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河東梨香x鈴木マサル『希望のかなた』トークイベント


映画情報どっとこむ ralph ユーロスペースではキュレーションアプリ「antenna*」と共同で、 ユーロスペースがプッシュする素晴らしい映画と、映画に描き出されるライフスタイルにフォーカスを当てたトークショーを 組み合わせた、映画の新しい楽しみ方を提案するイベントを定期開催。

その第1弾として、大ヒット上映中の2017年ベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞のフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督最 新作『希望のかなた』をピックアップし、12月23日(土・祝)の上映後に、北欧にゆかりの深いテキスタイルデザイナーの河 東梨香さんと鈴木マサルさんをゲストに迎え、フィンランドの生活風景とそこに生きる人たちの姿を独特の視点で描き出 したこの作品を入り口に、北欧ならではのデザインや色彩感覚について語りました。

<antenna*cinema vol.1 映画『希望のかなた』トークイベント>
日時:11月23日(土・祝)
場所:渋谷・ユーロスペース
登壇:河東梨香(テキスタイル・インテリアデザイナー) 、鈴木マサル(テキスタイルデザイナー)
司会:小川智宏(antenna*)
主催:antenna*×ユーロスペース

映画情報どっとこむ ralph デンマーク人の母を持つテキスタイル&インテリアデザイナーの河東梨香さんと、2010年よりマリメッコのデザインに参 加し自身のファブリックブランドも持つテキスタルデザイナーの鈴木マサルさん。ともにムーミン関連のデザインも手掛け ているという共通項も持つ北欧にゆかりの深い二人が、映画『希望のかなた』上映後のトークイベントに登壇した。

実はカウリスマキ作品を鑑賞するのははじめてだったと告白した河東さんは、映画『希望のかなた』について、

河東さん:はじめは 独特のリズムに戸惑った。難民という難しいテーマを描いているが、決してつらく悲しいだけでない希望のある終わり方。

と感想を述ました。また

「光の描き方がおもしろい。まるで絵画のよう。

とレストランオーナーのヴィクストロムが一人で酒を飲むシーンをお気に入りに挙げた。一方の鈴木さんは開口一番

鈴木さん:知り合いがたくさん出ていてびっくりした!寿司屋の シーンで登場する(日本人エキストラ)の半分くらい。僕が普段やってるデザインはいわゆるジャパニーズ 北欧というか、わりとかわいいイメージで日本ではとらえられているが、カウリスマキ作品は、彼独自の世界観はあるにせよ、実際のフィンランドのある種の暗さをとらえていて案外リアルだった。

と映画の印象を語った。

河東さんはフィンランドについて自身がよく知る

河東さん:デンマークともまた全然違っている。どちらかというと幼いころ住んでい たロシアに似てる。歴史的にも統治下にあった影響が色濃く残っているのではないか。

と北欧諸国でも国によってそれ ぞれ違った個性を持っていることを伝えた。

映画情報どっとこむ ralph 続いて、鈴木さんは自身も携わるフィンランドを代表するブランドで、ポップな印象のあるマリメッコについて、

鈴木さん:マリメッコは まだできて60年そこそこのブランド。日本では北欧ってカラフルなイメージがあると思いますが、フィンランドはマリメッコ以 前には全然そうではなかった。何もないフラットな空間があったからマリメッコのような鮮やかなデザインがポンと入ってき たんだと思う。カウリスマキ監督の作品はタイプライターが出てきたりとレトロな世界観。きっと昔のフィンランドのイメージを意識してるのかもしれないですね。

と分析した。

トークの後半ではお二人が北欧で撮影した写真をスライドに流しながら北欧デザインの特徴について掘り下げた。河東さんは福祉施設や公共施設の写真を複数紹介。

鈴木さん:壁や床にブルーや水色が多用されている。そこに対になる赤の椅子を 持ってきている。こういったコントラストはブルーの壁、赤い絨毯といったカウリスマキ作品に通じる。

と語った。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・
1930年代に著名な建築家アアルトがデザインしたヘルシンキにある「レストラン・サボイ」を紹介。カウリスマキ作品に登場 するレストランに雰囲気が似ているとして、会場の皆さんにオススメした。続いて鈴木さんはやはりカウリスマキ作品のレス トランに似ているとして、ヘルシンキ郊外のオールドスタイルのレストランの写真を紹介。

鈴木さん:モノを大切にする文化があって、食器とかもずっと同じブランドのものを使い続けるからスタイルが変わらない。

と説明した。昨今、日本で北欧デザインのブームが続いており、カウリスマキ監督も小津安二郎を意識するなど日本びいきとしても知ら れている。北欧と日本の共通点について

鈴木さん:シンプルなものを好む。精神性が近いのかもしれない。東の果てと北 の果て、どちらにも辺境の美学があるのではないか。

と分析した。劇中でのトンデモ寿司屋が強烈に印象に残ったというお二人。最近ではヘルシンキに寿司バイキングができるほどに実際 寿司ブーム。オススメのネタはやはりサーモンとのこと。

antenna*×ユーロスペースでは今後も良質な作品からライフスタイルをテーマに語り合うコラボトークイベントを定期的に 開催する予定。



希望のかなた

原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN
英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE

kibou-fllm.com

物語・・・
内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘル シンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおり か、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、 自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞ れの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。


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監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン2017年/フィンランド/98分/フィンランド語・英語・アラビア語/DCP・35㎜ /カラー
/字幕翻訳:石田泰子/提供:ユーロスペース、松竹
配給:ユーロスペー ス/宣伝:テレザ
後援:フィンランド大使館、協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人国連UNHCR協会
推薦:カトリッ ク中央協議会広報
© SPUTNIK OY, 2017
   


『希望のかなた』カウリスマキ監督好きイラストレーター石川三千花トークイベントレポ


映画情報どっとこむ ralph 2017年ベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞のフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』の公開直前先行試写会が11月27日(月)渋谷・ユーロスペースにて開催され、カウリスマ キ監督の大ファンであり、初期の作品からずっと見続けているというイラストレーターの石川三千花さんが上映後のトークイベントに登壇。

映画『希望のかなた』トークイベント付き先行試写会
日時:11月27日(月)
場所:渋谷・ユーロスペース
登壇:石川三千花(イラストレーター)
司会:大竹久美子(映画『希望のかなた』宣伝担当)
主催:ユーロスペース

映画情報どっとこむ ralph 今回カウリスマキが大好きということで駆け付けたイラストレーターの石川三千花さんは劇中に登場する「大勉強の店」 帆前掛けをスタイリッシュに着こなし登場。

映画の感想を求められると開口一番、「ジミヘン!」と劇中でレストランの壁に かかっているジミ・ヘンドリックスの肖像画が気になってしかたなかった、と語った。初期のころからカウリスマキ監督の作品を見続けているという石川三千花さんは難民問題をテーマにした本作について、

石川さん:政治的なメッセージを秘めつつも相 変わらず寡黙でクスッとするような感じとか、カウリスマキの良いところがつまっている。

と本作を絶賛した。

日本にも大変ファンの多いカウリスマキ監督だが、会場には男女とも幅広い年代の方が駆け付け、司会が会場に向け てカウリスマキ作品初体験の方を問うと一割ほどが挙手。カウリスマキ作品のひとつの特徴として、俳優陣が決して美男美女ではない味のある顔立ちの方が多いことに触れ、司会から「この中にお好みの方がいるんですよね?」と暴露された石川さんは レストランサービス長カラムニウス役を演じたイルッカ・コイヴラを指さし、

石川さん:独身かって聞かれて『独身です、あえて』って言う。「あえて」ってつけるところがいいんですよね。

と独特の萌えポイントを語った。

本作で印象的なシーンとして、石川さんは、主人公カーリドが密航船から出てきてすぐに、路上のミュージシャンに投げ銭を入れるシーンをあげ、

石川さん:自分だってそんな場合じゃないのに。自分が苦しくても弱い人たちを見過ごせないっていうカ ウリスマキの優しさをすごく感じますね。驚いたのはネオナチがカウリスマキ作品に出てきたこと。だけ どホームレスみたいな人がネオナチをやっつけるのよね。カウリスマキにしたら今の状況って、『ヨーロッパ、お前もか』っ て感じなんでしょうね。ナショナリズムが台頭していて、さすがのカウリスマキもメッセージしたいっていうのがあったんで しょうね。それでも『希望のかなた』はいい塩梅でいつものカウリスマキ節が出ているからスゴイ好きなんです。観終わっ たときにほんわかした気持ちになるっていうのが良い所ですね。

と感想を述べた。

映画情報どっとこむ ralph 続いて、石川さんはカウリスマキ作品の男性版ミューズであり、1995年に惜しまれつつ亡くなった故マッティ・ペロンパー を取材した貴重な思い出を披露。

石川さん:飲んでばっかり。共同記者会見で真っ赤な顔をして出てきて、一言もしゃべらず笑っ ているだけ。きっとシャイでお酒を飲まないとやってられないのね。

と分析。盟友カウリスマキ監督も酒が好きなことが よく知られており、司会から『白い花びら』来日キャンペーン時に

司会:空港に迎えに行ったら手ぶらで出てきた。荷物はポ ケットに入れたパスポートとパンツ1枚だけ。それが帰りにはファンからプレゼントされた一升瓶でトランクがいっぱいになった。実は恐妻家でフィンランドでは奥さんにお酒の量をセーブされてるんです。

と聞くと、

石川さん:まるで赤塚不二夫さんみたい!

と会場の笑いを誘った。

映画情報どっとこむ ralph また石川さんは共通項の多い監督として80年代に時を同じくして登場したジム・ジャームッシュ監督の名前をあげ、

石川さん:二人ともポジティブな世の中に対してそこから外れてる人たちが映画に出てくる。アウトサイダーや貧しいんだけど清く正し く美しく生きてる人たち。決してメインストリームにはいかないんです。つつましやかだけど小さな幸せを描いていて見る とほっとするんです。ずっと見続けていたい。でもマーベルみたいなスーパーヒーローだけじゃなくて、たまにはこういう のも必要ですよね。

と述べた。

最後に今年還暦を迎えたカウリスマキ監督に

石川さん:60歳、まだまだ現役。これからもずっと撮り続けてほしい稀有な監督です。

とエールを送った。

映画『希望のかなた』 
2017年12月2日(土)より、渋谷・ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN
英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE

kibou-fllm.com
【STORY】
内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘル シンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおり か、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、 自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞ れの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。
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監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン
2017年/フィンランド/98分/フィンランド語・英語・アラビ ア語/DCP・35㎜/カラー/字幕翻訳:石田泰子
提供:ユーロス ペース、松竹
配給:ユーロスペース
宣伝:テレザ
後援:フィンランド大使館
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、 特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
推薦:カトリック中央協議会広報
© SPUTNIK OY, 2017
   


アキ・カウリスマキ監督 『希望のかなた』35ミリフィルム上映決定のお知らせ!


映画情報どっとこむ ralph フィルム撮影にこだわる続けるフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督の最新作『希望のかなた』が12月2日(土)より渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国順次公開となります。

このたび、本作の日本語字幕版35ミリフィルムでの上映が一部劇場にて決定しました。

カウリスマキ監督といえばデジタルでの映画製作が主流となった現在でも一貫してフィルムでの映画製作にこだわり続けていることで知られています。本作『希望のかなた』も撮影から編集まで全ての行程をデジタルを一切介さずに作られた作品です。上映用のプリントもオリジナルネガからダイレクトに焼かれたものとなります。劇場の上映環境もデジタルが主流となった今、2017年公開の新作外国映画で、35ミリフィルム上映は、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(9月9日公開)と本作『希望のかなた』のみだそうです。




映画情報どっとこむ ralph ユーロスペース支配人の北條誠人さんコメント
たぶん、ユーロスペースで、35㎜フィルムの新作を上映することが『希望のかなた』で最後になる予感がします。アキ・カウリスマキ監督もその思いで撮影、ポストプロダクション、そしてベルリン映画祭でのプレミア上映に臨んできたのではないでしょうか。その気持ちに近づきたいと思いました。またデジタル上映では観えないことがフィルム上映では観えることにも、今回、気がつきました。いくつかの劇場からも上映してくれる申し出をいただき、とてもうれしく思います。


映画情報どっとこむ ralph 【35ミリフィルム上映を実施予定の劇場】(2017.11.27現在)

東京/渋谷・ユーロスペース
愛知/名古屋シネマテーク
北海道/札幌・シアターキノ
石川/金沢・シネモンド
山口/山口情報芸術センター[YCAM]
群馬/シネマテークたかさき           

…ほか3劇場(予定)
公式HP:
kibou-film.com

※期間・上映回等、限定での上映となります。すべての回が対象ではございません。
35ミリフィルム上映実施回につきましては各上映劇場までお問合せください。

映画情報どっとこむ ralph 希望のかなた
原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN/英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE

公開表記:12月2日(土)より、渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリー他全国順次公開

生き別れた妹を見つけたい。そのひたむきな願いを叶えるのは、

名もなき人々のちいさなやさしさ。

シリア難民の青年カーリドは、北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。彼の願いは“いい人々のいい国”だと聞いたここフィンランドで、生き別れた妹を見つけて暮らすこと。しかし難民申請は却下され、街中では理不尽な暴力にさらされてしまう。そんなカーリドにしがないレストランオーナーのヴィクストロムは救いの手をさしのべ、自身のレストラン“ゴールデン・パイント”に雇い入れる。世間からすこしはみ出たようなゴールデン・パイントの店員たちもカーリドを受け入れはじめた頃、彼のもとに妹が見つかったという知らせが入り…。

2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したフィンランドの名匠アキ・カウリスマキが前作『ル・アーブルの靴みがき』に続き、難民問題に正面から向き合った新たな傑作。主演のシリア人俳優シェルワン・ハジを迎え入れたのは、サカリ・クオスマネンをはじめとする個性的なカウリスマキ組の常連俳優たちと、カウリスマキの愛犬ヴァルプ。フィンランドのベテランミュージシャンによる演奏シーンの数々や、痛烈な“わさびネタ”も必見です!

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監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン 2017年/フィンランド/98分/フィンランド語・英語・アラビア語/DCP・35㎜/カラー//字幕翻訳:石田泰子/提供:ユーロスペース、松竹
配給:ユーロスペース
宣伝:テレザ
後援:フィンランド大使館、
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
推薦:カトリック中央協議会広報

© SPUTNIK OY, 2017 


アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』第二弾ポスタービジュアル解禁


映画情報どっとこむ ralph このたび、12 月 2 日(土)より渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国順次公開のアキ・カウリスマキ監督 最新作『希望のかなた』の第二弾ポスタービジュアルが公開されました。


カウリスマキ常連組の俳優陣の顔ぶれに加え、壁には「愛国心を持つなら地球に持て!魂を国家に管理させるな!」といった発言も知られるミュージシャン、ジミ・ ヘンドリックスの肖像画もお目見えしました。

みんなで 、救う 。
2017年のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した、アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』は、北欧フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、生き別れの妹 を探すシリア難民の青年カーリド(シュルワン・ハジ)が、レストランオーナーのヴィクストロ ム(サカリ・クオスマネン)とその仲間と出会い、彼らのちいさな善意に救われる物語。

難民申請を無常にも却下され、内戦が激化するシリアへの送還を目前に、収容所から 逃げ出したカーリドは、さらにネオナチの青年たちから何度も襲われながら、ヴィクストロムの経営するレストラン“ゴールデン・パイント”のゴミ捨て場にたどり着きます。

ゴミ箱の 影を寝床にしていたところをヴィクストロムに見つかり、最初は殴り合いになるものの、従 業員として雇われることになります。 このたび公開された新ビジュアルでは、『白い花びら』主演でカウリスマキ作品には欠か せないサカリ・クオスマネンに加え、新たに『街のあかり』の主演ヤンネ・ヒューティアイネン、『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』「バーデンダー」のイルッカ・ コイヴラらの顔ぶれも “みんなで、救う。”のキャッチコピーの下に登場。カーリドがヴィ クストロムの下で働くひと癖もふた癖もある従業員たちと初対面し、“ゴールデン・パイント”の一員として迎え入れられた採用決定の瞬間が選ばれました。


また奥の方に見えるジュークボックスやジミ・ヘンドリックスの肖像画は、ヘルシンキで実際にアキ・カウリスマキ監督が兄で同じく映画監督のミカ・カウリスマキと共同経営して いるカフェ・モスクワ(Kafe Moskova)から持ち込まれた私物で、劇中で使用されていま す。

映画情報どっとこむ ralph 『希望のかなた』

12月2日(土)より渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国順次公開
https://andorra.fi/kafe-moskova/




内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首 都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危 機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救 いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり 直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。
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監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン
2017 年/フィンランド/98 分/フィンランド語・ 英語・アラビア語/DCP・35 ㎜/カラー
原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN/英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE/字幕翻訳:石田 泰子/提供: ユーロスペース、松竹/配給: ユーロスペース
宣伝: テレザ 後援: フィンランド大使館、協力: 国連難民高等弁務官事務 所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人 国連 UNHCR 協会 推薦:カトリック中央協議会広報
© SPUTNIK OY, 2017 kibou-film.com


フィンランド映画祭2017 11月4日(土)~いよいよ開催!!


映画情報どっとこむ ralph フィンランド・フィルム・ファンデーションは、フィンランド映画 の新作を日本に紹介する「フィンランド映画祭 2017」(特別後援: 駐日フィンランド大使館)を、11 月 4日(土)から 11 月 8 日 (水)までTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催いたします。

各作品の座席指定券が、10/21(土)0:00よりインターネット “vit”[www.tohotheater.jp]にて販売。
※各種割引サービスの適用はありません
入場料金:1,500円均一(税込)
全6作品日本語字幕/全席指定・各回入替制

本映画祭のオープニングをかざる『ペット安楽死請負人』のヤニ・ ペセ プロデューサーが来日し映画上映後にティーチインも予定され ています。 11/4(土)13:00/11/5(日)16:00上映後(予定)。
※ティーチインは変更・中止となる可能性がございます。

映画情報どっとこむ ralph 上映作品一覧

●ペット安楽死請負人 Armomurhaaja/Euthanizer

今秋トロント国際映画祭でワールドプレミアを行い、第30回東京国際映画祭 でも上映される「ワンダフル・ワールド」(Lovemilla フィンランド映画 祭2015上映)監督の最新作。フィンランド本国では11月24日に公開される。 製作ヤニ・ペセ、監督テーム・ニッキのコンビによる長編映画3作目にあた る本作は前作とは全く異なるジャンルに挑戦している。“痛みには常に理由 がある”と語り、ペットの安楽死サービスを副業とするメカニックがペット を虐待する人々を処罰していくというストーリー。アキ・カウリスマキ監督 の「浮き雲」「街のあかり」で知られるフィンランドで最も著名な名脇役 マッティ・オンニスマーを主役に迎え、テーム監督自ら動物を抱えたダー ティーハリーのような作品と語る。70年代カルト映画へスローバックしたノ ワール映画にして、スタイリッシュなグランジ・ムービー。

●マイアミ Miami/Miami

離れ離れに育った二人の姉妹の物語。姉のアンジェラはナイトクラブを周る 奔放なショー・ダンサー。恥ずかしがりやの妹のアンナは小さな町のパン屋 で働いている。父親の死後、不安が募るアンナはアンジェラを見つけ再会を 果たす。魅惑的で自信に満ち溢れたアンジェラは彼女のツアーに同行するよ う臆病なアンナに尋ね、二人の旅が始まった。アンナはアンジェラが過去か らの苦悩を抱えていることなど知る由もなかった。旅は互いを必要としてい たが、姉妹の絆が試される事態に直面する。監督はフィンランド映画界期待 のザイダ・バリルート。彼女の他の監督作は「僕はラスト・カウボーイ」 (フィンランド映画祭2010上映)、「グッド・サン」(フィンランド映画 祭2011上映)がある。平和と安定を求めて葛藤する機能不全の家族を常に 探求している。

●リトル・ウィング Tyttö nimeltä Varpu/Little Wing

米・オスカーノミネートの実績を持つ、フィンランドの映画監督セルマ・ ヴィルフネンによる、青春映画としての魅力も併せ持つ家族ドラマ。本作は フィンランド・アカデミー賞において10部門でノミネートされた。どの家族 にも起こり得るかもしれない、思春期から成人期へと成長の段階で見られる 家族紛争を描く。 ヴァルプは12歳の女の子。乗馬仲間は彼女の母親の奇妙な行動や、ヴァルプ が父親について一切話さないので、彼女の家庭生活がどこかおかしいことに 気づき、口にするようになってきた。ヴァルプ自身は、母親のノイローゼに は慣れっこだが、他人からとやかく言われることにはうんざりしていた。あ る日、突然、母親と二人の生活に母親の男友だちが入り込んでくる。ヴァル プは次第にフラストレーションを溜め込み、喧嘩して家を飛び出してしまう。 そして、自分の実父を捜す決心をするのだった。

●月の森のカイサ Kuun metsän Kaisa/ Kaisa’s Enchanted Forest

スイスの作家ロベール・クロットエ(1908 – 1987)は、1930年代、かねてよ り夢見てきたフィンランド北部のスコルト・サーミ部族に会うために、北に 向かって旅に出る。彼の想いは部族に受け入れられ、スコルトの長老カイサ と緊密な友情を育んでいく。カイサはクロットエに部族の豊かな伝説と伝記 を外部に伝承することを許可する。これはクロットエと脆弱な部族との生涯 にわたる関係の始まりでもあった クロットエの書籍、写真、ビデオ、音声テープを使用して、カイサ自身の子 孫カトゥヤ・ガウリロフによる本作は、異なる二つの文化の出会いと二人の 友情についての詩的な探求である。それは真実とフィクションの境界にあり、 スコルトの伝説とカイサの気まぐれな音楽をアニメーションで表現するなど、 フィンランドの遥か北の地方にひっそりと生きる人々の暖かく愛に満ちた ポートレートである。

●ラップランドの掟 Armoton maa/Law of the Land

スウェーデン国境に程近いラップランドにある極寒のフィンランドの村。引 退する警察官は彼の非嫡出の息子が刑務所から出所して、その地域を恐喝し ていることを知る。その男は家族の秘密を暴き、復讐のため警察官の正当な 息子を含む周囲の人々を襲撃する。兄弟同士の殺害を防ぐために、父は過去 の間違いに直面しなければならなかった… ユッシ・ヒルトゥネン監督の長編デビュー作品はラップランドに西部劇を持 ち込むという斬新な試みである。荒涼とした草原がつづくさびれた国境地帯 や、長く太陽が沈んでいる最も暗い季節を背景に、繰り広げられる復習劇。 壮大なラップランドのロングショットやハンターライフルを装備したスノー モービルによる風景のトレッキングは、本作のもう一つの魅力である。最後 の対決は北極圏の北極砂漠で行われた。

●希望のかなた Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

「浮き雲」「過去のない男」などで知られ、新作公開の度に熱狂的なファン を増やし続けているフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督の、「ル・ アーヴルの靴みがき」に続く、港町3部作あらため難民3部作の第2作。フィ ンランドの首都ヘルシンキで、生き別れた妹を探すシリア難民の青年と酒び たりの妻と行商人の仕事に嫌気がさしてレストランオーナーへと転職した フィンランド人の中年男が、ふとしたことから友情を育む物語。 カウリスマキ特有のアイロニカルなユーモアと深い人間性をもって、ヨー ロッパのみならず世界的なテーマとなりつつある難民問題を真摯に描いた本 作は、今年2月のベルリン国際映画祭で評論家や観客からの圧倒的な評価を受 け、監督賞を受賞した。

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