨拶に出席しました。

会場前のレッドカーペットでは、ジュリエット・ビノシュはクロエのエレガントなドレスを身にまとって優雅に登場。是枝監督はアルマーニのタキシードとえんじ色の蝶ネクタイ姿。
2人揃って歩きながら、集まったファンたちのサインや写真撮影のリクエストに応え、到着した公式上映会場Teatro Victoria Eugeniaの入口で実施されたフォトセッションには、地元スペインをはじめ各国からのマスコミ陣が大勢押し寄せ、「コレエダ!」「ジュリエット!」のコールとともにフラッシュの嵐が巻き起こり、監督とビノシュはマスコミ陣の歓声に笑顔で応えました。
サン・セバスティアン映画祭『真実』フォトセッション(ビノシュ)(C)Carlos R. Alvarez その後に行われた公式上映は、劇場を埋め尽くす900人もの観客で超満員!
監督がビノシュとともに舞台上に登壇すると、映画祭に戻った監督を歓迎するかのように大きな拍手が会場を包み込みます。

是枝監督:ありがとうございます。こんばんは。こうしてまた新作を携えて、大好きなこの映画祭に帰ってくることが出来て、本当に嬉しく思っております。毎年、ここに来るために、頑張って映画を作っています。

とスピーチを始めると、会場ではドッと笑いが起きると同時に、更なる温かい拍手が。続けて

是枝監督:この『真実』という映画は、僕が初めて日本の外へ出て、日本語ではない言語で、スタッフとキャストと一緒に作った作品です。去年の秋にパリで撮りました。映画の中に何組もの母と娘が出てきます。その母と娘の関係を重ねあわせながら、映画の最後でちょっとだけ気持ちが軽やかに、温かくなるような、僕にしては珍しい作品になったんじゃないかなと思います。終わった後に劇場を出て、少し遠回りして、歩いて自宅に帰りたくような、そんな作品だと思いますので、楽しんでください。

とにこやかにスピーチ。
フォトセッション(是枝&ビノシュ)第67回サン・セバスティアン国際映画祭
続いて、

ジュリエット・ビノシュ:ママはどこ?ママはどこ?(笑)

と、母役を演じたカトリーヌ・ドヌーヴが居ないことへの冗談からスピーチをスタートし、

ジュリエット・ビノシュ:カトリーヌ・ドヌーヴと一緒に映画を作ることができ、非常に光栄でした。今夜は残念ながら彼女の姿はありませんが、彼女はいつも私たちの心の中にいます。そして、情熱と温かさと知性を持ち合わせた、素晴らしい是枝監督と共に仕事ができるという素敵な機会に恵まれましたし、さらに、様々な役者たちともその現場を共有することが出来ました。12年ぐらい前から、映画祭などで見かけるたびに監督を追いかけてきて、ようやくこの作品の撮影に至り、夢が叶いました。またの機会があるかもしれませんが、まずは監督は、少し大変なこともあったであろうパリを一旦離れて(笑)、日本に帰ってバカンスをとらなくてはいけませんね。みなさん、良い夜をお過ごしください。

と、是枝監督との仕事を振り返り、その想いを明かしました。

こうして二人の舞台挨拶が終わり、盛大な拍手が送られる中、本編の上映が始まりました。

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『真実

10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。

国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』
 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

サン・セバスティアン国際映画祭写真:(C)Carlos R. Alvarez















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是枝裕和監督最新作『真実』日本語吹替版 公開決定、宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ洋画吹替え、初挑戦!


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督の長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』が、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。

日本語吹替版の上映が、字幕版と同時の10/11公開にて決定!

この度、本作の魅力のひとつでもある、母と娘の辛辣かつ軽妙な会話を様々な形でお楽しみ頂くために、日本語字幕版に加え、日本語吹替版の劇場公開も決定致しました。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる、国民的大女優ファビエンヌ役に宮本信子さん、ファビエンヌの娘で脚本家、ジュリエット・ビノシュが演じるリュミール役に宮﨑あおいさん、是枝監督も熱望した吹替えキャスト陣が、字幕版とはまた一味違った魅力でお届けする、笑いあり、毒舌あり、涙ありの母娘のドラマは必見です。
また、リュミールの娘シャルロット役には、『万引き家族』でも注目を浴びた子役、佐々木みゆちゃんが登場!是枝監督は吹替版でも、みゆちゃんには台本を渡さず、従来の口伝えの演出で台詞を収録。みゆちゃんの感情豊かな声の演技も見逃せません。

映画情報どっとこむ ralph ■是枝監督コメント
宮本さんの凛とした声と、背筋のピンとした佇まいは、まさにカトリーヌさんにぴったり重なると思いましたし、宮﨑さんは声のお仕事もご一緒させて頂いたことがあるのですが、その繊細な表現力はもう、唯一無二だと思ってましたので、ビノシュさんとの年齢差は気になりませんでした。ダメ元で僕から提案したお二人が、お二人とも、思いがけずお引き受け頂けて、監督としてこんなに嬉しいことはありません。もう一つの『真実』に出会うのを僕自身楽しみにしています。

■宮本信子さんコメント
洋画の吹き替えは初めての事なので、出来るかどうかとても不安で正直悩みました。でも是枝監督からお声掛け頂いたのですから、受けて立たなくては宮本信子はダメだわ!と思いまして。「どうなるか分かりませんが、一生懸命やらせていただきます」とお伝えさせていただきました。真実は一つではないですし、それを『一つであるべきだ』ではなく、色んな風に見られるんだよと言ってくれるような作品だと思います。

■宮﨑あおいさんコメント
初めてのことに、何をどうしたら良いのか不安いっぱいでスタジオに入ったのですが、始まってみたらとても楽しく…自分がジュリエット・ビノシュになったかのような幸せな錯覚を味わいながらの贅沢な時間でした。また新しい形で是枝監督の作品に関わらせていただけたこともとても嬉しかったです。

■佐々木みゆちゃんコメント
吹き替えのお仕事をするのは私のあこがれだったので、是枝監督からお話をもらったときはとてもうれしくて不思議だなーと思いました。初めてなので、さいしょはちゃんとできるかな?と心配だったけど、シャルロットちゃんの役ができるチャンスは一回しかないからぜったいやります!と言いました。夢がかなって、今もとても幸せな気持ちです。
シャルロットちゃんは明るくて元気な女の子なので、吹き替えのときもたくさん笑って楽しかったです。

映画情報どっとこむ ralph 『』

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
吹替版演出:鍛治谷功  字幕、吹替翻訳:丸山垂穂
吹替版キャスト:宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ ほか
配給:ギャガ
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  




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