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市川実日子、松尾諭、吉田大八監督『羊の木』ロングラン御礼トークイベント


映画情報どっとこむ ralph 漫画家・山上たつひこといがらしみきおがタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した傑作コミックを、映画『紙の月』、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『羊の木』がロングラン上映中。

東京の渋谷シネパレスにて、元殺人犯の栗本清美を演じた市川実日子と主人公・月末の同級生 須藤勇雄役の松尾諭、監督の吉田大八がロングラン御礼トークイベント登壇していた。
日付:3月23日
会場:渋谷シネパレス
登壇:市川実日子、松尾諭、吉田大八監督

映画情報どっとこむ ralph 吉田大八監督の進行で、キャストを呼んで行うトークショーは今回が4回目。まずは監督が登壇し、いつものように市川実日子さん、松尾諭さんを呼び込もうとするが、それを待たずに出てきてしまい・・・

松尾さん:実は僕も一緒に見てたんですよ。気づいてました?

と松尾さんが言うと観客からは驚きの声が。


監督:公開から2ヶ月ほど経ちますがこうして見てもらえてありがたいですね。

2人に感想を尋ねると、

松尾さん:今日が3回目の観賞なんですけど、やっぱり面白かったです。改めて結構笑えるところがあるなと。僕がボソッと話してからドラムを叩き始めるシーンとか!

とすると

市川さん:あそこ面白いですよね。

と市川さんも共感すると、

監督:こないだ新宿でティーチインをやったんだけど、その部分に関して“何であんなことをしたんだ!”というお客さんからの指摘がありました。

と明かします。

松尾さん:現場でこういう風に言ってくださいと指示があって面食らったシーンでした。そもそもドラムの練習でいっぱいいっぱいだったので・・・

と振り返る松尾さんはドラム初心者だったそうで、

松尾さん:撮影は一日だけでしたが、ドラムの練習は7日間しました。せっかく練習したので、音楽スタジオの会員証を作りましたよ!

とエピソードも驚きとともに、笑いが会場に。
 
映画情報どっとこむ ralph サスペンスフルなシーンもある本作に関し、

監督:市川さんは恐い映画は苦手なんでしょ?

市川さん:試写の時は(怖がってしまって周りの方に)ご迷惑をおかけしました。(動物の死骸に触れるシーンを回想して)お亡くなりになったものに触れるのがダメなんですよ。その撮影の夜、ホテルの部屋でクラっとしてしまって。全然大丈夫だったんでんすけど。。。

と驚きの告白が飛び出した。

松尾さん:やっぱり一つの役に魂を込める女優さんと伺ってるんで。本当に素晴らしかったですよね?

と松尾さんが観客に同意を求めると、客席からは拍手が起こり、市川さんは赤面。

市川さんが注目したポイントは、今作で初共演した水澤紳吾さん。水澤さんと交友のある松尾さんから裏話も飛び出す中、

市川さん:(終盤のシーンで)水澤さんの目がとても大きくなるんですよね。それまでは目が細いのに、すごく見開いてて、光もちゃんと入ってて

とその表現力に驚いたといい

監督:あれは僕からは何も指示していないです。俳優が監督にも共演者にもあえて何も言わずに、その場のカメラの前で何か出したくなる瞬間というのはやっぱりあるんですかね・・・。

と監督の演出ではなかったと

一方で市川さんが気になっていたのは、松尾さんの起用理由だという。

市川さん:どうして錦戸さんの同級生役に松尾さんなんですか?(同級生に)見えます?(笑)

と観客に問いかけると

松尾さん:出てたやろ、同級生感

と反論する松尾さん。客席からも笑いと頷きが。

映画情報どっとこむ ralph 市川さんの演じた元殺人犯・栗本に関しては、

市川さん:栗本と(松田龍平演じる)宮腰は人間じゃないんです、って監督に言われたのを覚えてます。

監督:市川さんや松田さんじゃなかったらダメだったと思ったし、2人に本当に助けてもらったなと思います。

と振り返る。


市川さん:栗本の場合は“こうだからこうする”というのを考えちゃうとできないんですよ。途中から、動物なんだなと思って。初めての人には警戒する、観察する、みたいな。

と役柄への独特のアプローチについて語りました。
そして、元殺人犯6人のうちで、その部屋が映るのが、市川さん演じる栗本だけだったという話になり、

監督:僕は映画の中で部屋を作るのがすごく苦手なんですよ。自分でシナリオを作っていても、部屋っていうものになじみと関心があまりないんだと思う。でも、栗本が部屋で一人でいるシーンを作りたかったから、あの部屋を見つけて、そこに市川さん演じる栗本がハマってくれてよかったなと。この部屋にちゃんと栗本が住んでるように見えているとホッとしたことを思い出しました。

と意外なエピソードを披露。

また、テイク数が多いことで知られる吉田組の現場に関し、

市川さん:一回でOKだったのは何回くらいでしたかね?1回でOKになると、ほんとに?って。俳優同士で自慢話になる感じでした。もちろん、いい意味で、ですよ。

松尾さん:監督の演出はすごく丁寧だし、何がやりたいのかが分かるし、ちゃんとしたものを作ろうという姿勢が伝わってくるので僕はすごく楽しかったです!

と語りました。

イベント終盤、市川さんの提案で急遽客席とのQ&Aを実施。

「栗本は何を信じて、何を疑っていたんでしょうか?」という質問には

市川さん:羊の木の絵が描いてある缶を見て、死んだ生き物を埋めたら、また会えるんだっていうことを信じてたり・・・この人はすごくいろんなことを信じてると思います。警戒はするんだけど、疑っていないというか。

と答えていました。

映画情報どっとこむ ralph 羊の木

http://hitsujinoki-movie.co

物語・・・
素性の知れないものたち。信じるか?疑うか?心揺さぶる衝撃と希望のヒューマン・サスペンス!!
さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

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出演:錦戸亮  木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平
監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」
配給:アスミック・エース
© 2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
    


エロい優香、ワルい細田善彦 with 吉田大八監督『羊の木』大ヒット御礼トークイベント


映画情報どっとこむ ralph 吉田大八監督が映画化した『羊の木』が衝撃的大ヒットを記録中!

ということで大ヒット御礼トークイベントが行われ、優香さん、細田善彦さん、吉田大八監督が登壇しました。

日付:3月2日
場所:池袋HUMAXシネマズ
登壇:優香、細田善彦、吉田大八監督

映画情報どっとこむ ralph 殺人歴のある元受刑者・太田理江子を演じている優香さん。記者仲間の中でもいろエロっぽいと話題。
吉田監督:色々なところで優香さんの演技が評判ですよ。“色っぽい”という反響があります。

北見敏之さんとのキスシーンを回想して

優香さん:(これまで)爽やかなキスシーンはあったけれど、ああいうのはないですね。(照れ!)自分には健康的なイメージがあり、そういったエロスは想像がつかないと思いました。だからこそやったら面白いと思ったんです!

と引き受けた理由を説明。
映画公開後は

優香さん:伊集院光さんやリリー・フランキーさん、ムロツヨシさんに『エロい』と言われました。そういった言葉を人生でいただいたことはなかったので…。

と反響の大きさを実感していた。

映画情報どっとこむ ralph さらに優香さんは、撮影初日がキスシーンだったと明かし

優香さん:なので、ここを乗り越えたらもう大丈夫だと思いました(笑)その後に閉館後の遊園地で打ち上げのようなBBQが行われ、皆さんとお話しする機会を持つことができて心が開けたと思います。そこで団結できた。メリーゴーランドも綺麗で。

と現場の粋な計らいに感謝していました。

吉田監督:キスシーンを務めた優香さんと北見さんに皆でお疲れ様を言いたかった。ホテルで考え込むよりはいいからね。

と労をねぎらったそう。

主人公・月末(錦戸亮)が勤める市役所の後輩・田代を演じた細田さんに対して

吉田監督:一番の悪人は彼。色々なことの引き金を引くのが田代。可愛げと破局を巻き起こすバランスが大切だったので、キャスティングには時間がかかったんです。

と舞台裏を紹介されると

細田さん:本当ですか!?先輩の月末にかまってほしくてしょうがない感じを出せればと。撮影中も錦戸さんにかまってもらいたくてずっとくっついて回わりました。

と役作りに余念がなかった様子。

映画情報どっとこむ ralph 本編鑑賞は2回目という優香さん

優香さん:1回目は叫んだりして忙しく見たけれど、今日はゆっくりと見れました。それに1回目とは違って松田龍平さん演じる宮腰が可愛く見えた。窓から顔を出すと事か、いちいち可愛かったですね。

と元殺人犯を演じた松田さんに注目。その一方で細田さんが演じる田代を

優香さん:1回目はそうは思わなかったけれど、超怖かった。一番悪い奴!

と横にいるのにバッサリ!

そんな細田さんは本日で4回目の鑑賞

細田さん:ソフトクリームを食べる北村一輝さんが最高。何をやっても面白い」と凶暴な見た目の元殺人犯を演じた北村推し。これに吉田監督は「北村さんは実は甘いものが苦手。ソフトクリームを渡すときに『俺嫌いなんだよね』と言われた時は月末のようにビビった。ソフトクリームを舐めるシーンを何回やったら怒るのかと思ったり…。でも何度もやってくれて、相当舐めてもらいました。(笑)

と会場を盛り上げ、改めて今回の役どころについて

優香さん:年相応の年齢に合った仕事がしたいと思っていたので、自分の年齢に似合う役をやらせていただけて嬉しかったです。今後も年齢にあった大人っぽい役柄を演じていきたいです。時代劇好きなので、キャピキャピしない大人の女性を演じることができれば。

と抱負を述べた。一方、

細田さん:撮影地の富山で仲良くなった40代の地元の方とは今も仲が良く、一緒に飲んだりしている。富山の人たちは親切で優しい。

とロケ地の方とのエピソードを明かし、人のよさそうな笑顔を浮かべた。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

吉田監督:今回の映画では群像劇をやったので、次は今までにやったことのないようなことをしたい。

と念願の企画『羊の木』を終えた今、次作は!?というところでトークショーは幕を閉じました。

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物語・・・

素性の知れないものたち。信じるか?疑うか?心揺さぶる衝撃と希望のヒューマン・サスペンス!!

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

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出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平

監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』 脚本:香川まさひと

原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」

© 2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社

配給:アスミック・エース


『羊の木』は怪談なんです!と宮崎哲弥。吉田大八監督とのトークショーで


映画情報どっとこむ ralph 漫画家・山上たつひこといがらしみきおがタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した傑作コミックを、映画『紙の月』、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『羊の木』が絶賛大ヒット公開中。

「本作を3回観た!」とぞっこんの評論家・宮崎哲弥さんと吉田大八監督が登壇する2月20日に東京:109シネマズ二子玉川でトークショーが行われました。
日付:2月20日
場所:109シネマズ二子玉川
登壇:宮崎哲弥、吉田大八監督

映画情報どっとこむ ralph 吉田監督とほぼ同世代という

宮崎さん:淡々と進行してくのかと思いきや、実は物凄く作り込んでいる映画。しかもそれを観客に意識させるところがないのもいい。不穏な映像も凄く効いていて、冒頭のその構造はまるで怪談話。

と激賞。
怪談とは

宮崎さん:日常のずれが増幅し、コントロールが効かなくなる様を描き出すのが怪談の作法。名付けようのないモノ、恨みがはっきりとしている話ではない。そういった意味で、名状しがたいものを受け入れる様を描いた『羊の木』も怪談。最初はよくわからない感情をいだくかもしれないけれど、この映画が記憶の中で熟成されていく中で、何か違うものとして芽吹いてくるはず。

深みのある作品とプッシュした。

吉田監督は松田龍平さんが演じた元殺人犯・宮腰一郎について、「サイコパス」という感想が多いことに触れて

吉田監督:宮腰というキャラクターを作るときに、サイコパスとは捉えていないし、かといって過去のトラウマのせいにもしていない。自分の中でもカチッと来る解釈は見つかっていないけれど、松田龍平さんが演じれば成立するというような思いでやっていました。

とそのキャラクターが宮崎さんの言うように名状しがたいものであることを告白。それに宮崎さんも同調し

宮崎さん:サイコパスとはそもそも何か。あくまで精神医学上の術語でしかない。合理的説明のできない悪に対して我々が安心するために付けるレッテルでもあるが、本当のところよくわからない。他の映画で描かれるサイコパスは最初から最後まで常識人の我々が理解し、考えるサイコパスで終わるが、本作の宮腰一郎はよくわからない不気味な存在としている。

と感想を述べた。

映画情報どっとこむ ralph また吉田監督は劇中でバンド演奏をする錦戸亮さんに触れて

吉田監督:僕も昔同じようにバンドを組んでいて、ベースを弾いていました。錦戸くんの感じは凄くわかりやすい。自分の代わりをやってもらったようなものです。この作品で彼にはベースを演奏してもらったけれど、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーのようにノリノリで弾く癖があったので、撮影時ではそれを抑えてもらうようにしました。

と舞台裏を紹介。観客の意見として「まるで音楽のようには聞こえない。」という声もあったそうですが、

宮崎さん:僕はビンビンきたけどね!

と通じ合っているようで、

吉田監督:あの音楽を受け取る側に、理解するという回路がないとあの音楽も苦痛でしかないことを知った。

と様々なリアクションがあることに驚いていた。
また『羊の木』が持つ意味について

吉田監督:映画の内容についても“なぜですか?”と答えを求められることがあるけれど、監督の中に明確な答えがあると思われると、実は困るんです。“羊の木”の意味も明確な答えがないんです。それは映画で描かれれているように、分からないものに向き合う態度そのものなのかもしれない。

と自己分析。

映画情報どっとこむ ralph 宮崎さん:結局は名状しがたいものなんです。不幸というのは第三者には他人事だが、当事者にとっては不条理極まりないもの。しかしそれを受け入れるのが人生の面白さであり、不条理である。この映画も浄化の物語のようになりかけるが、実はそうではない。私は半分バッドエンドと捉えた。やはり『羊の木』は怪談なんです。

と指摘していた。

羊の木

http://hitsujinoki-movie.co

物語・・・
素性の知れないものたち。信じるか?疑うか?心揺さぶる衝撃と希望のヒューマン・サスペンス!!
さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

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出演:錦戸亮  木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平
監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」
© 2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
配給:アスミック・エース  


吉田大八監督が熱望したした田中泯 映画『羊の木』出演と鹿児島トークイベント!


映画情報どっとこむ ralph 吉田大八監督が映画化した『羊の木』。

さびれた港町で、国家の極秘プロジェクトとして殺人を犯した元受刑者である男女6人を受け入れたことをきっかけに、町の住人とその日常が変化していく様が描かれる、衝撃と希望のヒューマン・サスペンス。
2月12日(月)に吉田大八監督の地元である鹿児島県のTOHOシネマズ与次郎にて、公開記念舞台挨拶が行われ、町に移住してくる元受刑者のひとり・大野克美を演じた田中泯がともに登壇しました。

日付:2月12日(月)
場所:TOHOシネマズ与次郎
登壇:田中泯、吉田大八監督

映画情報どっとこむ ralph 満席の場内から、拍手で迎えられ登壇。

鹿児島には縁があると言う田中さんは、

田中さん:昔はバスケットボールの選手だったのですが、小さな時から好きだった踊りを習おうと決めた時、最初に習った先生が鹿児島の大口出身で、内弟子になりました。

とエピソードを披露。

吉田監督は撮影中にダメもとで、

吉田監督:映画が完成したら一緒に鹿児島に行きましょうと誘っいました。今日遂に実現して、僕にとっては歴史的な一日になりました。僕の興奮を少しでも共有してもらえたら。

と嬉しそう。

映画情報どっとこむ ralph 「大野」役を田中にと熱望していたという吉田監督。

吉田監督:大野という役は、18年刑務所にいる役で、その長い間の感情とか、自分が人を殺めた記憶とか、そういったものが積み重なって今、どういう状態でいるんだろうっていう所を僕は想像しかできず、確信が持てなくて、泯さんがご自分の身体で表現なさってきたことをお借りできないかと思いお願いしました。大野という役についてご相談をするような気持ちでした。ただ、泯さんはすごくお忙しくて、来てもらえなかった場合はこの役はシナリオから書き直さなきゃいけないという風に思っていました。

と言葉に熱を込めた。そんな、熱烈オファーを受けて脚本を読んだ感想を聞かれ

田中さん:今自分は、偶然自分として生まれて生きているけれど、ちょっとした運命の違いで、自分がこの「大野であったかもしれない」という風に思いました。そんな風に思えるか思えないかで、その仕事をやれるかもしれない、やれないかもしれないと考え、引き受けるか引き受けないかを決めるんです。残念ながら僕は刑務所に入ったことは本当にないんだけど(笑)、18年間というのは想像はできても、1人の人間の内側というのは、言葉にできないものを無数に抱えていると思うんです。自分でコントロールできないものが体から飛び出していると思うんですが、そういったものがたくさん大野の中にはあるのだろう、と。そのためには、撮影の現場が面白くなくてはいけない。図々しいんですけど、僕は監督と会わずに仕事を引き受けることはほとんどなくて、監督がどんな人か、何を考えているか品定めさせてもらうんです。もっと若い頃の僕が言ったら「生意気だ」って言われちゃうかもしれないけど、今はいくら叩かれても平気なんで(笑)。そうやって知り合ってできることというのが、僕にとっての“演技”なんです。それは「踊り」に近いところにある。今回は、大野のことをまるで他人を語るようにできるっていうのが、僕にとっては一番うれしいことでした。

と、撮影を振り返り、吉田監督への信頼を改めて明かした。

映画情報どっとこむ ralph 現場での田中の印象を聞かれ

吉田監督:大野の命と泯さんの中の何かが戦う様を見たかった。実際に現場で、僕が想像もしていなかった表情や佇まいを目にしました。泯さんは大野の<弱さ>みたいなものを意識していると仰ってたんですけど、それは僕の中になかった視点でした。撮影現場で大野という役が育って行く様が刺激的でした。

と語った。大野とクリーニング屋の女店主のシーンは鑑賞者の中で非常に人気が高く、主演の錦戸亮さんが、たびたび「主人公の月末以外だったらどの役を演じたいか?」と聞かれ、大野が勤める「クリーニング屋の女店主」と答えていることに話が及ぶと、

田中さん:ほんとですか?!

と驚く田中。

吉田監督:すべての俳優に自信がありますが、あのシーンは見る人の心に残るものになっていたらいいなと思うし、手ごたえはありますね。

と語った。

映画情報どっとこむ ralph
また、観る人それぞれに鑑賞後感が異なると話題になっている本作。
完成した映画の感想を問われ

田中さん:この映画にはおそらく無数の感想があって、果てしもない数になっていく。その理由は単純で、この映画が人の命を奪ってしまった6人のお話だからです。人間という生き物が同類の命を殺すということをいまだにやめられない。僕は勝手にそれがこの映画のテーマだと思っています。人間って面白いっていえば面白いし、怖いっていえば怖いし、わからないっていえばわからない。本当にクエスチョンマークの存在なんです。その「人間」としてどういう風に皆さんひとりひとりが生きていくかというのを、この映画を観ると考えることになってしまう。とても大変な映画です(笑)。そんな風に構える必要もないと思いますが・・・この映画のヒミツは、観ちゃったら皆さんの中から離れなくなるってこと。忘れても、残ってる何かがきっとあるんだと思います。

と話すと、

吉田監督:正解は僕の中にもありません。皆さんが持ち帰っていただく『羊の木』がどれくらい広がって行くかというのが楽しみなんです。完成した後に俳優・スタッフ含め鑑賞した後、みんな黙っていて、なかなか言葉が出てこなくて。その時泯さんが「この映画の最もいいところはこの沈黙だ。みんなが黙って自分の中で一生懸命消化するその時間に価値がある」という評価をしてくださって、その言葉に僕は救われました。今の時代にそういう映画を作ったことが、自分にとってはすごく意味のあることだったし、僕自身もこの映画についてずっと考え続けていて、この映画について話す度に言うことが少しずつ更新されていく。考え続けていくことが大事なんだと思います。

と、多様な受け止め方ができる『羊の木』への特別な思いを改めて語った。


映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

田中さん:映画を観た後は、完全に映画の主体は皆さんです。映画を観た次の瞬間から何を思い、どんな行動をするのかという時に、ふわ〜っと映画がくっついてくるのかもしれない。そのくらい僕は映画の力ってものを見せられた経験でした。刑務所から出てきて錦戸さんと会うシーンは、短いですが僕にとっては踊りの真剣な練習に近くて、いまだにもう一回あれをやりたいと感じます。あの時の大野の体にはたくさんのものがつまっている。でもそのつまっているものを見えるように表現するんじゃなくて、つまっているものと一緒に歩いている、そんなことをやらせていただけた素晴らしい映画でした。

そして

吉田監督:泯さんはこういうところでお話されるのはあまり得意とされてないと日頃から聞いてるんですけれど、無理にお願いを聞いてもらって、泯さんの長い言葉を改めて聞くと、やっぱりご一緒できてよかったと思います。この映画を作ったことに意味があったし、この時間を皆さんと共有できたことにも意味があったはずという風に思いたいです。僕は観終わった後に引きずって持ち帰ってしまうような映画が若い時から好きで、この映画が皆さんにとってもそうなっていればいいなと思います。映画の上映はまだ続きますので、引き続きいろんな形で応援していただければありがたいです。

と挨拶し、真摯に語る両名の声に耳を傾けていた観客は、温かい拍手を贈った。

羊の木

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物語・・・
素性の知れないものたち。信じるか?疑うか?心揺さぶる衝撃と希望のヒューマン・サスペンス!!

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。

やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。



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出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平

監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』
脚本:香川まさひと

原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」

© 2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
配給:アスミック・エース


錦戸亮、北村一輝、優香、吉田大八監督 神田明神で『羊の木』大ヒット祈願!


映画情報どっとこむ ralph 吉田大八監督『羊の木』が2月3日(土)に全国公開となります。

その公開を目前に控えた1月25日(木)に東京・神田明神で主演の錦戸亮さん、共演の北村一輝さん、優香さん、吉田大八監督がヒット祈願を行いました。

ヒット祈願前日に錦戸さん自らが溶接工房で制作した、高さ105cm、重さ10kgにもなる鉄製の“羊の木”が登場し、絵馬も紹介されました!

『羊の木』大ヒット祈願イベント
日付:1月25日(木)
場所:神田明神
登壇:錦戸亮、北村一輝、優香、吉田大八監督

映画情報どっとこむ ralph 殺人を犯した元受刑者たちの受け入れ担当となった市役所職員・月末一役の錦戸さんは、公開前の反響を

錦戸さん:友達や会う人に『映画を観てみたい!』と言われる。作品の設定自体が面白いし、引き付ける力があると思いました。

と手応え十分。また錦戸さんの市役所職員っぷりがハマっているとも話題で

錦戸さん:(関ジャニ∞の)ステージのときとは違うとか、どうやってオーラを消しているの?とか凄く言われる。自分としてはオーラを消していないつもりだけれど、いい形に映像に映っているならばラッキーです。

とクシャッとな笑顔を浮かべた。


元殺人犯という役柄に・・・

北村さん:自分としては久しぶりのダークサイド側の人間。演じていて楽しかったですね。近年少ない映画らしい映画。登場人物すべてにバックボーンがあり、だからこそ表面に出る優しさが怖かったり、狂気に見えたり。凄く引き込まれてます。

と傑作を確信。北村さんから「凄く綺麗」と太鼓判だった優香さんも

優香さん:観てくれた方から『エロかった』と言われます。濃いキャラクターの中に私が混じったときにどんな風になるのか不安だった。でも監督から『思わず出てしまう色気を』と言われたので、周りにそんな人がいないか探しながら演じました。公開後の反響が楽しみ。ワクワクします。

と期待した。

映画情報どっとこむ ralph またステージには、ヒット祈願前日に錦戸さん自らが溶接工房で制作した、高さ105cm、重さ10kgにもなる鉄製の“羊の木”が登場。
作業は2時間を予定していたが、実際は1時間ほどで完成したことに

優香さん:凄い!プロ!!

北村さん:(鉄の)冷たい感じが深い。考えていないふりをして、実は作品のテーマを入れている!

と絶賛の声があがり、

錦戸さん:めっちゃ早く終わった。どこも苦労はしてないですね。鉄板を『羊の木』とくり抜いた部分もただ切り抜くだけ!めっちゃ楽しかったです

と振り返った。

吉田監督:帽子掛けにもなりそうだね。

と笑いを誘います。


鉄製“羊の木”にかけるための絵馬も発表。

錦戸さん:無病息災。何事も体が資本。少しでも長生きしたい。昔は太く短くでもいいと思っていたけれど、今は長く生きたい。

と照れ笑い。ただそのための努力はしていないそうで、

錦戸さん:始めてもすぐにやめる。三日坊主です。新たにジムに入会したけれど、三カ月で2回しか行っていません。

と飽き癖を告白。

優香さん:健康で心豊かにいられますように。心も体も健康で、余裕を持って色々なことに取り組みたい。最近は青汁を飲んだり、ハチミツを舐めたり、地道にやっています。
と健康の大切さを説いていた。そして!

北村さん:健康管理!もうすぐ50歳。一作品で必ず一つくらい怪我をする。作品が終わると体調を崩すという繰り返しなので、普段から前もって健康管理をしっかりやっていきたい!
と切実な思いを口にしていた。キャスト3人が健康に対する願をかけた一方で、

吉田監督:羊の木 大大大大 大大大大 ヒット!!

と本作の大ヒットを願い、それぞれ絵馬を鉄製“羊の木”に括りつけた。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

錦戸さん:観終わった後に色々と考えさせられる作品で、観たときのコンディションによって感想も変わる。色々な側面を持った映画なので、ぜひ劇場で観てほしいです!

と座長としてアピールして大ヒット祈願を終えました。

羊の木

2月3日(土)全国ロードショー!

hitsujinoki-movie.com/

信じるか?疑うか?心揺さぶる、衝撃と希望のヒューマン・サスペンス!

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(あや)をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。
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出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平

監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』 脚本:香川まさひと

原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」

© 2018『羊の木』製作委員会
©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
配給:アスミック・エース