ネオンの街マカオに“電気なし”の映画で参戦!?
『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)、『ハッピーフライト』(08)、『ロボジー』(12)といった、独自の視点で観客の好奇心をくすぐるヒット作を生み出してきた矢口史靖監督。 待望の最新作が 『サバイバルファミリー』 これまでの矢口作品の例にもれず、矢口監督によるオリジナル脚本によって、誰も観たことのない世界を徹底してリアルに描きながら、矢口流ユーモア満載の作品になっています。 そんな本作が、中華人民共和国マカオ特別行政区にて開催された第1回マカオ国際映画祭(12月8日~12月13日)【コンペティション部門】にて上映され、主演の小日向文世と矢口史靖監督が現地で舞台挨拶を行いました。 第1回マカオ国際映画祭(12月8日~12月13日) |
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俳優人生40周年という節目の年に初の国際映画祭参加となる小日向さん 小日向さん:初めてのマカオ、そして初めてのレッドカーペットに興奮しています。マカオがこんなにも明るい場所だとは思いませんでした。ネオンが素晴らしいですね。 とコメント。一方の 矢口監督:次回作ではマカオの電気を全て消してみたいです。 と作品に因んでマカオへの感想を述べていました。 |
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会場となったのは、当地のランドマークである、高さ338メートルのマカオタワー内にあるスクリーン。
小日向さんと矢口監督は、電気がない世界において、自転車で日本列島を旅する本編の設定にちなみ、会場前に敷かれたレッドカーペットに自転車で登場!?
小日向さん:この映画はごく一般的な家族が、危機に際していがみ合いながらも、そこから絆を見つけていく物語です。そして家族の再生をじっくり見ることができる映画です。 矢口監督:電気がなくなって崩壊した世界で、サバイバル能力が全くない一家の七転八倒を楽しんで観ていただきたいです。 と紹介。また、「電気がなくなったら?」という共通質問に対しては、 小日向さん:とても不便だとは思いますが、映画にもあるように素晴らしい星空を見ることができ、素敵な夜が過ごせるんじゃないでしょうか。 矢口監督:私は普段電動自転車に乗っているような人間なので、おそらく生き残れません。 と、答えていました。 |
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上映前舞台挨拶では
小日向さん:(現地広東語)こんばんは、小日向文世です。今日はカジノのために全財産持って日本からやってきました。映画を楽しんでいってください。 と挨拶。会場は爆笑と拍手に包まれ大いに盛り上がりました。観客は、若者を中心とした客層が多く集まり、中には矢口監督の過去作「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」の英語チラシを持つコアファンの姿も。また別の部門にて同映画祭に出席していた黒沢清監督も来場され、映画を鑑賞されていました。 上映中は、平凡な家族の日常風景やダメなお父さんの姿が映される度に笑いが起こり、また、サバイバル的な生活の知恵が登場する度、感嘆の声が上がったかと思えば、やっとの思いで食料を手に入れるシーンでは拍手が起こるなど、大盛況の上映となりました。
小日向さん:こんなに反応がはっきりと出るとは思いませんでした。まずはほっとしています。監督の脚本を読んだときの感想が観客にもストレートに伝わっていると感じました。広東語の挨拶を準備しましたが、はっきりと大きな声で言ったら伝わったようで、とても嬉しかったです。今朝東京を発ち、先程マカオに着いたので、実感が湧きませんでしたが、あたたかい拍手を受け、来てよかったと思いました。この瞬間が一番嬉しいです。本当に楽しんで観てくれているのが伝わりました。 矢口監督:日本文化の中の細かいネタが多い作品なので、海外のお客様に伝わるのか心配していましたが、こちらが反応して欲しいネタには100%笑ってくださいました。ワールドプレミアもコンペティション部門への出品も初めてですが、嬉しいものですね。 この映画は見るだけで分かる物語なので海外の方々にも受け入れていただけたのだと思います。お客様の反応が素晴らしかったので、自信をもって日本に帰ることができます。 |
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観客のコメント
・20代女性 |
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『サバイバルファミリー』
2017年2月11日(土) 全国東宝系にてロードショー! 公式サイト: |
原案・脚本・監督:矢口史靖
出演:小日向文世 深津絵里 泉澤祐希 葵わかな
時任三郎(友情出演) 藤原紀香 大野拓朗 志尊 淳/渡辺えり 宅麻 伸(友情出演) 柄本 明/大地康雄
主題歌:「Hard Times Come Again No More」SHANTI(日本コロムビア)
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